そもそもタロット占いとはどのようなもの?
タロット占いには、たくさんのカードを使って、その組み合わせの種類から先々のことを占うというイメージがあります。難解な印象がありますが、実はやり方のポイントさえ押さえてしまえば、初心者でも簡単にできる占いです。
しかし、多くの方にとってタロット占いとは、どのような道具を使って行うのかすら正確にはわかっていない占い方法です。そこで、タロット占いの道具であるカードも含めて、総合的に紹介していきます。
「タロット」とは?
タロットは全部で78枚あり、大アルカナと呼ばれる22枚のカードと、小アルカナと呼ばれる56枚のカードに分かれています。78枚のカードそれぞれに、絵柄が描かれています。出たカードの絵柄から、占う相手の未来を読み取っていきます。
78枚のカードの絵柄が持つ意味をすべて覚えるのは、とてもたいへんです。タロット占い初心者の方は、大アルカナに分類される22枚のタロットカードの絵柄の意味をしっかりと覚えるところから始めていくとよいでしょう。
ちなみに、タロット占いに使うカード一式のことをデッキと呼びます。
一般的なタロット占いのやり方の流れとは?
最初に質問者(占いを依頼した人)を示すカードとして「シグニフィケイタ―」を1枚選びます。シグニフィケイタ―の選び方は小アルカナの56枚のうちの16枚からなるコート・カードから質問者の特徴を如実に示すと思われるカードを1枚選ぶやり方です。
その後他の77枚のカードをシャッフルした後で、1つの束にしそこから占いに使う枚数分のカードを引いていきます。例えば、最も基本的なやり方とされるケルト十字の場合は10枚のカードを引き、決められた位置に並べます。そしてカードの並べた絵柄の位置や組み合わせから結果を解釈していくのが一般的です。
初心者におすすめのタロット占いの簡単なやり方は?
ここでは初心者の方がタロット占いをやるにあたり、押さえておくべきポイントをご紹介しましょう。
時間などは注意すべき点が
しかし、1日の中でも特に夜中はタロット占いをするべきではありません。皆さんも覚えがあるでしょうが、夜中は1日の活動を終えてのんびりしたいと考える一方で、疲れのあまり冷静な判断がしにくい時間帯です。そのような時間帯にタロット占いをすれば、結果のリーディングもうまくできずに、カードが言いたいことをきちんと知ることもできません。
だからこそ、夜や夜中の時間帯以外にタロット占いをやると良いでしょう。
タロット占いは自分自身の準備も大事
占いでは占う人の解釈によって結果が大きく左右されます。このため、気持ちが乱れていては正確な解釈ができなくなるでしょう。だからこそ、占いを始める前にハーブティーを飲んだり深呼吸をしたりして心を落ち着けることが大切です。
もう1つ大切なポイントとして挙げられる、占いに使う場を整えることについては、言い換えると事前準備として部屋の散らかりや乱れを掃除によって除くことを意味します。タロットカードそのものは占いの中でメッセージを伝えてくれる生き物であるため、汚い部屋ではメッセージをうまく伝えてくれません。
このため、タロットカードがきちんとメッセージを伝えてくれるように部屋を片付けたり、布などを敷いたうえでカードを並べましょう。
スプレッドについて知ろう
代表的なものとして挙げられるのが、1枚だけ引いてそのカードの意味するところを解釈するワンカードスプレッドや2枚引いてその組み合わせで結果を読み取るツーカードスプレッド、過去・現在・未来の状況などを読み取るスリーカードなどです。
正位置と逆位置とは?
一般的に正位置と逆位置の状態はカードの解釈の仕方にも関係しており、正位置の場合は描かれている絵柄そのままの意味を、逆位置の場合は絵柄が示す意味とは逆のものを指すというのがよくいわれることです。
ただし、占いをする方によっては正位置や逆位置の状態についてあまり気にしないというスタンスをとる方も多く見られます。
タロット占いをうまくやるポイントとは?
まず、何よりも自分の直感を大切にしましょう。タロット占いに限らずどのような占いも最終的には直感がものをいいます。だからこそ、自分の直感を信じて占うほど的中しやすいといえるでしょう。そのためにも、占う前に気持ちを落ち着かせることが重要です。
また、たとえ悪い結果が出たとしても、同じ質問については繰り返し占わないことが挙げられます。先ほども書いたようにタロットカードはメッセージを伝えてくれる生き物であるため、繰り返し占うということはカードを信じていないことを意味するためです。このため、極力カードを信じて占いの結果に対して素直になるようにしましょう。
種類別タロット占いのやり方とは?
ここでは種類別のタロット占いのやり方について見ていきましょう。
恋愛などを占うやり方は?
