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器用貧乏な人の特徴と克服方法|向いている仕事と自己PR方法

器用貧乏ってなに?

器用貧乏とは、器用であるがゆえに、何をさせても一通りこなしてしまうけれど、どれもが中途半端に終わってしまう人のことを表しています。また、器用なので他人にいいように使われてしまい、成功しない人のことも指してします。

中途半端と言われるとあまり良くない印象がしますが、器用貧乏の人にも、もちろん長所はあり、社会で活躍できる素地があります。また、器用貧乏だからこそできることも、もちろん存在します。

今回は、器用貧乏の人の特徴や長所と短所、器用貧乏が向いている仕事などをご紹介します。また、もしもあなたが実際の器用貧乏で、それを克服したいと思っているのなら、器用貧乏の克服方法もこの記事で説明していますので、参照してください。

器用貧乏の人の特徴

器用貧乏な人というのは、基本的には能力が高く、何でもある程度はこなすことができます。しかし、一芸に秀でることができずに、何もかもが中途半端に終わってしまう傾向も同時に持っています。器用貧乏な人は、才能があるにも関わらず、自分を器用貧乏にしてしまう独自の特徴があることが多いです。

器用貧乏な人の特徴を知ることで、あなた自身が実際に器用貧乏なのかどうか、知ることができます。また、自分が器用貧乏だと分かっている人は、自分自身の特徴を知ることで、何が自分の飛躍を邪魔しているのか知ることができます。

思い入れがない

器用貧乏な人は、才能に満ち溢れていて、何でもこなすことができます。しかし、物事に対する思い入れがなく、1つの事に熱中することができません。ある程度は何でもこなせるのですが、「成功するなら何でもいい」と思っているところがあるので、持続させることができません。

その結果、あまり器用ではなくても、同じことをコツコツ続けていった人に、追い抜かれてしまうことになります。また、斬新なアイディアを出す時もありますが、自分の能力を物事の判断基準として考えるので、周りの人間がついて行けないときがあります。

勝ち負けを気にしない

器用貧乏な人は、あまり他人を意識することがありません。他人と比べて「勝った、負けた」の世界が嫌いなところがあるので、勝ち負けとは関係のない世界で生きていこうとします。このような姿勢が奉仕的に見えることもありますが、周りの人達からは、あっさりし過ぎているように見えることも多々あります。

臆病なところもある

器用貧乏な人は、自分が挫折することや失敗することを恐れている場合もあります。挫折や失敗をしないように、全てをそこそこのレベルに留めておこうとします。熱心に何かに集中すると、困難な仕事が待ち受けていることもあります。それを避けようとする姿勢が、器用貧乏を生み出しているケースも見受けられます。

器用貧乏が向いている仕事

器用貧乏の人は、何か1つの事に熱中することなしに、数多くの事柄に手を出しがちです。継続的に同じことをする仕事には、器用貧乏な人は明らかに向いていません。しかし、器用貧乏だからこそ、もしくは器用貧乏的な特徴があるからこそ、向いている仕事もあります。

コンサルタント

コンサルタントに求められるものは、1つの作業に熱中する正確ではなく、様々な視点から物事を眺めることができる視点です。器用貧乏な人は、様々なことに手を出してきたがゆえに、多角的な視点から物事を見ることができる傾向があります。

ただ、コンサルタントになるためには、コンサルをする業界に関しては、ある程度の体系的な知識と経験が必要になります。コンサルタントは、器用貧乏な人の中でも、比較的1つの事を長く続けてきた人に向いている職業です。

ちなみに、コンサルタントには、一般的な企業にアドバイスをする経営コンサルタントだけではなく、飲食業界のフードコンサルタント、個人事業主向けのコンサルタントなど様々なものがあります。

分析家(アナリスト)

器用貧乏な人は、ジャンルを問わずに広い知識を持っているので、物事の分析ができます。しかし、アナリストをやるためには、体系化された知識と、自分なりの意見が必要です。また、時には周りの人間の反対を封じて、自分の意見を押していくことも必要とされます。

小説などが好きで、言葉の使い方が上手な器用貧乏の人に向いている職業と言えます。

店長

飲食店などの店長に必要とされる技能の中には、専門的なものはあまりありません。お店の財務状況を把握する能力は必要ですが、経営方針に関してはオーナーなどが決めてくれます。店長に必要なのは、その場に応じた臨機応変な対応と、各スタッフの状況の把握です。専門的な仕事は各スタッフに任せればよく、1つの作業を専門的にやる必要はありません。

状況把握が上手で、機転が利く器用貧乏の人には、ピッタリの仕事です。

器用貧乏の短所と長所

器用貧乏が良いことかそうでないのかは、人によって意見が分かれるところです。不器用で要領が良くない人からしてみれば、器用貧乏は羨ましい限りです。しかし、逆に専門的な仕事をしている方からしてみれば、器用貧乏は邪魔になってしまいます。

