uranaru [uranaru]

人の話を聞く力の付け方・人の話を聞くのが好きな人の特徴

人の話を聞く力の付け方・人の話を聞くのが好きな人の特徴

昨今、雑談力、会話力といった関連の本もよく出版されるほど重要視されているコミュニケーション能力。会話は話し手と聞き手によって構成されますが、人によっては人の話を聞くことが苦痛と感じる人もいます。

どういった人が人の話を聞く力を持ち合わせているのでしょうか。聞き上手な人の特徴や、聞き上手になるためのトレーニング方法や本などもあわせてご紹介します。

人の話を聞くことができないのはなぜか

人の話を聞くということは会話を進めて行く上で非常に重要です。しかし中には話を聞くこと自体が苦手な人もいます。人の話を聞くことが苦手な人はどういった特徴があるのでしょうか。

話を集中して聞けず興味をもたないから

人との会話で途中で全く違うことを考えたり、相手の目を見ずに違う箇所に注意をやったりと、話そのものに集中することがないというのが一番の理由に挙げられます。

「傾聴」という言葉がありますが、会話というのは熱心に人の話を聞くことから始まります。もちろん、自分に興味のない話題であればどうしても退屈と感じてしまうのですが、興味ない話題だしな、とそのままで放置をしてしまうと進む会話も進みません。

また、会話に集中力のない人というのは態度にも表れます。無意識のうちに時計や携帯をチェックしてみたり、話の腰を折ってみたり、外の風景を見てしまったりと、最悪の場合、相手の気分を害してしまうことになります。

人間関係をスムーズに行うためにも、聞き上手になって損はありません。

人の話を聞くのが好きな人の特徴

では、会話を長く続けることができる、人の話を聞くことが苦痛ではない聞き上手な人というのはどういった特徴があるのでしょうか。

どんな話題にも興味を持つ

人の話を聞くことが好きな人の最大の特徴は、興味を抱く力です。例えどれほど自分にとって興味のない話であっても、自分の知識と結びつけて話を聞き続けることができます。自分の知っている知識が少しでもあると話を聞いていくことは苦痛になりません。

こういった人は会話の引き出しそのものが多いので、どんな内容でも興味をもって聞くことができます。

質問がうまい

興味をもって人の話を聞くということは、その話のトピックに関する質問をすることがうまいということでもあります。自分の知っているほぼゼロに近い知識と結び合わせて質問をすることができるので、ますます知識が増えていきます。

例えば、話し手の話題が野球で、野球に興味のない聞き手であったとします。聞き上手な人であれば、少しの知識を膨らませることができるので、去年はどこが優勝したのか、誰か注目の選手はいるのか、年にどれくらい球場へ足を運ぶのか、など野球そのもののディープな話はできなくとも質問をすることができます。

こうして知りえた情報は、次の野球好きとの会話のときに活かしていきます。

否定しない

もうこの人と会話をしたくない、と思わせることがあります。それは、何を言っても否定から入る人です。

「でもね」、から始まる会話というのはもちろんディスカッションを進める上では盛り上がる話術ですが、例えば美味しい店の話のときに「○○て店美味しいよ」に対して「でも○○の方が美味しいですよ」というと話し手はどう受け止めるでしょうか。せっかくの提案が台なしになってしまいます。

一度や二度であれば会話として成立しますが、何事においても否定をされてしまうと、話し手は会話をつまらなく感じてしまい、話をしなくなります。

その点、聞き上手な人は会話を続けさせるのがうまい人は、「○○て店美味しいよ」と言われてたとえその上を行く店を知っていたとしても一旦「そうなんですね、ありますか」などそこから会話を広げていきます。そして、「では、○○ってお店知ってますか」と自分の会話に戻していきます。

表情がリラックスをしている

会話の最中の表情というのも重要な因子になります。「鏡の法則」というのを聞いたことはあるでしょうか。自分の表情や感情は他人のそれに影響をするということです。すなわち、自分が笑顔であれば、相手も笑顔になるということです。

人の話を聞くことが好きな人というのは、会話の最中の表情がリラックスしていて相手が話を進めやすい雰囲気を作っています。逆に、緊張感が出てしまっていれば、相手は萎縮をしてしまいなかなか本心で語ることができなくなってしまうということです。

人の話を聞くことは長所なのか

採用面接や履歴書で長所短所を述べることがあります。その時に「人の話を聞くこと」を長所とできるでしょうか。答えは簡単です、人の話を聞くことは長所です。

人間関係を円滑に構築するにはまずコミュニケーション能力が高くなければなりません。人の話を聞くことができる人は、相手とのコミュニケーションをとることができる人ですので、まずそこが長所として考えられます。

