男性・女性別の涙もろい人の特徴や性格は?
涙もろいことは悪いことではなく、さまざまなことに感動することができるという意味で、良い意味で使われることも多いです。涙を流すのは目の中の異物を払うなど、機能的なものでなければ感情を表したものですし、涙もろい人は人間らしい人であるとも言えます。
涙もろい人にはさまざまな特徴があり、涙もろい人に共通している性格というものもあります。それらは男女で共通している部分もありますし、男女別で異なっている部分もありますので、それらの特徴を知っていきましょう。
男性
男性であっても涙を流しても不思議ではないという考えは広まっていますし、それに伴い涙もろい人も増えつつあります。男性が女性に比べて涙もろい人が少ないのは、脳の働きの違いも挙げられますが、男性であっても涙もろい人はいます。
男性脳では合理的な思考を持つ人が多く、涙もろい人は少ないですので、涙もろい男性の多くは女性脳であると考えられます。
大らか
人によっては男は涙をみせるべきではないと考える人もいますし、どれだけ感動したり、悲しいことがあっても人前では涙を流さない人もいます。また男らしさだけではなく、単に涙を流すことが恥ずかしいという理由で人前では涙を見せない人もいます。
大らかな男性はそんなことは一切気にしません。周囲の視線を気にすることなく、自身の感情に従って、どんなシチュエーションでも涙を流すことができますので、涙もろい人が多いと言えます。
優しい
優しい男性は、人に優しくするだけではなく、人からも優しくされることが多いです。優しさは連鎖しますし、情けは人のためならずではありませんが、誰かに優しくすれば、それが巡り巡って自身に返ってくることも多いです。
優しい男性は人に優しくすることで、他人からも優しくされ、人の優しさに触れて豊かな感情を育てていきます。豊かな感情が育ち、人の優しさにも感動することができますので、涙もろい人が多いと言えます。
女性
男性に比べると涙を流しやすい環境にあり、涙を見せることに抵抗がある人も少ないので涙もろい人も多いです。また女性の場合は、脳の思考パターンと涙もろいことが密接な関係にあります。男性脳は合理的で理性的な思考パターンと言われていますが、女性の場合は共感的で感情的な思考パターンであると言えます。
思考の中心に感情が据えられていることも多く、どんなことも感情的に受け止めることができますので、感情が動きやすく、結果的に涙もろい人が多くなります。
共感力が高い
また女性の場合は白黒はっきりつけるよりも、曖昧なまま物事を終らせることが多く、これも涙もろい理由につながっています。男性は物事をはっきりと決着をつけたいと考える人が多く、それによってフィクションなどでは感動できない人も多いですが、女性の場合は物事を曖昧なまま考え続けることができますので、たとえ作り話と分かっていても感動し、涙を流すことができます。
自意識が強い
涙もろいことは人間的な魅力につながりますので、これを利用するために涙もろくなっている人も多いです。実際には目の前のできごとに対して感動し、涙を流しているのではなく、涙を流している姿を他人に評価されるために涙を流しています。
いわばビジネス的な涙もろさではありますが、他人に見られることを意識しながらも、そう考える自身すら騙して、涙もろい性格を演出できる女性は多いです。
男女共通
そのため男性に当てはまる涙もろい特徴や性格が女性で当てはまる場合もありますし、その逆のパターンもあり得ます。涙もろい性格自体は男女で共通している部分があり、男女別の特徴はそこから派生しているものですので、どちらに当てはまったからといって問題はありません。
また男性脳、女性脳どちらが優位かということにも涙もろい特徴などは左右されることも多いです。涙もろいことには男女間である程度の違いはありますが、共通している部分も多いので、それも知っておきましょう。
感情移入しやすい
自身の身の上や立場などを憂いて涙を流すことは涙もろいのではなく、単に泣き虫なだけです。涙もろいことと泣き虫の違いは、他人のことであっても涙を流せるかどうかです。涙もろい人は誰にでもすぐに感情移入することができるため、他人の悲しさや感動に対しても涙を流すことができます。
