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建築士の年収は低いのか・1000万円の割合|独立/公務員

Author nopic iconyuuharu
年収・給与 / 2018年02月20日
建築士の年収は低いのか・1000万円の割合|独立/公務員

建築士の年収は低いのか?

積水ハウス

大手建築会社メーカーの「積水ハウス」例にとり、具体的な年収などを調べてみました。

積水ハウスの平均年収は2016年の採用情報のデータによると、約700万円といわれています。技術職(設計部門)の初任給は大学卒業で20万8500円、大学院卒で21万9500円となります。

業界大手の積水ハウスの一級建築士は社内認定資格である「チーフアーキテント」という制度があります。客からの評価や社内評価を考慮し設計職のトップアップを図る制度です。

積水ハウスではインテリアコーディネーターや宅建など、建築士以外のも資格をもつ一級建築士がたくさんいます。

資格をとると一時金として祝い金がでます。一級建築士の一般的な平均年収は400万~700万円ですが、大手メーカーであれば一級建築士の平均年収は700万前後です。積水ハウスでは部長クラスが800万、幹部クラスは1000万といわれています。

平均

一級建築士の平均年収は厚生労働省が公表している平成27年の「賃貸構造基本設計調査」によると、平均根引例49.7歳で推定644万円と言われ、二級建築士で推定480万円と言われています。一級建築士になれば学校や病院や百貨店など、ほとんどすべての施設の設計や工事管理を行うことができます。300㎡以上の建築物が対象になります。

2級建築士は30㎡~300㎡以下の建築物の設計・工事業務しかできないため、年収にも大きく差が出てきます。また、同じ建築会社でも上場しているような企業と中小建築会社では、平均年収も200万~300万の差があります。

ここで年代別に推定平均年収を記載します。20代で347万~385万、30代で392万~463万、40代で476万~735万となります。50代からの年収は減少する傾向があります。給与所得者全体の平均年収が約440万なので比較的高い年収といえます。

建築士の年収の1000万円の割合は?

一級建築士でも年収1000万を超えることは難しいです。40代・50代の大手勤務の一級建築士の場合は、年収1000万に達する可能性はもちろん広がります。個人事務所の場合には実績やスキル、人脈によって仕事量と単価が変わるため、人によって年収に大きく差がでます。

行政が手掛ける公共のコンサートホールや橋や公園、美術館や博物館、企業がつくる大型オフィスや大型マンション、政治家の別宅や別荘などの報酬は大きくなります。

また、建築士としての評価があればあるほどデザイン料を高くとることができます。建築士の場合はお客様との交渉でデザイン料を決められるので、有名建築家であれば年収2000万以上も夢ではないでしょう。

独立した場合の建築士の収入は?

独立開業した一級建築士は年収1000万以上も可能になります。中には1500万円以上稼ぐ独立一級建築士がいます。しかし、建設業界は不況であり現状は難しいといえます。独立する時点で定期的に受注ができるあてがないと仕事はゼロになってしまいます。

工務店とのコネや人脈作りも必要となります。実際、年収200万円~300万円でなんとか食いつないでいる建築士も多いというのが実態です。

ある調査によると、設計事務所の独立開業資金の平均は265・5万円だそうです。しかし、一般的には独立開業するには500万~1000万必要とも言われています。建築業界は不況なのでキャリアや実績を積み、豊富な人脈を確保してから独立するべきでしょう。

成功のためには設計スキルだけでなく営業センスも必要です。実際、独立しても数年で廃業に至る設計事務所は少なくありません。

公務員の建築士の年収って?

公務員建築士は自治体の公務員採用試験の技術専門職試験を受けて採用されます。建築の設計より住民が安心して自治体の施設を利用できるように、建築確認や審査・管理などを行います。

建築確認は「建築適合判定資格者検定試験」という試験の合格者でなけでば携わることができません。この試験を受けるには、一級建築として2年以上の実務経験があることが必要となります。 

公務員建築士の給料は自治体によって異なります。最も給料が高いのは東京都の職員で平均年収が735万、給料が低い自治体でも600万以上の年収があります。

建築がメインではありませんが、広い意味で国民の生活をよりよくするため、自分の手で街並みを作る仕事といえます。スケールが大きい仕事なので遣り甲斐もあるでしょう。

級別の建築士の年収は?

