秘密主義とは
しかし秘密主義だからといって、その人が悪い人間であるとは限りませんし、必ずしも人に害を与える人物だとは限りません。秘密主義の人には、秘密主義になってしまう様々な心理的な理由があるのです。そのような秘密主義の人の心理が分かれば、相手がたとえ秘密主義であっても、より親密な関係を築くこともできるでしょう。
また、自分自身で「秘密主義だ」と自覚している人は、なぜ秘密主義になってしまうのか。または、人から秘密主義のように思われてしまうのかという自分の心理に気づくことで、今までとは違う自分を人に見せる事が出来るようになるでしょう。
今回は、秘密主義の人も、そうでない人も、より円滑なコミュニケーションに役立てることができる「秘密主義といわれる人の心理」をひも解いていきます。
秘密主義の人が持つ共通する基本的な心理
「自意識過剰」というと、人によってはキザであったり、ナルシストであったり、自分自身を誇示するような人物をイメージするかもしれませんが、自意識過剰な人が必ずしも自分をひけらかすような人だとは限りません。
「自意識」というものは、少なからず誰しもが持っているものですが、過剰な自意識は個々人の様々な経験や考え方によって、それぞれ違った行動として発露されます。「秘密主義」も、その「自意識過剰」を元にした行動のひとつなのです。
秘密主義の人に見られる3つのパターン
自意識過剰による自己肯定型の秘密主義
自意識過剰による自己否定型の秘密主義
自意識過剰による自己防衛型の秘密主義
男女別秘密主義の人の心理
競争社会から逃れるため秘密主義になる男性たち
男性の場合、お互いに口に出さずとも社会的な地位の差が明確にされる場面があり、相手との関係によっては自尊心や自意識が大きなダメージを受ける場合があります。そのため、前もってそのようなダメージを受けるのを避けようと秘密主義となる人が、男性には少なからず居ます。
もちろん、そんな社会的な地位の差など気にせずに関係を築ける人たちも居ますが、そういった人たちは互いに秘密主義にならず、優れた部分も至らない部分もさらけ出しあって、認め合う関係になれる人であることが多いのです。
多様な競争社会で上位に立つため秘密主義になる女性たち
そのため、女性ですべてをオープンにしている人は滅多にいません。少なからず秘密主義的な面を常に持っているものです。
また、他者との比較においてダメージを避けるために秘密主義となるだけでなく、他者にダメージを与えるため、あえて一部の人間に対して秘密主義を装うという打算的な行動が取れるのは女性の特徴と言えるでしょう。
秘密主義の人の性格
人によっては「自分のことは明かさないくせに、人の事ばかりあれこれ詮索する」とか「こちらから声をかけても、いつも素っ気ない態度で何を考えているのか分からない」など悪印象を持っている人も少なくないでしょうが、秘密主義ゆえに誤解されている部分も多くあります。秘密主義であるため、相手に真意が伝わりづらい。というのも秘密主義の人に多く見られる特徴なのです。
秘密主義の人は草食系
本来であれば、他者の自意識と向き合い自身の至らない部分を認め、優れた部分をお互いに共有してより良い自意識を育んでいくのが、理想的な他者との関わり方でしょう。秘密主義の人たちはそういった方法ではなく、相手に関わらない。という消極的な方法で自意識を守る人たちなのです。
ですから、性格としては温和で争いを好まない人が多いと言えます。そういう人との付き合い方としては、秘密主義的な部分は尊重して、無用に詮索などしなければ良好な関係を築けます。
秘密主義かどうか判断するチェック項目
□大人数で騒ぐより、気心の知れた数人と遊びたい
□話し上手より聞き上手だ
□人に言えない趣味や好みがある
□自分の悪口を言っている人が3人くらい居る
□あまり寂しいと思うことが無い
□自分の本当の姿を誰も知らないと思う
□友達は少ない方だ
□周りには好きな人より嫌いな人の方が多い
□自分の両親のことが嫌いだ
□自分の時間が持てないとストレスがたまる
いかがでしたでしょうか?YESが多いほど秘密主義である可能性は高いです。8個以上YESがあった人は秘密主義だと周りから思われているでしょう。
秘密主義であっても決して悪いわけではありません。誰しも人に知られたくない事を抱えていたり、距離を置きたい人が数人は居るものです。ですがもし、今まで自覚なく秘密主義になっていた人は、意識してもう少しオープンに周りの人と接してみるのも良いでしょう。
秘密主義の人には友達ができにくい?
実際、秘密主義だと友達が少ない人が多い傾向にあります。それは、多くの友達が居なくても不安を感じる事が少なく、一人で行動することに慣れているためです。秘密主義な性格であったとしても、秘密主義の人が必ずしも「友達は要らない」と思っているわけではありません。また秘密主義であっても、多くの人と付き合っている人も居ます。
秘密主義のまま友達をつくるコツ
秘密主義の人は、やや強い自意識をコントロールして、他人と自分の心地よい距離感をしっかりと保ちつつ、その距離感を受け入れてくれる人とだけ付き合っていくことが出来れば、他人とも良い関係を構築することができます。
さらに、そういった他人との距離感の取り方を、自分に関わる人たちにちゃんと明示できるというプロセスが踏める人であれば、たとえ秘密主義であっても多くの人と友人関係を築くことができるでしょう。
秘密主義の人が多い血液型
クールでミステリアス、 繊細で傷つきやすい、 他人の干渉を嫌う、争いを好まない、自己評価が厳しいなど、AB型に見られる性格の特徴は、ほぼ秘密主義の人の性格と一致します。そのためAB型の人は、本人が意識していなくてもAB型らしい行動を取っているだけで、周りからは秘密主義だと受け取られることが多いでしょう。
秘密主義の人が多い星座
まずは「かに座」が持つ用心深く心配性な面と敵味方をハッキリ分ける性格は、人によっては秘密主義と受け取られる部分もあるでしょう。
次に秘密主義な人が多い星座は「さそり座」です。さそり座の性質であるクールに見えて、実は情熱的である面や独自の世界観を持っている部分などは、秘密主義的と言えるでしょう。
そして、もっとも秘密主義的な星座はというと「いて座」になります。いて座の持つ性格の傾向は自意識過剰であり人からの指図が嫌いな面があるので、周りに相性の良いサポーター的な性格の人が居なかった場合、極端な秘密主義となる可能性があります。
秘密主義でも決して悪いことではない
とはいえ、度を越した秘密主義を無理に貫こうとすれば、相手を疑心暗鬼にさせ無用な孤立を生む事につながります。秘密主義の人も、秘密主義の人と付き合う人も、お互いの性質を認め合って適切な距離間を取るように互いに調整することが大事なのです。
そのために、秘密主義の人は自分の性格を受け止めた上で、どこまでオープンに出来るかを自分で見極めるようになると、よりスムーズに周りの人と良好な関係を築くことができるでしょう。
秘密主義であっても、より多くの人と関わることは自分が大事にしている「自意識」を向上させるために大変良い影響があります。多くの人が秘密主義を理解して、お互いに良好なコミュニケーションを築くことを願っています。