【男女別】ストレス発散方法と診断できるチェック項目｜泣く

ストレス発散方法に男女の違いはあります。実体験から違いを実感している人も多いでしょう。それでは、見ていきましょう。

女性はストレスが溜まると、人と話すという方法でストレスを解消しようとする傾向があります。女性は共感能力が高く、人にも共感してもらいたいという思いが強いです。誰かに気持ちを話し、共感してもらうことで安心感を得ます。普段ストレスを抱え込みだという女性も、話しやすい人に話を聞いてもらうだけでも、ストレス発散できるでしょう。

一方、男性は大きなストレスを抱えると、自分の殻に閉じこもり抱えている問題について考えるという方法で、ストレスと向き合う人が多い傾向にあります。恋人や配偶者は寂しい気持ちになることもあるでしょうが、男性にとってのんびりと一人で考える時間は、ストレス発散のために必要です。

しかし、男性も長時間悶々と思考し続けていて、行き詰まってしまうということもあるでしょう。そんな時は、短時間でも良いのでスポーツやストレッチをするなど、体を動かすことをお勧めします。

最近は「涙活」という言葉が生まれるほど、泣くことのストレス発散効果が注目されています。泣くことにより、涙と一緒にストレス要因となる老廃物が排出される上、脳内ホルモンの「エンドルフィン」が増加することがわかっています。「エンドルフィン」は、モルヒネ同様の強い鎮静作用があります。泣いた後すっきりと落ち着いた気持ちになるのは、このためです。

泣くといえば女性をイメージする人もいるでしょうが、もちろん男性にもストレス発散効果があります。男女問わず、泣きたくなった時には思い切り泣いてしまった方が、心身ともに健康になれるでしょう。

効果的なストレス解消方法は、年代によっても違いがあります。

小学生になると、慣れない集団行動のストレスや勉強のストレスなど、今までになかったストレスが増えます。特に成績ばかりを重視するなどストレスの多い環境で育つと、大人になってからプレッシャーに弱くなったり、少しでも仕事が上手くいかないと自信を無くしてしまったりするようになります。

小学生はまだまだ親の深い愛情が必要な時期です。親が話を聞いてあげることが、ストレス発散のために最も大切なことです。大人目線ではなく、本人の目線に立って話を聞いたり、悩んでいるなら解決策を一緒に考えたりしましょう。

中学生は多感な時期です。人間関係のストレスは、小学生の頃より増すでしょう。さらに将来を考え始める時期でもあり、進学の悩みも出てくるでしょう。上手くストレス発散できずに溜め込んで、不登校になる人も少なくありません。

まず、自分自身でできる一番の方法は、誰かに相談することです。お友達でも、親でも構いません。一人で抱え込まないことです。たとえ解決には至らなくても、話すだけで気持ちが楽になることもあります。

次に、親ができる方法としては、やはり話を聞いてあげることです。しかし、なかなか話してくれないお子さんもいるでしょう。その場合は、栄養バランスの取れた食事を作る、規則正しい生活ができるように気にかけるなど、生活面からサポートすると良いでしょう。お子さんが話したくなった時は、いつでも話を聞いてあげましょう。

高校生になると、部活やバイトなど、中学生のころよりも行動範囲・世界が広がるため、それに伴いストレスも増えます。進学の悩みも切実なものとなります。考え方が大人に近づいてくる時期ですので、親に相談することも少なくなり、自分で解決していくようになるでしょう。

ストレス発散の方法としては、友達と遊ぶ、家で趣味に励むなど、自分の好きなことをすると良いです。勉強やバイトなどで忙しくしている人の中には、常に頑張らなくてはならないと思い、気を張って過ごしている人もいるのではないでしょうか。しかし、少し休んで気分転換をすることでリフレッシュし、またやるべきことも頑張れるはずです。ただし、本当に困った時は迷わず誰かに相談しましょう。

老若男女問わず、ストレス発散する方法は、趣味に没頭することです。何かに夢中になると、人は頭をリフレッシュできます。しかし、特にこれといった趣味がないという人や、今までの趣味に飽きてしまった、という人もいるのではないでしょうか。性格別に、手軽に始められる趣味をご紹介します。

まず、下記の表をご覧ください。最も当てはまる項目の多いグループはどれですか。

「ウォーキング」「ジョギング」「筋トレ」「ヨガ」がお勧めのストレス発散方法です。

どれも体一つでできる運動です。運動は、最も有効なストレス発散方法の一つです。運動すると、ストレスによって緊張した筋肉が緩み、脳内の幸せホルモンといわれる「セロトニン」が増えます。ダイエットしたい人、筋肉をつけたい人など、体作りに興味がある人には一石二鳥の方法でしょう。また、肩こりなどの体のコリ解消にも効果があります。

しかし、目標がなければなかなか頑張れない、という人もいるのではないでしょうか。その場合は、毎日○○Km歩く・走る、マラソン大会を目指すなど、明確な目標を決めると楽しく続けられるでしょう。

「写真」「料理」がお勧めのストレス発散方法です。

写真は、何も高価なカメラでなくても構いません。スマートフォンでも良いので、気になったものを撮影してみましょう。被写体を探すために散歩でもすれば、良い運動にもなります。撮ったものをSNSに載せてみても良いでしょう。モチベーションが上がります。

料理は、レシピを考えたり工程を考えたり、意外と頭を使います。気づけば没頭しているはずです。また、完成した時の達成感もあります。作った料理を写真に撮っておくのも良いでしょう。

「DIY」「書道」がお勧めのストレス発散方法です。

DIYは、作ったものを使うことができるので、とてもやりがいがあります。最近はDIY関連の書籍もたくさん出ているので、参考にすると良いでしょう。

書道は、集中力が必要になるので、自然とストレスを忘れさせてくれます。また、字が綺麗になるので実生活にも役立ちます。

ストレス発散方法が見つからない、という時もあるでしょう。そんな時は、38～40℃の湯船にゆっくりと浸かってみて下さい。好きな香りの入浴剤を入れても良いでしょう。湯船に入ると血行が良くなり、筋肉の疲れが取れます。その結果、リラックスへ導く副交感神経の働きが活発になります。この効果はシャワーでは得られないので、ストレスが溜まっていると感じた時は特に湯船に入ることをお勧めします。

ストレス発散方法を面接で聞かれることがあります。これは、ストレスに負けずに仕事を頑張れる人材かどうかをみる質問ですので、日常的にできる趣味を答えると良いでしょう。ただし、面接官が納得する理由をしっかりと添えましょう。

妊娠中は、つわりや体重増加など体の変化があり、とてもストレスを感じやすい時期です。しかし、妊娠中のストレスは切迫早産や胎児の体重減少などの悪影響を及ぼすことがあります。したがって、適切にストレス発散をする必要があります。

最も効果的な方法は、誰かに話を聞いてもらうことです。不安なことがあれば旦那さんや親、友人など、相談できる人に話し、ストレスを溜めないようにしましょう。体調さえ良ければ、散歩に出かけることも良いでしょう。

いろいろな立場にいる人達のストレス発散方法をご紹介しました。自分なりのストレス発散の方法が見つかりそうだ、と思った人もいるのではないでしょうか。日常的に気軽にでき、ストレスを発散できるような趣味を持っておくと良いでしょう。

しかし大きなストレスを抱えてしまった場合、それだけでは元気になれないこともあります。そんな時は、問題を一人で抱え込んではいけません。誰かに話してみましょう。泣きたい時は、思い切り泣いてしまいましょう。きっとまたすぐに、笑顔になれるはずです。