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松竹梅のランクの逆・次はなにか・松竹梅のランクのランクの類語

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ビジネス用語 / 2018年05月17日
松竹梅のランクの逆・次はなにか・松竹梅のランクのランクの類語

「松竹梅」のランクって何?

松竹梅のランクの逆・次はなにか・松竹梅のランクのランクの類語

料理のメニューや祝い事の席などでたびたび登場する「松竹梅」ですが、その言葉は文字どおり「松」と「竹」と「梅」を表しています。どれも不老長寿と言った意味合いを持つ縁起が良いもので、正月の飾りものとしてもたびたび使用されています。

松竹梅の語源は、古代中国の「歳寒三友」にあると言われています。歳寒三友とは水墨画の画題の事で、松と竹は冬でも緑を保っているところ、梅は花を開かせるところが魅力として扱われていました。その後平安時代や室町時代・江戸時代に松竹梅の縁起の良さが考えられるようになり、現在のような縁起物としての扱い方が普及しました。

ランクに使われる松竹梅の語源とは

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物事のランクを表すための言葉として世間から広く知られている「松竹梅で」すが、実は元々これら三つの言葉には等級的差異はなく、ただ縁起が良いものとして知られていました。しかしいつしか物事の良さを決めるための言葉にすり替わり、松=最良・竹=良・梅=並と言うような「ランクを示すもの」と言う考えがされるようになりました。

松竹梅の順番がこのようになっている理由は二つあります。一つ目は、縁起物として考えられるようになった順番であることです。松は平安、竹は室町、梅は江戸時代より縁起物として認知されました。この認知の順番がランクに影響していると言われています。二つ目は、単に「しょうちくばい」の語呂が良い事です。こうして松竹梅のランクが決められていきました。

松竹梅のランクの逆は何?

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良いもの3つのランクを表すためにたびたび使用される松竹梅に、正確な対義語はありません。悪いもの3つを表すために、わざわざ別の言葉をあてて表現する必要性がないからでしょう。

あえて逆の意味を有する言葉として挙げるのであれば「ワースト3」と言う言葉が当てはまるでしょう。ワーストは英語で、「一番悪いもの」を意味しています。一番悪いものが3つあると言う英語からすれば意味が通じなくなるような単語ですが、日本ではおなじみの言葉となりつつあります。

松竹梅に類語はある?

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物事のランクを表す松竹梅は、酒やウナギ、肉など料理の品質のランクや値段の違いを表現するためにありますが、松竹梅の他にも、物事のランクを表現するために使用される熟語がいくつかあります。熟語の中には我々の生活になじみ深いものもありますが、非常にニッチで聞いた事もないような熟語も多くあります。

ここからは、物事のランクを決めるために使用される熟語には一体どのようなものがあるのかについていくつか例を紹介していきます。聞いた事のあるものから使用できる分野が非常に狭いものまで、松竹梅の類語を一部だけ見ていきましょう。

金銀銅

オリンピックやスポーツなどの試合を好んで観戦している方にはなじみ深い「金銀銅」も、物事のランクを定める際には大変多用される言葉です。順位によって金メダル・銀メダル・銅メダルを受け取るようなシーンを見ると、順位付けのための言葉だと言う事がよくわかるでしょう。

金銀銅は古くから装飾品や武器などに使用される鉱物で、金から順に錆びにくいと言う特殊な性質を持ちます。また、金が最も地球上には少なく貴重で、次いで銀銅が貴重な鉱物と言われています。このような価値の違いが順位に反映されていると言えるでしょう。またお互いに色に違いがあり区別がつきやすいと言う点が、メダルに選ばれる要素として含まれています。

雪月花

先ほど紹介した「金銀銅」は、松竹梅が持つランク付けを共通事項として持つ言葉でしたが、次に紹介する「雪月花」は、松竹梅が持つ等級的意味合いではなく、美しいもの・縁起が良いものと言う意味を共通事項として持っている言葉です。これらが良いものとして認識されるようになったのは、松竹梅と同じく古い時代にあります。

