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【日本・西洋】地獄の種類・罪の種類・天国・等活の種類

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雑学 / 2018年01月10日
【日本・西洋】地獄の種類・罪の種類・天国・等活の種類

地獄と天国の世界観!東洋と西洋での違いとは?

【日本・西洋】地獄の種類・罪の種類・天国・等活の種類

古今東西、人類にとって永遠のテーマといえるのが、まさに「地獄」と「天国」てす。この2つの世界について、哲学者や宗教家をはじめとした識者たちが論じてきました。

ここでは、西洋ではとりわけキリスト教、また混同されやすいダンテの「神曲」それぞれの「地獄」と「天国」の世界観とその種類を解説していきます。また、東洋では仏教の「地獄」と「天国」にスポットをあて、より詳しくその世界観と種類を解説していきます。

地獄と天国の種類

美術館などで見られる絵画の「地獄」や「天国」には、さまざまな種類の世界が幾重にもなり、果てを感じられない広さと深さが描かれています。ここでは、西洋と東洋それぞれの「地獄」と「天国」の世界観をみていきます。

【地獄編】西洋での種類

【日本・西洋】地獄の種類・罪の種類・天国・等活の種類

西洋、とりわけキリスト教において、「地獄」を東洋(仏教)ほど細かく分けられてはいません。その理由として、本来「地獄」とは「悪魔とその使いたちのために創られた世界」だからです。また、神を拒み退けた者が、その選んだ道の先が「地獄」となっているといわれています。

キリスト教の「地獄」と混同されやすいのが、イタリアの詩人ダンテ・アリギエーリの「神曲」による死後の世界観です。ダンテの「神曲」においては、地獄は「第一圏~九圏」の9つに分けられています。

【地獄編】東洋(仏教)での種類

【日本・西洋】地獄の種類・罪の種類・天国・等活の種類

仏教の世界において、最も下の階に位置づけられているのが「地獄」だといわれています。
地獄というのは奈落とも言うのですが、それはサンスクリット語で地獄のことを Naraka(ナラカ)というところを所以としています。

八大地獄とは地獄の8つの形相のことであり、広く知られている八熱地獄のことを指しています。この8つの種類とは罪の軽い順に「等活地獄」、「黒縄地獄」、「衆合地獄」、「叫喚地獄」、「大叫喚地獄」、「焦熱地獄 / 炎熱地獄」、「大焦熱地獄 / 大炎熱地獄」、「阿鼻地獄 / 無間地獄」となっています。

【天国編】西洋(キリスト教)での種類

【日本・西洋】地獄の種類・罪の種類・天国・等活の種類

聖書には地獄と同じように、天国(天の御国)に関する描写は多くはありません。聖書において、天国(天の御国)とは愛の神が治める完全な世界であり、死も、悲しみも、叫びも、苦しみも存在しません。喜びと平和が、永遠に満ち満ちている世界とされています。

また、天国(天の御国)には「夜」がなく、常に光輝いた世界でもあります。

【天国編】東洋(仏教)での種類

【日本・西洋】地獄の種類・罪の種類・天国・等活の種類

仏教でいう天国とは「浄土」のことを指し、一切の煩悩やけがれを離れ、地獄・餓鬼・畜生・阿修羅・人間界・天上界の「六道輪廻」の迷いの世界から抜け出た、仏や菩薩が住む清浄な国土(悟りの世界)のことをいいます。

「浄土」には3種類あり、来世浄土、浄仏国土、常寂光土とされています。

【詳細】西洋(ダンテ「神曲」)の地獄の種類

【日本・西洋】地獄の種類・罪の種類・天国・等活の種類

先に触れたとおり、西洋とりわけキリスト教の「地獄」は内容が明らかではなく、またその種類も1つしかありません。

そこで、ここではダンテの「神曲」にある9種類の階層から成る「地獄」をみていきます。

地獄の種類(下位順)特徴
第一圏(辺獄)洗礼を受けなかった者が行く。 ただ無為な時を過ごす
第二圏(愛欲者の地獄) 肉欲に溺れた者が激しい風の中に置かれる
第三圏(貪食者の地獄)暴食に溺れた者が魂をケルベロスに引き裂かれる
第四圏(貪欲者の地獄)守銭奴、あるいは湯水のようにお金を浪費する者が金貨の袋を背負わされる
第五圏(憤怒者の地獄) 怒りやすい者が血の色の沼に落とされる
第六圏(異端者の地獄) 他の宗教の神を礼拝する、異教徒など非キリスト教徒が葬られる
第七圏(暴力者の地獄) 暴行を働いた者が、その種類や程度に応じて分けられる
第八圏(悪意者の地獄)心に悪意を持ち罪を犯した者が、その種類や程度に応じて分けられる
第九圏 (裏切者の地獄) 裏切りなど重罪者が、コキュートスと呼ばれる川で永劫氷漬けにされる。

