結婚後の姓名
結婚後の姓名の変更ですからもともと「男性にとっては無縁の姓名判断」となりますが、最近では男性の方でもこの「姓名判断」への魅力や関心が高まっている傾向が見られます。
たとえば奥さんになってくれる人の心境を察して姓名判断に関心を寄せたり、また自分の名前が現代において「どのように評価されているのか」という自己判断なども、男性が姓名判断に関心を寄せる大きな理由となっています。
女性は特に必見
そのため、とりわけ「姓名判断によってこんな結果が出た」などと言っても関心が集まらないことも多いでしょう。現代ではこの「姓名判断への関心」をさらに高めようという傾向があるためか、インターネット上のサイトでも非常に多くの「姓名判断サイト」が紹介されています。
そのサイトの中には「無料で姓名判断してくれるサイト」もあるため、さらに「姓名判断への人々の関心」が高められる作用もあり、特に「これから結婚を考えている」という人にとっては(特に女性にとっては)大きな占いのメッカとなっている流行も見受けられます。
姓名判断とは
八卦見の場合は古代中国から伝わる「八つの基本図」を基準にした占いのことであり、乾、兌、離、震、巽、坎、艮、坤という記号文字を軸にして占いがなされます。姓名判断の場合はこの八つの基本図の代わりに「その人に名付けられた姓名」を元にして占いがなされ、その場合は「五格(ごかく)」という基本軸を参考にします。
姓名判断の歴史
姓名判断の場合はこの「陰と陽」を「各自に名付けられた姓名の総画数」によって図り、それによって判断される占いが吉凶を分けるというシステムとなっています。つまり「姓名判断」というのは(現在において確認される限り)中国の五行説や八卦見などの既存の占いに「便乗する形」で興った占いとも言えるため、その点で言えば歴史は浅いと言えます。
名前の画数など
そしてこの姓名の総画数によって「霊数」というものが存在し、この「霊数」の確認・動きによって吉凶が基本的に仕分けられます。この際の注意点として「姓名判断を行なう流派によってこの霊数を扱う流派と扱わない流派とがある」ということで、同じく「流派によって旧字体と新字体の使い分けもされる」ため、事前調査も必要になります。
姓名判断の当たる確率
そのためこの「姓名判断」の当たる確率を求めようとしても、確実な確率はわかるものではなく、やはりそれぞれの人の考え方や感じ方、さらに信仰の個別性によって「当たり・はずれ」はさまざまな想像をもって語られることになるでしょう。
日本人と姓名判断の関係
特に日本人と姓名判断との関係を調べていく上では、この「姓名判断」が大きく流行として取り上げられたのはつい最近のことであり、正確に(公式に)姓名判断が民間伝承による習慣として根付いたのは明治時代以降とされています。
明治時代に活躍した新聞記者(思想家でもある)・熊崎健翁によって初めて「姓名判断」というものが民間に流行するようになり、それまではどうしても「占いの一種」として日の当たる縁は得られませんでした。
赤ちゃんの姓名判断
しかし赤ちゃんの姓名判断の場合もそうですが、姓名判断がイマイチ習慣付いた占いとならなかった理由は、「人が個別的意図によって名付けられるため、運勢を読む際には、霊的な作用がそれほど見られなくなる」といった、「人の意図的な判断による運勢の切り替え」がその神秘性を払拭したことに起因します。
ただし、赤ちゃんの姓名判断の場合でも現行の「姓名判断による運勢の見方」はしっかり採用されていて、多くの新婚夫婦の間でも「姓名判断の参考書」に習って名前を付ける習慣も非常に増えています。
結婚後の姓名判断ができるサイト
どのサイトも「無料で姓名判断をすることができる」という特典付きで、人によってはすべての姓名判断サイトを参考にする場合もあれば、あるいは「1つのサイトだけを参考にする」といった個別の参照の仕方などもあり、人それぞれによって見方は違ってきます。
無料
