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何がしたいのかわからない人に方法・本|恋愛/仕事

何がしたいのかわからない人に方法

仕事に追われて忙しくしていても、友達と楽しく乾杯をした瞬間でも、ふとしたときに「自分は何がしたかったんだっけ」と疑問を感じたことのある人もいるのではないでしょうか。

大きなきっかけがあった場合も、特別何か悲しい出来事があったわけではない場合も、人によって背景はいろいろですが、自分でも気がつかないうちに「何がしたいのかわからない人」になることがあります。そうなると、何にどれから手をつければいいのやら、そもそも手をつけるべきなのかさえも、わからなくなってしまいがちです。

そこで今回は、何がしたいのかわからない人に対処法や思考法を、三つのシーンに分けて紹介していきます。

恋愛

①問題と要素を分ける

恋愛において何がしたいのかわからない人は、まず、自分の内側の部分と向き合うことが必要です。

まず、自分が引っかかりを覚えていることを挙げます。好きな人もいないのに恋人を作ろうと躍起になっていることに疑問を覚えているのか、今の恋人となぜ一緒にいるのかわからないということが引っかかっているのか、大前提となる問題を掘り起こします。

問題が見つかったら、そこに対してマイナスの感情を抱いているのはなぜか、一つずつ細かく突き詰めていきます。たとえば、あんなに好きで付き合った→一緒にいると虚しさを感じることがある→店員さんに偉そうにしているのを見たとき→会うタイミングはいつも向こうの都合がいいときだけ、といったかんじです。

これ以上は答えが出ないとなったら、考えるのはそこで終了しましょう。自分自身でやるべきことは、ひとまずこれで全てです。

②他人に丸投げする

自分が何に引っかかっていて、なぜそこに引っかかっているのかということまで整理できたら、その「なぜ」にあたる解答と今後の方針は、人に委ねてみましょう。

自分のことなのにと憤りを覚える方もいるでしょうが、委ねる相手をきちんと選べば、悪いようにはなりません。

相手には、自分が一番尊敬している人物や、この人になら何を言われてもある程度納得できるという人物を選びましょう。身近に該当する人がいればそれに越したことはありませんが、もしいなければ、好きな芸能人がやっているラジオやポッドキャストなどに、恋愛相談としてメールを送ってみるのも一つの手です。

バレンタインやクリスマスなど、イベントの前後は比較的そういった相談が取り上げられやすいため、狙い目です。

全てを他人に委ねるというよりは、今は何もわからないから、とりあえず次の一手だけ丸投げしてみるという感覚で試してみてはいかがでしょうか。

仕事

仕事において何がしたいのかわからない人になのは、まず、自分は何ができるのか(何もできないという場合は何をしているときは苦ではないか)ということと、何が好きかということを分けてみることです。

何がしたいのかわからない人でも就職は避けられないことが多く、そういった人は、ひとまずは得意分野や、やっても苦ではないことを仕事に選ぶと、大きな失敗は避けられることが多いです。

一方、好きな仕事に就いたはずなのに何がしたいのかわからない人は、実は消費者としてはそれが好きだったけれども、自分が提供する側にまわるのは向いていないという場合が多く見受けられます。そういったときには、なるべく好きなことから離れた仕事に積極的に携わるなど、もともとの興味の対象から一度距離をとってみると、視野が開ける場合もあります。

人生

生きる目的とは、などと難しいことを考え出すと、一気に何がしたいのかわからない人の仲間入りをしてしまいます。しかもそれが、恋愛や仕事などを飛び越えて人生ともなると、壮大すぎてますます何がしたいのかわからない人に拍車がかかってしまいがちです。

人生において何がしたいのかわからない人に意外と多いのは、目先の生活が安定している場合です。仕事や恋愛などで多少のトラブルがあっても思い悩むほどではなく、経済的にも体調的にもある程度安定している場合に、人生という壮大なテーマに行き着きます。かの有名なマズローの欲求段階説の最上段に位置する、「自己実現欲求」に該当する悩みです。

応急処置的に有効なのは、異なる環境に身を投じてみることです。旅行に出かけてみたり、今まであまり経験したことのない仕事に手を挙げてみたりなど、自分を新しい環境に落とし込んでみると、視点が変わって新たな目標ができるはずです。

何がしたいのかわからない人に本

自分の考え方を変えたり、新たに行動を起こしたりする気力のない時期も当然あります。そんなときは、人の言葉をあてにしてみるのも意外と悪くはありません。

ここからは、恋愛・仕事・人生のそれぞれにおいて、何がしたいのかわからない人の目先を変えてくれるであろう本を紹介します。

恋愛

燃え殻『ボクたちはみんな大人になれなかった』

がむしゃらに仕事を続けて、ベテランと呼ばれるほどの年になったときにふと思い出す若い頃の恋愛は、よそ見をしたこともあるくせにひた向きで、ひりひりするほど眩しかったりします。

業界に身を置いて20年以上のアートディレクターの男性主人公が、ただ一度だけ経験した「心目当てで好きになった人」との恋愛を回想する、滋味豊かな小説です。これまでに一番好きになった人や、会いたくてももう会えない人、きっともう会わないであろう仲間のことが思い浮かんで、堪らない気持ちになります。

