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ひとりぼっちで寂しい時の対処方法・友達の作り方|幼稚園

ひとりぼっちの意味、由来

ひとりぼっちという言葉を聞いたことのない人はいないでしょう。独りで寂しいことという意味でよく使われがちな言葉ですが、実は正しい意味は「仲間や寄る辺がなく、ただひとりであること。孤立していること」と感情部分は含まれていない言葉です。

現代では「ひとりぼっち」は「独りぼっち」と漢字にしがちですが、成り立ちを考えるとこの漢字は間違いです。本来の由来は宗教や教団などに属さなかったり、離脱した僧侶の境遇をいう「独法師」や「独り法師」の漢字が使われていました。あてもなく世の中を彷徨い歩くことを「独法師の三界坊」とも言いました。

ではなぜ現代では「ひとりぼっち」は「独りぼっち」という漢字で表されるようになったのでしょう。「独法師」の「ぼうし」が「ぼっち」や「ぽっち」に変化した由来は、「これっぽっち」など「~だけ」という意味がある言葉から関連付けられたと言われています。言いやすいように、一目で見てわかりやすいように変化した言葉が「ひとりぼっち」です。

ひとりぼっちとロンリーの違い

ところでよく混合されがちな「ひとりぼっち」と「ロンリー」にも違いがあることをご存知でしょうか。「ひとり」を意味する英単語にも、細かい使い分けがあります。

「alone」は物理的な「ひとり」を意味します。感情は含まれていないので、本来の「ひとりぼっち」の意味には一番近い言葉です。ひとり暮らしなど、感情は含まずあくまで現状説明をする場合にこの単語を使用します。

「lonely」はひとりで寂しい状態を意味します。これは感情に重点を置いたもので、現代でよく使われる「ひとりぼっち」の意味合いに近しい言葉になります。一人寂しい夜など感情面でひとりぼっちを強調する場合にこの単語を使用します。曲の歌詞ではこちらの言葉がよく使用されています。

「lone」は「世界でひとりぼっち」など「alone」よりも強いひとりを意味します。そうそう使うことのない単語ですが、映画などでは目にする機会があります。現状説明と強い感情説明を伴うのがこの言葉とも言えます。

ひとりぼっちで寂しいときの対処法

ではひとりぼっちで寂しいとき、どのように寂しさを紛らわせることができるのでしょう。

音楽を流そう

ひとりぼっちの時に、自分と会話をする人はそうそういません。無音、静寂は寂しさを作り出してしまうものです。まずはお気に入りの音楽をかけてみましょう。その際、近所の迷惑にならなければヘッドフォンやイヤホンではなく、コンポやスマホから直接流せると部屋全体に音が溢れ、寂しさは和らぎます。

自分だけの世界に浸ろう

寂しい現状から逃避するためにゲームや読書で別の世界、自分だけの世界に浸りこむのも良いでしょう。主人公や登場人物に感情移入しやすい作品を選ぶと、よりその世界に浸ることができるのでです。読書の際にはどうしても静かになってしまい、集中はできるものの余計に寂しさが増す場合があるので歌のない音楽をかけておくのも良いです。

外に出かけよう

あるいは物理的にひとりぼっちから脱却する方法もあります。誰か親しい友人に連絡するということも手ですが、誰と約束しなくても外に出かけてみるのは気分転換にもなります。周りに人がいると自然とひとりぼっちで寂しい気持ちは薄れます。目的もなく、散歩に出かけるのも良いでしょう。

ペットを飼おう

物理的にひとりぼっちから脱却する方法はもうひとつあります。動物、ペットを飼うことです。世話は大変ですが、自分に懐いてくれる生き物がそばにいるとひとりぼっちの寂しい気持ちも吹き飛びます。騒がしさからひとりぼっちを感じる暇もなくなるでしょう。

ひとりぼっちの夜にしたいこと

それでもひとり暮らしの場合などは、とくに夜にひとりぼっちになることが多いでしょう。しかしそんなひとりぼっちの夜だからこそできることはあります。

ワイン

アルコールをひとりのんびりと嗜むのは、なかなか周りに人がいるとできません。もちろん賑やかに仲間たちとアルコールを嗜むのも楽しいことですが、自分のために少し贅沢するのは休息と翌日の活力に繋がります。ひとりぼっちだからこそできる贅沢を楽しみましょう。

自己磨き

せっかくゆっくり過ごす時間があるのですから、人目を気にせず自分だけに集中するのも良いでしょう。半身浴をゆっくりとしてみる、たまにパックをしてみるなどといったことは人がいるとなかなかできないものです。せっかくのひとりぼっち、自分のために有意義な時間を贅沢に使いましょう。

ひとりぼっちの人の友達の作り方

ひとりぼっちで寂しい、しかし連絡できるような友達がいない。そんな時はどうしてもひとりぼっちで寂しい毎日になりがちです。そう感じる場合、自分から動いてひとりぼっちを脱却しましょう。

共通の趣味を持つ相手に声をかけよう

同じものが好きだとわかると、何もない場合より人は警戒心を抱きにくくなります。特にアーティストのライブなどの大きなイベントの際には、気分が高揚している人が多いので声がかけやすいものです。

