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卒論の引用の書き方・引用の割合・引用の引用は大丈夫か

Author nopic icon宮田ふみ
カテゴリ:学習

初回公開日:2018年02月07日

更新日:2020年03月04日

記載されている内容は2018年02月07日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

卒論の引用の書き方・引用の割合・引用の引用は大丈夫か

そもそも引用って何?

引用とは、自分の論や主張に説得力をもたせたり正当性を証明するために、他の研究者などの文章や事例を自稿に取り入れることをいいます。

多くは、その分野である程度の名実が認められている先行研究に依る場合が多く、引用をする際には、その内容と自分の論を読者にもわかるように明確に区別する必要があります。

引用とコピペの違い

コピー&ペースト、通称「コピペ」とは、ネット上に掲載されている文章をそのままコピーして貼り付ける行為を指します。

引用にはいくつかの決まったルールがあり、それに則ってあくまでも自論を強化するためにおこないますが、コピペは他人の論をさも自分が考えたかのように扱うなどの捏造行為をおこないやすく、論文を書くうえでは厳禁とされています。

大学によって措置は異なるでしょうが、多くの場合、卒論でコピペが発覚した際には、一種のカンニング行為と見なされて論文自体が無効となったり、他の単位を全て修得済でも卒業資格が取り消されたりするなど、たいへん厳しい対応がとられます。

卒論における正しい引用のしかた

卒論を執筆するにあたって、多くの人が引用を用いながら論を展開していくでしょう。しかし、引用は一歩間違えれば単なるコピペになってしまう危険性があります。この機会に正しい引用のしかたを確認して、安心して卒論に取りかかりましょう。

文献

書籍から引用をする場合、最低でも押さえるべきポイントは以下の四つです。

①著者(編者)名
②書名
③出版社名
④刊行年

卒論の本文中で紹介するのは著者名と書名に留めても良いでしょうが、その際しっかりと文末脚注をつけ、そこで出版社名と刊行年も明記します。書名は『』で囲い、卒論全体で刊行年を算用数字もしくは漢数字のどちらで書くのかを統一しましょう。

また、指導教授によっては、学部の卒論であっても第何章の何ページから引用したのかということも示すべきという方針の場合もあるため、教授の著作でどの程度まで引用をしているのか確認したり、本人に直接問い合わせてみたりすると間違いがありません。

引用元となる文献については、その分野のプロの学者が書いたもの、そしてきちんと参考文献が示されているものが望ましいです。なんとなく内容に関連性があるというだけではなく、信頼性の高い書籍を選ぶことが重要です。

論文

先行研究論文から引用する場合も、大まかなポイントは文献と同じです。論文の筆者名、論文名、その論文がどこで何年に発表されたかということを明記します。

実際に文章を引用する際には、自分の文章と引用する文章が一目見て明確に区別できるようにしなければなりません。改行を施したり、二字下げで引用をしたり、三点リーダを用いたりなど、いろいろと方法はあるでしょうが、こちらも指導教授によって方針がまちまちのため、確認が必要です。

引用をする際に注意すべきなのは、一章まるごと、もしくは一節まるごと引用するのはルール違反であるということです。

本当に必要な部分を見極めて、「中略」などをうまく用いながらなるべく短くおさまるように意識します。ただし、勝手に要約をするのも厳禁です。元の文章から一言一句変えずに、そのまま引用するようにしましょう。

ネット

ネットからデータや文章を引用する場合、そのウェブサイトが卒論の引用元となるにふさわしいものであるかどうかを見極めなければいけません。

たとえば、個人ブログやまとめサイトやウィキペディアなどは、卒論の引用には用いることはできません。誰がいつ、どんな根拠に基づいて執筆したのかということが曖昧であるうえ、サイト自体の公共性が希薄だからです。

一般的に卒論に使っても問題なく、そのデータが信用に足るものとされるのは、大学や研究機関などが研究成果を公開しているウェブサイトです。

引用をする際は、運営元・サイト名と併せてURLを脚注に載せましょう。新しいデータが頻繁に更新される場合は、閲覧した日時も明記しておくと、卒論を読んだ人が情報源をたどった際に混乱せずにすみます。

画像

卒論に画像を引用する場合、その画像を掲載しているサイト名と運営元、そしてURLは最低でも記載しましょう。

絶対にやってはいけないのが、「画像を見やすくしたかった」「画質を鮮明にしたかった」などの理由から、元画像に手を加えて自分の卒論に引用することです。

万が一画像に手を加えていることが発覚した場合には、データの捏造を図ったと見なされ、コピペ同様論文が無効になる恐れもあります。引用元の情報はそのまま引用するのが大前提であると肝に銘じましょう。

また、忘れてはならないのが、画像にも著作権があるということです。企業、あるいは大学や研究機関などの公的なところが公表しているものについては、ルールを守って引用する分には問題ありません。

ただし、個人のウェブサイトから無断で画像を引っ張ってくる行為は、何かあった際に申し開きがたちませんから、控えるようにしましょう。

卒論に引用ばかりするのはNG?

卒論はあくまでも自分の研究成果を発表するものですから、大部分が引用に占められるのはよくないどころか、卒論として認めてもらえない可能性すらあります。

もちろん、自論を補強するために、多少長めに引用文を確保しなければならないこともあるでしょう。その場合は、必要な分を必要なだけしっかりと引用して構いません。その引用をもとにしてさらに論を展開し、卒論全体の充実化を図れば問題はありません。

ただし、明らかに文字数を膨らませる意図で引用を繰り返すのはいけません。引用をする際には、なぜここでこの引用をするのか、これによって主張がどのように明確になるのかということを明記して、しっかりと引用の意義を示しましょう。

卒論における適切な引用の割合とは?