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職人気質な性格の特徴・向いている仕事|職人気質な人との付き合い方

職人気質は真っすぐな人

職人気質(しょくにんかたぎ)という言葉は、実際に職人のような仕事をしている人を指すのではなく、人の性格を表しています。職人気質な人は、自分の実力に自信を持ち、安易に妥協をしない性格を持っています。また、職人気質な人は、自分が納得できるまで、とことん仕事を突き詰める、非常に真っすぐな傾向もあります。

職人気質は、実際の職人のことではありません。しかし、非常に真っすぐな性格であり、実際に職人に向いている性格です。

以下では、職人気質な人の特徴や向いている仕事、職人気質な人との上手な付き合い方などをご紹介していきます。

職人気質な人の性格の特徴

職人気質な人は、自分の腕に自信を持っており、安易な妥協や手抜きが非常に苦手です。また、自分自身が丁寧な仕事をできることを知っているので、仕事内容に自信があることも、職人気質な人の特徴です。

他にも、職人気質な人の性格には、いくつか特徴があります。非常に良い面もありながら、独自の付き合いにくさを持ち合わせていることが、職人気質な人の性格の大きな特徴です

手先が器用

職人気質の人は、自分が納得できるところまで仕事を突き詰めようとする傾向があります。その結果、他人には真似ができない領域まで、プロダクトのクオリティが高まることもあります。

本来の生まれ持ったものと言うよりは、技術を突き詰めようとした結果、非常に細かい作業が得意となる職人気質の人は多いです。

こだわりが強い

職人気質な人は、特に仕事においてクオリティを非常に重視します。職人気質の人は、自分の実力に自信を持っているので、非常にクオリティの高い仕事をしようとし、気に入らなければやり直しも辞しません。

納得ができる仕事をするためには、残業や早出もしますので、職場では尊敬されるケースも多いです。

自分でできることは自分でする

職人気質の人は、人に頼ることが苦手であり、自分で様々なことを済まそうとします。現場の従業員としてなら、この性格が悪い方面に出ることは、あまりありません。しかし、経営者になったとするならば、例え経理や営業が苦手であっても、人に頼ることが苦手なので、自分でこなそうとする傾向があります。

また、職人気質の人は基本的に社外の人間が、社内のことに口を出すことを嫌うので、コンサルタントなどを雇うことも苦手です。職人気質の人が経営者になってしまうと、苦手分野が足を引っ張ってしまい、経営が危なくなることがあります。

仕事の要求が高い

職人気質の人は、製品の完成度に非常にこだわります。自分が技術にこだわるので、他人の作業の手抜きが分かってしまい、それが癪にさわる時もあります。仕事の基準が高く、それを人に押し付けてしまうケースがあると、煙たがられる存在になってしまうこともあります。

同時進行が苦手

職人気質の人は、1つ1つの仕事の出来具合に、非常にこだわります。1つの作業に熱中させると、とてもクオリティの高い仕事をしますが、同時進行が必要なものになると、集中力を奪われていまします。

同時進行が苦手で、物事を1つ1つ丁寧に終わらせていく方が得意なことも、職人気質の人の大きな特徴です。

技術にこだわりすぎる

職人気質な人は、非常に技術にこだわります。これは、質の高い製品を作るという点では良いのですが、別の方面から見ると、技術以外の点をないがしろにしてしまう、ということでもあります。

仕事においては、製品の完成度の他にも、従業員の教育であったり広告戦略など、様々なものが必要になります。職人気質な人は、これら技術以外の要素を、ないがしろにしてしまうことがあります。

職人気質な人に向いている仕事と向いていない仕事

職人気質な人は、非常に真っすぐで正直な性格なので、物事をオーバーに伝えることは苦手です。また、気配りも苦手なところがあるので、営業や接客業などは明らかに向いていません。しかし、一定水準のクオリティが常に必要な仕事である、自動車修理工などには非常に向いています。他にも、職人気質な人が向いている仕事、向いていない仕事は数多くあります。

向いている仕事1 ファッションデザイナー

一見すると派手な印象があるファッションデザイナーですが、仕事内容は実はとても地味で、職人的なものです。親方のような立場の師匠から必要な型を教えてもらい、下積みをしながらその型を実際の服で実践していきます。技術を細かく習得していく必要があり、上限関係も厳しいので、職人気質の人が本領を発揮できる環境が整っています。また、大きな事務所なら、営業や宣伝広告などはほかの人が担当してくれるので、職人気質の人は制作の方に集中できます。

