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親との絶縁方法・手続き・理由・後悔したこと|結婚/葬式

Author nopic icon温-nukumi-
結婚 / 2018年03月28日
親との絶縁方法・手続き・理由・後悔したこと|結婚/葬式

縁を切りたい!実親と絶縁する方法とは

世の中には人の数だけ家族の形があります。非常に残念な事象ではりますが、子を虐待する親もいれば、わが子の可愛さ余ってモンスターペアレントと呼ばれるような親もいます。

そして、親と絶縁したいと願う子も存在します。親子や兄弟は自分で選べる訳でもなく、人として合わないケースも当然出てきます。そんな時、どのような手続きを踏んで実親と絶縁するべきでしょうか。

法的に親と絶縁することは可能か

まず前提として、日本では法律的に親子の縁を絶つことは、残念ながらできません。どんなにひどい親の元に生まれようとも、通常は親子と認められ続けます。

通常ではないパターンとしては、例えば、6歳未満で特別養子縁組をした場合です。この場合は養子にいった先の両親との親子関係が成り立ち、法律上、実の親との親子関係はないものとなります。

養子に出ていても他人ではない

6歳以上での年齢で養子縁組をした場合は、実の親との親子関係は消滅しません。親と絶縁したいと望む人のほとんどは、行動を起こす頃にはこの年齢を越えています。

テレビなどで「もう親子ではない、絶縁だ」というセリフを耳にすることもありますが、「連絡がとれない」「しばらく会ってない」という事実上の絶縁状態にあったとしても、法律的には親子関係は継続しています。

実家から出れば縁は切れる?

親との縁を切るなら実家を出て知らない場所で暮らせば良いという考えもありますが、実際に足取りを消すのは簡単ではありません。特に、追跡してくるような親の場合は要注意です。

一時的にネットカフェや友人宅に身を潜めているうちは、確実に足取りを追うことはできません。しかし、いざ住居が決まり新生活をスタートすると住民票は移さないといけません。

住民票は、どこからどこへ移動したのかの記録が残ります。そして、その実子の戸籍に関する情報は実親であれば取得できます。これには子の承諾や任意状は不要です。

親と絶縁するための手続きはあるの?

先述したように、戸籍上の親子関係を切ることはほぼ不可能です。絶縁に関係していそうな「推定相続人廃除届」や「分籍届」も公的に親子関係が消滅するものではありません。

推定相続人廃除届は「相続権」を廃棄する届け出です。こちらは生前でも届け出ることは可能ですが、条件や手続きが複雑なわりに消滅するのは相続権であり親子関係ではありません。絶縁するために必要な手続きとは言えないでしょう。

「分籍届」は文字の印象から絶縁ができそうな気がしますが、こちらは飽くまでも戸籍を分ける届け出です。戸籍を分けたとしても、実親のもとには子が「いつ」「どこへ」本籍地を移したかの記録が残ります。

絶縁を希望して戸籍を分けたとしても日本の法律上は実質的な変化はありません。

内容証明の効力とは

内容証明とは手紙の一種で郵便局から送ることができます。これ自体に絶縁の効力があるわけではありませんが、確かに配達したという記録が残ります。

中身を読むまでの縛りはありませんが、内容証明を送っていれば後々裁判になった時に使える記録の一つとなります。絶縁したいのであれば、例えば「絶縁宣言」の文書を内容証明で送るのも一つの手段です。

親から脅しや恐喝をされていて、大ごとにはしたくないが公的に注意したことを残したい場合には使えます。状況に応じて弁護士に内容証明の作成をお願いするのも良いでしょう。

実親との絶縁と自身の結婚について

親が絶縁していても、自身が結婚をする機会が巡ってくることもあります。そんな時、ネックになるのが親がいない結婚式や披露宴はどうなのか、という疑問です。結婚式や披露宴をあげることが可能か不可能かといえば、それはもちろん可能です。

両親が参加しない結婚式について

結婚式や披露宴では、新郎新婦の両親が出席をするのが通例です。友人の式に参加するたびにそういう場面を見ていると、「親がいない結婚式なんて、非常識だ」と思いがちですが、そんなことはありません。

今、結婚式は多様化が進んでいます。ハイグレードな式からカジュアル形式まで、オーダーメイドで式をするのがポピュラーです。両親の挨拶やバージンロードを新婦の父親が歩く演出も、内容を変更すれば良いでしょう。

絶縁した親の顔も見たくないような状況で、結婚式だから呼ばなければならないルールはありません。祝福ムードに包まれる結婚式に新郎新婦の気持ちが沈んでしまう要素は避けましょう。

どのように結婚報告するべきか

通常、両親への結婚の報告は事前報告がほとんどです。両親の許可が下りてから結婚するカップルも多いでしょう。しかし、親子関係が絶縁状態であれば、事前報告はおろか事後報告さえもするべきか否か悩みます。

結婚という大きな門出を迎えて他人であった二人が家族になるということは、戸籍上においても両家が他人ではなくなってしまうということです。自分は親と絶縁してるので関係ない、と個人の気持ちだけ通せる問題でもありません。

絶縁した親に対し報告をしなかったからといって、すぐにトラブルになる事はありませんが、結婚相手や結婚相手の両親には理解してもらう必要があります。特に結婚相手は常識として「挨拶だけでもしたい」と希望する場合も考えられます。