また、理解力、集中力が高いとも判断できますので、自信を持って長所として大丈夫です。

人の話を聞く力の付け方

では、人の話を聞くことが苦手な場合、どのように聞く力をつければよいのでしょうか。

そもそも、人の話を聞くことができないのは、その話題が退屈であるため、要するに自分にとって興味のないもの、どうでもいいことであるため、聞くことができないということです。興味のないことを聞き続けることは確かに苦行です。あるいは、上司からのくどくど長い説教も聞くことは苦痛でしょう。

こういった自分が聞く耳を持つことができない場合でも、話を聞くことができるように普段から聞く力を養っていきます。話を聞く集中力、話を聞いてまとめる理解力、そして会話を続ける質問力、この3つを磨くことで、話を聞く力を付けていきます。

人の話を聞く訓練・トレーニングの方法

前述した、話を聞く集中力、話を聞いてまとめる理解力、そして会話を続ける質問力の3つを高める具体的なトレーニング方法をみていきます。普段から無理せずできる内容ですので、人の話を聞く力がないなと感じる方はぜひお試しください。

話を聞く集中力を養う方法

人の話を聞くためにまず必要なことは集中力です。集中して話を聞いていないと理解することもできず、質問をすることもできないからです。話をボーっと聞いている状態というのは、大体、違うことを考えているか、あるいはもう何も考えていないかのどちらかになります。

第一にこの状況を作らないようにするトレーニングが必要です。まずは、相手が話をしている内容ではなく話し方に注目します。もちろんテレビのニュースでもかまいません。例えば、声の高低、身振り手振り、目の動き、イントネーション(アクセント)など、その人の話し方に必ず「特徴」があります。

そういうところに注目することで、会話そのものを聞く力が養われていきます。また、その話し手の話の運びが上手い場合、自分が話をする際への教材ともなります。

話を聞いてまとめる理解力を養う方法

お友達の中に、話がダラダラと続いて結局何が言いたいのかわからない人はいませんか。そういった人は、話の始まりから結果はわかっていても道のりが定まっていない人です。

話を上手く運ぶには相手が聞いていて飽きない話方をする必要があります。話上手になるためにも、話を聞いて理解しまとめる力が必要です。ニュースかトーク番組をみて、自分なりに再構をします。趣旨、面白み、誰が、どのように、と要点をまとめて人に伝えるように声に出してみてください。

端的にまとめることがポイントです。5分の番組を5分かけて説明するのはまとめたとはいいません。このトレーニングで、何を集中して聞いていれば人に話が伝わるのか、ということがわかります。すなわち、人の話を聞くポイントがわかるようになります。

会話を続ける質問力を養う方法

質問をしようと思うと人の話を聞いていないとできませんので、結果的に質問力を養う=人の話を聞く力を付ける、となります。

基本的には、いつ、どこで、何が、だれが、どんなふうに、なぜ、この5W1Hを機軸に質問をしていきます。そこにプラスして、自分の知識を絡めます。

例えば、「昨日食べたラーメン美味しかったんだよ」という話には、どこで、だれと、どんなふうに、なぜ、の4つが情報として抜けています。この4つにはそれぞれ、「どこのラーメン屋ですか」「ひとりで行ったんですか」「並びましたか」「そこ前から知ってたんですか」とそれぞれ当てはめて質問を作ることができます。 

そのラーメン屋が自身も以前行ったことがあったならば、そこから会話も膨らんでいきます。相手の話の情報の漏れを探すように、会話を聞いていくことが質問力と話を聞く力を養います。

人の話を聞くときの姿勢・態度

人の話を聞く力の付け方はわかりました。では、態度はどうでしょうか。相手が話をしたくなくなるような態度を無意識でとっていないでしょうか。好感の持てる、人の話の聞き方をみていきます。

相手の目をしっかりとみている

人の話を聞く態度の基本です。もちろん、説教の場合は目を見ることで反感を買ってしまいますが、目を見るということはあなたとの会話に集中しています、という意思表示ですので、目を見るようにしましょう。

適度に相槌を打つ

相手が話をしているときに、無言でいることは妙な空間です。かといって、何に対してもうなずいているようでも話を聞いていないように見えます。かるく、うんうん、とうなずいたり、驚く内容を相手が話しているのであれば同じように驚いたリアクションをするなど、会話を盛り上げるようにします。やり過ぎないように、がポイントです。

話の腰を折らない

相手が話をしている途中で、全然関係の無い話をしだす人がいます。あるいは、話こそしないけれども携帯をいじりだすなどしてしまっては、相手の話の腰を折っているのと同じです。相手の話の途中に何かどうしても反論したくなったとしても、一旦話が区切りを迎えるまでは人の話を聞くことがマナーです。