また、そんな大きなきっかけがなくても、本屋さんで同じ作者の本を気にしていたといった小さなことでもきっかけにはなります。同じものを好きだという時点で、最初の話題を手に入れたも同然です。

しかしその場合にいくらひとりぼっちを脱却したくても、「知らないものを好きだということ」はやめましょう。自分もこれが好きだという体で話しかけるのならば、相手も当然詳しく知っているものとして話をしてきます。

その際にろくに知らないのに好きだと言われたら相手はどう思うでしょうか。当然、好印象は抱かれません。その場合は「好き」ではなく「興味があるから教えてほしい」といった声かけのほうが無難です。

SNSを利用しよう

直接声をかけるのはちょっと、という場合になのがSNSです。繋がる目的ではないSNSでも、共通の趣味を持った相手を探すきっかけにはしやすいでしょう。また、直接面と向かって話すよりも敷居が低い点もSNSの利点と言えます。なにしろ顔は合わせず、文章でのやり取りとなるので普段は控えめで人見知りをする方でも話しやすいです。

しかし文章だけのやり取りだからこそ、感情は伝わりにくいもの、正しい意味合いではなく間違って伝わる可能性も多いものと考えてください。過剰に構える必要はありませんが、気軽だからこそ打ち込んだ文章を再度見直す、感情がささくれている際には一度SNSから離れるなどの配慮は必要です。

アルコールで交流を行う

大半の人がアルコールを摂取すると気が大きくなる、警戒心が薄れるなど人と交流しやすい状態になります。知らない人と勢いでフレンドリーに接するにはアルコールの場が一番です。実際、出会いの場ではアルコールがほぼ必須と言ってもいいでしょう。

幼稚園など子どもの場合は

上記では大人の友達の作り方について説明してきましたが、子どもの場合はどうでしょう。どうしても友達が作りにくい、ひとりぼっちになりやすい子どもはいます。自分の子どもがひとりぼっちになっていることに気付いた場合、親ができることはなんでしょう。

まず親だけで先に行動を始めてしまうのはNGです。大人の目だけで判断しても、子どもの考えていることは違います。最初に子どもにどのような状況なのか、どう思っているのかと尋ねてみてください。ひとりぼっちで自分の世界に浸るほうが好きな子もいます。必ず、何かする前に子どもの考え、子どもから見た状態を確認してください。

また、こうしたほうがいいだろうと親が主体となって行動することはやめましょう。子どもの世界は子どものものです。本当に必要な時には介入すべきですが、そうでない場合にも親が子どもの世界に介入してしまうと、子どもだけの世界は壊れてしまいます。何かする場合にも子どもの意思を確認し、子ども主体で考えるようにしましょう。その上で、親の協力できることは何か、を考えると良いでしょう。

ひとりぼっちの夢をみたときの夢占いの意味

ところでひとりぼっちの夢を見たことはありませんか。どんな状況でも、他の登場人物が出てこない、自分だけの夢です。

ひとりぼっちで孤独を感じる夢は、外界との隔絶、そして自分の内面への沈着を意味します。外ではなく、自分に目が向いている状態だと言えるでしょう。

吉夢の場合、集中力アップを示しています。自分に目が向いているので、他のものに乱されることがなくなるためです。趣味や得意分野などに打ち込んで楽しさを味わうと自分の才能を再発見できるでしょう。改めて自分について前向きに考えて見るのも良いです。

しかし、凶夢の場合は違います。ひとつのことに集中できる反面、周りへ目を向けていないため、周りへの配慮がなくなっている可能性があります。自分の世界に浸ることは悪いことではないのですが、いま一度周りへと目を向けてみましょう。自分のことだけになっていませんか。

ひとりぼっちの孤独の埋め方

楽しかった夜に寂しくなる

友人と遊んだり、仕事で充実していたり。そんな夜にひとりぼっちになるとつい寂しさを感じるものです。そんなひとりぼっちの孤独をどう埋めることができるでしょう。

友人と遊んだ後にぽっかりと寂しくなる場合、次の約束をしてみましょう。随分と先になってしまっても構いません。次の約束があれば「また会うことができる、また楽しめる」と前向きになれます。約束はできるだけ具体的なものが良いでしょう。曖昧なものだとその日のうちだからこそ、と相手に社交辞令としてとられてしまったり、そのまま流されてなかったことになってしまいます。

また、その日の整理、一段落として日記をつけるのも良いでしょう。今日は楽しかった、と整理しておくことで明日へ目を向けることができます。ひとりぼっちで寂しいときに、後から見返してひとりぼっちの孤独が少しでも和らぐ道具としても使えます。

ひとりでできる趣味を見つける

どうしてもひとりぼっちの時間が多い、ひとりぼっちの孤独がつらい場合はその時間でできることを探してみると良いでしょう。

習い事

ピアノや水泳など、習い事はどうしても子どものイメージが強いものです。けれど大人だからこそ時間を有効活用し、新しいことを始めることもできます。何か先生に習うような大きなことでなくても、個人でできる本を買ってきて塗り絵に勤しむ、カラオケに行って歌の練習を始めて見るのも良いでしょう。ひとりぼっちだからといって何もしない理由にはなりません。

