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仏像の見分け方・作り方・光背や木材の種類・おすすめの本

Author nopic iconコウ
運気 / 2018年01月17日
仏像の見分け方・作り方・光背や木材の種類・おすすめの本

仏像の種類と意味は?見分け方はあるの?

仏像は「ほとけの像」を意味していますが、厳密には「悟りを開いた釈迦」のことを指し、種類は如来、菩薩、明王、天部、その他の5つの種類に分類されます。 

・如来は「真実から来た者」という意味で、数ある尊格のなかでも最高の境地に達した存在で最高の位です。 

・菩薩は「さとりを求める者」という意味で、仏陀(如来)となることを目標に修行に励んでいる修行者のことです。 

・明王は如来の教えに従わない救いがたい人間や生き物を調伏、救済するために如来より命を受けて怒りの形相(忿怒相)になって現れた仏です。 

・天部は仏教を信ずる心を妨げる外敵から人々を護る役割をする仏教に帰依した神々です。 

・その他の仏像は、神仏習合による垂迹神や釈迦の高弟の羅漢、祖師や高僧などです。

仏像の見分け方

仏像の見分け方は、それぞれの身分にも関係しています。如来は悟りを開いた人(ブッダ)で、菩薩は悟りを開く前の修行中の身ですが、観音菩薩や地蔵菩薩は来世で釈迦になれることが決まっています。

如来の特徴は、螺髪(らほつ)というパンチパーマ風の頭で、丸い部分のひとつひとつが知恵をあらわしています。服装は法衣を着て装飾品はつけていませんが、例外として薬師如来は薬壺を持っており、大日如来は宝冠をつけています。 

菩薩の特徴はアクセサリーなどを色々とつけて、穏やかな表情をしています。地蔵菩薩は例外で、アクセサリーではなく右手に錫杖、左手には宝珠を持っています。 

手が何本もあったり、顔がいくつもあるものは、菩薩と明王と天部に共通することですが、明王は憤怒の表情、天部は怒りの表情をしているものが多くあります。

人生の流れをあらわす阿修羅像

奈良の興福寺におさめられていることで有名な阿修羅像は、天部の種類に属しています。顔が3つ、腕は6本の三面六臂(さんめんろっぴ)の姿で、日本でも人気が高いです。 

阿修羅像の3つの顔には諸説あります。向かって左、右、正面の順に時間が流れていて、左は感情を抑えきれない反抗的な幼い阿修羅、右は過ちに気づき悩み始めた思春期、正面が後悔の念が深まる中でそれでも一筋の光を見出そうとする青年の姿で、「悩みの中を生きていく人間のようだ」という国宝館館長の説が有力です。 

阿修羅といえば争いの神様としても有名ですが、はじめは生命を司る善良な神でした。時代の流れから帝釈天にその地位を奪われ、阿修羅と帝釈天の途方もない争いの数々がはじまります。この状況をあらわす言葉が「修羅場」です。

仏像の種類別作り方

礼拝の対象として作られた仏像ですが、種類別に一定の規則によって作られています。その規則の基本となるものが経典と儀軌(ぎき)です。 

経典には各仏の形が書いてあり、日本では仏教伝来以降、奈良時代までは経典にしたがって仏像が作られていました。平安時代に入ってきた密教は儀軌にしたがって作られています。儀軌は規則という意味で、仏像の作り方や仏の供養法、儀式の規則が書かれています。 

のちに儀軌が整理され、図像抄や別尊雑記などの図像集も編纂されました。仏像の種類に合わせ色や形、装飾品などもいまでは厳密に決められています。 

仏像の種類には木仏、金仏、石仏、乾漆仏、塑仏があります。それぞれの代表的な作り方は、木仏は一木造と寄木造、金仏は鋳造仏と鎚金仏、石仏は石窟像と磨崖像、乾漆仏は脱乾漆と木心乾漆、塑仏は塑像です。

仏像の光背の種類

仏像の光背とは、如来や菩薩から放たれる光のことで、これは、欲界・色界・無色界のあらゆるところまで届く偉大な光です。 

光背を種類で分けると、頭から発する頭光、体から発する身光で、あわせて挙身光とよびます。挙身光は蓮華の花びらをかたどっているため蓮弁型挙身光といわれていますが、船の形に似ているので舟形光背ともよばれます。

挙身光には飛天を配した飛天光、小さな仏を無数に描いた千仏光、日本でも主体となっている二重円光の3種類があります。明王の場合は、燃えさかる火焔を表現した火焔光、迦楼羅焔(かるらえん)とよばれています。 

頭光には、丸い輪の輪光、宝珠の形の宝珠光、光の筋の放射光(筋光)、円形の板の円光の4種類があり、京都壬生寺の地蔵菩薩の壬生光は特殊な例です。

海外の仏像の種類

仏教徒にとって仏像を造ることは功徳があることで、仏像を造りやすいようにと経典には種類別の仏像の特徴が記されています。仏像は日本だけではなく、アジアの各国で造られてきました。

