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長野の方言一覧|ずく/ずら/だ/なから/めた

Author nopic iconとらこ
カテゴリ:方言

初回公開日:2018年03月16日

更新日:2018年03月16日

記載されている内容は2018年03月16日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

長野の方言一覧|ずく/ずら/だ/なから/めた

長野の方言一覧

長野の方言は、語尾につける方言やイントネーションの違いなど、さまざまな方言があります。さまざまな種類の方言がある理由の一つが、長野県は周りをぐるりと他県に囲まれているという立地条件にあります。

長野県歌の「信濃の国」の中にも「信濃の国は10州に」という歌詞があり、周りを多くの地方(8県)に囲まれているという環境がうたわれています。長野の方言は、周りの8つの県の影響を大きく受けた方言ということになります。

俗に言う「信州弁」とも呼ばれる長野の方言には、どんな方言があるのでしょうか。方言の一覧を紹介します。

ずく

長野の方言で一番ポピュラーな方言は、「ずく」です。

「ずく」の意味は、「やる気、気力」という意味です。大抵は「ある」や「無い」を伴って使いますが、「ずくなし」のように、一つの単語として使うこともあります。使い方の例は以下になります。

・毎朝同じ時間にランニングするのはすごいです。よくそんな「ずく」があると感心します。(よくそんな「気力」があるなと、感心します。)

・ 毎朝同じ時間にランニングをしていましたが、もう「ずく」がなくなりました。
(毎朝同じ時間にランニングをしていましたが、もう「やる気」がなくなりました。)

・ 庭の草取りをしないのは、「ずくなし」だからです。(庭の草取りをしないのは、「面倒くさがり屋」だからです。)

ずら

「ずら」も、使う人が多い長野の方言の一つです。主に長野県の東信、中信、南信で使われています。

「ずら」の意味は、「〜でしょう」「〜だろう」という意味で語尾に使います。過去形は「つら」になります。使い方の例は以下になります。

・ 今度の担任の先生は新卒の先生らしいから、かなり若い先生「ずら」。(今度の担任の先生は新卒の先生らしいから、かなり若い先生「でしょう」。)

・その議題については、この前の集会の時に話し合っ「つら」。(その議題については、この前の集会の時に話し合った「でしょう」。)

~だ

「~だ」は、長野の方言の代表的な方言です。はっきりした意味というよりも、ニュアンス的に使う場合が多い言葉です。「過去形で使う時は「~しただ」です。使い方の例を紹介します。

・ さっきの話に出てきた人はどこ出身の人「だだ?」。(さっきの話に出てきた人はどこの出身の人「なの?」)
・ 関西出身「だわ」。(関西出身ですよ)

・ 高校生の頃は、携帯電話はなかっ「ただ」。(高校生の頃は、携帯電話はなかったです)

なから

「なから」は、長野のほとんど全域で使われる方言で、漢字では「半ら」と書きます。意味は「ほとんど、ほぼ」という意味になります。使い方の例を紹介します。

・ 今日の仕事のノルマは「なから」終わったも同然です。(今日の仕事のノルマは「ほとんど」終わったも同然です。)

・ 今年の大掃除は完璧というよりも、「なから」で大丈夫です。(今年の大掃除は完璧というよりも、大体で大丈夫です。)

・ 今日の試験の終了予定時間は、「なから」6時です。(今日の試験の終了予定時間は、6時頃です。)

めた

「めた」は、長野県の北信、東信、中信地方でよく使われている方言です。意味は、「やたらに、好き勝手に、なおさら」という意味になります。使い方は以下になります。

・ 新装開店のデパートに行ったら、「めた」人が大勢いて疲れてしまった。(新装開店のデパートに行ったら、「やたらに」人が大勢いて疲れてしまった。)

・ 現場の近くを通ったら、「めた」騒がしかったので、何が起きたのか不思議に思った。(現場の近くを通ったら、「やたらに」騒がしかったので、何が起きたのか不思議に思った。)

・ 会社の同僚が「めた」私生活のことを詳しく聞きたがるので、閉口した。(会社の同僚が「やたらに」私生活のことを詳しく聞きたがるので、閉口しました。

しみる

「しみる」は、長野県の北信、東信、中信地方でよく使われる方言で、漢字では「凍みる」と書きます。意味は、「凍りつく、気温が下がる」という意味の方言です。使い方の例は以下になります。

