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マザーボードの平均寿命と寿命の確認方法・寿命の症状や兆候

Author nopic icon岸井十三
カテゴリ:ガジェット

初回公開日:2018年03月07日

更新日:2020年05月20日

記載されている内容は2018年03月07日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

マザーボードの平均寿命と寿命の確認方法・寿命の症状や兆候

マザーボードとは

マザーボードという言葉は聞いたことがあっても、マザーボードがどういった役割を持つものなのかをしっかりと知らない人もいることでしょう。マザーボードの寿命について紹介する前に、まずはマザーボードがどんなものかを簡単に説明していきます。

コンピュータを動かすうえで必須のパーツ

デスクトップパソコン、ノートパソコン、モバイルPCなどパソコンにはさまざまなものが存在していますが、そのすべてに共通するのは、どのパソコンの中にも必ず大きな基盤が1枚搭載されています。これをマザーボードあるいはメインボードと呼びます。

パソコンの中にはさまざまなパーツが搭載されています。電源の供給やデータを通信するためのパーツや回路。それらすべてを橋渡しするのがマザーボードです。

マザーボードが中心となり、すべてのパーツを接続しているからこそパソコンが正常に動いているため、それぞれのパーツの故障や寿命以上に、マザーボードが故障したり寿命を迎えることがコンピュータでは致命的です。

ここから、マザーボードの寿命や寿命が近づいた時の症状などを紹介していきます。

マザーボードの平均寿命

デスクトップパソコンだけでなく、ノートパソコンやモバイルPCにいたるまで、すべてのコンピュータには多くのパーツが搭載されています。その中でもマザーボードは、既に紹介したとおり、すべてのパーツをつなぐ中心的なパーツになっており、どのパーツよりも、寿命や故障で動作不良が起きてしまうと大問題になりかねません。

ここからはマザーボードの寿命と呼ばれている年数や使用時間に触れていきます。

マザーボードの寿命の原因

マザーボードの寿命に大きく関わるのが、マザーボードに使われている電解コンデンサの寿命です。電解コンデンサが寿命を迎えると、それに伴ってマザーボードも寿命を迎えるという形になります。

電解コンデンサの寿命や症状についてはのちほど詳しく紹介します。

年数・何年

まず、マザーボードをはじめとしたパソコンのパーツに関して、寿命と呼ばれる年数ははっきりと存在してはおらず、完全に故障してしまい交換が必要になるまでの時間は個体差が大きいことは前提として紹介します。精密機器であるパソコンのパーツは、使用環境や使用時間によって使っていられる時間が大きく変わってくるためです。

これを踏まえて、一般的にマザーボードの寿命は3年前後といわれることが多いでしょう。この3年という寿命も、マザーボードに使われている電解コンデンサの質次第の部分も大きく、一概にすべてのマザーボードが3年程度で壊れてしまうというものではありません。

また、使用している部屋の温度や湿度などの環境によって電解コンデンサの寿命も変わります。そのため、同じパーツを使っていて3年で寿命を迎えたマザーボードもあれば、10年経っても使えるマザーボードも存在しています。

使用時間

マザーボードの使用時間というのも、搭載されている電解コンデンサの寿命とされる時間の長さも、使用されているコンデンサの種類や環境によっても異なってきます。

一般的にマザーボードに使われているアルミ電解コンデンサの場合、耐久温度によって2種類が存在しており、安価な「85℃品」とワンランク上の「105℃品」とで2種類あります。

「105℃品」の場合、105℃の環境下では2000時間という寿命時間が公表されています。これはあくまで105℃での環境下における寿命時間になるため、これ以下の温度の環境になれば寿命が長くなり、逆に105℃を超える環境では寿命は短くなります。

具体的には、温度が10℃下がるごとにコンデンサの寿命が2倍になるといわれています。逆に温度が10℃上がるとコンデンサの寿命は半分になってしまいます。

マザーボードの寿命は使用環境の温度に依存すると覚えておけばいいでしょう。

ノートパソコンのマザーボードの寿命

ノートパソコンに搭載されているマザーボードも基本的にはデスクトップパソコンと違いはありません。そのため、マザーボードの寿命自体は基本的には3年前後と考えて問題ないでしょう。

