損得勘定とは
そのため損得勘定が強い人は、結果がプラスでないことに対して不安や苛立ちを感じます。マイナスを意識しがちな人は、その分マイナスの記憶が残ってしまいます。
損得勘定の強い人は打算的な考え方をする人です。「これは損だ」「あれが得だ」と、損得勘定で動いていることを誇らしげに言うこともあるほどです。
損得勘定の読み方
損得勘定の勘定の「勘」は考える、「定」は決めるという意味です。もともとは漢語で「いろいろ考え合わせた末の結果」という意味があります。平安時代から江戸時代にかけて、金銭や見積もりの計算という意味で使われるようになりました。
損得勘定の意味
損か得かを判断するのはその人自身です。損得勘定とは、あらゆることに対してメリットとデメリットを判断し、見返りを求める考え方をするという意味です。
このような人は、損と判断したことに関してはハッキリと批判することもあります。損得勘定をもとにした行動が、対人関係などのつながりをもとにした行動よりも比重が高いためです。
損得勘定で考える人の特徴
「美人、イケメン」
「過去を振り返ると失敗した記憶ばかりが思い浮かぶ」
「損しないかをまず検討する」
「悩みや弱みを打ち明けない」
「感情的になることが少ない」
「大当たりよりも堅実に生きたい」
「人のミスが目に付く」「冷たい人、冷静な人といわれる」
「はっきりとモノを言う」
このような人は損得勘定が強い人です。以下に損得勘定で考える人の特徴をあげていきます。
特徴1:他人を信用しない
これはどういう意味かというと、損得勘定の強い人間にとっては悩み、つまりは弱みを打ち明けるということはマイナスでしかないからです。そのため損得勘定で考える人間は、顔が広い・交友関係が広いという風に見えても打算的なつながりであることが多く、悩みを打ち明けられるような深いつながりのある人が少ないことが特徴です。
特徴2:要領がいい
これが示す意味は、損得勘定で考える人間は打算的なので、常に物事を冷静に判断しているからです。損得で立ち舞われるという意味は、要領がいいという意味です。
損得勘定で考える人間は、常に自分が得をする立場に身を置く、要領がいい人間だという意味になります。
特徴3:見返りを求める
特に対人関係に見られることが多く、これが意味する内容は明白です。損得勘定で考える人間は得があることしか行いません。そのため、損することはしないという意味になります。
見返りを求める行動は、多くの人が無意識にしていることになります。しかし損得勘定の強い人は、気持ちよりも見返りという実態だけを、特に強く求める人たちのことを指します。
特徴4:出世欲がある
この考え自体の意味は普通ですが、損得勘定が強い人は、出世のためならば人に嫌われるようなことであっても後ろめたく感じるような仕事内容であってもこなします。そういった姿が、損得勘定で考える人間は周りからは出世欲の高さにとらえられています。
特徴5:時給換算して考える癖がある
たとえば遊ぶときでも、もしこの時間を働いていれば時給いくらで換算するという意味です。趣味をやるときでも、損得勘定で考える人間は時給換算して損だと思うとやりません。
このように損得勘定で考える人間は時給換算をすることが多いので、趣味よりも実益を優先する人が多いです。
特徴6:計算高い
それが悪いことではありません。しかし損得勘定の強い人は幸せや幸福の記憶を、すぐに失敗や不幸で上塗りしてしまいます。それは、マイナス面を意識するからです。前向きな性格の人は楽しい思い出ばかりを覚えているのと同じ意味です。
特徴7:自分なりの価値観
損得勘定で考える人間の価値観は損か得かの二つに分かれます。必ずどちらかに含まれるということです。
しかし、生きていると経験したことのある得はハードルが上がります。損は変わりません。そのため、損得勘定で考える人間は、一生を通じて総じて損ととらえることが増えるでしょう。
損得勘定について知りたい人の本
損得勘定で考える人間は、自分が常に得をしていると考え行動していても、トータルで見ると本当は損をしていることが多々あります。人生は大きく眺めて考えてみないとわからないことがたくさんあるからです。
会計の意図する本当の意味を本書で読み解き、損得勘定の本当の価値を見出していきましょう。
損得勘定で考える癖をやめるための改善法
しかし、長年環境とともに築かれた性格や特徴を変えることは難しいでしょう。まずはあなたが損得勘定が強いということを理解しましょう。そして、損の時の行動を改めましょう。
一度に損得勘定を無くすことは難しいので、まずは損という判断をした時の行動を改めていくことから始めましょう。次第に、損得勘定を気にせず行動できるようになるはずです。
改善法1:メリットデメリットで人を判断しない
人づきあいにマイナスは付き物と考え、気が合う好きな人と付き合っていきましょう。損得勘定のない人間関係を築いていけるようになります。
改善法2:人を信用する
損得勘定で考える人は、自分の損をする部分を他人には見せません。信頼できる人を見極め、その人に自分の弱みを見せることで人を信用する意味を覚えていきましょう。心が繋がれば、損得勘定は気にならなくなります。
改善法3:義理人情を大切にする
義理人情に損得勘定は必要ありません。自分がやりたいと思った親切は、積極的に行なっていきましょう。頭で考える行動よりも、気持ちを先行させていきましょう。
改善法4:お金以外の価値をみいだすようにする
無償のよろこびが人生にはあります。そのことを強く意識して、恋愛や友情に積極的に価値を見出していきましょう。
損得勘定で考えるのは損
損得勘定の人の特徴や付き合い方を知ることで、自身の損得勘定の強さも改めようと考えた人もいることでしょう。損得勘定は必ずしも悪いことではありません。しかし、冷たい人という評価をされがちです。
損得勘定を直したいという人は、周りのお手本となる人や行動を振り返って少しずつ直していきましょう。損得を意識して得を得るよりも、良い人間だと思われるほうが楽しくなります。
金がない人の特徴
金がない人という意味は、単に収入がないという人だけでなく、必要なお金が出せない人のことです。このような人間は計画性がなく、面倒くさがりで見栄っ張りの社交家です。金がない人は、損得勘定で考える人間を見習ったほうがよいでしょう。