何を言ってるのかわからない人の特徴
何を言ってるのかわからない人、また、何を言ってるのかわからないと言われてしまう人は、自分の頭の中にいろいろな出来事が出てきてしまい、それをすべて話さないと話が通じないような気になってしまうため、本当に言いたいこと以外のことを話しすぎてしまう傾向があります。
また、自分の頭の中だけでどんどん話が進んでしまっていて、自分の頭の中の途中経過を話さないため、いきなり話が飛んでしまい、周りの人に理解されないといった特徴があります。
こういうタイプの人は、自分の頭の中では話の内容がつながっているため、なんで自分が何を言ってるのかわからない人になってしまっているのか理由がわかっていない場合が多い傾向があります。
仕事
何をしたらいいのか、何をしてほしいのかなど、相手の意図がまったくわからない場合、仕事に支障をきたしてしまう場合もあります。しかし、何を言ってるのかわからない人の特徴は、自分では理路整然と相手にわかりやすく伝えているつもりになっているので、自分が何を言ってるのかわからない人になっていることに気付いていない場合が多いです。
では、何を言ってるのかわからない人との付き合い方やこういったタイプの人と仕事などで付き合わなければならない場合、対処する方法はあるのでしょうか。
何を言ってるのかわからない人との付き合い方
上司
しかし、話の内容がわからなければ、仕事に支障が出てしまうことがあります。まずは、「叱られている」「仕事の指示をされている」「誤った点を指摘されている」など上司が一番言いたいであろう内容は何なのかを把握しなければなりません。
話が前後したり、余分な内容の話が多い場合、話の意図がよくわからないこともありますが、話の内容を要約し、一番言いたいであろうことを自分なりに整理してみましょう。
その上で、話がよくわからなかったため、理解できなかった部分については具体的に部下の方から「○○はどのようにしたら良いのか」、「いつまでにやれば良いのか」などピンポイントで質問するようにしましょう。
部下
その場合は、「YES」か「NO」か、「うまくいったのか」「うまくいかなかったのか」わからないことや不安なことが「ある」のか「ない」のかなど、答えを選択できる形で質問することをおすすめします。
最初は、質問する方が大変な思いをしてしまうことがありますが、こういった答え方のくせを付けることで、要件を簡潔に話す訓練になります。気長に育てるつもりであせらずに、まずは回答は、選択する形で答えられるようにしてあげましょう。
何を言ってるのかわからない人への教育方法
会社などで何を報告する場面では、まず箇条書きで書類を作成してもらうというのも1つの方法です。
言葉にしてしまいますと、余分な言葉が増えてしまうため、内容が支離滅裂になってしまう可能性が高くなりますが、箇条書きでまとめなければならない場合、文章を簡潔にする必要があります。
文章を簡潔に書く癖を付けることは、話の内容を要約する訓練になるのでおすすめです。
5W1Hを使って報告させるようにする
この中の要素が1つでも欠けていた場合は、再提出をするようにしてみてください。何度か再提出をしているうちに、本人も5W1Hを意識して文章を書くようになります。
報告書など、文章を書く時に5W1Hの意識ができるようになったら、口頭での報告も必ず5W1Hの要素を入れて報告するように伝えましょう。初めのうちは、口頭での報告を受けるときは、この要素が盛り込まれているか確認し、抜けていた場合は、その場で抜けていたことを指摘すると良いでしょう。
報告は『結論』から伝えるように指導する
「結論」よりも「経過」が必要なこともありますが、仕事で相手がわかるように話をする訓練をするために、まずは「結論」を話す指導をすることで、話の結果を先に聞くことができます。「経過」でわからない内容があったとしても、「結論」が理解できれば、それに対して必要な指導をすることが可能になります。
何を言ってるのかわからない人の話を聞かせる
もし、他にも何を言ってるかわからない人がいる場合は、その人と話をする機会を作ってみましょう。何を言ってるのかわからない人の話し方を聞き手として客観的に聞くことで、こういう言い方はわかりにくいということを聞く立場で理解できる可能性があります。
指導する時の言葉はより簡潔にする
部下の指導をする場合、上司の言動がお手本になります。自分が部下に対してわかりやすい話し方をすることで、具体的な指導がなくても自然に体の中に蓄積されていきます。
何を言ってるのかわからない人は、自分では自覚がない場合が多いので、なかなかすぐには改善されない場合もありますが、少しでもわかりやすい報告などができた場合は、具体的に褒めることも心がけるようにしましょう。
何を言ってるのかわからない人に対しては「聞く側」も意識する
しかし、何を言ってるのかわからない人は、どう伝えれば相手がわかりやすいのかという観点で話しているのではなく、自分の頭の中に浮かんだ言葉をそのまま相手に伝えてしまう傾向があるため、自分の中では話の辻褄が合っているために、相手が話の内容を良くわかっていないことに気付いていない場合が多いです。
何を言ってるのかわからない人に対しては、「聞く側」も相手が答えやすい質問を投げかけるなど、答えやすい環境を作ってあげることも大切です。
わかるように話すことができる工夫をしてみましょう
イライラしてしまうことは簡単ですが、相手が答えを選択することができる質問をする、相手が答えやすい質問をするなど、気長に付き合うことも大切です。また、同じように何を言ってるのかわかりにくい人同士で話をすることで客観的に理解できる可能性もあります。
自分では何が悪いのかに気付いていないことを直すことは簡単ではありません。相手の話がわかりにくかった場合は、相手がわかりやすい答え方ができる環境も考えてみましょう。