しかし、デスクトップパソコンとの大きな違いは、バッテリーの存在です。ノートパソコンのバッテリーには、常に電源が供給され続けています。また、持ち運びはせずにノートパソコンを常に充電状態にしてしまうこともあるでしょう。

バッテリーに常に電源が供給された結果、熱を帯びやすくなります。そのため、マザーボードの排熱もうまくいかず、温度の変化によって電解コンデンサの寿命を縮めてしまいます。

そのため、ノートパソコンの場合はデスクトップパソコンに比べてやや短めの寿命であるといっていいでしょう。

マザーボードの電池の平均寿命

ここまで、マザーボードの寿命がどれほどか、また何によって寿命が増減するかを紹介してきました。

実は、マザーボードには主に寿命の原因となるコンデンサ以外にも、搭載されている電池の寿命による不具合なども存在します。ここでは、マザーボードに搭載された電池の寿命による不具合の症状や、電池の種類による寿命などを紹介していきます。

電池の役割

マザーボードに搭載されている電池には主にふたつの大きな役割があります。電池の寿命について説明する前に、電池の役割を紹介していきます。

時計機能の管理

マザーボードに搭載されている電池の仕事はいくつかありますが、第一にパソコンの時計機能の管理をしています。

電源につながっていない場合、パソコン上のプログラムは当然動作しませんし、メモリデータも消えてます。しかし、電源を落としてもパソコン内の時計は正常に機能し続けています。これは、マザーボードに搭載されている電池の仕事によるものです。

現在、OSの更新プログラムなどを中心に、時計がずれてしまうと不都合が発生する場合が多くなります。そのため、時計機能はマザーボードが管理しており、電池が正常に動いているうちは正確な時刻を表示できます。

しかし、インターネットに接続している状態であれば自動的に正しい時刻に修正をしてくれる機能が働いているため、実際にはあまり大きな影響はないでしょう。

BIOSの設定の保存

マザーボードに搭載されている電池の仕事には、時計機能の管理以外にもうひとつ仕事があり、こちらの方が重要になります。

それが、「BIOS(バイオス)」の設定の保存です。BIOSとはマザーボードに取り付けられたCPUやメモリといったドライブやパーツの入出力を管理するソフトウェアのことを指しており、正常に起動するようにBIOSにされている設定の保存を担当しているのがマザーボードであり、電源を切った状態でBIOSの設定を正確に維持しているのが電池の仕事です。

万が一内臓電池の寿命が切れてしまった場合、BIOSの設定が狂ってしまう場合が考えられ、マザーボードに電気がとおっていない場合はBIOSの設定が書き換えられてしまうことがあり、そのまま起動してしまうと正常な動作がされないという不具合も発生する可能性がありますので、注意が必要です。

寿命の症状

先に紹介したとおり、マザーボードに搭載されている電池の仕事は大きく分けて「時計機能の管理」と「BIOS設定の管理」のふたつになります。それぞれの仕事の紹介で、既に電池が切れてしまった時の不具合の可能性を紹介しました。

電池の寿命が来た場合、時計が正確に表示されなかったり、BIOS設定が不適切なために一部動作に不良が出るという症状が見られます。

電池の寿命についてはコイン電池やリチウム電池で差がありますが、判断する方法があり、「時計機能の管理」に関係するものでは、日付の設定が無効になっているというメッセージが、「BIOS設定の管理」に関係するものでは無効な設定情報であるというメッセージがそれぞれ表示されます。

マザーボード自体の故障から来る動作不良の可能性もありますが、こうしたメッセージが表示された場合は内臓電池の寿命が来ている可能性が考えられます。

コイン型リチウム電池

多くのマザーボードで使われているのが、コイン型リチウム電池の「CR2032」になります。

このコイン電池の平均寿命はだいたい3年から4年といわれており、自作パソコンなどでマザーボードの換装を定期的に行っている場合を除き、パソコンの長期使用をしている場合はいずれボタン電池の寿命が来てしまいます。

コイン型電池はマザーボードの上に乗っているだけの場合がほとんどで、素手で取り外せる場合が多いので、交換はすぐにできます。交換の際は、事前に金属に触れて体内の静電気を発散させておくなどの対処はしっかりと行い、静電気によるマザーボードの故障を避けるようにしましょう。