【詳細】東洋(仏教)の地獄の種類

【日本・西洋】地獄の種類・罪の種類・天国・等活の種類

東洋、とりわけ仏教の「地獄」は、西洋のキリスト教のものとは大きく異なり8種類の「地獄」から成ります。

これから、その8種類の「地獄」について詳しく説明していきます。

等活地獄

八大地獄の内、最も罪が軽いとされている者が墜ちる地獄の種類が、「等活地獄」です。

「等活地獄」では、衆人たちは互いに敵意を抱き、自身に付与された鉄の爪や刀剣などで殺し合いを行なうといわれています。

殺し合いをしない者も獄卒に体を切り裂かれ、粉砕され、やがて息絶えます。けれども、風が吹き、獄卒の「活きよ、活きよ」という声によって、みな「等しく」元の体に生き返ります。この責め苦が繰り返されることが、「等活」という名の所以になっています。

黒縄地獄

「黒縄地獄」では獄卒は、罪人を捕らえ、紅く焼けた鉄の地面に倒し、体に焼けた墨縄を打ち、熱く焼けた鉄の斧、あるいはのこぎりで縄の跡に沿って体を切り、裂き、削ります。

また、鉄の山頂きに鉄のはたほこを立て、鉄の縄を張り、さらに罪人に鉄の山を背負わせ縄の上を渡らせます。結果、罪人は鉄の縄から落ちて砕けるか、落ちない者は鉄のかなえに突き落とされて煮られてしまいます。

「黒縄地獄」の苦しみは、等活地獄の苦しみの10倍あるといわれています。

衆合地獄

「衆合地獄」では多くの罪人が、左右にそびえる鉄の山が両方から崩れ落ち、逃げ場なく圧殺されるなどの責め苦を受けます。

また、剣から成る葉を有した林木の上で美人が誘惑し招き、剣の葉によって血を吹きながら罪人が登ると今度は木の下に美人が現れてしまいます。誘惑によって、繰り返す昇り降りで罪人の体から絶えず血が吹き出ています。さらに、鉄から成る巨象に、押し潰されるともいわれています。

「衆合地獄」の苦しみは、黒縄地獄の10倍あるといわれています。

叫喚地獄

「叫喚地獄」では、罪人は熱く煮えたぎった大釜や燃え盛る鉄室に入れられ、激しく号泣し、叫喚してしまいます。獄卒は、罪人の泣き喚き許しを請う声に怒り狂い、ますます責め苦を行ないます。

また、金色をした頭に、目からは炎を噴き、深紅の衣を纏った巨大な獄卒が罪人を責め、追い回して弓矢で射てしまいます。「叫喚地獄」で受ける責め苦は衆合地獄のの10倍あるといわれています。

大叫喚地獄

「大叫喚地獄」では叫喚地獄で使われる大鍋や大釜より、さらに巨大な物が使われてしまいます。それゆえに、叫喚地獄の責め苦の10倍の苦しみがあり、罪人はより一層大きく叫び喚くといわれています。

焦熱地獄 / 炎熱地獄

「焦熱地獄/炎熱地獄」では罪人は、絶えることなく灼熱で焼け焦げてしまいます。罪人は赤く熱した鉄板の上で鉄串に刺され、あるいは目・鼻・口・手足などに割かれ、それぞれが猛る炎によって焼かれてしまうといわれています。

この「焦熱地獄」の炎は、一つまみの豆粒ほどでも地上の全てが一瞬で焼き尽くせるといわれています。この炎は、先に触れてきた種類の地獄の熱さとは比にならず、「等活地獄」の苦しみの10万倍あるといわれています。

大焦熱地獄 / 大炎熱地獄

「大焦熱地獄/大炎熱地獄」では罪人は、先に触れた種類の焦熱地獄よりも更なる紅蓮の炎熱で焼かれて焦げてしまうといわれています。

さらに、大炎熱地獄に墜ちる罪人は、死の三日前から中有の段階でも、この地獄と同じ苦しみを受けてしまうといわれています。「大炎熱地獄」の苦しみは、先に触れた6種類の地獄の全ての苦しみを、10倍にして重く受けるといわれています。

