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北朝鮮のミサイルの種類・射程距離・性能・値段|北海道

Author nopic iconネオンテトラ
社会問題 / 2018年01月13日
北朝鮮のミサイルの種類・射程距離・性能・値段|北海道

北朝鮮のミサイルの脅威が現実的に

近年の日本の安全保障にとって、最も脅威となってきているのが、北朝鮮によるミサイル発射や核実験です。この二つの実験が一つになって完成した時には、大変な脅威になります。

最初は、北朝鮮が推し進めるミサイル開発を、「隣の国が何か作ってこっちに飛ばしてる」くらいの関心事で見ていました。しかし今は、日本も太平洋も飛び越えてアメリカにまで届こうとしています。北朝鮮がどのような種類のミサイルを持っているのか、調べてみました。

北朝鮮のミサイルの種類の数と名前一覧

短距離弾道ミサイル

「火星6号」

「火星6号」は、よく聞くスカッドミサイルと呼ばれる種類の改良版です。ソ連で生まれたスカッドミサイルは、世界中に渡り各国のミサイルのもとにもなっています。

火星6号は、飛距離では日本にぎりぎり届くくらいなので、おもに韓国のソウルなどを射程におさめています。

準中距離弾道ミサイル

「火星7号」

火星7号は、ノドンとも呼ばれるミサイルです。日本のほぼすべてが射程距離圏内に入っているので、日本から見ると一番脅威を感じるミサイルということになります。

このミサイルは、完全に日本を意識した兵器で、大量に配備されればすべてを迎撃するのはとても困難です。日本のニュースなどで、北朝鮮の脅威を伝えられるようになってきたのもこの辺りからでした。

中距離弾道ミサイル

「火星10号」

火星10号は、ムスダンとも呼ばれる種類の中距離弾道ミサイルです。2016年に5回連続で失敗していますが、最後には発射に成功しています。短期間に、これだけの発射実験を行うことができるのは、それだけミサイルを作るのが容易だということにもなります。

火星10号は、完全に日本列島全土を射程距離におさめています。ロフテッド軌道という、高い角度に向かって撃つ方法で日本列島を狙われたら、迎撃するのも難しくなってきます。

「白頭山1号」

「白頭山1号」は、テポドン1号とも呼ばれる種類の中距離弾道ミサイルです。「白頭山(ペクトゥーサン)」というのは、北朝鮮では日本の富士山のような象徴的な山の名前です。

白頭山1号(テポドン1号)は、のちのテポドン2号の試作品のようなものだと考えられていて、一度しか発射されていません。

大陸間弾道ミサイル

「銀河」シリーズ

「銀河何号」と名前がつくシリーズは、テポドン2号と呼ばれる種類の大陸間弾道ミサイルです。テポドン1号を経てテポドン2号となったのですから、「テポドン」と言ったら実質的にこちらの「銀河」ということになります。

北朝鮮にとって、この銀河という種類のミサイルは、いまだ完成されたわけではなくこれからも研究が続いていくと考えられます。

潜水艦発射弾道ミサイル

「北極星1号」

「北極星1号」は、KN-11と呼ばれる種類で潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)です。このミサイルの種類は、その名の通り潜水艦から発射されるミサイルで、あらかじめ発射場所を予測するのはとても困難です。

北朝鮮は今、潜水艦の製造にも力を入れていますが、自国で潜水艦を量産することにでもなれば、この種類のミサイルを積んだすべての潜水艦の場所を特定するのは難しくなります。

北朝鮮のミサイルの種類別射程距離

北朝鮮のミサイルの種類で、日本を射程圏内におさめるものにはどういったものがあるでしょうか。短距離、中距離、長距離の種類ごとの射程距離は以下の通りです。

短距離弾道ミサイル

短距離弾道ミサイルの種類は、射程距離800km以下のものをいいます。火星6号(スカッド)は、射程距離約500kmで日本への直接的な被害は限定的です。

準中距離弾道ミサイル

準中距離弾道ミサイルの種類は、射程距離が1,000kmから3,000km程度のものをいいます。火星7号(ノドン)は、射程距離約1,300kmで東京を含む日本のほぼ全域が入ります。日本にとっては最も脅威的であり、量産されて波状的に発射されれば、すべてを迎撃するのはとても困難です。

中距離弾道ミサイル

中距離弾道ミサイルの種類は、射程距離が約3,000から5,500km程度のものをいいます。火星10号(ムスダン)は、射程距離が約2,500から4,000kmで、グアムを射程におさめます。アメリカの領地で、韓国や日本の米軍基地を除けばグアムが初になります。

白頭山1号(テポドン1号)は、射程距離は、約1,500km以上あります。ノドンの上にスカッドを乗せた形で、改良を重ねたテポドン2号の種類ではさらに飛距離が向上しています。

長距離弾道ミサイル(大陸間弾道ミサイル)

大陸間弾道ミサイルの種類は、射程距離が約5,500k以上のものをいいます。銀河(テポドン2号)の射程距離は、2段式のものは約6,000km、3段式のものは約10,000kmにもおよびます。6,000kmならアラスカの一部を、10,000kmであればアメリカ本土の西海岸を射程におさめます。

