Search

検索したいワードを入力してください

農家の年収ランキングTOP10|みかん/1000万

Author nopic iconpuresoul5117
年収・給与 / 2018年04月19日
農家の年収ランキングTOP10|みかん/1000万

農家は儲かる?農家の年収ランキングTOP10

最近就農をしたい、または田舎に移住をして農家で生計を立てたいまたは立てている人をテレビなどのメディアで目にする機会が増えています。そこで一番気になるのは「農業で食べていけるだけの収入を得られるのか」というところではないでしょうか。

どの作物を作れば安定した収入を得られるのか気になるところです。そこで今回はいくつかの作物を例に挙げて年収は平均してどの位になるのかをランキングにしてご紹介します。

作物別年収ランキング

農林水産省による農業経営統計調査(平成19年度で廃止されています)というものがあり、作物別の統計がありましたので抜粋してあくまで農業所得(粗収益-経営費)に焦点をあててランキングしてまとめて紹介します。まずは施設栽培作物からです。

施設栽培農家の所得(年収)10位~6位

まずは施設栽培での所得(年収)をランキング形式で見ていきます。

10a(1000平方メートル)あたり単位:千円
農業粗収益農業経営費農業所得
10青ねぎ863521342
9すいか 747373374
8メロン1252682570
7ピーマン287417331141
6大玉トマト259513691226

施設栽培農家の所得(年収)5位~1位

ランキングにしてみると農業所得(年収)に限定すればミニトマトが一番年収は多いです。小さめの敷地でもある程度の収穫が見込め、施設栽培は全体的に見ても季節にあまり左右されずに収穫が安定しているというメリットがあります。スーパーなどでも季節に関わり無く店頭で見かける機会も多いです。

2位のいちごなども最近はあまり季節に左右されなくなりました。デメリットとして単純に10a辺りの収益はあがりますが施設栽培ゆえの設備(ビニールハウスや温度調整の設備、それに必要な電気代、メンテナンス費用)などが掛かり経営費が高めになる傾向があります。

また逆に年収の少ない作物は比較的広い敷地が必要なものが多いです。同じ広さの敷地で比較すると収穫数量も少なく、人手も掛かりがちになるので広い敷地でないとメリットが生かされなくなります。大規模経営農家は農業所得の低い作物、小規模経営農家は農業所得の高い作物に向いている傾向があります。

10a(1000平方メートル)あたり単位:千円
農業粗収益農業経営費農業所得
5きゅうり243010861344
4ししとう375922961463
3なす351418201694
2いちご359616981898
1ミニトマト407120432028

露地栽培農家の所得(年収)10位~6位

次は露地栽培農家の所得(年収)を見ていきましょう。

10a(1000平方メートル)あたり単位:千円
農業粗収益農業経営費農業所得
10たまねぎ322211111
9はくさい321197124
8だいこん315175140
7にんじん356202154
6ほうれん草342160182

露地栽培農家の所得(年収)5位~1位

露地栽培とはハウスなどの施設を使わずに、露天で作物を栽培する農法です。露地栽培をランキングにしてみるとねぎが比較的年収は多いです。

露地栽培は施設栽培と違い比較的広大な敷地が必要ですが、設備投資費(コスト)が施設栽培と同じ敷地面積であれば低く抑えられるメリットがあります。また季節ごとの色々な種類の作物を栽培できるというのも大きな違いです。大規模農営農家に向いているとも言えます。

デメリットとして露天で栽培するため天候の影響に非常に影響を受けやすいこと、虫や動物などの害虫害獣被害に遭いやすいことが挙げられます。そのような事から長年によって積み重ねられた経験や勘が必要になることも多いため、近年では新しく就農する人には「施設栽培」のほうが人気が高まっています。

10a(1000平方メートル)あたり単位:千円
農業粗収益農業経営費農業所得
5キャベツ392210182
4レタス476242234
3さといも412151261
2にんにく576311265
1白ねぎ680278402

農家の年収の目安。利益はどちらが高い?

