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どんくさい人の特徴|性格/運動/車の運転・原因・改善方法

あなたはどんくさい人?

あなたは「どんくさい」と言われたことがありますか。また、「どんくさい人間」だと自分のことを考えていますか。誰でもできるような簡単なことでもうまくできない、周囲から冷ややかな視線を感じる、そんな不安を抱えている人は、もしかしたら「どんくさい人」である可能性は否めません。

どんくさいとは動作がのろく、周囲がじれったく思うほど遅いことを指す言葉です。周りに迷惑をかけるので、どんくさい人は歓迎されません。

もし、あなたが自分のどんくさい性質に困っているのであれば、これからどんくさい人の特徴やその改善方法を知って、周囲から笑顔で受け入れられる毎日を目指しましょう。

どんくさいといえば、あの人!

どんくさい人を考察するにあたり、イメージしやすい人物像を上げてみます。

どんくさいキャラクターといえば、藤子・F・不二雄のマンガおよびアニメ作品「ドラえもん」に登場する副主人公「野比のび太」が有名です。

のび太は勉強もダメ、スポーツもダメ、なにをやらせてもダメな小学生の男の子です。「どんくさい」ゆえにさまざまな苦難に遭遇とし、ドラえもんからよくため息をつかれています。周りにバカにされやすく、フォローに回るドラえもんにいつも舌うちをされるのび太をイメージしながら、「どんくさい人」の特徴をまず見ていきましょう。

性格

どんくさい人はのんびりしていて非常にマイペースです。また穏やかで平和主義とも言えます。優柔不断で頼りがいはありませんが、その分優しくて純粋な心の持ち主です。思いやりがあるので、困っている人には迷わず手を差し伸べますが、自分のどんくささからかえってトラブルを引き起こし、相手に迷惑をかけます。

また、快楽至上主義ですぐに楽なほうへ進もうとします。何事に対しても根気が続かず、すぐに怠けたり自分の都合のいいように物事を解釈して、問題に向き合おうとしません。

失敗体験が多いため、自分に自信がなく、口癖は「どうせボクなんて何をやってもだめなんだ」です。惨状を見ていられない周りに解決してもらい、そのことについて恥ずかしい、申し訳ないという気持ちはあまりありません。

先のことを考えずに場当たり的に物事にあたるうえに、学習意欲が低いので、同じ間違いを毎度のように繰り返します。

運動

どんくさい人の運動神経は鈍く、俊敏な動作ができません。自分と相手との距離を把握しきれず、よく人や物にぶつかります。ボーとしている時間が長いため瞬時の判断ができにくく、野球などのチームプレイでは特に周囲に迷惑をかけます。もたもたとしていて、人ごみにまきこまれると必ずもまれてなかなか出ることができません。

上手に体を動かせないので劣等感があり、運動そのものがあまり好きではありません。他人と比べられずに家でゴロゴロして漫画を読むなど、楽に楽しめる方法を選びがちです。

車の運転

漫画やアニメののび太は小学生ですが、以前、TOYOTAのCMでのび太が30歳まで運転免許をとっていない設定がありました。やはり、どんくさい人が車の運転をすることはリスクをともなうイメージがあります。

どんくさい人が運転すると、「行きたい」「止まりたい」という気持ち優先で、周りのことまで考えないので急ブレーキ、急発進になりがちです。

瞬時の判断が遅いので車線変更が苦手です。幹線道路の複数車線などは入り切れず、ずっと待っていたりします。また意を決して入り込むときも、周りの流れを止めてずるずると移動してくるので、後続車などに迷惑をかけることも少なくありません。

ドアを勢いよく開けてぶつけてしまう、幅を見誤って車体をこすってしまう、信号を見落としてしまうなど、同じ失敗を何度も繰り返してしまいます。

おっちょこちょい

どんくさい人は、もともとのんびり思考停止状態でいることが多いので、周りに合わせて何かをしようとするとき、緊張して必要以上に焦ります。

素直な性格なので、期待されればどうにか全部やりとげたいと思うのですが、その気負いが空回りして焦りすぎかえって周囲の仕事を増やしてしまいます。注意力散漫で、集中力が足りないので、先を考えずに軽はずみに行動してトラブルを発生させます。

手元がおぼつかず、パソコンや電卓の打ち間違い、プリント枚数を何度も数えなおす、物を落とす、飲み物をこぼす、ぶつけるなど机上の小さなトラブルをしょっちゅう起こします。

のろま

どんくさい人は本質的にのんびりしているので、日ごろの動作は緩慢です。やる気はあっても動くのが遅いので、周りからはやる気がないとみなされがちです。また楽なことが好きなので、自分から率先して先を読んで動くことはしません。

気をぬくとボーとしている状態になりがちで、表情もぼんやりとしているので、よりのろまな印象を与えます。

しっかり意識しないと周りの流れに気がつかないので、そのテンポを悪気なく崩してしまい周りの人をいらだたせます。

どんくさいのび太を改善する方法

のび太で考えると、「どんくさい人」がどんな特徴かイメージしやすかったのではないでしょうか。胸に手を当てて、自分はのび太にそっくりだと驚いた人は、次にその改善方法について考えてみましょう。