恋愛関係のことを占う場合、いろいろな方法がありますが、最も一般的に使われることが多いやり方がヘキサグラムスプレッドと呼ばれるやり方です(ヘキサグラムのやり方そのものの詳細はまた後ほど)。
ヘキサグラムスプレッドでは全部で7枚のカードを使います。最初の3枚が過去・現在・近い未来を、4枚目が恋愛での障害になる要素を、5枚目と6枚目が自分と相手の気持ちを、最後の7枚目が最終的な結果を示すため、それを読み取っていくやり方です。
仕事占いのやり方とは?
タロット占いで仕事関係のことを占う場合は、ツーカードスプレッドやスリーカードスプレッドのやり方が用いられることが多いです。ツーカードスプレッドの場合は取るべき対策を示す1枚として左側に、最終的な結果を示す1枚を右側に並べたうえでめくって結果を読み取っていきます。
なお、ツーカードスプレッドの場合は今後の展望がどのようなものになるのかを知るうえで適したやり方といえるでしょう。
一方、社内やクライアントなどとの人間関係で悩みなどがある場合に過去のことも含めて占う場合は、スリーカードスプレッドもおすすめです。
未来を占う場合のやり方は?
特に忙しい時など時間的に余裕がないときに、自分の未来が気になる場合に手早くカードを引いてその結果を解釈するという、いたって単純なやり方といえます。
特徴別タロット占いのやり方
今度はスプレッドの特徴別にタロット占いのやり方をいろいろと見ていきます。この機会にさまざまなスプレッドを覚えてタロット占いにご活用ください。
大アルカナ:22枚使って行う初心者向けのやり方
それぞれのカードには絵柄と数字が振られており、加えてそれぞれに意味があることからこの22枚のカードが持つ意味を覚えて、うまく読み取れるようになることがタロット占いに慣れるための第1歩といえます。
小アルカナ:56枚使って行う慣れた人向けのやり方
ただし、枚数がとても多い分、それぞれのカードの解釈を覚えたり慣れたりするには時間や労力が必要とされます。このため、大アルカナを使った占いに慣れてから小アルカナについても知るようにすると良いでしょう。
フルデッキ:78枚の全カードを使ったやり方
ケルト十字スプレッド:10枚で行う一般的なやり方
展開の方法としてはまず、カードをよくシャッフルしたうえで1枚目を縦方向に、その後2枚目を1枚目の上に十字を作るように横に置きます。その後、1枚目と2枚目の上から4枚のカードを時計回り配置しましょう。さらに、十字型に配置した6枚のカードの右横に下から順に縦方向に4枚のカードを置いていきます。
意味する内容は1枚目が相談者自身や相談者の現状を、2枚目が相談者にとっての障害や課題、3枚目が相談者に起きようとしていることや予測、4枚目が目に見えていない事実など、5枚目と6枚目がそれぞれ過去と未来です。7枚目は相談者の立場、8枚目は他の人の影響、9枚目が予想される変化、10枚目が最終的な結果を示します。
直面している問題が明確な場合に適したやり方です。
ヘキサグラムスプレッド:対人関係を占うのに最適
具体的には1枚目から3枚目までは反時計回りに三角形になるように置き、4枚目から6枚目は1枚目から3枚目までとは逆の形の三角形になるように置き、最後の1枚を真ん中に置くという配置です。
二者択一:5枚使って行うやり方
1枚目には質問者を象徴するカードで、2枚目と3枚目には2つの選択肢を選んだ結果起こりうることを、4枚目と5枚目はそれぞれの選択肢を選んで最終的にどうなるかを示してくれるカードです。
今後の全体運を占うのに適したホロスコープ
このため、今後起こることや運勢の変化がどうなるかなどを全体的に知るうえでは非常に適したやり方といえます。
タロット占いのやり方に関するおすすめの本をご紹介
ここでは、タロット占いのやり方やカードの種類を知ったり慣れたりするうえでおすすめの本をご紹介します。
『初めてでもよくわかるタロット占い入門』
『いちばんやさしいタロットの教科書』
解釈とかがわかりやすく書いてるので、初めて使う人にはいいと思う。使い方も載っていてわかりやすい。
『タロットバイブル78枚の真の意味』
そして、この本はある程度タロット占いの場数を踏んで初心者を卒業するくらいのレベルの方向けであることから、タロットカードについてより深く知りたい場合におすすめです。
深い解釈と、改めてなるほど、と思う所が多くとても勉強になります。
タロット占いは思っている以上に簡単なもの
場数を踏んで慣れていけば楽しくやることができますので、ぜひとも挑戦してみてください。