他国では、日本のように木材が採れないことからガンダーラやマトゥラーは塑造や石造の仏像が、中国は石造の仏像が多いです。日本では仏像を保存する場合には、なるべくそのままの状態を維持しますが、他国ではその仏像が作られたときの状態に戻すよう、彩色や金箔を一定期間で塗り重ねています。 

日本も含め仏像は、それぞれの地域、民族、時代、影響を受けた国などから顔やポーズが違います。仏像のポーズは大きく分けると3種類あり、立像は人々を救おうと積極的になっている状態、坐像は人の救済方法を考えている状態、臥像は煩悩・苦が無くなった状態です。

タイ

タイでは仏像が横になって寝ている状態のものが多く、これは釈迦・菩薩・高僧などが死ぬことを意味する「入滅」の様子をあらわしています。涅槃像の目が開いているものは入滅前の最後の説法中で、目を瞑っているものは入滅の瞬間です。入滅の様子をあらわしている仏像のことを「涅槃仏」「寝釈迦仏」とよびます。 

タイには曜日毎の種類にわけた仏像が並んでいるお寺があります。自分の生まれた曜日の守護仏を、生まれた曜日の色のものを身につけて拝むことで、幸運をもたらすといわれています。それぞれの曜日の色は、日曜日は赤色、月曜日は黄色、火曜日は桃色、水曜日は緑色、木曜日はオレンジ色、金曜日は青色、土曜日は紫色です。 

タイで国民にカレンダーが普及していなかった頃には、宮廷に出仕する女性の洋服の色でその日が何曜日かを判断していました。

チベット

仏教が日本に伝わったのは6世紀で、シルクロード、中国、朝鮮半島を経由していますが、チベットには7世紀にインドから伝わりました。そのため日本とは違い、インド仏教を忠実に受け継いでいます。 

チベットに本格的な仏教が伝わったのは、インドでは仏教の最終段階である「後期密教」が主流の時期だったため、チベットにはインド仏教の全ての段階が受け継がれています。密教より以前にあった「顕教」は文字で伝えることができる種類の教えで、密教は口伝でのみ伝える秘密の教えです。 

密教では「護摩を焚く」「マンダラを描く」という儀式によって病気を治すなどの現世利益を得られます。後期密教では、合体仏という種類の仏像が多く作られ、男女和合の恍惚が神との一体化に通じるといわれています。

仏像に使用される木材の種類

木彫りの仏像は木を削って形を彫りだすので、仏像を仕上げるには木材の量が関係してきます。大きな仏像になるほど、それに見合った大きな量をもつ木材が必要です。木材の質は、硬過ぎず、柔らか過ぎず、適度な硬さと柔軟さが大切です。彫りやすさを考えると、節や枝などの多い木は彫り辛いうえ、見た目にも良くないので節や枝の多い木は避けます。

仏像で多く使われている木の種類はヒノキで、ヒノキ科に属している木も古くから使われています。高価な木材ですが、寿命も長く、仏像以外でも広く使われています。他にもクスノキやケヤキなどで作られています。 

仏像を作る練習用の木材としてベニマツが任人気でしたが、原産国のロシアが数年前より輸出をストップしています。

日本の仏像の種類

仏像とは本来、仏様(如来)像のみを意味しますが、菩薩や明王といった像も崇拝の対象となったことから、すべてを総称して仏像といわれています。仏像の種類は5つに分けられます。 

・如来(釈迦如来、阿弥陀如来、薬師陀如来、毘盧遮那仏、大日如来など)
・菩薩(聖観音、 十一面観音、弥勒菩薩、不空羂索観音、千手観音など)
・明王(不動明王、軍荼利明王、大威徳明王、金剛夜叉明王、孔雀明王など)
・天部(帝釈天、吉祥天、毘沙門天、弁才天、八部衆など)
・その他(垂迹神、羅漢・高僧・祖師) 

日本最古の仏像として残されているものは、渡来系の仏師である鞍作止利(くらつくりのとり)が飛鳥時代に作ったとされる飛鳥寺の釈迦如来坐像(飛鳥大仏)です。

京都の仏像

海外の人にも人気がある京都のお寺には色々な種類の仏像があり、その中には国宝仏像もあります。最も国宝仏像の数が多いお寺は平等院で、仏像の種類は木造阿弥陀如来座像、木造雲中供養菩薩像と少ないですが合計で53躯あります。 

国宝仏像の種類が多いお寺は広隆寺で、木造弥勒菩薩半跏像(宝冠弥勒)、木造弥勒菩薩半跪像(泣き弥勒)、木造阿弥陀如来坐像、木造不空観音立像、木造千手観音立像の5種類、合計数は17躯です。 