また、長所と短所は状況によっても変わります。一般的に長所と言われているところでも、状況次第では短所にもなり得ます。例えば、楽観的な事は長所とされていますが、リスクが大きい投資の判断を楽観的な人にさせると、周りからは危ない橋を渡っているようにしか見えない選択をすることもあります。このように、長所と短所は状況次第で変化します。

これらを踏まえたうえで、器用貧乏の長所と短所を分析します。

短所1 自分の才能を分かっていない

器用貧乏な人は、自分自身が才能に恵まれていることを、理解していないことが多くあります。自分の可能性を信じていないために、少しの困難が目の前に現れた時、別の方向を目指すことで壁を回避しようとします。困難を乗り越える能力と才能があるにも関わらず、それに気がついていないのです。

ただ、自分の才能を鼻にかけないので、謙虚と思われることが多いです。

短所2 何がしたいのかはっきりしない

器用貧乏の人は、ある程度は何でもこなし成功させてしまいます。しかし、それゆえに決断を求められると、困ってしまうことがあります。

多くの人には苦手分野があるので、決断を求められたとしても、初めから視野に入れることがない選択肢があります。しかし、器用貧乏な人は、ほとんどのことはある程度はできてしまうので、選択肢を捨てるということが難しくなります。

イベントなどでどのようなことを主題にするか、ビジネスをどのような方向性で進めるかといった大局的な判断になると、器用貧乏な人は迷ってしまい決断が遅れてしまいます。器用貧乏な人は大成功、大失敗の経験が少ないので、自分がどうしたいのか迷ってしまいがちです。

長所1 勉強熱心

器用貧乏な人は勉強熱心なことが多いので、たくさんの書籍などを読んで、多くの知識を身につけています。その知識の幅は非常に広く、ジャンルも多岐にわたることほとんどです。しかし、1つのジャンルを極めるということが苦手なので、知識が浅くなりがちなのが玉にキズです。

長所2 機転が利く

器用貧乏な人は頭の回転が速く、目の前の人に合わせて話題を変えることが簡単にできます。相手を説得する必要がある時に、相手に合わせて言い方や伝え方を変えることができるので、世渡りは非常に上手です。また、プレゼンテーションがうまい傾向があり、器用貧乏な人は状況に合わせた的確な伝え方というものを把握しています。

ただ、準備が苦手なことがあるので、チームメンバーとの打ち合わせが噛み合わないことが見受けられます。

器用貧乏の克服方法

器用貧乏な人は、周りからは羨ましいと思われていることもあります。しかし、今の社会では専門性を必要とされることが多く、器用貧乏では不利になることもあります。器用貧乏な人は、非常に頭が良く機転も利くので、本人が克服しようと本気で思えば、いつでも克服できるものです。

具体的な目標を持つ

器用貧乏な人は能力が高いので、どのようなジャンルの職業でも、ある程度は成功します。しかし、だからこそ失敗をする経験が少なくなってしまい、自然と困難を避けてしまう性格になりがちです。

器用貧乏を脱出して専門性を極めるためには、具体的な目標を持ち、その目標に進んでいくことが重要です。目標を持てば、その目標を達成しうるためには、多くの場合で専門性が必要になります。例えば、宇宙飛行士ななろうとすれば、自然科学系統の専門知識や経験が必要になります。

器用貧乏な人が専門を持つと、本来のオールラウンダー的性格に専門性がプラスされるので、まさに鬼に金棒の状態になります。

自分の才能を認める

器用貧乏の人の多くは、非常に才能に恵まれた人です。別の言い方をすると、才能に恵まれているからこそ、器用貧乏になれるのです。しかし、多くの器用貧乏な人は、その才能に気がついていません。自分の才能を認めて、熱中できるものに集中すれば、今まで以上の業績を残すことができます。

「器用貧乏」での自己PR方法

器用貧乏を素直に履歴書やエントリーシートに書いても、自己PRにはなりません。しかし、今まで自分が取ってきた資格などを列挙してみると、人からはすごく思われる場合も多くあります。また、器用貧乏な人が自己PRをする場合には、意識して資格や職歴が系統立つようにしておくと、面接の時に過去の業績を説明しやすくなります。

器用貧乏は才能の証

器用貧乏の人は、他人より劣っているわけではありません。むしろその逆で、才能にあふれているからこそ器用貧乏になることができるのです。器用貧乏の人の弱点は、才能や能力より、失敗や困難を恐れる心理的な弱さにあります。

しかし、失敗や困難は、自分が現状を打破しているという証明でもあります。夢や目標に向かう時、器用貧乏な人はその能力を発揮して、自分でも驚くほどのスピードで成長していきます。器用貧乏な人は、自分の才能を認めて高い目標に向かうなら、その才能を活かして、多くの人に貢献する人材に成長します。

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