理想の睡眠サイクルを手に入れる
そこで、乱れてしまった睡眠サイクルをリセットしたいと考えている人に向けて、さらに子育てに奮闘するママ・パパさんに向けて、大人も子供理想の睡眠を手に入れる方法を紹介していきます。
年代別に見る!子どもの適切な睡眠サイクルを知ろう
新生児(乳児・赤ちゃん)
新生児の眠りが浅い訳は、レム睡眠とノンレム睡眠のバランスが関係しています。レム睡眠とは、脳内の情報処理を行なっている状態のことで、ノンレム睡眠は大脳を休息さている深い眠りの状態とされています。
人の睡眠は、レム睡眠とノンレム睡眠から成り、新生児でも成人でも同じ状態が起こります。けれども、成人の睡眠の場合では、このレム睡眠は睡眠全体の約15%程度となっていますが、新生児の場合ではレム睡眠が睡眠全体の約50%〜60%を占めています。
このため、新生児期は少しの刺激や物音などで目を覚ましてしまいます。
生後1ヶ月
生後2~3か月
生後4~6ヶ月
この時期から、夜に6時間近くの睡眠を取る赤ちゃんも出てきます。
生後4ヶ月以降から、起床時間と夜の入眠時間を意識し始めましょう。朝の7時前後に起床し、19時までに寝るのが理想といわれています。
生後7か月~1歳
その一方、生後7ヶ月以降になると、夜泣きや寝ぐずりが目立つようになってきます。その原因は判明していませんが、乳歯が生え始めることや、脳の発達、日中のさまざまな刺激によって脳にストレスを感じるといった、いくつかの要因が関係している可能性があるとされています。
理想の睡眠サイクルの作り方
快適な眠りは、まさに理想の眠りであり、これを得るための方法があります。ここでは、その方法を紹介していきます。
計測方法
また、スマホなどで睡眠サイクルを計測する場合には、使用する睡眠アプリの選定が大切になります。一旦、計測を始めてしまうと、睡眠サイクルのデータを蓄積していきます。睡眠サイクルをより正確にその傾向を知るためには、アプリを代えないことをします。
この記事の終盤に、スマホなどで使用できる睡眠サイクルの計測アプリを紹介していきますので、参考にしてみてください。
睡眠サイクルグラフの作成方法
このグラフを作成するのに最適なものがあり、それが「快眠サイクル時計」です。快眠サイクル時計とは、人の体内時計のリズムを調整し、睡眠の質を改善・向上させるためのツールになります。
作成ポイントは、目指したい平均的な平日の生活サイクルを書くことです。さらに具体的にみていくと、ポイントは8つあります。
まず、1つ目は最初に起床時間を決めること、2つ目は朝に日差しを浴びる時刻を決めること、3つ目は朝の日光浴から、16~17時間後に夜の就寝時間を決めること、4つ目は朝食の時間を決めることです。
そして、5つ目は平日に行なうルーティンを書きこむ、6つ目は昼食と夕食の時間を決めること、7つ目は入浴は就寝前までに行なうこと、8つ目は最後に習慣にしていることを書き込むになります。
睡眠サイクルの計算方法
そこで、睡眠サイクルの計算方法を紹介していきます。また、睡眠サイクルを求める前に、睡眠サイクルを構成するレム睡眠とノンレム睡眠についても詳しくみていきます。
「ノンレム睡眠」
ノンレム睡眠時には副交感神経が働き、体の力が抜けたリラックスした状態となり、呼吸が深くなります。そのため大脳の働きが静まり、大脳を休息させることができます。
このノンレム睡眠は、特に入眠してから約3時間くらいが最も深くなり、ノンレム睡眠の中で最も重要なときといわれています。
「レム睡眠」
そのため、呼吸は浅く、急速な眼球運動が起こります。
人が夢を見るときは、このレム睡眠のときとされています。その理由が、脳は日中の情報処理・整理のために活発に働いており、その情報の断片を見ている状態になります。そのため、夢に一貫性が乏しいことや印象深い出来事などが夢として現れやすいです。
睡眠サイクルの計算
1サイクル(90分)×4回=6時間というように考え、この倍数の睡眠時間で起きると、快適な目覚めができ、質の高い眠りを得られるとされています。たとえば、7時間半の睡眠では、4~5回ほどの睡眠サイクルを繰り返しています。
けれども、最新の眠りの科学では、この睡眠サイクルは90分とは限らないということが判明しています。さらに、睡眠サイクルには個人差があるだけでなく、同じ人でも季節や日中の活動状況によっても変化することが分かっています。