農林水産省が発表している農業経営統計調査によるデータを元に「露地栽培」と「施設栽培」に絞って比較してみます。(平成20年度)

単位:円農業粗収益農業経営費農業所得
露地野菜作経営474900029690001780000
施設野菜作経営1002000063690003651000

農林水産省からの参考出典

農林水産省が発表している農業経営統計調査によるデータを参考にしています。

露地栽培と施設栽培を比較してみて

このデータからわかるのは施設栽培は露地栽培に比べて経営費用が約2倍必要であることです。
つまり、施設栽培は露地栽培に比べて利益が約2倍あるということになります。

施設栽培は設備(ビニールハウスや温度調整の設備、それに必要な電気代、メンテナンス費用)なども掛かりますが天候の影響を受けにくいこと、虫や動物などの害虫害獣被害に遭いにくいため安定した収益をあげることができることから大きな収益に繋がりやすいです。しかしあくまでデータ上の平均額であるため露地栽培でも大きな収益は可能です。

年収1000万は可能?

では実際農業で年収1000万は可能なのかを考えてみます。畑を作るための土地の購入(元々土地のある方は別ですが)、トラクター、ハウスなどの設備を買うので、初期投資だけで1000万ぐらいはかかると予想されます。

家族単位で農家をしてるのであれば、年の売り上げが2000~3000万といわれています。その半分が経費といわれているので、家族だと年収は1000万~1500万ぐらいになる農家もあります。最近は専業農家よりも兼業農家を行うところも多く、冬の間は違う仕事をして、収穫時期になれば農家をするというところも多いです。

家族経営をすればそれなりに年収が高くはなりますが、深夜業務や休みなどもあまりなく一年中作業をするハードなものもあります。年収が高い農家はそれなりのハードなスケジュールで営んでいる方も多いです。

果樹栽培農家の所得(年収)

次は果樹農家に絞って所得(年収)を見ていきましょう。

10a(1000平方メートル)あたり単位:千円
農業粗収益農業経営費農業所得
8くり1124864
7うめ331199132
6みかん420281139
5かき 378198180
4りんご413233180
3なし594325269
2もも566280286
1ぶどう681339342

果樹農業の現状(農水省出典)

農林水産省が発表している果樹農業の現状というデータを参考にしています。

その他栽培農家の所得(年収)

次はそのほかの(花き)所得を見ていきましょう。

10a(1000平方メートル)あたり単位:千円
農業粗収益農業経営費農業所得
露地花き
切り花(きく)1063507556
施設花き
切り花(きく) 20291288741
切り花(ばら)574838061942
切り花(ゆり)29092221688
切り花(カーネーション)470933381371
鉢物(シクラメン)503439961038

たばこ農家の所得(年収)

たばこ農家に関しては「全国たばこ耕作組合中央会」のデータを元に紹介します。たばこ葉の栽培自体は許可無く栽培できますが、それを用いてたばこの製造をする事はJT以外では法律により認められていません。個人使用も禁止です。

10a(1000平方メートル)あたり
収量(㎏)代金(円)
1黄色209429,234
2黄色209407,896
3黄色188432,892
4黄色258442,036
1バーレー254470,849
2バーレー240454,559

全国たばこ耕作組合中央会

全国たばこ工作組合中央会のデータを参考にしています。詳しく知りたい方はこちらも見てみるといいでしょう。

お茶農家の所得(年収)

最近では海外からの輸入やペットボトルのお茶の普及により(等級の低い茶葉のため)お茶の葉自体の売り上げ(年収)が減少し、生産農家は減少傾向にあります。

10a(1000平方メートル)あたり単位:千円(平成23年度)
農業粗収益農業経営費農業所得
25721938

総合的に見た年収TOP10

ここまで紹介してきた農家の年収を総合的に見て、幾つかを年収のみをピックアップしながら紹介していきます。(たばこに関しては黄色種に絞り各農家10aあたりの平均を算出します。)

10a(1000平方メートル)あたり単位:千円
農業所得(年収)
10お茶38
9たまねぎ111
8みかん139
7にんにく265
6なし269
5もも286
4すいか374
3たばこ424
2メロン570
1きゅうり1344