日本で一番大きい仏像は「奈良の大仏」こと東大寺の銅造盧舎那仏坐像で、今からおよそ1300年も前に作られました。盧舎那仏(るしゃなぶつ)とは、「世界を照らす仏」「ひかり輝く仏」の意味で、釈迦如来の別名です。左手は宇宙の智慧を、右手は慈悲をあらわしていて、人々が思いやりの心でつながり、絆を深めることを願っています。

宗派別仏像の種類

日本では宗派にあわせて、仏壇などにご本尊として仏像をまつります。

禅宗:座釈迦如来像
臨済宗:座釈迦如来像
天台宗 :座弥陀如来像
浄土宗:時宗: 舟立弥陀如来像
日蓮宗 :日蓮上人像
浄土真宗本願寺派(西):西立弥陀如来像
浄土真宗 大谷派(東) :東立弥陀如来像
真言宗 :大日如来像
曹洞宗 :座釈迦如来像 

個人的にご縁のあった仏像や、職人の技が光る仏像を美術品として飾る人も増えています。飾る場所については仏壇にこだわる必要はなく、木造の場合は割れる危険があるので、エアコンの近くや直射日光のあたらないところが適しています。粗末にならなければ、花や線香をあげる必要もありません。

仏像の種類に関するおすすめの本

仏女という言葉ができるくらい仏像は女性に人気がありますが、「阿修羅像の表情がかわいい」や「金剛力士像の筋肉が好き」といった外見重視での感想が多くみられます。

しかし、仏像について現代の多くの人が誤解をしている部分があります。お寺には阿弥陀如来像などの仏像が本堂にあり、道端には地蔵菩薩像が立っていたりします。仏像のもつ意味を知らなければ幸せになれる仏縁と思っていたのに、幸せになれる道が閉ざされるばかりか、恐ろしい運命になることもあります。

最近では女性だけでなく、仏像は見ているだけでも心が落ち着くという男性や、観光の前に仏像の本買い予習をする家族も増えてきました。毎年、仏像関係の本が出版されているので、いまの自分に合った仏像を探してからお参りすることをおすすめします。

仏像の基本

エイ出版社から出版されている「仏像の基本」は、日本の貴重な文化遺産であるお寺に関する正しい知識を身につけるための検定試験である「お寺検定」のサブテキストとして購入されることもある本で、仏像の基本となるすべてが載っています。

仏像の基本だけでなく、お詣りの礼儀作法も書かれているので、旅行の前には読んでおきたい1冊です。仏像の基本と礼儀作法を知っておくと、誤解することなく仏像のもっている意味に合わせたお参りができます。

イラストが多く読みやすいので小学生でも仏教を知ることができ、家族旅行をするときにもおすすめです。仏教初心者に優しい本ですが、戦国武将が愛した仏像についても書いてあるので歴女にも人気があります。

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最近、仏像に興味を持ち始めた小学生の息子に買ってあげました。自分も仏像初心者ですが、凄く分り易く読み易いです。仏像って何???と言う、これから仏像に・・・って言う初心者の初心者には最高の本です!
今では表紙が擦れるほど、息子と奪い合いながら何度も読み返しています!

日本の美仏

美仏とよばれる日本の美しい仏像が紹介されています。仏像初心者にもやさしく、美人像・美男子像・色彩美仏の3つに分けた日本の美仏図鑑は見ているだけで楽しめます。各界の権威である藪内佐斗司さん、みうらじゅんさん、TBSアナの小林悠さん、京仏師・長谷法寿さんらが選んだ美仏は何を美しいと思うのか、人によっての感性の違いがわかります。

京都市内のエリアは多くの歴史観光ガイドが出版されていますが、この日本の美仏には歴史観光ガイドの少ない南山城の古寺の代表的な仏像が、分かりやすい解説つきで紹介してあるので鑑賞用だけでなく、ガイドブックとしても利用できます。

鑑賞用の仏像で人気のあるイスムの仏像作成過程も載っているので、美仏を見るだけでなくどうやって美仏が作られるかも楽しめます。

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美仏も多く掲載され写真も綺麗な「日本の美仏」は、大寺だけではなく、特にマニアックな小寺の紹介に優れた佳本です。

仏像にあわせたお参りで幸せに

日本各地の寺院で色々な仏像をみることができますが、仏像の手のポーズには重要な意味があります。

奈良の大仏の右手は手の平を正面に向けている「施無畏印」で、相手に怖がらないようにと示しています。左手は手の平を上に向けている「与願印」で、相手の願いを聞くことをあらわしています。

鎌倉の大仏は、両手を合わせ人差し指と親指で「定印」と呼ばれる輪を作っていますが、これは瞑想状態をあらわしています。印の理由から願い事をするときには奈良の大仏が良いと言われていますが、鎌倉の大仏は瞑想しながらみんなの幸せを考えているので、参拝するときには日々の感謝を伝えると良いといわれています。

神社仏閣を巡るときは、その仏像の印の形は何をあらわしているのかを考え、お参りすることが大切です。

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