風水で玄関が鬼門の意味と対策方法・おすすめの色｜方角/鏡

玄関が「鬼門」になっていると良くない、そんなフレーズを耳にした方も多いのではないでしょうか。でも、なぜ玄関が鬼門になっていると良くないのか、どんな風に良くないのかなどをきちんと理解している方はとても少ないです。

もしあなたの家が鬼門の玄関でも、ただ闇雲に恐れたり、不安になる必要はありません。鬼門玄関の対策だってちゃんとあります。

玄関がどんな条件だと鬼門になるのか、どんな風に良くないのか、どんな対策をしたら良いのか、そして鬼門の意味について知ってみませんか。

皆さんも「北に水回りがあるのは良くない」という話を耳にしたことがあるのではないでしょうか。日本では数千年前の中国より伝来した風水から、日本独自の陰陽道が生まれました。そして陰陽道は風水の流れを組み込みながら独自の発展をしていきます。

陰陽道の中では中国から伝来した自然哲学思想や陰陽五行説を元に、呪術や占術を主にした除災払いをするなど、全盛期には国家の危機管理まで行っていました。陰陽道では方角や干支を掛け合わせた独自の思想があり、「鬼が出入りするとされる不吉な方角＝鬼門」という考えが生まれたと言われています。

このように何千年も昔から方角には意味があり、鬼が出入りする方角は人々にとって悪い気が流れ込む方角と考えられてきたので、鬼門を避けたり除けたりした家づくりが意識されて来ました。そしてその思想や風習が現代でも残っていて鬼門の玄関は良くないとされています。

鬼門が「鬼が出入りする悪い気が流れ込む方角」と捉えているので、日本では古く昔から家の出入りをする玄関が鬼門に位置していると災いが多くなるので良くないと言われてきました。その鬼門の方角とは「北東」です。

今の時代でも日本独自の風習と思考で、お風呂・トイレ・キッチンなどの水回りを北の方角に置かないように配置していることが多いのも、鬼門と関連しています。そして水回り以上に出入り口である玄関は、悪い気が入りこむとされる鬼門を避け、北東からずらして配置するような建築が多いのも特徴です。

とはいっても、近年は少しずつこのような風習や思考が和らいできている事もあって、方角よりも住環境を意識した建築が進んできています。そのため、玄関が鬼門に位置している物件も以前より多くみられます。

日本独自の思想や風習の「鬼門」ですが、近年では住環境を重視した建築も多くなっているので玄関が鬼門に位置している物件も多くあります。

一軒家やマンションの購入者や入居者が若い世代に移り変わってきているので、段々と鬼門などの方位を意識する事が減ってきているのも事実です。でも、やっぱり気になる方だっているし、気にする方だっています。

玄関が鬼門に位置している場合の対策も、もちろんありますのでご安心を。鬼門の玄関の対策をいくつかご紹介します。

鬼門の玄関には災いが入り込みやすい、そんな思想がある日本では昔から鬼門対策としていろいろな方法が生み出され、人々が実践してきました。そのうちのひとつが「鏡」です。

鏡は人を映したり、光を反射します。その効果が悪い気を跳ね返すとされ、同時に良い気を増幅させてくれると言われているそうです。玄関が鬼門の位置にある場合には鏡を置くと、悪い気がお家に入らないように跳ね返してくれます。

鏡を置く方法にもきちんと決まりがあるので、知っておきましょう。まず、玄関を入って正面に鏡を置くのはダメです。これは玄関から入ってきた良い気が反射されて出て行ってしまうからです。

そして、合わせ鏡の状態になるのもダメです。鏡に反射した気があちこちに散漫してしまいます。

気の流れは「左向き」と言われていて、鬼門の玄関に鏡を置く場合には玄関を入って右側に置くのが良しとされています。

観葉植物をお部屋に置くと悪い気を吸って浄化してくれるって言います。それと同じことで鬼門の玄関にも観葉植物は効果的です。そして他にも鬼門の玄関に効果的な植物があるのでご紹介していきます。

鬼門の玄関に特に効果的とされている観葉植物は「モンステラ」です。ハワイ生まれの植物で強い生命力を持ち、魔よけの植物として知られている観葉植物です。モンステラには金運アップの効果もあるので、邪気除けと金運アップの一石二鳥になります。