また感情移入できるのは実際の人物だけではなく、映像作品などそれが架空の人物であったとしても感情移入することができます。さまざまなものに感情移入することができる人は涙もろい人が多いです。
素直
涙もろい人は物事を疑いなく受け入れることができる人です。解決策や改善策を考えるのではなく、できごとをそのまま素直に受け入れ、感動することができるため、涙もろい人が多いと言えます。
素直さは大らかさや優しさにもつながりますし、涙もろい人の原点的な特徴であると言えます。その他の特徴に当てはまらないとしても素直な人であれば涙もろくなる可能性は高いです。
騙されやすい
また他人におだてられやすい、視野が狭くなりやすいことも騙されやすい人の特徴です。他人に感情をかきたてられやすく、視野が狭くなって一つのことだけを集中して考えてしまうため、感動的なことや悲しいことに対して必要以上にとらわれ、涙を流すことも多いです。
騙されやすい人は言い換えれば単純でもあり、単純な人ほど簡単なことで涙を流しやすくあります。涙もろいことはいいことではありますが、時に他人に騙されるなどのデメリットになる場合もありますので、注意が必要です。
涙もろいかどうか診断できるチェック項目は?
涙もろいかどうかは特徴や性格からも知ることができますが、チェック項目を使って診断することもできます。チェック項目は複数ありますので、それぞれに当てはまる点はないかを確認することが大切です。
涙もろいことには明確な基準がありませんので、涙もろいかどうかを判断することは難しいですが、チェック項目に当てはまる点があれば、少なくとも涙もろい傾向にあると言えます。当てはまる数が多ければ多いほど涙もろいと言えますので、いくつ当てはまったかも数えてみましょう。
映画や本で泣いたことがある
映画や本はノンフィクションの作品もありますが、基本的にはフィクションの作品が多いです。フィクションはいわば作り話ですし、映画などで実在の俳優や女優が演じていたとしても、そこに映し出されるのはあくまでキャラクターであり、その人自体ではありません。
映画や本で泣いたことがあるかで、他人に対して感情移入できるかが分かりますし、それがフィクションであっても感情移入できるかが分かります。フィクションに感情移入できるということは共感力が高いということですので、涙もろいと言えます。
ドキュメンタリーに弱い
ドキュメンタリーは事実の羅列であって、誰かを感動させるために創作されたものではありません。それは他人が目にした現実であり、それに大きく心を動かされることも感情移入しやすく、共感力が高いと言えます。
ここでポイントなのはドキュメンタリーを見て泣くだけではなく、感情の変化があるかどうかです。ドキュメンタリーを見てすぐに触発される人であれば、それも涙もろい傾向にあると言えます。
動物が好き
純粋な存在を受け入れることができるかどうかで、感情の豊かさが分かりますし、それを受け入れ無償で愛情を注げる人は大らかで涙もろい人が多いと言えます。またこれは動物だけではなく、赤ちゃんや小さな子供に対しても言えます。
赤ちゃんや小さな子供も純粋な存在ですし、それを受け入れることができるかどうかでも涙もろいかが分かります。他人の子供であっても心の底から可愛がれるのであれば涙もろい傾向にあると言えますし、子供に好かれる場合も純粋で涙もろいと言えます。
リアクションが大きい
リアクションが大きいことは、素直さの表れでもあり、感情などをストレートに表現してしまうことでもあります。リアクションが大きい人は素直な人が多く、また大らかな人も多いです。
またリアクションの大きさはそのまま感情表現の大きさ、豊かさでもあります。感情表現が豊かであるため、涙を流すことも感情表現の一つと捉え、人前で泣くことにも抵抗がない人が多いです。リアクションが大きい人は他人を気にせず感情を表現することができるため、涙もろい人が多いと言えます。
なぜ涙もろいのかという理由・心理は?