10位お茶

お茶は前述したように海外からの輸入やペットボトルのお茶の普及により(等級の低い茶葉のため)お茶の葉自体の売り上げ(年収)が減少し、生産農家は減少傾向にあります。

また茶の栽培には手間暇が掛かります。冬には肥料を入れ、新芽の頃には遮光したり、高級茶は手摘みします。一気に芽が出てきますからその時期だけ新聞などにお茶摘みさんを雇うための広告を出したり口コミバイト募集をしたりして人を集めたりなど大変です。繁忙期だけ人手不足に陥り農閑期は逆に人手が余るような感じです。

人手を掛けてたくさん摘んでもお茶に加工すればわずかな量になり年収は少なくなります。山間部の茶畑は放任園が増え、茶農家は高齢化が進み担い手不足などが問題になっています。

9位たまねぎ

玉ねぎは優等生とも言えるほど価格が安定している野菜ですので比較的安定した年収が得られる農家です。秋に苗を植え付け、翌年の春~初夏に収穫するのが一般的です。種から育てる場合は、晩夏頃に種を播き、育苗したものを定植し育てます。

一方で過去に台風によって玉ねぎ畑が冠水したことで畑がダメになり、その農家のその年の収入はゼロ、それどころか生産費などがこれまでかかっているためマイナスとなってしまった事例もあります。

8位みかん

みかん農家は、繁忙期と閑散期がはっきりしている農家です。みかんの適した栽培地は温暖で水はけがよく、日光の照射量が多い南に適した傾斜地だと言われています。そのため西日本ではたくさんの地域で栽培されています。年収としては栽培面積もですが施設栽培でみかんを育てているか露地栽培で育てているかにもよります。

閑散期があると言え一年を通してやらなければならないことはたくさんあります。みかんの収穫作業はもちろん、枝同士が絡み合ったりしないように木々の選定作業、木が病気にならないようにするみかんの消毒散布作業、生育の良いみかんを集中させるために養分を奪い合って品質を下げないようにするみかんの摘果作業があります。

基本的にみかん農家の栽培敷地は広大な所が多いので労働力も必要ですが果樹の分野では年収は高めの傾向です。

7位にんにく

にんにくは国内生産をする場合一つ一つの実入りは非常に少ないので、かなり大規模農家でないと年収を出すためには非常に難しいです。さらに南の地方では害虫に特に気を使う必要があります。また根切り作業や乾燥作業など多くの手間がかかります。日本国内では青森福地村が一番有名な産地です。福地ホワイト6片と言う誰もが耳にしたことがあるブランドがあります。

どこでも栽培することは可能ですが、青森産のイメージが強すぎるため、手間とコストを考えると新規で作るメリットがあるのかがポイントです。

また中国からの輸入(12片)が非常に多く流通しているので、これらも大きな障害になります。実際日本の品種とは別物なのですが、価格が日本産の方が5割近くの高値になります。人件費や生産コストなどの面において中国の農家と比べると差が出てしまいます。

6位なし

なしは植えて2年間はまったく実が採れず、3年目から少しずつ収穫、5~6年目でやっと、経費より収入(年収)が多くなる果樹です。ただし一個当たりの抜群な単価の良さ、これといった特別労働時間のかかる作業もなく最初の苦労を乗り越えさえすればさらに上位に来てもおかしくない作物です。

5位もも

植えてから着果させるまでの年数が早く、成木化年数では上位果樹で早い段階から年収を計算できます。ただし成るのが早い分、更新も早く、厭地(同じ植物や近い仲間の植物を去年と同じ所に栽培すると生育が悪くなること)が問題になることもあります。ただし毎年栽培する耕地を回すことで非常に利益率が高くなります。

また輸送が苦手で、適期収穫が非常にシビアになり傷みやすいです。品種にも寄りますが、毎日の糖度チェック、水管理が重要なポイントです。

4位すいか

スイカはウリ科で、夏の魅力的な野菜の一つです。一般の農家や、小規模な農家は作りませんし、作ったとしてもほんの僅かです。

なぜかというと、スイカの種を基本2月に蒔く事に理由があります。2月に種を蒔くのは4月に苗になった状態で売り出すためと、4月に苗を植え替えして7月収穫を狙うためです。つまり早めに出した方が、珍しさと初物感が強く、高く売れるからです。