そして、ノンレム睡眠とレム睡眠のバランスも常に一定ではなく、夜明け近くになると、浅い眠りであるレム睡眠の時間の割合が多くなるともいわれています。
つまり、睡眠サイクルは常に一定でないので、季節や活動状況に合わせて、1サイクルの長さを調節することが大切です。
乱れた睡眠サイクルの改善方法
そのため、乱れた睡眠サイクルになってしまい、体の不調や寝不足を覚える人が多くいます。そこで、乱れてしまった睡眠サイクルをリセットし、上質の眠りを実現する方法を紹介していきます。
リセット方法
STEP1:起床時刻を決める
朝食もきちんと取れるように、余裕をもった時刻にすると良いでしょう。
STEP2:朝の陽ざしを浴びる時間を決める
その体内時計は朝日によってリセットされ、1日が始まります。この朝日による体内時計の調整が行なわれないと、少しずつ体内時計がズレてしまい夜の就寝時間も遅れてしまいます。
朝日は、起床してから30分以内に浴びるのがベストです。日差しの強さは、部屋に差し込む優しい光でも問題ありません。起床後にカーテンやシャッターを開け、室内に日差しを取り込んだり、窓際で朝食を取るだけでも十分効果があります。
STEP3:朝食の時間を決める
その朝食には、糖質を中心に温かい食事を取ることで、体内リズムを整えてくれます。けれども、忙しく十分な朝食の時間を取ることができない人は、たとえば、腹持ちも良いバナナを1本食べるだけでも良いでしょう。
また、朝食は起床後1〜2時間以内に取るように心がけましょう。
STEP4:夕食の時間を決める
ただ、夕食を取る時間には少し配慮が必要になってきます。就寝前に夕食を取ってしまうと、胃や腸などの内臓が消化活動をしているため、本来ならば睡眠サイクルの中で最も深い眠りになるはずのときに浅い眠りとなってしまいます。その結果、睡眠サイクルが乱れていってしまいます。
そのため、夜の睡眠前、3時間前までに夕食を取るのが理想です。
STEP5:夜の就寝時間を決める
このメラトニンによって最も眠気が強くなるのは、さらにその1〜2時間後となります。そのため、朝日を浴びる時間の16〜17時間後に就寝時刻を決めると良いでしょう。
睡眠サイクルに関するアプリ
そこで、今回は無料のアプリ、iphone向けアプリ、そしてandroid向けアプリを紹介していきますので、参考にしてみてください。
無料アプリ:「熟睡アラーム」
この「熟睡アラーム」の機能は、睡眠計と起床時アラームが基本としてあります。これに加えて、「入眠サウンド」、1日の睡眠をグラフ化するなど詳細な数値で分析可能、日・月単位で睡眠サイクルのデータを記録し、それをPDFでプリントアウト可能、Dropboxへのバックアップ機能を搭載、いくつかの動作によってアラームを停止させる機能があります。
無料でこれだけの至れり尽くせりな機能が使えるのは、とても有難いアプリといえます。
iphone向けアプリ:「Sleep Meister」
このSleep Meisterは有料版と無料版がありますが、その違いは広告があるかどうかだけです。有料版では、120円の支払いで広告表示を消すことができます。広告がありますが、無料版でもフル機能を利用できます。さらに、使い勝手の良い週・月・年の統計情報もフリーで使用することが可能です。
android向けアプリ:「Sleep Cycle alarm clock」
起床アラームは、設定した時刻からの範囲を指定することが可能となり、たとえば、6時が起床時刻の場合、5時30分〜6時の間に設定できます。この範囲は、これよりも狭めることも広めることもでき、逆に6時ちょうどにすることも可能です。
このアプリの方ではマイクによって睡眠サイクルを判断し、設定した範囲の間で最適なタイミングで起床アラームを鳴らしてくれます。ただし、設定した起床時刻を過ぎたタイミングで、起床アラームがなることはありません。
多くの睡眠サイクル計測アプリはスマホに内臓されている加速度センサーによって、睡眠サイクルを計測していますが、このアプリではマイクを使用し正確性が高く計測できます。
子供も大人も上質な眠りを
けれども、心地よい快適な眠りは子どもにとっても、大人にとっても1日を気持ち良く始められるだけでなく、健やかな心と体へと導いてくれます。
改めて、睡眠とそのサイクルについて考えてみる、きっかけにしてみてください。