阿鼻地獄 / 無間地獄

「阿鼻地獄/無間地獄」は、地獄の最も深い位置に存在するとされています。その大きさは、前の7種類の地獄よりも空高く広大です。最下層のためにこの地獄に到達するには、落ち続けて約2000年かかるといわれています。先に触れた、7種類の大地獄の一切の苦しみをもってしても、1分であるといわれています。

64もの目を持ち炎を噴き、天仰ぐほどの巨大な鬼がいるといわれています。罪人は、この鬼に舌を抜き出された上に100本の釘を打たれ、さらに毒や炎を噴く虫や大蛇に苛まれるなどの責め苦を受けるといわれています。この「阿鼻地獄」に比べれば、これまでの7種類の地獄でさえも比にならず、夢のような幸福であるとさえ感じてしまういわれています。

八大地獄の罪の種類

【日本・西洋】地獄の種類・罪の種類・天国・等活の種類

先に述べた「八大地獄」は、生前に犯した罪の程度や種類によって、墜ちる地獄が決められています。これから、それぞれの地獄に応じた、罪の程度や種類についてみていきます。

地獄の種類対応する罪
等活地獄意図なく殺生した者がこの地獄に堕ち、アリや蚊などの虫を殺した者も悔い改めなければ、必ずこの地獄に堕ちるとされています。また、生前争いを好んだ者や謀反を起こし死んだ者も等活地獄に落ちるといわれています
黒縄地獄殺生、さらに盗みを重ねた者がこの地獄に堕ちるとされています
衆合地獄等活地獄、黒縄地獄のそれぞれの罪に加えて、淫らな行いを繰り返した者が落ちるとされています
叫喚地獄殺生(等活地獄)、盗み(黒縄地獄)、邪淫(衆合地獄)に加えて、酒に毒を入れて人殺しをしたり、他人に酒を飲ませて悪事を働くように仕向けたりすることなども条件になるとされています
大叫喚地獄殺生(等活地獄)、盗み(黒縄地獄)、邪淫(衆合地獄)、飲酒(叫喚地獄)に加えて、妄語(うそ)が堕落の条件になるとされています
焦熱地獄 / 炎熱地獄殺生、盗み、邪淫、飲酒、妄語に加えて、邪見(仏教の教えとは異なる考えや教えを説き、それを実践する)が堕落の条件になるとされています
大焦熱地獄 / 大炎熱地獄殺生、盗み、邪淫、飲酒、妄語、邪見に加えて、犯持戒人(尼や僧といった聖職者、幼い少女などへの強姦)が堕落の条件になるとされています
阿鼻地獄 / 無間地獄生、盗み、邪淫、飲酒、妄語、邪見、犯持戒人に加えて、自身の父母、仏教修行の最高段階に達した阿羅漢の殺害が堕落の条件になるとされています

【詳細:等活地獄】「十六小地獄」の種類

【日本・西洋】地獄の種類・罪の種類・天国・等活の種類

先に触れた八大地獄の1種類である「等活地獄」には、その周囲に「十六小地獄」と呼ばれる地獄があります。その名のとおりに、16種類の小規模の地獄から成り、等活地獄に墜ちた罪人の中でも、生前の悪事が「十六小地獄」の条件に合った罪人がその苦しみを受けるといわれています。

ただし、内容不明の種類の小地獄が過半数あり、それらは地獄の名だけを紹介していきます。

屎泥処(しでいしょ)

「屎泥処(しでいしょ)」には、鳥や鹿を殺した者が墜ちるとされています。ここでは煮えたぎった銅と糞尿が溜められ、罪人たちはその中で苦い屎(糞)を食べさせられ、そして金剛のくちばしを持った虫に体を食い破られるといわれています。

刀輪処(とうりんしょ)

「刀輪処(とうりんしょ)」には、刀を使い殺生をした者が墜ちるとされています。巨大な鉄の壁に四方を囲まれ、さらに地上からは猛火が噴き、天からは熱く溶けた鉄の雨が罪人を襲うといわれています。

また、樹木から刀の生えた刀林処があり、そこでは両刃の剣が頭上から降り注ぐといわれています。

瓮熟処(おうじゅくしょ)