機能としてではなく、感情的に涙を流すのは人間特有のことであり、他の動物には見られない特殊なことです。他の動物は感情的な激しい動きがあったとしてもそれが涙として溢れることはありませんし、涙もろいということも当然ありません。
涙もろいというのは人間独自のものであり、それにはさまざまな理由や心理が隠されています。なぜ人は涙もろくなってしまうのか、その理由や心理から考えていきましょう。
感受性が豊か
人によって感動の尺度は違いますので、一人の人が感動することが、全世界の人が感動するとは限りません。人によってはどんなに小さなことでも感動することができますし、どんなことがあってもなかなか感動できない人もいます。
感受性が豊かな人はどんなに小さなことでも感動できる人であり、人よりも感動しやすい、感動する頻度が多いため、涙もろいと言えます。
想像力が豊か
物事をありのままに受けいれることでも、感受性が強ければ感動することができますが、それだけではなく、そこからさらに想像の力を使うことでより感動的に受け止めることができます。
想像力が豊かな人は目の前のできごとに対してどこまでも想像を膨らまし、より深くまで感情を味わうことができます。感動的なことは背景を想像してより感動的に受けとめることができますし、セルフプロデュースの力で感動することができるため、涙もろい人が多いです。
共感力が高い
共感力が高いことは相手のことを想像できることでもあり、想像力の高さにつながる部分もあります。相手のことを想像し、相手の気持ちになって考えることができますので、より身近に物事を考えることができます。
共感力が高ければその人になりきることができますし、共感する相手と同じ感情を味わうことができるということでもあります。感情移入していれば自身の意思に関係なく涙を流すことができますし、涙もろくなってしまうことが多いです。
悲劇のヒロイン型
これは女性に多く見られる心理であり、涙を流し涙もろい人を演出することで自身を特別な存在であると主張しています。目の前のできごとや自身に降りかかる災難などに対して涙を流してはいますが、正確に言えばそれらの置かれた環境や自身の不遇さにある種酔いしれ、悲劇のヒロイン的な自身の境遇を演じるために涙を流している心理が考えられます。
涙もろい性格の改善方法・対策は?
涙もろいことは恥ずかしいことではありませんので、特別改善する必要もありませんが、すぐに泣いてしまうことを改善しようと努力している人もいます。涙もろいことには理由がありますので、それを改善すれば涙もろい性格を治すことはできます。涙もろい性格を恥じている人は改善策を知り、対策していきましょう。
涙もろいことを恥ずかしいと思わない
感情は溜め込むと爆発してしまいますので、恥ずかしがって我慢してはいけません。また泣いてはいけないと思うと余計に泣くことを意識してしまい、涙が止められなくなることもあります。
涙もろいことを恥ずかしいと思わず、別に泣いても構わないと大らかな気持ちを持っていれば、心に余裕も生まれますし、感情がいっぱいになって涙を流すことも少なくなります。
物事の先読みをする
涙が出るほどに感動してしまうのは、感情のふり幅が人よりも大きいからです。事前に結末を予想しておくことで感情のふり幅を小さくすることができますし、よっぽどの結末でない限り、落ち着きを保つことができます。
思わず涙を流してしまうのは心の準備ができていないからでもありますので、自身の中で先の展開を予想し、準備しておくことで涙もろさを対策することができます。
涙もろいのは年をとったから?
年齢を重ねると涙もろくなると言われる理由としては涙腺が緩むからというものがあります。年をとると涙腺が緩くなり、涙もろくなるとよく言われていますが、それは本当のことなのでしょうか。
涙もろいことに涙腺は関係ない
年齢を重ねたからといって機能として涙腺が緩んだり、衰えることはなく、涙もろくなってしまうのは、精神的な理由によります。年をとれば確かに涙もろくなる人は多いです。しかしそれは涙腺が衰えているのではなく、単にさまざまな経験によって心が豊かになっているからです。
涙もろいは優しさの証
涙もろいということは心が豊かであることであり、優しさの証です。他人のことであっても感動し、涙を流せるのは素敵なことですし、人間らしくて魅力的なことです。涙もろいことは恥ずかしいことではありませんので、恥じることなく自身の心に素直になりましょう。