人の話を聞く事に関する本

人の話を聞く力を養う本が昨今良く出版されています。その中でもを3冊ご紹介します。

話し上手 聞き上手

コミュニケーションの技術を高めるための方法が身につきます。

三日間で、いかにコミュニケーションできたか?自分でチェックして、相手の話から学ぶ。
この実践を繰り返しコンプレックスから抜け出す。PS。表紙のデザインがいいと思います。

https://www.amazon.co.jp/%E8%A9%B1%E3%81%97%E4%B8%8A%E6%89%8B-%E8%81%9E%E3%81%8D%E4%B8%8A%E6%89%8B-%E3%81%A1%E3%81%8F%E3%81%BE%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%9E%E3%83%BC%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E9%BD%8B%E8%97%A4-%E5%AD%9D/dp/4480687556

タモリさんに学ぶ話がとぎれない 雑談の技術

話を聞くといえばタモリさん。話の聞き方、質問の仕方などを学ぶことができます。

タモリさんの話術の例などにそって解説してくれるので非常にわかりやすかったです。自分は話し下手でコンプレックスをもっていましたが少し変われそうな気がします。

https://www.amazon.co.jp/%E3%82%BF%E3%83%A2%E3%83%AA%E3%81%95%E3%82%93%E3%81%AB%E5%AD%A6%E3%81%B6-%E8%A9%B1%E3%81%8C%E3%81%A8%E3%81%8E%E3%82%8C%E3%81%AA%E3%81%84-%E9%9B%91%E8%AB%87%E3%81%AE%E6%8A%80%E8%A1%93-%E9%9B%A3%E6%B3%A2%E7%BE%A9%E8%A1%8C/dp/4769611196

銀座№1ホステスの心をつかむ話し方

ホステスという仕事は人の話を聞くことのプロです。昼間はシンリカウンセラーということもあり、人間の心理に基づいた本となっています。

コミュニケーションをしながら、意中の相手の心をつかめる本。相手や読み手に対しての配慮や優しさの表現の仕方を学ぶことができます。相手に受け入れられる話の仕方や、動作、こんなにたくさんあったのだと。気づかされます。

https://www.amazon.co.jp/%E6%98%BC%E9%96%93%E3%81%AF%E5%BF%83%E7%90%86%E3%82%AB%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%82%BB%E3%83%A9%E3%83%BC-%E9%8A%80%E5%BA%A7No-1%E3%83%9B%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%B9%E3%81%AE%E5%BF%83%E3%82%92%E3%81%A4%E3%81%8B%E3%82%80%E8%A9%B1%E3%81%97%E6%96%B9-%E6%B0%B4%E5%B8%8C/dp/4769610157

人の話を聞くのが好きな人に仕事

自分の長所が人の話を聞くことである人は、どんな仕事が向いているのでしょうか。好きこそものの、は天職です。

営業職の仕事

営業職と人の話を聞く力は関係なさそうに見えますが、お客様と面と向かって話をする機会が多いのが営業職です。お客様のニーズをちゃんと聞く必要があります。

カウンセラー

カウンセラーという仕事は知識と経験が必要ですが、話を聞くことが好きな人には最高の仕事です。辛い、という気持ちは話をすることで少し軽減されます。人の心を話を聞くことで癒す仕事です。

マッサージセラピスト

意外に感じますが、マッサージという仕事は体を癒すだけではなく、心を軽くする要素も持ち合わせています。話をすることで、心身共に軽くなるというお客様も多くいます。

アルバイトで始めてみる

いきなり人の話を聞く仕事に転職となっても、本当に自分が人の話を聞くことに長けているのか疑問、という場合、接客業をアルバイトで始めてみることをします。

水商売のすすめと注意点

接客業の有数と言っても過言ではない水商売。話を聞くことが好きな人であれば、楽しく仕事をすることができます。

しかし、注意点があります。水商売を経験したことの無い人が考えがちなことが、誰でもできる、ということです。バーテンダー、ホステスという仕事は、なめてかかるととてもきつい仕事です。なぜなら、扱うのは「人」そのものだからです。

聞く力は話す力

聞く力を付ける方法は自分でできるものと、相手あってのこととがあります。何事もそうですが、実践で鍛えていくことに勝るものはありません。そのうち、会話の中で自分がどういったときに人の話を聞く力がオフになっているか、というのもわかってきます。

いっぱい人の話を聞くことで、自分の話し方の訓練にもなります。会話が魅力的な人というのはその人自信の魅力にもなります。聞く力を付けて話上手な人になりましょう。

モバイルバージョンを終了