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モールス信号の覚え方|日本語/アルファベット/数字/自衛隊

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雑学 / 2018年02月06日
モールス信号の覚え方|日本語/アルファベット/数字/自衛隊

モールス信号の覚え方をご紹介!

モールス信号、というと映画で軍隊が使用しているシーンを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。実際に、海外の軍隊や日本の自衛隊でもモールス信号は使われています。日本では、モールス信号の短点が「トン(・)」、長点を「ツー(-)」で表すことが多いので「トンツー」といいう名称でも呼ばれています。

謎な暗号と思われがちなモールス信号ですが、覚え方にはコツがあるのでそのコツさえつかめば素人でも簡単に覚えることができます。

モールス信号には種類がある!

モールス信号は(ITU)国際電気通信連合が規定する、無線通信規則で応分符号を定義にしています。しかし日本では、総務省令無線局運用規則で和文と欧文が定められています。無線通信関係の資格を取得する場合には、和文・欧文の送信・受信の知識が問われます。

世界それぞれの国の言葉でモールス信号が作られていますが、各国独自のモールス信号まで覚える必要はありません。和文・英文、そして数字の3つをしっかりと覚えておけば国内・国外どちらでも通用します。

モールス信号を作ったのは誰?

今や世界中で使われているモールス信号ですが、一体誰が作ったのかご存知ですか?モールス信号はアメリカの発明家、サミュエル・フィンレイ・ブリース・モールスが発明したと言われています。

1837年にニューヨーク大学で今とは全く違う形の符号で実験し、改良した符号と電信機で1840年に特許を取得しています。その後1844年にさらに改良を重ねた符号で、送信実験を成功させました。モールス信号の名前は、この発明者の名前からとられています。

世界各国で使用されていたモールス信号ですが、2018年にはごく一部の漁業無線や自衛隊、各国の軍隊やアマチュア無線などで使われるだけとなっています。

モールス信号の基本

国際的なモールス信号は短点(・)と長点(-)を合わせてアルファベットや数字・記号を表しますが、長点は1つが短点3つの長さと決まっています。また点と点の間は短点1つ分の間隔をあけることが決められています。そして文字間隔は短点3つ分で、語間隔は短点7つ分あけることで区別されます。

自衛隊で使われているモールス信号の覚え方

陸上・航空自衛隊の通信科でモールス信号は必須科目!

自衛隊ではモールス信号は通信をメインとする通信科の隊員には必須科目となっており、通信科以外の戦闘部隊の中の通信に関わる隊員も使用することがあります。通信科の隊員は他国の軍隊では通信兵と言われており、実際の戦争や災害時には支援職となります。

海上自衛隊では曹官以上で必須科目となっている

海上自衛隊では曹官より上の地位の人は、モールス信号は必須科目となっています。そして陸上自衛隊や航空自衛隊とは違う、海上自衛隊独自の短無線や光信号といった形のモールス信号を多用しており、船舶とのやり取りでは英語のモールス信号を使っています。

軍隊式モールス信号の覚え方

旧日本軍でももちろんモールス信号は使っていました。軍隊だからといって、モールス信号の基本的な部分が変わることはありません。短点トン(・)と長点ツー(-)の組み合わせで構成されます。

旧日本軍の軍隊式の覚え方は「合調音法」と言います。今まで全く無線を触ったことのない新人隊員に、早く覚えさせるために考案された覚え方です。

語呂合わせに近い覚え方で、イなら伊藤(イトー)、ウなら運命(ウンメー)と、口に出やすい単語で語呂の良いものを当てはめています。この合調音法でには、「土浦式」と「三重式」の2種類あります。今回紹介するのは「三重式」の覚え方になります。

