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当て逃げに与えられる罪・罪の重さをわからせる方法|人身/物損

Author nopic iconmyoutout
社会問題 / 2018年01月11日
当て逃げに与えられる罪・罪の重さをわからせる方法|人身/物損

当て逃げに与えられる罪

当て逃げに与えられる罪・罪の重さをわからせる方法|人身/物損

事故を起こしてその場から立ち去る行為である「当て逃げ」が良くないことだというのは誰もが知っている事実ですが、なぜか当て逃げ犯は後を絶ちません。「バレなければいい」「ちょっと車を擦ったぐらいで警察に捕まるわけない」と甘く見ている人が多いことが原因だと言われています。

事故後に適切な措置をせずに、放置して逃げることによって罪はさらに重くなり、免停、免取、場合によっては警察に逮捕、懲役が科せられることもあります。当て逃げの具体的な罪の内容について見てみましょう。

物損

車をぶつけた時点ですべき措置を怠っていなければ、物損事故の場合は運転免許の点数を加算されることはありませんので、壊してしまったものの費用を負担するだけでいいのですが、当てたのに放置して逃げてしまった場合には「危険防止等措置義務違反」で5点、「安全運転義務違反」2点、合計7点となり、一発免停です。

当て逃げは、免停だけではなく「1年以下の懲役または10万円以下の罰金」の刑事処分もあり、前科も付くことになりますので、逃げたりせずにできるだけ早い段階で自首すべきです。

人身

車の運転中、前方不注意により前の車に後ろからぶつかってしまったような時に、被害者にむち打ちなどの症状を訴えた場合は人身事故です。もし事故現場から救急車も呼ばずに逃げてしまったのなら「当て逃げ」ではなく「ひき逃げ」に該当します。放置することは許されません。

また、初めは物損事故による当て逃げとして扱われていた事件でも、後日、被害者側から警察に診断書が提出されると、人身事故によるひき逃げとして扱われるようになるケースもあります。当て逃げより人身事故であるひき逃げの方が罪が重く、万が一、被害者が死亡してしまったような場合には、30年以下の懲役が科されることもあります。

ひき逃げの運転免許点数加算は35点で、免許は取り消されます。その後3年間は、運転免許を再度取得することもできません。その上に飲酒、無免許などの罪もプラスされると、免許を取得できない期間が最高10年まで延びます。

駐車場

車が多く集まる、コンビニ、スーパー、ショッピングモールなどの商業施設、マンション、アパートなど集合住宅の駐車場で起こる当て逃げは、駐車スペースが狭いこともあり、当て逃げ事件の中で最も発生件数が多いそうです。

駐車場での当て逃げの場合は、車の中に人が乗っていることが少なく、大抵は、物損事故による当て逃げと同じ「1年以下の懲役または10万円以下の罰金」罪になります。ただし相手の車だけではなく、お店やマンションも破損させてしまった場合には、賠償金額が跳ね上がります。

ミラー

当て逃げに与えられる罪・罪の重さをわからせる方法|人身/物損

運転中や駐車場で、隣の車のサイドミラーを擦ってしまいそのまま走り去ったような場合でも当て逃げ犯です。「たかがミラーで」と思う人もいるでしょうけれど、当て逃げには変わりありません。

物損事故による当て逃げは、車が大破するなど見るからに大事故の場合を除き、被害の大きさには関係なく「当てて逃げた」という事実があれば当て逃げ事件と判断されます。物損の被害が少なくても罪が軽くなるわけではありません。

当て逃げの罪の重さをわからせる方法

当て逃げに与えられる罪・罪の重さをわからせる方法|人身/物損

当て逃げは「当てたこと」そのものよりも「逃げること」で罪が重くなります。ちょっと擦っただけでも、その場から逃げれば立派な犯罪者です。

昔は当て逃げの検挙率があまり高くないと言われていましたので「捕まらなければいい」と思っている人もいまだに多いですが、現在は、街頭、駐車場など、防犯カメラが設置されている場所も多くなり、ドライブレコーダーを搭載している車も徐々に増えていますので、捕まる確率は格段に上がっています。

もし、当て逃げをして罪悪感もないような人が身近にいる場合には、警察へ出頭するように促しましょう。そのまま放っておくと人生が狂ってしまうような事態にまで発展することもあり得ることも伝え、必ず自首させましょう。

当て逃げに気づかない場合の罪

当て逃げに与えられる罪・罪の重さをわからせる方法|人身/物損

自分が車をぶつけたり擦ったりした事実に全く気が付いていなくても、被害者が警察に届けたら「当て逃げ」には該当するのですが、本当に身に覚えがなければ、処分を免れることもありますので主張はすべきです。

