毎日を丁寧に生きる方法
時間と手間をかける
たとえばぬか漬けは、わざわざ漬けなくてもスーパーで安く売られています。しかし、手をかけて糠床を育てる喜びや、美味しくできたときの喜び、家族が「美味しい」と言ってくれたときの嬉しさは、買ってきたものでは手に入りません。自分の手で漬けたぬか漬けだからこそ味わえる喜びです。丁寧に生きると、日常の中で喜びを感じる場面が増えます。
「~ながら」をやめてひとつのことに集中する
丁寧に生きるためには、目の前のひとつのことだけに意識を集中しましょう。たとえば、会話中は会話だけに集中すると相手のいいところがより見えてきますし、食事中は食べることだけに集中すると味覚がより敏感になります。
毎日ただなんとなくコーヒーを飲んでいる人は、目を閉じて、コーヒーの香りと味だけに意識を集中して飲んでみてください。いつもとはまったく違う美味しさに驚くでしょう。ひとつひとつを意識的に行うことが、丁寧に生きることにつながります。
やるべきことを減らしてシンプルにする
丁寧に生きることは、「すべてを完璧に頑張る」ことではありません。丁寧に生きるためには、自分にとって大切なことだけを見極め、その他のことは思い切って手放すことも必要です。やるべきことをリストアップし、やらなくても問題ないものがあれば、思い切ってやめてみましょう。
物を減らしてスッキリ暮らす
物を持たない暮らしに慣れると、余計な買い物をしなくなるので、今まで買い物に費やしていた時間や労力も他に使うことができます。そのぶん買うときは、充分吟味して気に入ったものだけを買い、大切に長く使いましょう。
コミュニケーションを丁寧にする
本当はつき合いたくない人とも、無理してつき合ってはいませんか。つき合いたくない相手とは距離を置くことも大切です。自分にとって本当に大切な人たちと、真心をこめてつき合いましょう。人に真摯に向き合うことは、丁寧に生きることにつながります。
丁寧な生き方と引き寄せの法則
この法則を使って、願いを叶えるために重要なことのひとつが「感謝」です。毎日を丁寧に生きると、暮らしの中の小さな幸せに気づき感謝することが増えます。それこそが、幸せを引き寄せるポイントです。
引き寄せの法則を使って願いを叶える方法は?
この場合は、彼とつき合っているところを具体的にイメージします。そして、すでに彼とつき合っている前提で「こんなに大好きな彼と恋人になれて幸せ。ありがとう」とその幸せに感謝します。すると、その思考にふさわしい現実を引き寄せることができます。
願いを叶えるポイントは「感謝」
たとえば、お金がなくて困っているとき、「お金がない」という事実だけにフォーカスすると「自分は不幸だ」と思いがちです。しかし、本当に不幸なのでしょうか。お金がなかったとしても、家族や友人、健康、恋愛、家や食べるものなど、他に手にしているものはたくさんあります。
今すでに「ある」ものへの感謝を忘れ、不幸だと思い込んでしまうと、その状態が現実となって引き寄せられます。「ない」ものにフォーカスするのではなく、「ある」ものに感謝して幸せな気持ちで生きることで、さらなる幸せを引き寄せます。
日常の中には、「花が咲いたのを見つけて嬉しい」といった、小さすぎて気づかないような幸せがたくさんあります。毎日を丁寧に生きると、小さな幸せに気づき感謝することができるようになります。そうすることで、より多くの幸せを引き寄せやすくなります。
仕事も丁寧にするには?
そこでなのが、ひとつのことをピックアップし、「これだけはいつもより丁寧にやってみよう」と心がける方法です。いつもの業務の中から選ぶのもいいし、職場での挨拶やコミュニケーションを選んでもいいです。丁寧にしてみると、意外な楽しさややりがいに気づくことができます。
丁寧に生きるためのヒントになる本
ペンギンと暮らす/小川糸
小川糸さんは、「食べること」をとても大切にしています。ベストセラーになった『食堂かたつむり』は、美味しそうな料理がたくさん登場しますが、小川糸さんの毎日にも美味しそうな料理がたくさん出てきます。美味しいごはんのためなら手間と時間を惜しまず、友人たちが遊びに来る日は八百屋を6軒はしごするほどです。
小川糸さんの暮らしぶりはとてもシンプルです。物は少ししか持たず、気に入ったものだけを長く大切に使い続けます。旦那様や周りの人たちを愛し、季節の行事を大切にし、毎日をゆっくりと味わうように生きています。一日一日を丁寧に生きるためのヒントが詰まった一冊です。
小川糸さんの本は、この本のずっと後に出された、たそがれビールという本を最初に読んでもっと小川糸さんのことが知りたくなってこの本を購入したのですが、日々の暮らしの事、御主人のペンギンさんとの楽しい暮らしぶりなどが書かれており、日記形式になっているのですが、ますま、糸さんのファンになってしまいました。また別の本も購入して読んでみたいと思います。
丁寧に生きるためのヒントになる映画
リトル・フォレスト
いち子の毎日には大きなできごとはありません。田んぼや畑で働き、家で料理をし、薪割りや雪かきといった生きるために必要な仕事をします。その淡々とした暮らしの中で、いち子は過去や母の思い出、自分自身と向き合い、やがて小森を離れる決意をします。
お金を出せばなんでもすぐに手に入る現代で、いち子は山で採ったグミの実をジャムにしたり、薪ストーブでパンを焼いたり、食べるもののほとんどを自分で作り出します。時間をかけて丁寧に生きることに喜びを感じる一方で、いち子は常に自分の人生と向き合い、葛藤します。自分の人生とじっくり向き合う時間の大切さを教えてくれる映画です。
景色が、緑が稲が料理が美しい。
淡々としていてものすごく盛り上がるとかはないけれど、良かった。
ただ実際に稲の雑草を手入れしたり、料理を丁寧に仕込んだりするのは
大変なのだろうなと思います。
丁寧に生きるために覚えておきたいロシアのことわざ
自分がまだ手にしていない幸福ばかりを求めると、すでに手にしている幸福を見落としがちになります。
生きていること、住む家や食べるものがあること、家族や友人がいること、仕事があることなど、自分が当たり前だと感じていることでも、それを持っていない人は世界中にたくさんいます。今ある幸福を「当たり前」と思わずに感謝することで、幸福感はより大きくなります。
丁寧に生きると、お日様の匂いのする布団で眠ることや、アイロンのかかったシャツに袖を通すときの心地よさ、窓をぴかぴかに磨き上げたときの爽快感など、暮らしの中の小さな幸せを発見しやすくなります。「神様お願いします」より「神様のおかげです」をたくさん感じられるようになれば、人生はより豊かになります。
毎日を丁寧に生きよう
人は、つい「お金がない」「時間がない」と、「ない」ものにばかりフォーカスしがちです。しかし、丁寧に生きることを意識すると、暮らしの中にすでに幸せがたくさん「ある」ことに気づくでしょう。幸せを見つけるのが上手になると、人生はより楽しく豊かなものになります。
この記事では、丁寧に生きるための方法や本、映画などを紹介しました。丁寧に生きるための参考にしてください。