スーツの背中のしわの取り方は?
職種によっては毎日着用しているスーツですが、気をつけていても背中などに着用じわはついてしまいます。こんな気になるスーツの背中のしわの取り方のポイントをご紹介します。
霧吹きをする
スーツの背中のしわを、アイロンを使わすとる方法は、霧吹きをして陰干しをすることが一番です。もちろん、これですぐしわが取れる訳ではなく、一昼夜ほど陰干ししておく必要があります。このとき、霧吹きに入れる水をぬるま湯にすると、すこししわが取れやすくなるのでおすすめです。
スーツは何着かを着まわす
スーツの背中が伸びないまま、着用してしまうと背中のしわはどんどん深くなるばかりです。こうなってしまうと、とりにくくなってしまいますのでスーツは何着かを着まわすようにして、1回着たあとは1~2日は休ませて背中のしわを伸ばすようにしましょう。
スーツのかけ方にも注意!
スーツのジャケットとパンツを同じハンガーにかけている方も多いのではないでしょうか。こうすることによって、お互いが接触して着用じわが伸びにくくなりますので、ジャケットとパンツを別々のハンガーにかけることをおすすめします。
スーツの背中の糸の取り方は?
スーツの背中に糸がついていると、どれだけかっこよく着こなしていても台なしになってしまいます。こうならないために、どうやって糸を取ればよいのでしょうか。
縫い目になっている糸は?
スーツを買った時には、背中に仮縫いのように縫い目になっている糸がついているでしょう。これは、スーツが型崩れをしないようにしてあるしつけ糸です。外してからスーツを着用しないと恥をかいてしまいますので、取るようにしましょう。
しつけ糸の取り方は、手で引きちぎったりせず、しつけ糸を引っ張るとゆるむ部分が出てくるのでそこを切るようにして地道に取っていきます。手間のように感じますが、こうすると、スーツの生地を着ることなく、しつけ糸をキレイに取り除くことができます。
ほつれている糸は?
スーツの背中からほつれている糸は、決して引っ張ってはいけません。引っ張ってしまうと、どんどんとほつれてしまいます。このようなときは、生地のギリギリのぶぶんで糸をはさみなどで切るようにしましょう。こうすれば、これ以上ほつれることなく、だらしなく垂れ下がった糸を取り除くことができます。
スーツの背中のスリットの意味とは?
スーツのジャケットは、背中側の裾にスリットが入っています。このスリットにはそのような意味があるのでしょうか。
スーツの背中のスリットの意味は?
スーツの背中のスリットは、英語ではベントと呼ばれています。ベントという、言葉の意味は、穴や通気孔になりますが、スーツの背中のスリットであるベントは、いったい何のためについているのでしょうか。
スーツが誕生したのは、昔々のイギリスですが、その当時、兵隊もスーツを着用していました。しかし、兵隊ですから馬にも乗りますし、剣を抜き差ししたりと動き回ります。その際に、スーツの裾が引っ張られたり、巻き込まれたり、引っかかったりしないように、このスリットを付けようと考えられたのが始まりです。
現在では、スーツの背中にスリットがついているのは、座った時にしわがいくのを防いだり、引っ張られるのを抑えたり、スーツ全体のシルエットを美しく保つためにあります。
スーツの背中のスリットの種類は?
スーツの着心地を左右する背中のスリットですが、そのような種類があるのでしょうか。
センターベント
センターベントと呼ばれる種類の背中のスリットは、スーツの後ろ身頃の部分の真ん中に縦にスリットが入っているものを言います。このセンターベントは、年代を選ばないスタンダードなタイプですので、販売されているスーツの多くがこのセンターベントのデザインになっています。
このセンターベントは、馬に乗る兵士のために作られたため、別名として「馬乗り」と呼ばれており、20代を中心に好まれるデザインです。
サイドベンツ
サイドベンツと呼ばれる種類の背中のスリットは、素0つの後ろ身頃の部分の両サイドに縦にスリットが入っているものを言います。このサイドベンツは、ゆったりとしたデザインとなり、どちらかというとクラシカルな印象になります。したがって、好まれる年代は30代以上となる傾向があります。
このサイドベンツは、剣をよく扱う兵士のために作られたため、別名として「剣吊り」と呼ばれています。
スーツの背中が破れた時の対処法とは?