雪月花が美しいもの・良いものとして考えられるようになったのは、平安時代からです。春の桜・秋の月・冬の雪が風雅なものとして扱われた事に起因しています。これら3つの要素は平安以降の人々の美的生活を形成するものとして重宝され、現代でも風流の代表格として認識されています。

甲乙丙丁

昔の人の成績表や契約書類などにたびたびみられる「甲乙丙丁(こうおつへいてい)」も、松竹梅のようなランクを示す言葉として使用されていました。言い換えれば「秀・優・良・可」の4つです。4つの中で甲が最も良く、丁が最も悪いものを表しています。甲乙丙丁をランクの違いとして利用する考え方は日本だけでなく、中国にも存在しています。

甲乙丙丁の言葉の語源は、十干にあります。十干とは古代中国より発生した言葉で、干支と共に暦の表示などに用いられるものです。「甲乙丙丁戌己庚辛壬癸」の10要素からなり、日付だけでなく方角や命名を表す言葉としても使用されていました。甲乙の順位的考え方があるは日本だけでなく、中国では有機化合物の命名に十干が使われています。

黒紫緑

黒茶白と聞くと、武道を嗜んでいる方はピンとくるものがあるでしょう。武道で順位が変わるごとに色が異なっていくものと言えば、腰に巻いている帯です。武道を始めた方はまず白帯を巻き、級が上がっていくごとに帯の色が変わります。そして段まで辿り着くと黒帯となり、そこから色は変わりません。

ほとんどの武道はまず白帯から始まります。次いで黄色や青・緑などの色を通過し(帯の色が少ない武道は1色だけと言う場合もある)、級としては最終的に茶色に辿り着きます。その後昇段試験に合格すると黒帯を巻く資格を手に入れる事ができます。

食べ物のランクの中に存在する「松竹梅」

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日本人が松竹梅の身近に感じる機会と言えば、「食べ物」が関与してくる時でしょう。希少価値が高いもの、豪華なものなどが松の称号を得、逆に並のものが梅と言う称号を与えられるような仕組みとなっています。

ここからは、料理などにたびたび登場する松竹梅について、品目ごとに紹介していきます。酒やそのた料理に使われる松竹梅の違いについて見ていきましょう。

日本酒

日本酒のなかでも上位の人気を誇る「松竹梅」は、すっきりとした味わいと飲みやすい口当たりから、初心者でも楽しめるお酒として知られています。和食だけでなくスイーツにもぴったりで、海外からも注目を集めています。石原裕次郎さんや渡哲也さんらがCMに抜擢され、人気に火が付いた日本酒です。

ちなみに、日本酒のランクを意味する言葉は「松竹梅」ではなく、「特撰」「上撰」「佳撰」の3つです。元々は日本酒の階級制度に則って「一級」や「二級」などと呼んで酒をランク付けをし、級が高いものに多く税をかけていました。しかしそれらが廃止される事となり、代わりに専門家らが審査を行い、品質の良いものから特撰・上撰・佳撰とランクを与えていきました。

コースなどの料理

懐石料理や寿司などのコースだけでなく、今や焼き肉などの庶民にも親しまれるコース料理の中にも松竹梅の言葉が登場するようになりました。やはり松のランクのコースほど値段が高く、豪華な傾向があるのがうかがえます。

また焼肉屋などでは、松竹梅のランクによって食べられる肉の種類が変わるのが特徴として挙げられます。やはり松ほど食べられる種類や肉の品質が高く、竹や梅がそれらよりやや劣るのが傾向として見られています。また持ち帰りの寿司は松竹梅ではなく、「竹梅菊」とランク付けを変更している所も少なくありません。

うなぎ料理

日本人になじみ深い料理と言えば、うなぎです。絶滅が危ぶまれており食用としての利用を禁止する声も上がっていますが、やはりその美味しさからいまだにうなぎ料理を提供する店は少なくありません。

うなぎ屋などでよく見かける松竹梅のランクは、使用しているうなぎが違うのではなく、うなぎやご飯の量によって差を分けている部分や、付属して出される一品料理などに違いができる事によってランクが付けられています。しかし中には養殖ではなく天然もののうなぎを提供し違いをわける場合もあり、その時は「特上松」と言ったような表現をする場合もあります。

なぜ意味のわかりにくい松竹梅と言う言葉を使うの?

