口を隠す癖がある人の心理とは?
口を隠すという行動は、心理的な理由により行われている場合があります。人間の行動には心理状態が影響していることが多く、知っていると人と会話する時に相手が何を考えているのか推測することが可能です。
マフラーやタートルネックで隠す
寒い季節になるとマフラーや、タートルネックを着用する人が増えます。これは単純に寒くなってきたので、口を隠すというよりは防寒のために使っています。特別な理由があるとは考えられませんが、普段マスクをしている人が、マフラーをしている時だけはマスクをつけないという場合は、マフラーがマスクの代わりを担っているのでしょう。
マフラーやタートルネックで口を隠すのは、じぶんを可愛らしく見せたいという考えの表れともいえます。寒い時期に口元まで隠れてしまうダボッとしたタートルネックや、ふわふわのマフラーを使い、顔が埋もれている女性が可愛いと言われます。このように異性に可愛いと思われたいという乙女心から、ファッションに取り入れている人もいます。
マスクで隠す
本来は風邪をひいた時や、予防のために使う物です。しかし、普段からマスクを着用する人が増えてきています。伊達メガネならぬ、伊達マスクという呼び方もあるほどです。マスクを普段からしている人は、じぶんの顔にコンプレックスがある場合もあります。人に見られている気がする。そんな不安感を払しょくするためにマスクを着けています。
女性の場合はすっぴんを隠すために、マスクをして出かけるという人もいます。また、外出先で知り合いにあっても話したくない。気づかれたくないという理由からマスクで口を隠す人もいます。マスクもデザイン性の高いものが多く販売されており、ファッションアイテムとして使用している人も少なくありません。
布で隠す
インドの華やかなサリーという民族衣装や、中東の宗教の教えにより顔を隠しているケースもあります。国の天候に合わせて、口を隠すような服装が一般的になっている地域も存在します。日本ではあまりなじみがありませんが、布で顔を隠している場合は宗教に関する理由が多いです。
国の気候で空気が乾燥していたり、砂埃の多い地域では口を隠す服装が主流になっている地域もあります。
男性・女性別の口を隠す理由・心理とは?
口を隠すという行動にはさまざまな心理が関係していますが、男女によっても違いがあります。ここでは、口を隠す心理と、男女の違いについてご紹介します。
好意
好きな人と話すときは、相手に良い印象を与えたいという想いが一層強くなります。女性であれば、口を隠すことで女性らしい上品さをアピールしています。大口を開けて笑うのは恥ずかしいという思いから口を隠している場合もあります。日本では昔から着物の袖や扇子で口を隠すことがありました。しかし、外国の人から見ると笑う時に口を隠す行動には違和感があるようです。
男性が口を隠すのは、女性に比べ少ないですが、照れ隠しから口を隠すと考えられます。
照れ隠し
褒められたり、好きな人と話をしたり、照れた時に口を隠すことがあります。照れて、赤くなった顔を見られたくないという心理が働いている場合もあります。「すごい」と褒められて、「いえいえ、私なんて」と謙遜する人が見せるしぐさでもあります。
驚き
ビックリしたときに、口を隠したという経験がある人も多いでしょう。驚いて息をのむしぐさともいえます。唇を触ると精神的に安心感を得られます。驚いて精神的に不安定になった状態を落ち着けるため、無意識に口を隠すという行動にでています。
自己防衛
口を隠す行動は自己防衛の表れともいえます。緊張や不安を和らげるために、口元を触ります。じぶんを守るために、口を隠すという行動に現れています。
会話中口を隠す心理
人と話をしているときに、口を隠すという行動が見られた場合は、どのような意味があるのでしょう。口を隠すだけでなく、口元の動きからその人の心理状態が予測できます。
余計な事を言わないように
余計なことを口走らないように口を隠し、じぶんを抑えているとも考えられます。また、誰にも話せない秘密を抱えている可能性もあり、それを誰かに話したいという心理の表れでもあります。誰にも話してはいけないと言われると、誰かに話したくなるのは人間の心理ともいえます。
嘘をつく
嘘をつく後ろめたさから、相手の視線を避けるように口を隠すケースがあります。話をする口を隠すことにより、じぶんがつく嘘を隠したいという心理の表れです。口を隠すだけでなく、嘘をつく時には、鼻など顔に触れる回数が増えると言われています。
口元を見てわかる心理状態
口を隠す行動には、心理的な理由もあるということがお分かりいただけたでしょう。口を隠すだけでなく、他の行動も人の心理状態を表しています。
一文字に口を結ぶ
口を一文字にきゅっと結んでいるのは、その人が緊張している状態を表します。表情の筋肉に力が入り、緊張状態にあることが分かります。
相手の話に興味がない場合にも、口元がきゅっと結ばれます。相手がそのよな仕草をしたら、話題を変えてみたり、相手に話をふってみましょう。一方的に話し続けてしまうと、一層この人とは話したくないという思いが強くなってしまいます。口を一文字に結ぶのは不機嫌な人の口元に現れやすく、怒りの感情の表れともいえます。
このような状態の日と相手に話をしても、聞き入れてもらうことは難しいです。まずは一文字に結ばれている口同様、相手の心を開くことから始めてください。
口があいている
口元に力が入っておらず、開いているのはリラックスしている状態です。会話中であれば、相手は話をよく聞いてくれています。リラックスしている状態ももちろんのこと、相手の話を受け入れる準備ができています。もっと話を聞きたいという思いから、そちらへ意識が集中しているために、口があいてしまいます。
また、ボーっとしている人の口がポカンと空いていることもあります。これはリラックスしているともいえますが、集中していない状態ともいえます。
唇を突き出している
何か不満がある時に、唇を突き出すという行動に現れます。物事に納得していない、話を聞いていてもいまいち賛同できないと感じています。じぶんの意見を述べている時にこのような行動が見られたら、相手の意見を聞いてみてはいかがでしょうか。
唇をかむ
唇をかむという行動には、強い不安感が現れています。「なぜ、あんなことをしてしまったのだろう」「失敗してしまった。あの時こうすればよかった」というような後悔や、自分を責めるような感情を抱えている状態ともいえます。
口を隠すのには理由がある
いかがでしょうか。口を隠す人の心理がお分かりいただけたでしょうか。心理的に口を隠すときには、嘘を隠したい。じぶんをよく見せたい。人に見られたくないというように、さまざまな理由がありました。
もちろん心理的な理由だけではなく、ファッションや宗教などが関係しているケースもあります。口を隠していたら、その時の話は絶対に嘘というわけではありません。単純に癖になっている人もいます。口を隠す仕草に敏感になりすぎる必要はありませんが、心理状態を判断する材料として考えて下さい。
行動や仕草の癖について詳しく説明
気付かないうちにやっていた仕草や癖には実はこんな心理があった….ということをたくさん知れるので、ぜひ興味がある人は読んでみてください。