ノートパソコンの場合もコイン型電池はついています。しかし、デスクトップパソコンに比べて分解が難しい場合もあり、自分での交換に自信がない場合はメーカーに相談するなどしましょう。

マザーボードのコンデンサの寿命

マザーボードにはコンデンサが搭載されており、マザーボードの寿命に密接に関係しているということは既に紹介しましたが、ここではより詳しくマザーボードに搭載されているコンデンサの種類や寿命について紹介していきます。

アルミ電解コンデンサ

アルミ電解コンデンサは、既に紹介したとおり、現在では多くのマザーボードに搭載されているコンデンサになります。電極にアルミを利用し、プラスチックフィルムで覆われた内部に電解液が入っているコンデンサになり、経年劣化での容量減少や液漏れ・膨張といった破損が起こりえます。こういった破損もアルミ電解コンデンサの寿命となります。

アルミ電解コンデンサの寿命については、先述したとおり、耐久温度と使用環境下の温度状況によって年数や時間が変わってきます。先ほども紹介しましたが、「85℃品」と「105℃品」と呼ばれる2種類があり、「105℃品」において2000時間が公表されている寿命になります。

使用環境の温度によって寿命が増減することも紹介しましたが、より高い温度でも寿命が長くなるため、耐久温度の高い「105℃品」の方が理想です。安価なマザーボードを利用している場合はより使用環境に注意しましょう。

固体コンデンサ

マザーボードで使われているコンデンサに、アルミ電解コンデンサ以外に「個体コンデンサ」というものがあります。これは電解液の代わりに特殊なプラスチックのシートを内蔵しており、電解質が個体のものです。そのため液漏れや膨張といった心配がありません。また、経年劣化による電解質の容量減少が少なくより長い寿命になります。

また、抵抗が小さく発熱もそんなに大きくないことや、充電・放電が高速で行われるため安定した電気の供給ができるという優れものです。そのため、マザーボードに接続されているパーツの中でも特に重要になるCPUなどの周りに使われていることが一般的です。

アルミ電解コンデンサに比べてより長い寿命であるため、破損の心配はゼロではありませんがアルミ電解コンデンサの寿命の方が先に訪れるため、よほどの場合でなければ個体コンデンサの寿命を気にする必要はないでしょう。

マザーボードの寿命がきた時の症状・兆候

マザーボードの寿命の長さや、内臓されたパーツや寿命の原因となるコンデンサについてを紹介してきましたが、ここではマザーボードの寿命が来た時に現れる症状や兆候などを紹介します。

ここで紹介した症状が出始めたらマザーボードの寿命が近づいている可能性を考えておくべきです。

マザーボードの故障による不具合

マザーボードの故障時には多くの不具合が出てしまいます。軽い動作不良のものもあれば、まったくパソコンが起動しなくなってしまう可能性もあります。

電源がつかない

寿命などによるマザーボードの故障の際によく起こる不具合として、パソコンの電源がつかなくなるという現象です。

電源ボタンを押しても、「ランプが点灯せず、電源が入らない」ことや、「ランプは点灯しても電源自体は入らない」という症状が多く、他にも症状は違っても電源が入らないという状態に陥った場合は、マザーボードの故障の可能性が高くなります。

電源周りの故障の可能性もありますが、電源を修理したり、自作パソコンの場合は電源を買いなおしても動作が変わらない場合はマザーボードの故障を疑っていいでしょう。

フリーズが頻発する

パソコンの使用中にフリーズすることが多くなったりはしていませんか。フリーズ自体は、パソコンのスペックが足りていない状態で高負荷のかかる作業を継続して行っている場合や、突発的な動作不良によって引き起こされる場合がありますが、高負荷がかかっていない状態でフリーズが頻発するようであれば、マザーボードの故障を疑ってもいいでしょう。

フリーズの頻発について、使用しているソフトとOSの相性が悪かったり、サポートされていないOSでの使用などでも起こりうるため、必ずしもマザーボードの故障によるものとはいえませんが、以前に比べて明らかにフリーズ回数が増えたと感じた場合はマザーボードの故障を疑ってみてもいいでしょう。