1級

一級建築士の特徴は「設計する建物に制限がない」ことでしょう。手掛ける建築物が学校や病院、百貨店と多岐に渡るので、年収は平均年齢49.5歳で推定644万円になると言われています。

ただ一級建築士になるための試験はきわめて難易度が高く、どの年も総合合格率(学科と製図に分かれます)が1割ほどしかありません。何年もかかって挑戦し続けようやく合格する人も多数いると言われています。

また、同じ一級建築士でもゼネコンと小規模な建築会社と、個人経営の設計事務所とでは年収にかなり差が出てきます。

2級

二級建築士の年収は推定480万円です。手取りで見てみると少なくて19万円、多くても25万円前後です。2級建築士は30㎡~300㎡以下の建築物の設計・工事業務しかできないため、一級建築士と年収にも大きく差が出てくる結果となります。

二級建築士は主に「戸建て住宅の設計」を業務としています。住宅設計では、お客様一人一人と蜜に接することが多いでしょう。ここで積んだ実績が一級建築士の資格取得に重要なものになってきます。

二級建築士の合格率も一級建築士ほどではないですが、約24%とやはり難易度が高いものになっています。やりがいは充分にありますが、もっと大きな建物の建築に携わり給与もほしいという人は一級建築士を目指し、さらなるチャレンジを考えてみるのも良いでしょう。

女性の建築士の年収って?

女性建築士の現状

建築士は職業柄、建設現場の監督など危険を伴う業務も携わらなければなりません。近年では女性の建築士が増えてきたとはいえ、いまだに男性メインの仕事というイメージがあります。実際、女性建築士の割合は約20%でまだまだ男社会の職場です。「女に勤まる仕事ではない」という考えや差別が存在するのも事実です。

具体的な国家試験の合格者の割合を見ると男性が78.4%、女性が21.6%となっており、他業種と比較するとまだまだ女性の割合が少ないです。女性は年収も男性の一級建築士の7割程度のとどまっています。理由としては家庭を持つと深夜もしくは土日返上で働くことが難しいのも一因でしょう。

しかし女性建築士どうしの結びつきが強いのでユニットを組んで助け合ったり、一時的に資金がかかっても長期的なビジョンを持って独立開業する人も少なくありません。

女性建築士の将来性

女性建築士の数も少しずつ増加傾向にあります。また、女性ならではの細やかな設計が評価されはじめています。特に住宅の間取りにおいて家事動線を考慮したキッチンや水回りの設計は、女性ならではの経験や感性が活かされています。子育ての間取りも女性の方が経験上理解できることも多く信頼を集めています。

結婚や出産がマイナスにならない職種です。時間の捻出などに工夫は必要ですが、結婚・出産を経て仕事に復帰する方もたくさんいます。

建築士の苦労・やりがい

建築士になるためには、難関である国家試験に合格しなくてはいけません。個人の実力で収入に幅はありますが、専門性が高い仕事なので収入は一般的なサラリーマンよりも高い傾向にあります。

しかし建築士は、デザイン性と法のルールにのっとった安全性や耐久性を両立した建築物を造らなければなりません。その両立に常に知恵をしぼること、締め切りまでに依頼者に魅力的で安心な建築物を提供するための苦労や努力がつきません。

ただ、苦労した分良い建物は何十年と形になって世の中に残り続けます。自分のデザインがさまざまな人の力を借りながら形になって、建物が完成した時の達成感は非常に大きいでしょう。また、依頼者とは密に話し合いを続けながら作業を進めるので、建物を利用する人たちと完成の喜びをダイレクトに分かち合うことができるのも建築士の大きなやりがいです。