大陸間弾道ミサイルは、アメリカとソ連が冷戦時代だったころに、直接にお互いの本土を攻撃できる距離ということで定義されました。つまり中距離弾までは、アメリカとソ連が偶発的にも戦争になる可能性が低い兵器だったということがいえます。

北朝鮮から見ると、短距離、中距離、長距離という分類よりは、どの国を射程におさめるかというほうに意味があるといえます。

北朝鮮が発射し軌道で通った地域別ミサイルの種類

北海道

過去に日本列島を飛び越えて、北朝鮮から太平洋上に落下したミサイルの中で、北海道を越えたものは2回あります。いずれも襟裳岬付近の上空を通過していて、その東方に落下しています。

一度目は、中距離弾道ミサイル「火星12号」とみられています。2017年8月29日の早朝に発射され、日本の上空を通過して北海道襟裳岬沖の東方1,180kmの場所に落下しました。二度目は、2017年9月15日の早朝に発射され、襟裳岬付近の上空を通過して太平洋上に落下しました。

どちらの場合も、北海道の上空というよりも津軽海峡の上通っていて、それなりの配慮があったと考えられます。

沖縄

沖縄県の上空を通過したミサイルが発射されたのは、過去に2回あります。

一つ目の発射は、2012年12月12日の朝9時50分ごろに発射されました。これは「銀河3号」とみられ、北朝鮮はミサイルではなくロケットだと主張しています。確かにこの「銀河3号」に搭載されていた衛星「光明星3号」は衛星軌道に乗せることに成功したと報告されています。

二つ目は、2016年2月7日の午前9時半ごろ、南に向けて発射されました。北朝鮮は、この飛翔体もロケットだとして事前に通告していました。そして、5段階に分解したうちの一つが、沖縄の上空を通り太平洋上に落下しました。

東北(秋田、岩手)

東北地方を飛び越えた飛翔体も二つ確認されています。一つ目の飛翔体は、1998年8月31日に発射されたテポドン1号だとされています。津軽海峡付近の上空を大気圏外で飛び越え、太平洋上に落下しました。

二つ目の飛翔体は、「銀河2号」と呼ばれ北朝鮮はロケットだとして事前に通告をしていました。2009年4月5日の11時半ごろに東に向けて発射され、日本列島を横断して太平洋上に落下しました。

種類別北朝鮮のミサイルの値段

北朝鮮は現在経済制裁を受けていますが、それでもまだミサイルの発射実験や核実験を続けています。どこにそれだけの資金があるのか、ミサイル1発の値段がいくらくらいするのかとても興味があります。

おもなミサイルの発射費用を、安いほうから紹介すると、まず火星6号(スカッド)が約2~5億円、火星7号(ノドン)が約3億5千万円、火星10号(ムスダン)が約13億~17億5千万円、そしてテポドン2で知られる銀河シリーズは約84億円もします。

本来なら、このお金はもっと有意義に使われなければなりません。ミサイルが打ち上げられ続ける限り、北朝鮮の人民の生活も苦しいままです。

種類別北朝鮮のミサイルの性能・破壊力

ミサイルの威力と被害予想

北朝鮮のミサイルの、実際の性能や威力、破壊力はどれくらいのものなのか気になります。威力、破壊力というものは、ミサイルの弾頭に何を乗せるかで全く違ってきます。

ミサイルだけを飛ばすというのなら、建物一軒くらいで済みますが、核弾頭を搭載されでもしたら大変なことになります。もし、核爆弾を落とされた場合、半径2.5km以内の建物は一瞬で消滅してしまうとされています。また、死者の数42万人、その他にも色々な被害が出ることが予想されます。

北朝鮮のミサイルはより実践的に

ミサイルの性能についても、近年の北朝鮮のミサイルはかなり技術的にも進んできています。アメリカに届くほどの長距離ミサイルは、まだ開発途中の段階なので精度的にも完成されていないものと思われます。

しかし、日本や韓国が圏内のスカッド系の種類のミサイルなどは、再三の発射実験によって技術的にも進んでいます。目標物に対しての精密性、発射の時の機動性、さらに迎撃を困難にするミサイルの軌道など、より実践的になっています。

過去に成功した北朝鮮のミサイルの種類

北朝鮮が、ミサイルの発射実験を行うと、決まって「発射に成功した」と発表されます。その意味で言うと、今公開されているミサイルの種類はすべて成功しているということになります。

発射に成功しても、その後ミサイルがどこに飛んでいったか分からないというのでは意味がありません。受け手としては、最悪のことを考えるので、飛んで行った先の飛距離で射程圏内に入ったという受け止めをします。

アメリカの本土にまで届くミサイルは、まだ技術的に成功しているとはいえないはずです。しかし、それ以前のミサイル、少なくても本を射程におさめているミサイルの種類は、成功していると認識しておくべきでしょう。

対話による解決もあきらめない

北朝鮮のミサイル技術は、特にこの数年の間にすごい勢いで進歩しています。一説には、ロシアやウクライナの企業からロケットのエンジン部分を輸入して、それをもとに開発を進めたという話もあります。最先端兵器兵器作りの、プロだった企業からの技術援助があったとすると、この進歩の過程も納得できます。

覚悟を決めた独裁国家が暴走するのを、なんとか対話で解決できれば素晴らしいことです。関係しているすべての国も、さらには世界中のどの国も、そういう解決の仕方が一番望ましいということを分かっているのが救いです。

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