2月に種まきということは寒い時期での作業となります。そのためハウスの暖かい場所で種を苗に育て育苗し、植え替えした後も受粉作業や畑の表面を紙やプラスチックフィルムなどで覆うマルチングと呼ばれる作業をして病気予防や地面の温度調整、水分蒸発を防ぐなど非常に手間が掛かるため敬遠されがちです。

しかしこれらの手間をクリアすることでスイカはかなりの年収を上げることができます。

3位たばこ

葉たばこを栽培するには、日本たばこ産業株式会社(JT)と「売買契約」を結んでたばこ耕作組合が農家の委任を受けて一括して行う必要があります。植物としてのタバコはナス科タバコ属に分類されています。同じナス科の植物であるナスやトマト、ジャガイモなどと同様にアメリカ大陸を原産地とし、世界各地で栽培されています。

たばこは基本的に1月に種まき3月に苗の植え替え5月に心止め(果樹などの幹の先端を切って生長を止めること。側枝の生長や発芽を促すために行う。)6月に収穫7月に乾燥を始めて10月に出荷の流れになります。

たばこ農家自体は昨今の禁煙ブームの流れか分かりませんが減っています。その代わり「売買契約」を結んだ農家しか栽培しないので続けている農家に取り分は集中しています。そのためたばこ農家の年収は非常に高いです。新規にたばこ耕作を始めたい場合は「たばこ耕作組合」に問い合わせる必要があります。

2位メロン

メロンはご存知のとおり夏場に食べられる果物の王様です。メロン栽培のポイントは水分管理が全てでしょう。湿度に非常に敏感です。適地としては砂丘の排水の良い所で栽培されることが多いです。野菜とは違って品質が重視されます。見た目の美しさやネットの張り方、メロン自体の糖度、ジューシー感などによって価格が大きく異なります。

メロンは栽培が難しく高温多湿に弱いため涼しい地域で栽培が盛んな作物です。収穫するまでの温度湿度管理、換気、水分管理など気を付ける点が多く忙しい作物と言えます。非常に手間は掛かりますが比較的高単価で販売されるため効率は良いです。ただしメロンは連作を嫌いメロンを栽培した畑で他の作物を栽培するのは避けた方が良いです。

メロン農家を始めるには、家業を継ぐ、農業法人に就職する、新規参入があります。いきなり新規は難しいので研修などを受け経験や人脈作りが優先です。

1位きゅうり

きゅうりは夏野菜の代表ですが施設栽培によって冬でも収穫できます。また種まきから80日程度で収穫できる生育の早さも特徴です。

しかしきゅうりは天候に影響を受けやすく、天気が悪い日が続くと病気になりやすく収穫量も減ってしまい年収も下がります。ですがきゅうりは日常生活において非常に好まれる野菜の一つであり、仕事が無くなる事はありませんし、指定野菜のため国のフォローがあることもメリットです。

きゅうり農家になるには資格は必要ありません。しかしさまざまな準備が必要になり栽培に適した土地、初期に掛かる費用なども含め、最初は学校や研修で学ぶ事から始めるのが良いでしょう。またきゅうり農家は比較的年収が安定している反面、休日は非常に少ないでしょう。

農地に関する制度

農地の売買・貸借に関する制度について参考資料を紹介します。詳しく知りたい方はこちらも参考に読んでみてください。

農家になる為に必要なことは?

ここまで紹介してきました作物について「年収」に重きを置いて紹介しましたが、どのような農家においても一長一短で楽なものではありません。またあくまで「平均」ですのでこれより上の人も下の人も居ます。農業に携わるために必要な学歴や資格はありません。そのため、やる気さえあれば誰でも農家として働くことが可能です。

ただし、農作物の生産をするためにはそのための耕作地や活動資金、農業に対する知識が欠かせません。それらの必要条件を満たすために事前に行動を起こす必要があります。

・農業法人や個人の農家で研修させてもらい知識を修得する。
・農業高校や専門学校、大学の農学部などで専門知識を修得する。
・農業用地の取得やトラクターなど農業機械購入のための資金を準備する。(資金額は生産する農作物によって違います)

現在日本の農業は深刻な衰退期に入っています。これからの農業を支えていく人たちの参考にしてください。