ピープ音が繰り返し鳴る

ピープ音(ピーピーというアラートのような音)と呼ばれる機械音が、電源投入直後に繰り返し鳴るようにはなっていないでしょうか。また、逆にピープ音がまったく鳴らないということもありませんか。

少なからずピープ音は鳴るのが正常な動作であるパソコンが多いですが、中にはまったくピープ音が鳴らないパソコンもあります。その場合はピープ音が鳴らない場合の判別はつきませんが、ピープ音がいつもに比べて異常な回数繰り返しで鳴る場合は誤動作の可能性があります。この症状が出た場合はマザーボードの故障を疑ってもいいでしょう。

画面の乱れ

電源を投入したあと、パソコンの起動はしてもすぐに画面が砂嵐のような乱れた画面になってしまうことがあります。何度か電源を投入しているうちに正常な画面に移行する場合もありますが、最悪の場合はこの状態が続いてまったく起動しなくなってしまうこともあります。

そのため、電源投入直後に画面が乱れて正常に起動しない場合はマザーボードの故障を疑ってもいいでしょう。

マザーボードの寿命の診断・確認方法

マザーボードの寿命が来て突然パソコンが動作しなくなってしまい、大切なデータが飛んでしまったり、仕事に支障が出たりといった不都合が発生してしまいます。故障する前にパソコンの買い替えやマザーボードの取り換え、故障時に備えたデータのバックアップなどをして故障に備えるべきです。

ここではマザーボードの寿命が近いかどうかのチェックのしかたを紹介していきます。

チェック項目

マザーボードの寿命がどれくらいかというのはこれまで紹介してきましたが、「マザーボード寿命ってわかるの?」という疑問を持った人もいるでしょう。

ここからは、パソコンの故障の中でも大ごとになってしまうマザーボードの不調を疑う時の目安などを紹介していきます。

パソコンの使用年数

自分が使っているパソコンがどれだけの期間使っているものかを考えてみましょう。マザーボードの寿命はおよそ3年前後であることは紹介しましたが、これはあくまでも基準であり、それ以上動作する可能性も十分あります。

そのため、購入から年数が経っているほどマザーボードの寿命が近づいているのは間違いありません。

パソコンの動作が不安定な時がないか

主に電源をつけてからの動作です。ディスプレイや電源ケーブルが正常につながっており、またマザーボードにビデオカードが正常に挿さっているかを確認したうえで電源投入後に画面が表示されない、画面が乱れるといった不具合が出ていた場合はマザーボードが原因である可能性が高くなります。

フリーズした際の作業はどうだったか

パソコンのフリーズが頻発する場合、フリーズした際に行っていた作業がパソコンに大きな負荷がかかる作業ではありませんでしたか。もしくは、パソコンに搭載しているメモリは十分でしょうか。

もし、メモリを十分に搭載しており、高負荷のかかるような作業をしていないにもかかわらずフリーズが頻発するようであればマザーボードが原因である可能性が高くなります。

電解コンデンサの状態はどうか

こちらはデスクトップパソコンのケースを開けての物理的な確認になります。電解コンデンサが膨張などの破損をしている場合はマザーボードの寿命が来たといえます。電解コンデンサが破裂するようなことはありませんが、そのまま使用を続けていても誤動作が増えていくばかりになります。

そのため、パソコンを購入してからある程度の年数が経過しているのであれば、定期的に確認をするようにしましょう。

調べる際の調べ方

マザーボードの寿命は使用環境次第

ここまでマザーボードの寿命や故障時の症状などを紹介してきました。基本的には3年という寿命があげられていますが、人によっては3年もしないうちに壊れてしまったという人や、10年経っても動いているという人もいます。

マザーボードの寿命は使用環境によって大きく違ってくるため、なるべく高温の部屋で使用し続けることを避けるようにするのがマザーボードの寿命を伸ばす秘訣です。

しかし、マザーボード以外にもハードディスクやCPUなどのさまざまなパーツも永久に使えるというものではなく必ず寿命はやってきます。ある程度の年数が経った時点で故障に備えてチェックやデータのバックアップなどをするようにしましょう。