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エキスポランドの主な事故6つ・私たちがそこから学べること

Small 36c80735 a9a9 468c 86b2 fcc1ced17f0a樽瀬川
社会問題 / 2018年06月06日
エキスポランドの主な事故6つ・私たちがそこから学べること

エキスポランドとは

エキスポランドは大阪府吹田市にある、万博記念公園にあった遊園地です。1970年(昭和43年)に行われた「日本万国博覧会」、通称「大阪万博」のアミューズメントゾーンとして作られました。

営業停止から閉園に至るまで

大阪万博閉幕にともない、エキスポランドも停止していましたが、1972年(昭和45年)3月に営業を再開し、37年間の営業の末、2009年(平成21年)2月に営業を停止しました。現在は、アトラクションは全て撤去され、水族館や映画館もあるエキスポシティという複合商業施設となっています。

エキスポランドの起こるべくして起こった事故

風神雷神Ⅱは、エキスポランドでも1,2を争う人気のジェットコースターでした。座り乗りのジェットコースター「雷神」と立ち乗りジェットコースター「風神」の2つからなっていました。しかし風神雷神Ⅱは後述のある事故が原因で、2008年に撤去されています。

「風神雷神II」の悲惨な脱輪事故

2007年(平成19年)5月5日、ゴールデンウィークで人が多いエキスポランドの、人気アトラクション「風神雷神Ⅱ」で事故が起こりました。

立ち乗りジェットコースター風神は、4人1ブロックで、6両編成、24人乗りでした。事故が起こったのは2両目で、車体と車輪を繋ぐ部分が外れて落下しました。2両目の車体が左に大きく傾き、2両目の左側に乗っていた女性1人が車体と鉄柵に頭を挟まれ即死、1人が重傷を負い、計21名が病院に搬送されました。

ずさんな点検

風神雷神Ⅱは、本来やらなければいけない超音波を当てて金属疲労を測る「探傷試験」などは行われませんでした。事故が起こったのは「風神」ですが、「雷神」にも同じ個所に、目で見ればわかるほどの金属疲労による亀裂が走っていました。エキスポランドは風神雷神Ⅱが設置されてから、15年間一度もメンテナンスをしていませんでした。

それ以前からの事故

実はエキスポランドの事故は、風神雷神Ⅱが初めてではありませんでした。どの事故も怪我人はいませんでしたが、この時点で安全管理を徹底していれば、風神雷神Ⅱの事故の悲劇は回避できていたはずです。

2004年停電

2004年8月2日にエキスポランドが停電し、園内約40あるアトラクションが15分間停止するトラブルがありました。15メートルの高さまで上げるアトラクションが停車し、乗客が点検用の階段で徒歩で降りるといったトラブルがありましたが、けが人は出ませんでした。

2006年「Gフォース」

風神雷神Ⅱの事故の1年前、2006年8月10日に、回転式絶叫マシーン「Gフォース」が運転中に水平状態で停止し、乗客9人は9.7mの高さで宙づりのまま取り残されました。乗客たちが救出されたのは25分後でした。

世界各地の遊園地を紹介し、心が躍る遊園地の美しい光景写真や園内の面白い構造物の写真、絶叫マシンのリアルさなど、思わず行って乗りたくなるような気分になる本です。各遊園地の所在地データも掲載しています。

その後のエキスポランド

事故発生直後、エキスポランドは客を全員園外退避させ、休園となりました。事故の原因を調査した結果、あまりにずさんな安全管理体制が明るみになり、再発防止策を報告するように求められなかなか開園となりませんでした。

そしてエキスポランドの事故から2ヶ月経ち、プールだけでも営業再開しようとし、水質検査を行いましたが、エキスポランドのある吹田市の市長は「全施設の安全を確認するまで、プールのみの営業も認めない」と通足しました。

営業再開初日に事故

事故から3ヶ月経った8月9日、全施設の点検を終了し、安全が確認されたことと、事故被害者の女性の遺族からある程度の理解を頂いたので、翌8月10日から、事故のあった「風神雷神Ⅱ」以外の全施設とプール営業を再開すると宣言しました。

営業再開した初日の8月10日、小型ジェットコースターの「ワイルドマウス」が、発車直後に車両を引き上げるためのコンピューターに不具合が生じ、緊急停止する事態が起こりました。

2007年9月「オロチ」

そしてエキスポランドの事故から4ヶ月後、今度は宙づり式ジェットコースター「OROCHI」で事故が発生します。周回を終えてホームに戻ってきた後、停止せずにもう1周してしまいました。幸い乗客にけが人はいませんでした。

2007年10月「バックスピン」

エキスポランドの事故から5ヶ月後、急流すべり系のアトラクション「バックスピン」で、乗船していた小学1年生の男の子がボートの縁に頭をぶつけ、救急車で搬送される事故が起こりました。

原因は安全ベルトの不具合でした。エキスポランドは安全ベルトの伸びしろを短くし、10月10日に運転を再開しましたが、やはり風神雷神Ⅱの事故や、再開直後から相次ぐ事故に、客足は遠のいて行きます。

2009年倒産

エキスポランドは営業再開が見込めず、負債は16億円にもなりました。そこで「エキスポランド」という名前も変えて、今までのようにスリル系の絶叫マシーンを売りにした遊園地ではなく、ふれあい動物園や子供用ゴーカートを設置したファミリー向けの遊園地にしようと計画しますが、支援する企業は現れませんでした。

エキスポランドは2009年3月に再開する予定でしたが、断念せざるを得なくなり、2009年2月に破産手続きをしました。

エキスポランドから学ぶこと

遊園地で遊ぶ側の人たちにとっても、普段の仕事でも日常でも「安全管理」とは切っても切り離せません。エキスポランドの事故から安全について考えてみましょう。ミスは油断したときに起こります。しかしミスをしない人間などはいません。もしもミスしてしまっても、こうすれば大丈夫という体制を作ることが重要です。

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