「瓮熟処(おうじゅくしょ)」には、動物たちを殺し食べた者が墜ちるとされています。そのため、獄卒が罪人を鉄のかめに入れ、煮てしまうといわれています。

多苦処(たくしょ)

「多苦処(たくしょ)」には、拷問などで人々に大きな苦痛を与えた者が墜ちるとされています。その名のとおりに苦しみが数多あり、ここに墜ちた罪人には十千億種類の苦しみが用意され、それぞれの生前の悪行に応じた苦しみを受けるといわれています。

闇冥処(あんみょうしょ)

「闇冥処(あんみょうしょ)」には、羊や亀を殺した者が墜ちるとされています。その名のとおり、暗闇の中、闇火(あんか)や熱風で罪人を苦しめるといわれています。

不喜処(ふきしょ)

「不喜処(ふきしょ)」には大きな音を立て驚かせ、鳥獣を殺生した者が墜ちるとされています。ここでは常に火炎が燃え盛り、さらに炎のくちばしを備えた鳥、犬、狐に肉や骨の髄まで食われてしまうといわれています。

極苦処(ごくくしょ)

「極苦処(ごくくしょ)」には、生前に些細な事で短気を起こし怒り、暴れ回り、物を壊すなどといった傍若無人に殺生をした者が墜ちるとされています。ここではあらゆる場所において、罪人は昼夜問わずに鉄の炎に焼かれますが、獄卒に生き返らされ、そして断崖絶壁に突き落とされるといわれています。

【内容不明】等活地獄の種類

この「十六小地獄」の半数以上が、残念なことに名前のみで内容は記されていない小地獄があります。

それらを列挙していきます。「衆病処(しゅうびょうしょ)」、「両鉄処(りょうてつしょ)」、「悪杖処(あくじょうしょ)」、「黒色鼠狼処(こくしょくそろうしょ)」、「異異回転処(いいかいてんしょ)」、「苦逼処(くひつしょ)」、「鉢頭麻鬢処(はちずまびんしょ)」、「陂池処(ひちしょ)」、「空中受苦処(くうちゅうじゅくしょ)」の9種類の地獄になります。

【日本】地獄の種類

東洋における「地獄」については、仏教を主として述べてきました。けれども、日本独自の世界観を持った「地獄」があります。

ここでは、多くの人は一度は、耳にしたことがある2種類の地獄について触れていきます。

血の池

【日本・西洋】地獄の種類・罪の種類・天国・等活の種類

幼い頃に耳にしたことがある、「血の池」は日本独特の説かれた方をしています。この「血の池」は、中国では古く明・清の時代にかなり広く流布していたもので,仏教だけでなくさまざまな教えから成りますが、いずれも血に関わる罪を犯した者は「血の池」地獄に堕ちると説かれています。

一方、古来では日本には血を忌み嫌う思想があり,これに仏教の女性不浄観が習合されてしまいます。そして、女性は血を流す存在のため、不浄だと説かれることになりました。そのため、日本の「血盆経」には、出産や生理の血で地神や水神などを穢した女性のみが、「血の池」地獄に堕ちるとされています。

針の山

日本では、昔から血の池と同じように「針の山」ついても、よく知られています。地獄にある、罪人を追い込み苦しめる針が植えてある山を「針の山」といわれています。しかしながら、仏教において明確な「針の山」に関する描写や記述はありません。

【子供の地獄】賽の河原

【日本・西洋】地獄の種類・罪の種類・天国・等活の種類

子供が逝く地獄として挙げられるのが「賽の河原」であり、別名は三途川の河原と呼ばれています。この「賽の河原」とは、親より先に命を落とした子供がその親不孝の報いで責め苦を受ける場とされています。

親不幸の罪の烙印を押された子供たちが、賽の河原で親への供養のために積み石による塔を完成させようとしますが、完成する前に鬼が来て塔を破壊してしまいます。何度も塔を築いても、鬼に壊されの繰り返しになってしまうという俗信があります。

しかしながら、賽の河原に墜ちた子供たちは、最後には地蔵菩薩によって救い出されるとされています。ただし本来、仏教とは関係がありません。

After Lifeを考えてみるきっかけに

ここでは、西洋ではキリスト教とダンテの「神曲」により、東洋では仏教による「地獄」と「天国」の世界観やその種類について紹介してきました。いのち溢れる何気ない日常の中で、時にはAfter Lifeに思いを馳せてみてはいかがでしょう。

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