まず「姓名判断・彩」ですが、ホームページに入ると姓名を記入するページが表れ、そこに特定の名前を記入して「占い検索ボタン」をクリックすると、即座に占い結果が見えるようになっています。そこで姓名の画数をそれぞれ区分けする形で表記し、それぞれの名前を構成している文字の画数によって「大吉」から「大凶」までが表示されます。
占い
この際に、「天格」、「人格」、「地格」、「外格」、「家庭運」、「総格」、「仕事運」という7つの「格」によって占いの結論・結果が下される仕組みになっており、この「天格」、「人格」、「地格」、「外格」、「家庭運」、「総格」、「仕事運」のそれぞれに画数がきちんと示されるようになっています。
さまざまな姓名判断サイト
まずホームページに入ると(ここは同じく)「姓名」を記入するページに移りますが、ここでは「姓名を書く項目として、ひらがな・漢字の部類分け」がまずなされており、さらに「新字体による占い」と「旧字体による占い」の2種類の方法があらかじめ用意されています。
それぞれの必須項目に情報を記入した後、「占い検索ボタン」をクリックすると、この場合も即座に占い結果が表示されたページに移動し、そこでも「天格」、「人格」、「地格」、「外格」、「家庭運」、「総格」による占い結果が表示されます。
その信ぴょう性
実際に先述しました両サイト、「姓名判断・彩」と「姓名判断の達人」による占い結果でも、同一人物の特定の姓名を入力した場合に「違う占い結果」が出ることがほとんどです。
姓名判断を行なう流派
有名な流派としては、「桑野式姓名判断法」、「熊崎式姓名判断法」、「吉元式姓名判断法」などがまずあり、さらに部類を大きく分ける形で「哲理学派」と「易学派」の2つの分派が認められます。
たとえば「桑野式姓名判断法」では霊数は扱わず、「熊崎式姓名判断法」では扱い、また「吉元姓名判断法」では「姓には旧字体、名には新字体を採用」という設定があるのに対し、「熊崎姓名判断法」では「姓名はすべて旧字体を採用」などの決まりがあります。
結婚後の姓名判断で相性占いはするべきか
「信じない人は信じない」、「信じる人は信じる」といった個別の信仰によって「相性占い」も分かれてくるため、「相性占いを、結婚後の姓名判断と一緒にしておきたい」と言う人はすればよい、その程度の問題となるでしょう。
画数
まずこの「姓名に扱われている総画数」によって、「天格」、「人格」、「地格」、「外格」、「総格」の五格による占いがなされ、それぞれの占い結果を基準に「総合運」のように「その占いの結論」が下されます。
「天格」というのは「その人に課された天運による運勢」を意味し、「人格」というのは「36歳から55歳までの運勢」を意味し、「地格」は「誕生時から35歳までの運勢」を指し、「外格」は「現在までの援助者と、その人間関係による運勢」を表します。
そして「総格」ですが、これは「上記の格を総合して占う結論」のことで、その人の全体運を指す項目となります。
結婚後の姓名判断が悪い場合
占いというのは「その場、その場で変わってしまう、朝令暮改的な判断・結果」と言う参考書籍も出ているくらいで、「その姓名判断占いで、結婚後の二人の相性や運勢がすべて決まる」ということはまずありません。
しかし、どうしても「姓名判断による占い結果が気になる」と言う人も確かにいるため、そういう人にとっては「大凶や凶が出た場合の厄除け対処方法」というのもきちんと用意されています。
たとえば戸籍登録をし直すことで、「それまでに使用していた漢字による表記を平仮名に直す方法」や、また「違う漢字を使用して画数を変える方法」などが普通に取られています。
凶
つまり「凶の結果になる画数」というものがあり、この字画数になっている姓名であればすべて「凶」という判断結果が得られます。これを「凶数」と言い、「凶数」とは「2画」、「4画」、「9画」、「10画」、「12画」、「14画」、「19画」、「20画」、「22画」、「26画」、「28画」、「46画」、「50画」、「54画」を指します。