Blockquote firstBlockquote second

イ  ・-    (伊藤)
ロ  ・-・-  (路上歩行)
ハ  -・・・  (ハーモニカ)
ニ  -・-・  (入費増加)
ホ  -・・   (報告)
ヘ  ・     (へ)
ト  ・・-・・ (特等席)
チ  ・・-・  (地価騰貴)
リ  --・   (流行地)
ヌ  ・・・・  (塗りもの)
ル  -・--・ (ルール修正す)
ヲ  ・---  (和尚焼香)
ワ  -・-   (「わー」と言う)
カ  ・-・・  (下等席)
ヨ  --    (洋行)
タ  -・    (タール)
レ  ---   (礼装用)
ソ  ---・  (相当高価)
ツ  ・--・  (都合どうか)
ネ  --・-  (寧猛だろう)
ナ  ・-・   (習うた)
ラ  ・・・   (ラムネ)
ム  -     (ムー)
ウ  ・・-   (疑ごう)
ヰ  ・-・・- (威光発揚)
ノ  ・・--  (乃木東郷)
オ  ・-・・・ (思う心)
ク  ・・・-  (悔しそー)
ヤ  ・--   (野球場)
マ  -・・-  (まあ任そう)
ケ  -・--  (経過良好)
フ  --・・  (封筒張る)
コ  ----  (高等工業)
エ  -・--- (英語ABC)
テ  ・-・-- (手数な方法)
ア  --・-- (あー言うとこー言う)
サ  -・-・- (さー行こう行こう)
キ  -・-・・ (聞いて報告)
ユ  -・・-- (憂国憂壮)
メ  -・・・- (名月だろう)
ミ  ・・-・- (見せよう見よう)
シ  --・-・ (周到な注意)
ヱ  ・--・・ (回向冥福)
ヒ  --・・- (兵糧欠乏)
モ  -・・-・ (猛子と孔子)
セ  ・---・ (世評良好だ)
ス  ---・- (数十丈下降)
ン  ・-・-・ (旨めー旨めーな)

合調音法の欠点は?

合調音法は、モールス信号の覚え方がわからない人には、とても覚えやすい方法ではあります。しかし合調音法で覚えた場合、脳内では一度音を聞いてから単語に変換され、さらにそこから単語に変換されます。

そのため、短文なら良いのですが、長文となると脳内の処理が瞬時にできずに時間がかかってしまうという欠点があります。

日本語のモールス信号の覚え方

日本語のモールス信号ですが、実は2種類あります。なぜかというと、昔ながらの「イロハ」のモールス信号と、通常の「あいうえお」の和文のモールス信号が存在するためです。長点の長さや短点の感覚、そして文字間隔・語間隔は国際基準と同じです。

日本人なら、やはり母国語である日本語のほうが覚えやすいと思う人が多いですが、無線通信などは英語が主体です。また、和文のモールス信号が50あるのに対し、英文のモールス信号は26と数が少なく、一部和文の単語と同じ符号のものがあります。

海外で使用するなら欧文が主流ですので、最初から日本語で覚えるよりはまず英語でモールス信号を覚えたほうがよいです。また、和文のモールス信号は昔から「イロハ」が定番となっているので、こちらの一覧で覚えるよりもイロハで覚えたほうが良いです。

イロハのモールス信号は和文のものと同じ符号

和文のモールス信号といえば昔ながらのイロハのモールス信号のことを言います。基本的に和文のモールス信号と文字の順番が変わっただけです。モールス符号は和文のものと変わりありません。海軍式などはこのイロハ順で覚えるようになっています。

Blockquote firstBlockquote second

イ   ・-
ロ   ・-・-
ハ   -・・・
ニ   -・-・
ホ   -・・
ヘ   ・
ト   ・・-・・
チ   ・・-・
リ   --・
ヌ   ・・・・
ル   -・--・
ヲ   ・---
ワ   -・-
カ   ・-・・
ヨ   --
タ   -・
レ   ---
ソ   ---・
ツ   ・--・
ネ   --・-
ナ   ・-・
ラ   ・・・
ム   -
ウ   ・・-
ヰ    ・-・・-
ノ   ・・--
オ   ・-・・・
ク   ・・・-
ヤ   ・--
マ   -・・-
ケ   -・--
フ   --・・
コ   ----
エ   -・---
テ   ・-・--
ア   --・--
サ   -・-・-
キ   -・-・・
ユ   -・・--
メ   -・・・-
ミ   ・・-・-
シ   --・-・
ヱ   ・--・・
ヒ   --・・-
モ   -・・-・
セ   ・---・
ス   ---・-
ン   ・-・-・
゛ 濁点   ・・
゜ 半濁点   ・・--・

和文には句読点もある!