とにかくメモをとる

人に嫌われる「どんくささ」は「同じ失敗を何度も繰り返す学習能力のなさ」です。つい楽な道を選びがちなどんくさい人は、その場だけ困った顔をすれば、誰かが後始末してくれるということを経験で知っています。しかしそれではいつまでたってもどんくさい人間のままです。

今日できなかったことを明日できるように、失敗内容とその解決法についてメモを頻繁にとりましょう。みんながやっていないことをするのは恥ずかしい、そんなにやる気があるのかと思われるのは嫌だと感じるでしょう。しかし、もともとその場ですぐ反応できる性質でないのなら事前準備をして、事に備えるしかありません。

また、わからないところは素直にわからないと周りに伝えて、事前にトラブルを回避することも大切です。一緒に仕事をしてもらい、その解決法を知り、次から一人でできるようにメモをとりましょう。

例えばコピー機の使い方などであれば、そのメモを見ながら、空き時間にやり方を再確認してみることができるでしょう。

どんくさい人が動かずただ悩んでいても、もともと動かないのが好きなので時間だけが無駄に過ぎ、解決にたどり着く前に時間切れになります。

大事なことは周りに迷惑をかけないように失敗をしないことではなく、同じ失敗を何度も繰り返さないように工夫をすることです。

慌てない

今までに失敗経験がたくさんあったり、親など周りの人が過保護ですべてやってくれていたりすると、自分の判断に自信がもてない人間になります。期待に過度に応えようと張り切りすぎて緊張し、慌てがちになるのでトラブルを生みます。

仕事を頼まれたらまず深呼吸をしてみましょう。周りのリズムにあわせることは大切ですが、失敗の後始末はかえって迷惑であることを意識して、丁寧にあせらずひとつずつ取り組みましょう。

しかし、のんびりとひとつのことをずっとやってられる恵まれた仕事でなければ、少しずつ周りのペースに追いつく必要があります。簡単な仕事から目標時間を決めて、時間内で終わらせるというトレーニングをしてみましょう。後述のTODOリストの横に所要時間も書いてみると良いでしょう。

自分のペースと周りのペースの差に気づいたら、急にできないペースで仕事しようとせず、着実に差を埋めていく方法でこつこつ努力することが大切です。

TODOリストでやることを整理する

同じ間違いを繰り返したり、慌ててトラブルを引き起こしたりするのは、先を読んで行動していないためと考えられます。

今日やるべきこと、今やるべきことを、仕事を始める前に書き出してみましょう。そしてできたものからチェックしていきましょう。

ぼんやりしている時間はないということが見てわかるので、行動力が上がります。また、チェックが増えていくのをみれば、モチベーションも上がるでしょう。なによりTODOリストを全部こなすと「私でもできた」と自信につながります。その自信が「明日はもう少しこれを工夫してみようかな」という前向きな気持ちに繋がります。

ぜひリストをこなせるようにがんばって、一日の終わりには「今日も一日よくがんばった」と自分をほめてください。

どんくさい人に向いている仕事

どんくさいというのは体は若者、心は老人という状態と考えれば、どんなところにニーズがあるかわかるでしょう。

心が若者である元気なシニアには再雇用などの道があり、たくさんの方がイキイキと働いています。しかし自分から「動くのが苦手」「判断が苦手」「周囲の流れを顧みず頑固」など、どんくさいことを前提にした仕事を探すような、心が年老いている人間を快く迎えてくれるような企業などあるはずがありません。

どんな単純作業や自営業、在宅ワークでも、他人の気持ちを推し量ろうとしない人間は誰かのサポートなしでは働けません。もし「どんくさい自分をそのまま受け入れてくれる仕事」を探すのであれば、「どんくさい自分を常にフォローしてくれる人」のバーターにしてもらうしかないでしょう。

どんくさい自分を変える勇気をもとう

「どんくさい」とドラえもんに言われ続けているのび太は、しかしそのキャラクターで世界中の人に愛されています。特に劇場版でののび太を好きになる人が多いです。作者の藤子先生は「のび太の良いところは反省し、いつまでもいつまでも今より良い人間になろうと努力する」ところだと言っています。

人はみな欠点をもっています。だから自分よりダメな人間がいることにホッとし、ダメな人間が少しでも前に進もうと努力する姿にエールを送りたくなるのでしょう。自分を「どんくさい人間」だと自認する、それは周りの気持ちを意識した大事な第一歩です。周りを思いやる気持ちから人は成長します。

どんくさいという性質の中には、人を和ませる一面もあります。ゆっくりなリズムも殺伐としがちな周囲を癒すことができます。大切にするべき特性です。自分のキャラクターは大切にしながら、少しずつ成長しようと努力する、のび太に似ていることに自信をもって、勇気をもって自分を変えていきましょう。

きっと不器用だけど頑張っているあなたを、周りは拍手をもってむかえてくれるはずです。

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