手紙は宛先の住所さえ合っていれば差出人の住所を書かなくても郵便は届きますので、一方的に手紙で結婚の旨を伝えるだけでも気持ちもすっきりします。

結婚が絶縁のきっかけになる場合も

親と絶縁してから運命の出会いをして結婚に至る人もいれば、そもそも結婚に反対されて親との絶縁を選ぶ人も中にはいます。結婚の許可が下りずに絶縁をした人にとっては、結婚の報告などしたくないと考えるでしょう。

しかし結婚は一時的なお付き合いではなく、離婚しない限りはずっと続く家族のつながりです。結婚相手や結婚相手の親にも絶縁したことを伝えた上で、報告するべきかどうか相談しましょう。

結婚は一般的には両親から離れて、自分たちで新しい家庭を築くということです。新しい家族を築くことでようやく絶縁に踏み切れる場合もあります。自分の人生は自分で決めるという点ではこれほど大きな通過点はないと言えます。

絶縁したいと望んできた親に結婚を激しく反対された、そういうきっかけで絶縁に踏み切る場合も多くあります。

絶縁して後悔する場合も

絶縁して後悔する人のほとんどが、感情的に縁を切ってしまう人でしょう。

法律的には完全に親子関係を断てなくとも、お互い干渉せずに絶縁を望んでいれば、縁が切れている状態になります。そんな状態で自分の勘違いや新しい真実によって心が動いてしまっても、親子関係は簡単に修復できません。

例えば、身元保証人が必要な場面や手術により本人以外のサインが必要なこともあるでしょう。しかし、ほとんどの場合、実親でなければならないケースはありません。

不動産を借りる時は身元保証人を立てなければならないと思いがちですが、実際は保証人なしで借りられる物件もあります。

絶縁して後悔する人は、絶縁する覚悟が足りない人です。もし絶縁を今、検討しているならどんな事実があろうとも何が起ころうとも変わらない覚悟を持って下さい。

なぜ縁を切りたいと望むのか

親と縁を切りたいと望んでしまった原因は大まかに分けると、家庭内暴力、結婚や生き方の拒絶、この二つが挙げられます。

親からの家庭内暴力は精神的な言葉の暴力も含まれます。ある一時を境に豹変してしまう事もあれば、幼少期から当たり前のように繰り返されている事もあります。

平均して圧力を受けている子は言いたい事も言えなくなっていくので、ほとんど場合は問題解決には縁を切るしか手段は残されていません。

結婚や生き方の拒絶は、子が自立した頃に起こる衝突です。親子であっても人間である以上、好みの問題は避けて通れません。

犯罪ではなくても、許せないことはあります。他人であれば許せることも、親子だから許せないこともあります。そんな人間性の違いにより絶縁を選択する人も多くいます。

絶縁した親が死亡した場合にやるべきこと

絶縁している親が死亡してしまった場合も、法的に他人ではないということを忘れてはいけません。葬式や相続の問題は付いて回ります。死に目に会えないのはもちろんのこと、死亡した後に付きまとう問題についても考えておくべきでしょう。

葬式

親戚から連絡を受け葬式に出るようお願いされる場合もあります。もちろん、出席するか否かは自身の気持ちで判断するべきです。

そもそも葬式とは故人を偲ぶための儀式であり、一般的な風習はあるにせよ強制的なものではありません。親子だから絶対に出席しなければならない、という決まりはなく、出席は個人の自由です。

また、親が死んでしまったから子が葬式を執り行わなければならない、という決まりもありません。他に葬式を執り行う親族がいなければ、告別式や葬式を短縮し火葬を行う「直葬」でよいでしょう。

ここで注意したいのが、どれほど縁遠くなっていて法律上は親子なので相続の問題が浮上します。親の死亡の連絡を受けた時は相続問題も念頭に置いておきましょう。

相続放棄など

親が死亡した時、きちんとした遺言書を残していれば別ですが、一般的に相続権は配偶者と子にあります。そのため、もし相続を放棄したいのであれば、法的な手続きをとる必要があります。

相続は資産だけではなく、借金も引き継がれます。つまり、死亡した親に借金があれば子に借金返済の義務が課せられます。もし相続放棄を希望するなら、相続を開始してから3ヶ月以内に相続破棄の手続きをしましょう。

相続を開始してから3ヶ月を過ぎると、自動的に相続されてしまうので注意しましょう。また、借金がないから相続したけど、後々になって借金が発覚するケースもあります。

当然「知らなかったから借金は返済しない」とはいきません。相続する場合は財産調査を行い全容を把握することが重要でしょう。

自分らしく生きる道を選ぶ

子を支配下に置き悪影響を及ぼす親を俗語で「毒親」と呼びます。家族が平和の象徴であるかのように情報が飛び交っていますが、世の名に毒親が存在するのもまた、事実です。

親との絶縁を決意した人に「1度叱られたから」という人はいません。何年もかかって蓄積され、すれ違い、修復を試みては失敗し、最終的な決断に至ります。その間には「なぜ自分は親を愛せないんだろう」と何度も自分を責める人も多いです。

しかし、親も子も一人の人間です。決められた絆が相応でない場合もあります。毒親であれば、子のせいでは決してありません。誰でも人は自由に生きる術と力を持っています。

自分らしく生きるのこと優先し、絶縁の先に明るい未来が見えているなら、縁を断つことにためらうことはありません。