傾聴力のある人の特徴
人の話しを最後まで聞くことができる
しかし、この「最後まで話しを聞ける人」というのは、組織の中で信頼感を得るためには重要なスキルです。裏を返して言うならば、人の話しを最後まで聞けない人の中には、信頼感を勝ち取れないこともあります。なぜなら、仮に最後まで人の話しを聞いても、実は「早く終わらないかな」という態度が現れているからです。
ロジカルな傾聴力がある。
しかし、管理職でもロジカルな傾聴力のある人は多いというわけではありません。厳密にいうと、思考・言動はロジカルであっても、それが邪魔をして人の話しを遮ったり、或いは指導したりするのです。それが欠点と言われると、時間と勝負している管理職には気の毒です。「タイム・イズ・マネー」であり、要領を得ない部下の話しを悠長に聞いていられないのでしょう。
包容力ある傾聴力をもっている。
傾聴力における包容力とは何か。これが案外難しいです。聞く態度が、つまらない顔して聞いていはいけません。話し手の内容を、真剣に聞かなければなりません。これは、聞いてる人の動作にその心の姿=態度となって現れます。簡単に申し上げますと、「うなづき」「相手の目を見て聞いている」「朗らかな表情で聞いている」がキーになります。
話し手の内容を整理できる傾聴力を持っている
「失敗をしてしまった部下」が上司に報告する際、勇気がいるものです。また、気が動転していると、現象を整理して話すことは難しいものです。その際、部下が話していることを助け船を出すように、整理したり、質問できる整理する力がある人は傾聴力があります。
傾聴力ある人の長所と短所
これによって、部下のみならず、他部門からの信頼感も増します。多角的な視点が広がり、より大局的な視点から聞くことができるようになります。当然、情報収集も上手になります。傾聴力がある人というのは、情報収集においても、高い成果を挙げことがことができます。
傾聴力のある人の短所:傾聴力のあることの裏目
また、この四点を持っていたとしても、それらをうまく使いこなさなければ、傾聴力のある人ではありません。以下、事例をご紹介します。
傾聴力のある人の短所:決断の遅れ
傾聴力がある人の短所:自信の無さの表れ
実は、これが繰り返されますと、せっかく構築した信頼関係も壊れてしまうことがあります。「なんだ。聞くだけ聞いといて、何も決断しないではないか」と。こうなると、本当に傾聴力があるとは言えないのかもしれません。
傾聴力がある人の短所:懐疑的な聞き方をするケース
傾聴力の短所の解決には、「人の話しを最後まで聞くことができる」「ロジカルな傾聴力がある」「包容力ある傾聴力を持っている」「話し手の内容整理する傾聴力を持っている」を持った上で、その他の知識・能力・スキル・心構えで意思決定等のカバーしていくことが重要です。
傾聴力を向上させる方法
1.とにかく相手の話しを聞くという姿勢を堅持する。
2.話し手の内容をロジックや因果関係を考えながら聞く。
3.話し手が情報不足や論理的な説明がされていない場合は、聞き手は傾聴するだけでなく、質問や助言などをして、話し手のアタマの中を整理しながら聞くことも重要。
4.話し手の言葉を聞くときは、基本的には包容力のある態度で聞く。
5.話し手の内容が聞き手にとって理解できない場合は、様々な視点から考えて聞く。当然、聞き手から話し手に対して質問を行うことも可とする。
傾聴力での自己PR例
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私の長所はアルバイト時に身に着けた傾聴力です。
仕事で失敗した人からの報告を受けたとき、話したがらないその人へ、責任を追求する立場からの質問ではなく、その人の目線に立って「何が置きたのか」「どうしてその判断をしたのか」を自分でも理解するよう、質問をしました。それにより、その人自身の問題点だけでなく、業務全体での仕組みの問題点にも気づけました。
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傾聴力ある質問とは、その人が問題を整理しながら対策を導き出すせるような質問です。その際、その人の整理の仕方が他責にならないことが重要です。もし、他責の場合は、こんな質問が有効です。
「問題の状況を思い浮かべてみよう。皆は貴方をどう見ているだろうか」と。良識ある人ならば、「他責にした私に問題があると思います」と言います。このように、聞くことだけが傾聴力を高めるのではないということを、よくご理解いただければと思います。