・ 天気予報によると、今年の冬は例年に比べて「凍みる」らしい。(天気予報によると、今年の冬は例年に比べて「気温が下がる」らしいです。)

・ 今朝、水道管が凍りついたということは、昨日よりも「凍みた」ということだ。(今朝は水道管が凍りついたということにより、昨日よりも「気温が下がった」ことになります。)

いただきました

「いただきました」は、長野県の北信、中信、南信地方でよく使われる方言です。意味は、「ごちそうさま」という意味の方言です。

食事をする前に言う「いただきます」に対して、食後の「いただきました」なので、食事をふるまっていただいたことに対しての「いただきました」という意味でもあり、「いただきます」の過去形ともいえる、特徴のある方言になります。

ごうがわく

「ごうがわく」は、長野県の全地域で使われる方言です。意味は、「腹が立つ、しゃくにさわる」という意味の方言です。使い方を紹介します。

・ あの人はいつも自分の事ばかりしか考えていないので、ほんとうに「ごうがわく」。(あの人いつも自分の事ばかりしか考えていないので、ほんとうに「腹が立つ」。)

・ 面倒なことは人任せという姿勢は、ほんとうに「ごうがわく」。(面倒なことは人任せという姿勢は、ほんとうに「しゃくにさわる」。)

てきない

「てきない」は、長野県の松本盆地、木曽地方、北信南部地域でよく使われる方言です。意味は、「疲れた」という意味の方言です。使い方の例は下記になります。

・ 今日は食事当番の日なのですが、「てきない」から次回に変更してもらえないでしょうか。(今日は食事当番の日なのですが、「疲れた」から次回に変更してもらえないでしょうか。)

・ 昨日の運動会の練習せいで、今日は朝から「てきない」です。(昨日の運動会の練習のおかげで、今日は朝から「疲れて」います。)

ぶちゃる/びちゃる

「ぶちゃる」または「びちゃる」は、長野県の全域で使う方言です。意味は「捨てる」という意味の方言です。使い方を紹介します。

・以前着ていた洋服は、もうデザインが古くなってしまったので、全て「びちゃって」しまった。(以前着ていた洋服は、もうデザインが古くなってしまったので、全て「捨てて」しまいました。)

・引っ越しする時には、いらないものは思い切って「ぶちゃる」覚悟も必要です。(引っ越しする時には、いらないものは思い切って「捨てる」覚悟も必要です。)

つもい

「つもい」は、長野県の主に松本地域で使われる方言です。意味は「きつい」という意味の方言です。使い方の例は次になります。

・ 新しい靴を買ってきて家で履いてみたら、少し「つもい」です。(新しい靴を買ってきて家で履いてみたら、少し「きつい」です。)

・ 最近体重が増えたので、お気に入りの洋服が「つもく」なってしまい、残念です。(最近体重が増えたので、お気に入りの洋服が「きつく」なってしまい、残念です。)

かう

「かう」は、長野県の中信、南信地域でよく使われる方言です。意味は「とめる、かける」という意味の方言です。動物を飼うや、商品を買う、という意味とよく間違われることがありますが、使い方としてはは次のようになります。

・ 面接のときには、きちんとした印象を与えるように、ワイシャツのボタンは全部「かう」のが常識です。(面接のときには、きちんとした印象を与えるように、ワイシャツのボタンは全部「とめる」のが常識です。)

・ お昼寝をする時は、おなかが出ないようにパジャマのボタンは全部「かう」ようにしましょう。(お昼寝をする時は、おなかが出ないようにパジャマのボタンは全部「とめる」ようにしましょう。)

長野のかわいい方言の紹介

長野の方言は、周りに囲まれている8つの県の言葉の影響を受けているため、さまざまな方言があります。中には可愛い印象を与える方言もいくつかあります。そんな可愛い方言をいくつか紹介します。

ねこのしっぽ

長野県の中信、南進地域で使われる言葉で、「ねこのしっぽ」という方言があります。猫の尻尾のことをイメージさせるかわいい方言ですが、この言葉は方言で「末っ子」という意味です。次の例のように使います。

・ 有名なスポーツ選手や芸能人には「ねこのしっぽ」が多いらしいです。(有名なスポーツ選手や芸能人には「末っ子」が多いらしいです。)

ささらほうさら

「ささらほうさら」も、聞いた感じがかわいい響きの方言です。長野県の全域で使われる方言になります。言葉の意味は「支離滅裂な、いい加減な」という方言になります。

・ あの担当者は、毎回言うことが違うから「ささらほうさら」です。(あの担当者は、毎回言うことが違うから「いい加減」です。)

のように使います。

長野の方言の語尾の特徴は?