和文に句読点や濁点があるように、和文のモールス信号にも句読点や濁点、かっこなどが存在します。和文のモールス信号でアルファベットを打つ場合は、アルファベットをかっこでくくるという決まりがあります。

Blockquote firstBlockquote second

 l 長音 ・--・-
 、 区切点 ・-・-・-
 └ 段落 ・-・-・・
 ( 下向き括弧 -・--・-
 ) 上向き括弧 ・-・・-・
 訂正 ・・・-・

和文のモールス信号は近年になってできたもの

こちらの、五十音順の和文のモールス信号は近年になってできました。モールス信号を覚えるなら五十音よりも、昔ながらのイロハのモールス信号を覚えたほうが良いです。

Blockquote firstBlockquote second

ア --・--
イ ・-
ウ ・・-
エ -・---
オ ・-・・・
カ ・-・・
キ -・-・・
ク ・・・-
ケ -・--
コ ----
サ -・-・-
シ --・-・
ス ---・-
セ ・---・
ソ ---・
タ -・
チ ・・-・
ツ ・--・
テ ・-・--
ト ・・-・・
ナ ・-・
ニ -・-・
ヌ ・・・・
ネ --・-
ノ ・・--
ハ -・・・
ヒ --・・-
フ --・・
ヘ ・
ホ -・・
マ -・・-
ミ ・・-・-
ム -
メ -・・・-
モ -・・-・
ヤ ・--
ユ -・・--
ヨ --
ラ ・・・
リ --・
ル -・--・
レ ---
ロ ・-・-
ワ -・-
ヰ  ・-・・-
ヲ ・---
ヱ  ・--・・
ン ・-・-・
 ゛ 濁点 ・・
 ゜ 半濁点 ・・--・

アルファベットのモールス信号の覚え方

欧文の場合も、点の長さや間隔などは国際基準と同じです。ただし「SOS」という単語だけは例外となり、3文字続けて1文字で打つ決まりになっています。

Blockquote firstBlockquote second

A ・-
B -・・・
C -・-・
D -・・
E ・
F ・・-・
G --・
H ・・・・
I ・・
J ・---
K -・-
L ・-・・
M --
N -・
O ---
P ・--・
Q --・-
R ・-・
S ・・・
T -
U ・・-
V ・・・-
W ・--
X -・・-
Y -・--
Z --・・

英文にはピリオドやカンマがある!

英文のモールス信号にも、通常文章と同じようにピリオドやカンマ、かっこといったものが存在します。欧文記号は日本の和文記号よりも種類が多いため、覚え方のコツを押さえておかないと覚えるのが大変です。

アルファベットのモールス信号の覚え方ですが、ひととおり聞くと一定の法則があることに気づく人もいます。アルファベットのモールス信号は、普段よく使われる単語ほど短いという特徴があります。

Blockquote firstBlockquote second

 . 終点 ピリオド ・-・-・-
 , 小読点 カンマ --・・--
 : 重点又は除法の記号  ---・・・
 ? 問符 ・・--・・
 ’ 略符 ・----・
 - 連続線、横線又は減算の記号 -・・・・-
 ( 左括弧 -・--・
 ) 右括弧 -・--・-
 / 斜線又は除法の記号  -・・-・
 = 二重線  -・・・-
 + 十字符又は加算の記号 ・-・-・
 “” 引用符 ・-・・-・
 × 乗算の記号-・・-
 @ 単価記号 ・--・-・
 訂正 ・・・・・・・・

数字のモールス信号の覚え方

数字のモールス符号一覧を見ただけで、その覚え方が浮かぶ人も多いです。数字の場合、1なら短点が最初に1つ、2なら短点が2つ、と5まで短点が増えるのに従い、長点が減っていき、6以降は最初とは逆で最初に長点が入りそのあとに短点が入る形になります。

7、8と数が大きくなるに従い、長点が増え短点が減る。0の場合は全て長点になります。

Blockquote firstBlockquote second

1 ・----
2 ・・---
3 ・・・--
4 ・・・・-
5 ・・・・・
6 -・・・・
7 --・・・
8 ---・・
9 ----・
0 -----

略式の符号も法則は同じ!

数字のモールス信号には略式のモールス信号が存在します。単純に覚えやすいからと、略式だけを覚えても、相手が略式のモールス信号を覚えているとは限らないため、どちらも覚えておく必要があります。

数字の略式符号も、基本的には最初は短点が増えて長点が減る、5で全て短点になり、6からは長点が増え短点が減り、0になると長点のみとなります。

Blockquote firstBlockquote second

1・-
2・・-
3・・・-
4・・・・-
5・・・・・
6-・・・・
7-・・・
8-・・
9-・
0-

モールス信号の覚え方は語呂合わせすると楽?