このように「姓名の総画数や、それぞれの名前に当てられた文字の字数」によって「吉」や「凶」が決められているため、ことさらに「結婚後の運勢・運命」などという大事な問題を、姓名判断だけに頼って簡単に決めてしまわないようにしましょう。
大凶
確かに「大凶数」というものも現代では言われていますが(「9画」、「10画」、「19画」、「20画」など)、これは後で取って付けた姓名判断用の素材に過ぎず、そもそもの大凶数というものは存在しません。つまり姓名判断による占いは、「吉」か「凶」のみを占う判断法となり、「大吉」の場合も「吉」の数が多い場合に得られます。
まずは「結婚後のことだから」と、姓名判断に頼り過ぎないようにしましょう。結婚後の運勢・運命というものは、必ず二人の努力や心がけによって切り抜けられます。
結婚後の姓名判断が悪くなる影響
特に結婚後というのは何もかもが「これから」という船出の時期であるため、「姓名判断」でさえ、その船出に際する気持ちを左右してしまうことがよくあります。しかし、結婚後の運勢を気にし過ぎるあまりに、つい「平常時ならできることでもできなくしてしまう結果」に自分で持って行ってしまう結果もよくあるため、この点は注意が必要です。
結婚後の運勢というものは確実に「男性と女性の二人で築き上げていくもの」に他ならず、「姓名判断」や「星占い」などで簡単に決まるものではありません。そのため特に結婚前・結婚後の運勢は、あまり気にしないようにしましょう。
姓名判断をあまり真に受けないこと
「結婚後の姓名判断をあまりに気にし過ぎるあまりに、ついには結婚を取りやめた」というカップルも中にはおり、後から反省したときに「たかが姓名判断で結婚後のすべてを占うなんて」と後悔してしまう人も中にはいます。
先述しましたように、「結婚後の姓名判断」と言っても所詮は「占い」に過ぎず、その結婚後の運勢を決定付けている理由も根拠も説明し尽せない事実があるため、「結婚後の姓名判断」と言えどもあまり真に受けない姿勢も必要になります。
結婚後の姓名判断に見られる名前と人格
先でご紹介しましたが「星占い」やまた「血液占い」、あるいは「方角占い」や「手相占い」、「カード占い」などのすべての「占い」の類は、すべて別々に用意されたシステムによってたとえば「結婚後の運勢・運命」を占っている形となるため、それぞれの「占い」によって結果が違ってきます。
このように、「それぞれの占いによって結婚後の運勢・運命が変わってくる」という事実がある以上は、「1つの占いが絶対に正解」ということは言えず、それぞれの占い設定された「占いシステム」の信ぴょう性も、その点では確実に疑われることになります。
結婚後のキラキラネームと姓名判断の関係
この場合、たとえば先述でご紹介しました「姓名判断の達人」サイトを利用する際には「漢字による名前」と「平仮名による名前」が大きく違ってくることになるため、「大吉」から「大凶」までを占う結果にも相当な違いが出てくることになります。
「一人の個別の運勢を決める際に、このように大きく違う運命が果たして出るのか」という一抹の疑問もこの「キラキラネームを扱った姓名判断」の場合は見受けられ、その場合にもたとえば「結婚後の運勢や運命を決定するにはあまりにも差異が大きい」という批判も生まれています。
結婚後の姓名判断は腰かけ程度に見ましょう
最近でも「結婚後の運勢・運命を測るために、姓名判断がよく利用されている」という現状がありますが、「姓名判断によって結婚後の運勢が決定される」ということはまず「科学的に証明されている事実」ではありません。そのため「結婚後の運勢を気にする人」は、まず「二人の努力によって運勢・運命を変えていく計画」を立ててみましょう。
結婚後の努力によっては「運勢や運命」というものはいくらでも変えることができます。そのため、「結婚後のことだから占いに頼りたい」などと気弱にならず、二人で運命を切り抜けていくことを念頭に置きましょう。