長野の方言は、さまざまな種類の方言がありますが、語尾につく方言が多いという特徴があります。「~じ」のような肯定形の方言や、「ずら」のような推定の方言、「ましょ」のような命令形の方言、「~だ」や「かや」のような疑問形の方言などさまざまな語尾につく方言があります。それぞれの方言の使い方の例を紹介します。

~じ

「〜じ」または「〜だじ」は、長野県の中信地方で使われる方言で、語尾につける方言です。意味は「〜です」という意味です。使い方は次のように使います。

・ 今日の天気予報は雨だから、傘を持って行った方がいい「じ」。(今日の天気予報は雨だから、傘を持って行った方がいい「です」。)

・ 人に親切にした方がいいというのは、本当にそう「だじ」。(人に親切にした方がいいというのは、本当にそう「です」。)

ましょ

「ましょ」は、長野県の松本地方で使われる方言で、語尾につける方言です。意味は、「〜してください、〜しなさい」という命令を意味する方言です。使い方の例は次になります。

・ 今日の最低気温は昨日よりもかなり寒いらしいから、コートを持っていき「ましょ」(今日の最低気温は昨日よりもかなり寒いらしいから、コートを持って行って「ください」。)

・ 明日の試合は早朝スタートだから、今日は早く寝るようにし「ましょ」。(明日の試合は早朝スタートだから今日は早く寝るように「しなさい」。)

〜だ/かや

「〜だ」または「かや」は、長野県の全域で使う方言で語尾につける方言です。意味は「〜ですか」という意味で、疑問を表す方言です。使い方の例としては以下になります。

・ 明日の運動会は朝8時スタートで良かった「だかや」?(明日の運動会は朝8時スタートで良かった「ですか」?)

・ 駅前にあるスーパーでやっていたバーゲンセールはもう終わった「だ」?(駅前にあるスーパーでやっていたバーゲンセールはもう終わったの「ですか」?)

長野の方言のイントネーションは?

長野の方言のイントネーションは、独特な特徴があります。長野出身の人は、自分自身が訛っている自覚がない人が多く、標準語のつもりで話している中で、イントネーションの違いを他人に指摘されて初めて気がつくパターンが多いです。

長野のイントネーションが違う方言は?

長野の方言で標準語とイントネーションが違う方言は、以下になります。

・ 「半袖」のイントネーションが、「そで」ではなく、「は」が高くなります。

・ 「半ズボン」のイントネーションは、「ズボン」ではなく、「は」が高くなります。

・ 「服」のイントネーションは、「く」ではなく、「ふ」が高くなります。

・ 「人口」のイントネーションは、「こう」ではなく、「じ」が高くなります。

する・しないを表す長野の方言って?

長野の方言で「するしない」という方言があります。この方言は、長野の北信地方の若者たちの間でよく使われている方言です。「するしない」と聞けば、するのかしないのかどっちなの。と普通は勘違いされますが、意味は「~しない?」または「~しませんか?」という勧誘の意味の方言です。使い方の例としては、以下になります。

・ 今日の放課後は、部活の前にストレッチ「するしない」?(今日の放課後は、部活の前にストレッチ「しませんか」?)

・ 今度の冬休みは、近場の温泉にでも旅行に行く「しない」?(今度の冬休みは、近場の温泉にでも旅行に「行きませんか」?)

長野の方言を使ってみよう

今回は長野のいろいろな方言やかわいい方言、語尾の特徴やイントネーションについて紹介しました。方言は、お年寄りが使うものだと思われていた方も多いですが、若者たちの間でよく使われている方言もあるということが、意外と感じた方も多いのではないでしょうか。

かわいい方言やイントネーションの違いなど、長野県の方言には一言では言い表せない魅力があります。そんな魅力的な長野の方言を一度、使ってみてはいかがでしょうか。