とても単純なモールス信号ですが、組み合わせの数はかなり多く、覚えきれないという人も多々います。歴者や化学記号などの暗号でよく使われる語呂合わせを使った覚え方は、モールス信号にもあります。旧日本軍の使用した合調音法も語呂合わせとほぼ同じです。

語呂合わせでモールス信号を覚えるときの覚え方ですが、「ツー(-)」は高め、「トン(・)」は耳では低めに聞こえるため、「それぞれの音に合わせたイントネーションの単語を使うと覚えやすいです。

そしてとにかく、実際の音を聞きながら紙などに書き、毎日少しずつでよいので必ずやることが語呂合わせを使った覚え方のポイントとなります。

参考までに、モールス信号の語呂合わせを使った覚え方の単語の一例をご紹介します。

Blockquote firstBlockquote second

A ・- アレー
B -・・・ ぼうたおし 棒倒し
C -・-・ チーズケーキ
D -・・ どうとく 道徳
E ・ え 絵
F ・・-・ ふるどうぐ 古道具
G --・ ごうじょうだ 強情だ
H ・・・・ ハイカラ
I ・・ いし 石
J ・--- じえいほうほう 自衛方法
K -・- けいしちょう 警視庁
L ・-・・ るろうする 流浪する
M -- メーデー
N -・ ノート
O --- おうきゅうほう 応急法
P ・--・ プレーボール
Q --・- きゅうきゅうしきゅう 救急支給
R ・-・ レコード
S ・・・ すすめ すすめ
T - ティー
U ・・- ウイロー
V ・・・- ビクトリー
W ・-- わようふう 和洋風
X -・・- エークスレー
Y -・-- ようしこうこう 養子孝行
Z --・・ ざーざーあめ ザーザー雨

語呂合わせは覚えやすい?

この一覧を見て、とある法則に気が付きましたか?「A」なら「あ」、「k」なら「け」、「O」なら「お」と、語呂合わせにする単語の始まりの文字がそれぞれアルファベットに対応しています。

そしてそれぞれ発音をのばす部分に長点を当てているんです。モールス信号の覚え方で語呂合わせを使う場合は、頭を柔軟にして想像力を豊かにしたほうが覚えやすいです。

しかし語呂合わせを使った覚え方も、一度脳内で音を単語に変換し、さらに単語に戻すという作業が入ってしまうため、長文には向かない、瞬時にモールス信号が何を言っているのか判断できないということが起こります。

そのため、単純に試験に合格するだけと割り切る人が使うことが多く、実際に使用する人はこの方法を避ける傾向にあります。

実用性を求めるかどうかで覚え方が変わる

いくら他人が「この覚え方だと覚えやすい」といっても、結局はそれを実行する本人が覚えやすいかどうかがカギになります。モールス信号の場合、通信を聞いてから瞬時に何を言っているかわかるようにしておかないと意味がありません。

基本を覚えることも大切ですがモールス信号は丸暗記で全てがわかるというほど、単純なものではありません。

「試験にさえ受かればいい」と思う人なら、合調音法や語呂合わせといった覚え方で十分でしょう。しかし、資格取得後に実際に使用するとなると、これらの覚え方では通信内容を理解するまでに時間がかかってしまいます。

実用性を求めるなら音感法で覚えるのが一番

無線などの資格を取得するために勉強している人たちは、音感法という覚え方で覚えることを進めています。この覚え方なら、音をパターンで認識し瞬時に脳内でどの単語のことを言っているのかを判断することができるためです。

モールス信号を実際に使うのであれば、モールス信号の覚え方は音感法を選ぶべきです。音感法はモールス信号を符号や語調で覚えるのではなく、信号を「音の塊」として覚える方法。

音感法の覚え方は実際に音を聞いた直後にAなら「トツー」、Zなら「ツーツートト」と口に出してリズムと音で覚えるそれだけです。モールス音を聞いた後に該当する単語を発音する、の繰り返しです。この覚え方なら音を聞けば瞬時にどの単語のことを言っているのかが頭に浮かぶので、おすすめの覚え方です。

いざという時のためにモールス信号を覚えよう!

いかがだったでしょうか。今回はモールス信号について、またモールス信号の覚え方についてお話しました。最初はどれも同じに聞こえてしまいますが、聞き慣れてくるとすぐにどの種類のモールス信号かがわかるようになります。

なかなか覚えにくい場合には、語呂合わせを使っていけば、すんなり覚えることができますが、やはり実用性を考えて音感法で覚えるほうが良いです。

日常生活で使うことは滅多にありませんが、災害時などで避難し助けを求めるときなどに使うことができます。万が一の時に備えてこの機会に覚えておくことをおすすめします。

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