何がしたいのかわからない人にとって、「なぜこの人を好きなのか」「好きとはそもそも何だったか」などの自問自答を吹き飛ばす一冊になるはずです。

【カスタマーレビュー】

数々のシチュエーションが頭の中をよぎりながら、バッドエンドともハッピーエンドとも言えない感じが何とも言えないです。

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仕事

吉田篤弘『つむじ風食堂と僕』

12歳の少年、リツ君が、隣町の食堂まで一人で出かけて夜ご飯を食べながら、周りの大人に「仕事は何ですか」と尋ねます。リツ君と大人たちの会話を通してそれぞれの職業が鮮やかに描き出され、仕事をするということの意味を考えさせられる一冊です。

もともとは子ども向けの本ですが、それゆえにシンプルな文章で、仕事とは何かという単純にして大きな問いに向き合うヒントをくれるはずです。何をしたらいいかわからない人は、ぜひリツ君と一緒に、食堂を訪れる大人たちの言葉に耳を傾けてみてください。

【カスタマーレビュー】

自分はどんな仕事をして生きるのか。そこにどんな意味があるのか。
大人になって毎日を過ごしていると、かつては際限なく沸いていた答えの出ない疑問や、何にでもなれると信じていた子どもの頃を忘れてしまいそうになるが、この作品はそんな子どもが抱く「どうして」に真っ向から答えてくれる気がする。

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人生

森見登美彦『有頂天家族』

人生において何がしたいのかわからない人に本なのは確かですが、なんと主人公は狸です。

京都を舞台に天狗と狸と人間が繰り広げる三つ巴の世界に生きる、主人公・下鴨矢三郎の周りはいつも目まぐるしく賑やかです。絶え間ないどんちゃん騒ぎと化かし合いの合間にふと漏れる狸たちの溜息や本音が、たまにしみじみ悲しく、それでいて生きることの愛おしさを思い出させてくれます。

人生何がしたいのかわからない人にこそ読んでほしい、狸たちの痛快無比かつ味わい深い一挙手一投足が癖になる一冊です。

【カスタマーレビュー】

人間の世界をほうふつさせる狐狸物語に入り込んでしまいました。
笑いながら泣けるいい話でした。

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就職で何がしたいのかわからない人の対策方法

就活支援サイトに登録する

就職活動を始めるにあたって、何をしたらいいのかわからない人は多いです。いくら周りがインターンに積極的に参加していたり、志望する業種を絞っていたりしても、多かれ少なかれ、「何がしたいのかわからない人」の要素はもっています。一番大切なのは、とにかく人と自分を比べないことです。

就職をする意思はあるけれど何がしたいのかわからない人は、まず、二つか三つほどの就活支援サイトに登録をしましょう。そこで最低限のプロフィールを登録するだけでも、就活を控えているという自覚が否応なしに高まります。

その時点で気になる企業が見つかれば、企業説明会に参加申し込みをすればそのまま就職活動へと繋がるでしょうし、登録したはいいものの、まだ何がしたいかわからない人は、大学のキャリアセンターに足を運んでみましょう。

キャリアセンターや部活やサークルなどで先輩を探す

キャリアセンターへ行ったら、まず職員に声をかけて、大学に来ている求人や、OB・OG訪問ができる企業などをチェックしてください。

志望度が高くない業界であっても、とりあえずOB・OG訪問に申し込んで話を聞いてくると、視野が広がるはずです。いきなりそれはハードルが高いという場合は、部活やサークルなどの身近なところで就活を経験した先輩を探し、声をかけてみるのも一つの方法です。あまり話したことのない先輩であっても、就活に関することであればアドバイスを請いやすいでしょう。

就活に関して何がしたいのかわからない人、就職をした先のその仕事で何をしたいのかわからない人は、わからないと自覚した時点で、人の力を借りるためにどんどん行動しましょう。助けを求めるのは恥ではありませんし、就活に関しては行動した者勝ちです。何がしたいかわからない人はこんな時期もあると心得て、思い切って人に頼ってみてください。

何がしたいのかわからない人は可能性の塊

ここまで、何がしたいのかわからない人にする対処法や本などを紹介してきました。

総じて、自分でできる範囲まで「何にモヤモヤしていて、なぜそれにモヤモヤしているのか」ということを分析した後は、尊敬する人や信頼する人、憧れの人などに悩みを伝えて、見解を示してもらうのがとっつきやすい方法だといえます。気力が足りなくてそれも難しいという場合は、頭を空っぽにして本に頼るのをします。

誰しも、何がしたいのかわからない人になる時期は訪れます。あるいは、身近に何がしたいのかわからない人がいるという場合もあるでしょう。脳が疲れていると、いくら考えても自力ではどうにもなりません。

何がしたいのかわからない人は、そんな自分をひとまず肯定して、わからないことを考えるのをやめましょう。他人でも本でも、他からの力を借りてみることで、元気になったときに新しい視点が身についていることもあるはずです。

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