気を付けたいのは、枯れてしまうと逆効果になってしまうので枯らさないように大切にお世話をしてあげましょう。

鉢植えの南天もおすすめです。南天は古来から浄化作用の強い植物として扱われていて、鬼門の玄関の脇に植える習慣があります。

鬼門の玄関には白い南天を置くと良いという説もあるので探してみても良いでしょう。玄関脇の土に植えるのが一般的ですが、近年では集合住宅も増えているので鉢植えでも良しとされています。

最近はマンション用に小さな鉢植えの植物もたくさんあるので、小さめの南天の鉢植えも手に入ります。規模の大きめのお花屋さんやガーデニングショップ、インターネット通販で探してみましょう。

そして柊も、鬼門の玄関には効果的です。柊は節分に玄関に飾るように、鬼が嫌う植物です。あのチクチクと尖った葉が鬼に刺さるので鬼は家に入れなくなると言われています。

鬼門の玄関にも柊を飾って置くと「鬼が来ない＝悪い気が来ない」という意味があります。日本古来の風習同士でちゃんと共通点があります。

鬼門の玄関には鏡や植物の他にも、色で対策をすることができるって知っていますか。鏡や植物を置くスペースがない賃貸物件でも鬼門の玄関対策ができます。

鬼門の玄関には明るくて心が落ち着く色を使います。白・ベージュ・アイボリーなどがおすすめです。全てをこの色に揃える必要はなく、マンションなどでダークブラウンやブラウンなどの暗めのカラーの玄関だった場合には、玄関マットで白やベージュ系のカラーを取り入れたりしても良いです。

最近流行りの剥がせるリメイクシートなどで靴箱などのカラーを変えてみるのもおすすめです。

ここまでに鏡、植物、色で行なう鬼門の玄関対策をご紹介してきましたが、他にも対策になる方法はあるんです。それは良い香りをさせる・生花を飾る・盛り塩をするという方法です。3つ全ての事をするのではなく、どれか一つでも続けていれば効果はあります。

玄関に悪臭は禁物です、お香やアロマランプなどで良い香りをさせると悪い気を払えると言われています。ポプリは使わないようにしましょう。

生花は明るくて心が和むカラーを飾りましょう。ピンクや黄色などの明るいカラーが良いとされています。枯れないように毎日水を替え、常に元気な花を飾ります。

盛り塩も悪い気を払い清める効果があります。盛り塩は鬼門の玄関に1つのみでOKです。10グラム程度（大さじ3杯程度）の塩で充分なので、山のように高く盛ります。盛り塩を置く容器は陶器製のお皿を用意しましょう。塩が変色しないように様子をみて作り変えます。

鬼門に対して、裏鬼門も存在します。裏鬼門は文字のとおり鬼門（北東）の真逆の方位で南西です。鬼門ほどではありませんが、南に道路がある場合は玄関が裏鬼門になるのを避ける習わしがあります。とは言っても、現在ではマンションなの集合住宅にはよくある配置になっているので、あまり気にしすぎる必要もありません。

もしも気になるなら、白・黄・緑系の柄物の小物を飾ったり盛り塩をすると良いです。西日が入り込むのならば遮光をするのもおすすめです。

たとえ玄関が鬼門に位置していたからと言って、あなたの人生が災いばかりになるわけではありません。鬼門や各方位の意味などは古く昔からの風習として現代に残っているもので、生活の知恵や先人からの教え、心構えとして覚えていればいい事です。

普段の生活や考え方と同じです。「必要なのは悪いことが起きるのは玄関のせい・方位のせい」などと気にし過ぎず、小さなことにも感謝しながらできる限り笑顔で過ごしましょう。笑顔は気の流れを良くする一番の方法です。

鬼門の玄関だってちゃんと幸せはやってきます。気になるならば今回ご紹介した対策をして気持ちを和らげてみましょう。そしてどの方位であろうと清潔が第一です。ホコリや汚れを放置せずに心地いいと笑顔になれる環境を維持することが、気の流れを良くしてくれます。