出先でスーツの背中が破れた時の対処法は?
出先でスーツの背中が破れてしまい、自宅へ着替えに戻る時間がないという場合には、ホッチキスで止めるのがおすすめです。背中の破れた場所を、裏側から止めていくと目立たずに破れをくつけらっることが可能です。
スーツの背中の破れをホッチキスで止めると効くと、なんとも心もとない気もしますが、意外なことに1日程度はくっついたままで過ごせます。
自宅でできるスーツの背中が破れた時の対処法は?
スーツの背中の破れを自宅で直す場合は、スーツを購入した際についている布を手芸用ののりやテープでくっつける方法が簡単でおすすめです。スーツの破れている場所の裏側から布をあててくっつけると、背中の破れはキレイに直ります。
スーツの背中の破れをキチンと直したい時は?
スーツの背中の破れをキチンと直したい時は、修理専門の洋服屋さんに修理にだすのがおすすめです。もし、修理専門の洋服屋さんに心当たりがない場合は、インターネットで検索するとすぐに出てきますし、スーツを専門として修理をしている洋服屋さんも見つかるでしょう。
気になるのがお値段ですが、約1,000~5,000円が相場で、スーツの背中の破れ方によって代わってきますので、まずは問い合わせてみてはいかがでしょうか。
スーツの背中の汗の対策とは?
暑い季節にスーツを着用していると、背中に汗がべったり何てことも多いのではないでしょうか。スーツを着用する時は、背中の汗の対策として、以下のことに気をつけましょう。
インナーを着用する
暑いからといって、スーツのときにインナーを着ないという人は少ないようですがいるそうです。インナーを着ないのは、暑さ対策をしているつもりでも逆効果です。汗がワイシャツやブラウス、スーツにまで達すると不快感は高くなるばかりです。そうならないために、インナーを着てスーツにまで汗が達しないように背中の汗対策をしましょう。
ブラウスやワイシャツは吸汗速乾のものを!
インナーを着たら、次はブラウスやワイシャツです。最近では、機能性の高い吸汗速乾タイプのブラウスやワイシャツがたくさん発売されています。これらは気休めなどではなく、本当に汗を素早く吸い取り乾かしてくれます。したがって、暑い季節にスーツを着る時にはぜひ導入して欲しいアイテムのひとつです。
もし、まだ吸汗速乾タイプのブラウスやワイシャツを着たことがないという方はこの機会に試してみてください。
食べ物や飲み物にも対策を!
汗をかきやすい食べ物や飲み物も、スーツの背中の汗の対策としては外せません。
一般的に広く知れ渡っている辛いものは、暑い季節になると食べたくなりますが、せめてスーツを着ているときは控えましょう。そして、コーヒーも含まれているカフェインが汗腺を刺激して汗が出やすくなる飲み物です。
暑い季節に、辛い食べ物やアイスコーヒーなどはおいしく感じるものですが、スーツの背中の汗が気になる時には控えるようにしましょう。
スーツの背中がきついときの対策方法とは?
久しぶりにスーツを着てみると、背中がどうもきついと感じることもあるのではないでしょうか。
スーツは、多少ではありますがサイズが調節できるように生地と生地のつなぎ目には、折り返してある生地があります。この折り返しで、生地に多少ではありますがゆとりがあるという訳です。したがって、この生地を引き出して、背中のサイズを1サイズ程度であれば、大きくしてもらうことが可能です。
スーツの背中のサイズを大きくしてくれるのは、スーツのお直しをしているお店やリフォーム屋さん、大型の紳士服店でも可能です。もしかすると、スーツを買った店舗であれば、割引が効く場合もありますので確認してみてはいかがでしょうか。
面倒だとそのまま着ている人も多いでしょうけれど、背中がきついままスーツを着ていると、着ているだけで疲れやすくなりますし、背中にしわが入りやすくなってしまうのでおすすめできません。
背中で差がつくスーツ姿!
今回は、スーツの背中の取り方や糸の取り方、スリットの意味などについてご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。
スーツ姿というのは、意外と後姿にも重きを置いて見られています。女性の中には、スーツの男性の背中にかっこよさを感じるという人も多いです。自分では直接見ることのできない背中だからこそ、しわや糸くずや汗などには気をつけましょう。
この機会に、スーツの背中に気をつけて、かっこよくスーツを着こなしてみませんか。