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松竹梅と初めて聞く方の多くは、その言葉の意味を理解する事が難しいでしょう。簡単に「上中下」や「特上・上・並」と言った言葉を使えばよいのに、なぜこのように言葉をすり替えて使用しているのだと疑問に思った方も少なくないでしょう。

このような言葉を使用するのは、「上中下」や「特上・上・並」と言った言葉が余りに率直過ぎて、値段が安く比較的質が高くない下や並を選びづらいと言うのが背景として存在しています。直接的で言いにくい言葉を少しでも和らげるため、「松竹梅」と言う隠喩が広まったとされています。

松竹梅の次って何?

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良いもの3つの等級を表す松竹梅に続く次の単語はありません。しかしよく結婚式などのお祝いの席で松竹梅の次に続く言葉を見かけると言う意見もあります。確かに松竹梅の次に続くようにそれらしい言葉を並べていますが、最寒三友や等級的意味合いを持つ松竹梅とは異なり、席の名を決めるために付けられた単なる名前である事を知っておきましょう。

ちなみに、お祝いの席などでつけられる席の名前は「松竹梅福禄寿雪月花金銀宝錦祝美桐桃葵蘭楓桜柏桂楠藤椿鼓笛扇舞鶴亀翁嫗華賀鈴鳳」と続いていきます。松竹梅以降のすべては、等級的意味や最寒三友に関係する言葉ではありません。

松竹梅では「竹」が最も選ばれる?

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料理などのジャンルを問わず、松竹梅の中で最も選ばれやすいのが真ん中の「竹」だと判断されています。特にうなぎ屋で三種類の中で最も頼まれているのが、多くの店が真ん中の竹だと言われています。

理由は、高くもなく低くもない値段と、ケチな人間に思われたくないと言う心理があるからだと推測できます。松を選ぶほどの金銭的余裕はないが、一番安い梅を選ぶのはプライドが許さない・他人からケチだと思われたくないと言う心理が働き、多くの人間がその中間である竹を選んでしまうのでしょう。

松竹梅を逆にして使用しても良い?

松竹梅のランクの逆・次はなにか・松竹梅のランクのランクの類語

松竹梅のセオリーは、松が一番値段が高く品質が良くて、梅が最も悪く、竹がその中間と言う「松→竹→梅」のランク付けです。しかし、料理屋の中にはこのセオリーに反し、梅→竹→松のランク付けで商品を提供している所も少なからず存在しています。

理由は、松竹梅と言う言葉が普及した事によって「梅」を頼みづらくなった事が挙げられます。梅は価格が安いので頼みづらい、恥ずかしいと言う気持ちを持つ人が増えた事によって、梅を頼みたくても頼めないと言う方が増えてきました。そこで料理屋側が工夫し、松竹梅を逆にすることでそのようなトラブルを回避する事に成功しました。

ランクを意味する「松竹梅」を正しく理解しよう!

松竹梅のランクの逆・次はなにか・松竹梅のランクのランクの類語

今回は松竹梅の意味や語源、ランク付けとして使用される理由、料理などでの使われ方などについて紹介していきました。松竹梅がどのようにして誕生したか、また現代の日本でどう使用されているのかについて知る事ができたでしょうか。

松竹梅は物事のランクをつけるために使われる言葉ですが、本来は美しいもの・縁起の良いものを総称して生まれた言葉です。本来の意味もしっかりと覚えておき、日常でもたびたび登場する松竹梅となじみを深めていきましょう。

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