私たちが焦燥感を感じる原因は?
心と身体の不調からくる場合
また、心の持ちようから焦燥感を感じやすくなってしまうこともあります。自分と他の誰かを比べてしまってはいけません。自分は自分、他人は他人、という割り切りが必要です。
更年期に感じる「焦燥感」
外見的にも身体はどんどん年齢を重ねていき、加齢によるシミや皺などの外見的な老化も、女性ホルモンの減少によって加速していきます。さまざまな不定愁訴が襲ってくる更年期に、強い不安感や焦燥感を感じてしまう女性も多いでしょう。
アルコールと「焦燥感」の関係
しかし、飲みすぎると心にも身体にも悪影響を与えてしまいます。アルコールを摂取しすぎると、血液中に一定のアルコール濃度がないと、さまざまな焦燥感や不安感などの禁断症状に手を変え品を変え次々に襲われるようになってしまいます。
一時の間、焦燥感や不安感などのマイナス感情を忘れるためにアルコールに溺れた結果、より激しい焦燥感を味わってしまうことのないよう、アルコールの摂取はほと゛ほどにしましょう。適量であればアルコールは健康に対する良い作用が認められているのも周知のとおりです。毎日適量飲酒する人は、全く飲まない人や時々飲む人に比べて、心筋梗塞などの冠動脈疾患による死亡率が低い傾向にあります。
カフェインで「焦燥感」は増す?
カフェインの効能としては、眠気覚ましなどの興奮作用や尿の排出を促す利尿作用などが知られていますが、このほかにも自律神経の働きを高めるため、リラックス作用や満足感や集中力を高めたり、運動能力を向上させるなどさまざまな効果があります。
特に、自律神経の働きを強めるということは、身体全般の不調にも効果を発揮できるということですから、適量であれば、カフェインは心の健康にも身体によいということが言えます。しかし、摂りすぎると焦燥感の原因にもなりますので、摂りすぎには注意が必要です。
チョコレートやココアは?
チョコレートを食べると集中力が増す、毎日チョコレートを食べている人は幸福感を感じる割合が多い、などの研究結果が報告されています。しかし、その一方で、甘いものの過剰摂取が、ある種の炎症の原因となることも知られています。
カフェインには習慣性もありますので、適量を摂るよう気を付けましょう。
過食に走ってしまう時
また、過食に関しては、炭水化物や甘いものばかり食べて偏食がちになってしまうと、身体が必要な栄養素とエネルギーを摂取するため際限なく食べ物を欲してしまうという悪循環になります。
ですから、焦燥感や不安感などを感じて過食を止められないという場合は、食生活を見直し必要な栄養をまずは、しっかり摂ることから始めると良いでしょう。野菜だけ食べ続けるなどの無理な食生活は、逆に過食に繋がりますから止めましょう。バランスよい食習慣を心がけ、必要な栄養をしっかりと摂ることで、焦燥感もコントロールしていきましょう。
焦燥感を感じるときの対策は?
他人と自分を比べるのを止める
生活習慣
早寝早起き
そして、体にある物質をエネルギーとして使える物質に変えていく働きをするホルモンである「成長ホルモン」があります。「成長ホルモン」は年齢にかかわらず、人間が生きていくのに必要な働きをし、日が暮れて暗くなったころに静かに横になることで活発になることが知られています。
しかし、成長ホルモンの分泌が制限されてしまうと、身体症状だけでなく、疲れやすくなる、集中力が低下がする、不安や孤独感・焦燥感などの不定愁訴に悩まされていきます。
朝日とともに目覚め、暗くなったら眠りにつくという生活は、焦燥感や不安感を取り除くために、有効な方法だといえます。
食生活の見直し
バランスよく、肉も魚も野菜も炭水化物も、しっかり摂取しましょう。カルシウム・マグネシウム・ミネラルや鉄が足りなければイライラしたり不安になり焦燥感を感じたりします。
また、砂糖の過剰摂取も不安感や焦燥感が強くなり、不調の原因にもなります。バランス良い食生活をしているにもかかわらず、不安感や焦燥感に悩まされるという人は、間食の摂りすぎや、砂糖類の過剰摂取を今一度見直してみましょう。
有酸素運動
ヨガ
心をリラックスさせるサプリメント
セロトニンは昼間、太陽光を浴びることなどで、必須アミノ酸のトリプトファンから生成される神経伝達物質の一つです。精神を安定させ、日中の覚醒を促したり、体温調節などにも関わっています。セロトニンとメラトニンがうまく切り替わることで、快眠にも効果が発揮されます。
漢方
自律神経に作用する漢方薬としては・柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)・黄連解毒湯(おうれんげどくとう)・補中益気湯(ほちゅうえっきとう)・半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)などがあります。これらのものは、自律神経の失調からくる不安感などを改善する作用があります。
アロマ
レモンバーム、オレンジスイートなどの柑橘系アロマはストレスを和らげるのはもちろん、消化促進や冷え性への効果や、最近の研究では認知機能の改善にも役立つことが知られています。また、ラベンダーは、フローラルな香りでリラックスできるのはもちろん、疲れ目れや肩こりにも効果があります。
心の健康にはまずは身体から
心の健康にはまずは、身体を整えていきましょう。そして心が疲れた時には、少しだけ贅沢をして部屋に好きな花を飾ったり、好きな映画を見たり、自分なりの楽しみを見つけることできっと、長いトンネルから抜け出せるはずです。