ゲーム

ゲームは大人数で楽しむものもありますが、ひとりぼっちだからこそその世界に浸れるものも多くあります。その一例、を紹介します。

・ICO

ひとりで浸るのに最もなのがこのゲーム、ICOです。

角の生えたひとりぼっちの主人公と出会うのは、城の中にひとりぼっちの少女。二人はひとりぼっちからふたりになって、一緒に城を脱出しようと手をつないで歩き始めます。

とても美しい世界観と、静かで、けれど力強い二人の姿に引き込まれること間違いなしです。

・スローンとマクヘールの謎の物語

ウミガメのスープというゲームを知っていますか。最初の問題文では状況が一切理解できないものを、「はい」か「いいえ」で答えられる質問をしていき、謎の状況を解明していくゲームです。

このゲームは本来大人数、もしくは少なくとも二人以上で行われるものをひとり用にしたものです。一人の時間をじっくりと、謎解きに浸るのも良いでしょう。

同じ謎解きの系列のゲームも数多くあるので、そちらに手を伸ばすきっかけにもなります。

・ヨッシーストーリー

マリオの冒険は有名ですが、その相棒であるヨッシー単独の冒険というとそう多くはありません。そのうちのひとつがこのヨッシーストーリーです。

このゲームにはマリオは出てきません。色とりどりのヨッシーたちが、奪われてしまった自分たちの幸せのために冒険に出る物語です。

優し気で、しかし少し怖い音楽や敵キャラたちも魅力の一つです。だんだんとストーリーが進むにつれて難易度があがっていくので、ゲームに慣れていない方でもいきなり躓くことはありません。

・七ツ風の島物語

この物語には悪人はいません。どこか不気味な雰囲気もある島で、主人公の竜人が暮らしていく物語です。虫を捕ったり、魚を釣ったり、島の住人の頼みを聞いてあげたり。変化も成長もゆったりとしたこの島は、多くの出会いと別れの物語でもあります。

このゲームをプレイする際には、攻略本の購入をします。進むべき道がただ描かれているだけではなく、場面の切り取りでアルバムのようにも見える攻略本はこのゲームをさらに引き立ててくれること間違いなしです。

独特の世界観、唯一の物語に触れてみませんか。

読書

ゲームと同じく、もしくはそれよりもひとりぼっち、一人で過ごすために作られているのが本です。多くの書籍はひとりぼっち、ひとりの時にこそ楽しめるものです。一例を紹介します。

・ダレン・シャン1 奇怪なサーカス

ダレン・シャンという少年はごく普通の日常に生きていました。ごく普通の両親と妹と、ごく普通の日常を、ごく普通の友人と過ごしていた彼の日常は、しかしほんの些細なきっかけですべてが変化してしまいます。

児童文学の一種ですが、子どもはもちろん、大人も楽しめるシリーズです。全13巻、一冊一冊もとても読み応えのある厚さと文量ながら主人公の一人称支店のとても読みやすい文体で書かれています。ひとりの時間を使ってゆっくりじっくりとシリーズ制覇をしてみるのも良いでしょう。

また、漫画にもなっているので小説は難しい、敷居が高いと感じる方にはそちらもです。

・キーリ―死者たちは荒野に眠る (電撃文庫)

神様がいると信じられている、戦争で疲れ果てた異世界の物語です。この物語には魔法や奇跡はありません。あるのは壊れかけた、あるいは疲れ切った文明と、さまざまな機械、そして幽霊です。

序盤のみですが漫画版、そしてドラマCD版もあります。漫画やドラマCDから入り、改めて小説を読んでみるという楽しみ方も良いでしょう。

登場人物たちはとても人間味があり、誰もが悩んでいます。そしてひとりぼっちの孤独を感じています。どこか悲しくも懸命な少女の物語に、ぜひ触れてみてください。

・ZOO〈1〉

ホラーやグロテスクな文体、文章が好きな方なら名前を聞いたことがあるでしょう。乙一の短編集です。

全体的にホラー系、グロテスクな描写が多い作品ですが、見所は登場人物たちの多様な人間性、どこか切なく悲しいその描き方にあります。その部分を強調した、しっとりと悲しい作品もまとめられているので自分の気に入ったものだけを読んでみるというのも良いでしょう。

こちらの短編集はそのまま映画化されています。ひとりの時間を映画鑑賞に使うのもとても素敵な時間の過ごし方と言えるでしょう。

そしてもちろん短編以外にも多くは読み切りの語りで文庫本に、あるいは前後の読みやすい長さの作品が数多くあります。それらにも手を伸ばしてみてください。知らないメディア、とくに小説に触れるのは自分の世界を広げることにもつながります。

「ひとり」は「孤独」じゃない

「ひとり」は「孤独」ではなく、また「ひとりぼっち」も「独りぼっち」ではありません。ひとりだからこそ楽しめること、やれることもたくさんあります。ひとりぼっちの時こそ、自分にゆっくりと目を向けることができます。
ひとりぼっちを「独りぼっち」にせず、精いっぱい楽しみたいものです。
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