また、近い仕事として、芸術家や陶芸家もあります。しかし、芸術や陶芸に関係する企業は、非常に小さいことが多いです。職人気質の人も、営業や宣伝など、細かい気配りが必要な業務に携わる必要があり、真価を発揮できないことがあります。

向いている仕事2 製造業の現場

製造業の現場では、多くの場合で外部との接触はあまりありません。職人気質の人は、製造業の現場で働けば、その熱心さと完成品へのこだわりから、大きな力を発揮します。

また、製造業の中でも中小企業の場合、資金力があまりないので、生産に必要な機械を社内で作っている場合があります。このような時、機械に強いタイプの職人気質の人がいたとするなら、機械のメンテナンスや調整に関して大いに頼りになります。

向いていない仕事1 教師

教師に求められる特徴は、教える相手の様子を観察しながら、臨機応変に教材や教え方を変えていける能力です。職人気質の人は、細かい気配りや臨機応変に対応することが苦手なので、教師に向いているとは言えません。

また、図画工作や音楽、芸術の授業では、自分が作ることに熱中してしまい、生徒のことを忘れてしまう可能性があります。職人気質の人は、人を相手にする職業より、モノを相手にするサービスの方が向いています。

向いていない仕事2 一般事務職

一般事務職では、発注作業をしながら電話対応をこなしていくなど、2つ以上のことを同時に行う能力が求められます。職人気質の人は、1つのことをコツコツこなしていくことは得意ですが、並列的な作業になると、真価を発揮できないことが多いです。

あなたが経営者側の人間だとすると、職人気質の人の能力を最大限発揮させるためには、仕事の同時進行が必要な部署に職人気質の人を配置しないように配慮する必要があります。

職人気質な人との上手な付き合い方

職人気質な人は、嘘をついたりお世辞を言うことが非常に苦手です。また、ストレートに物事を伝えるところもあるので、一見すると付き合いにくい印象を人に持たせてしまいます。職人気質な人と上手に付き合うためには、いくつかのコツがあります。

回りくどい表現をしない

職人気質の人は、相手の意図をくみ取ることが苦手なので、こちらが分かりにくい表現をしていると、本気にされてしまう可能性があります。職人気質の人に遊びに誘われて、断りたいときに、「またそのうち」などと言ってしまうと、本気で「そのうちOKになる」と思われかねません。

仮に、職人気質の人からの誘いを断りたいときがあれば、「その日は用事があって行けません。〇日と〇日は空いてますが、その日はどうですか?」と、分かりやすく伝えるようにしましょう。

こちらの意図を押し付けない

職人気質の人は、自分の仕事や能力に、大きな自信を持っています。こちらの意図を押し付けて、相手の意見を変えようとすると、「馬鹿にされている」と、職人気質の人からは思われてしまいます。

基本的に、職人気質の人を相手にする時には、能力や技術を尊重している姿勢を見せることが大切です。

気を配る

職人気質の人は仕事熱心で、得意なことをさせると非常に効率的に物事を終わらせます。しかし、職人気質の人も人間であり、職場の機械ではありません。あまりにも周囲の人間が遠ざかってしまうと、職人気質の人も寂しく感じるようになり、益々お互いがコミュニケーションできなくなります。

職人気質の人には、大げさなお世辞は必要ありません。ただ、その技術や能力を認めてあげて、「すごいですね」「助かっています」と、少しの声掛けをすれば、とても喜ばれます。

職人気質の人は社会の柱!

職人気質の人は、コミュニケーションが苦手なところがあり、他人との広い付き合いは苦手です。また、職人気質の人が多い職場は、人を相手にする業務ではなく、モノを相手にする業務が多いので、存在を知られていないことも多いです。

しかし、職人気質の人が向いている、製造業が存在しなければ、人間は生活することができません。また、職人気質の人が向いているファッションや芸術関連などは、人間の創造力や文化力を向上させるのに、大きな役割を担っています。職人気質の人がいるおかげで、人間の生活は成り立っていることは、忘れてはいけないことなのです。

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