ただ、気づかなかった場合は罪にならないことがあると知っている人が、気づかなかったふりをする場合も多く、「被害者の車も加害者の車も大きく破損しているのに気づかない」といった不自然な主張は、間違いなく認めてはもらえないでしょう。納得できる状況、物証が揃っていないと警察側も聞き入れてくれません。

法律にある当て逃げの罪の内容

当て逃げに与えられる罪・罪の重さをわからせる方法|人身/物損

当て逃げやひき逃げは、道路交通法違反となる犯罪行為です。事故を起こしてしまった際には、負傷者の救護する「救護措置義務」、車を移動するなど道路の危険を防止する「措置義務」、事故を起こしたことを警察への報告する「事故報告義務」が法律で定められています。

それらの義務の一切を放棄して、そのまま現場を離れると道路交通法に違反したことになります。当て逃げした際の状況などによって罰則は変わりますが、当て逃げは「当てたこと」より「何もせずに逃げたこと」に対する罪だと言えるでしょう。

物損事故によるひき逃げの罰則

物損事故による当て逃げ事件を起こしてしまった場合には、道路交通法第117条の5で定められた「1年以下の懲役または10万円以下の罰金」の罰則が科せられます。よほどの大事故ではない限りは罰金で済むことが多いですが、過去にひき逃げや当て逃げの前科があるときには、実刑判決で刑務所に収容されることもあります。

人身事故によるひき逃げの罰則

人身事故を起こして逃げてしまった場合には、「当て逃げ」ではなく「ひき逃げ」となり、当然もっと罪は重くなり「救護措置義務違反」をした者として罰せられます。道路交通法第117条第1項、2項に定められています。

停めていた車がサイドブレーキの引き忘れなどによって勝手に動き出し、人に当たって怪我させてしまったような場合でも「救護措置義務」は、その勝手に動き出した車の運転手に発生します。それを怠った場合には「5年以下の懲役または50万円以下の罰金」の罰則が科せられます。

前方不注意で前の車にぶつかるなど、運転者の運転に起因する事故だった場合には「10年以下の懲役または100万円以下の罰金」と罪は重くなります。飲酒や薬物使用していた場合には「危険運転致死傷罪」、負傷者の死亡が確認できる状況で放置した場合には「殺人罪」「殺人未遂罪」にも該当することもあります。

当て逃げ後罪悪感に襲われたときの対処法

当て逃げに与えられる罪・罪の重さをわからせる方法|人身/物損

当て逃げしたすぐは、気が動転してしまってその場から立ち去ったものの、後で罪悪感に襲われてしまった時は、できるだけ早く、正直に「気が動転してしまってすぐに連絡できませんでした」と、警察に連絡または出頭しましょう。長く逃げるほど罪悪感だけではなく、実際に罪も重くなります。

もちろん逃げてしまったことは悪いことですが、被害者の方が届け出る前に出頭することで、少し罪は軽くなります。被害者の方には誠心誠意謝りましょう。

当て逃げと親告罪の関係

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当て逃げは「器物破損罪」に該当すれば「親告罪」になる

親告罪とは

「親告罪」とは、被害者が自ら「被害に遭いました、捕まえてください」と告訴がなければ、第三者からの通報などで犯人がわかっているような状態であったとしても、犯人を捕まえることができない犯罪のことです。「性犯罪」「器物破損罪」「相対的親告罪」などが親告罪に当たります。

物損事故による当て逃げ事件が「器物破損罪」に該当する場合には、親告罪になりますが、該当するケースはほとんどありません。

器物破損罪とは

「器物破損罪」とは、故意に他人の所有物または所有動物を損壊、傷害する犯罪です。物損事故による当て逃げ事件の多くの場合は、故意ではなく不注意によるもので、器物破損罪に当てはまる事例は少ないです。

器物破損罪に該当しないということは「親告罪」ではありませんので、被害者が告訴していない状態でも、他者からの通報があれば警察は動けます。「当て逃げを目撃しても通報する意味がない」とよく言われていますが、間違った認識だと言えるでしょう。

当て逃げはしないさせない

当て逃げについて見てきましたがいかがでしたか。事故は起こさないようにとどんなに注意していても、さまざまな要因から、車を擦ってしまったり、ぶつけてしまったりすることは誰にでもあり得ることです。もしそのようなことが起こってしまったら、まずは落ち着いて警察に通報しましょう。

また、当て逃げを目撃した場合にもきちんと警察に通報しましょう。悪質な当て逃げ犯を許さない心を持つことが同時に自らの自制にも繋がります。

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