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社会心理学の用語例・実験例・おすすめの大学・本・活かす就職先

Author nopic iconkuritch
心理学 / 2018年05月08日
社会心理学の用語例・実験例・おすすめの大学・本・活かす就職先

社会心理学とは

「社会心理学」とはどのような学問でしょうか。これは個人、集団、社会の組み合わせの中で、各々がどのような行動をとり、どのような傾向や法則性があるのか、あるいは問題などを研究します。社会現象をどのように捉え行動を変えるのかという、個人と社会との相互関係を調べるのが概要です。

社会心理学は、「集団内行動」「集団行動」と定義しつつ個人のパーソナリティやいろいろな条件から観察して、心理学的な法則を解明することを目的にしています。

社会心理学の始まりとは

社会心理学の歴史は1908年で、心理学者のウィリアム・マクドゥーガルが書いた「社会心理学入門」や、社会学者エドワード・A・ロスが書いた「社会心理学」が発表されたことが発端だとされています。1913年には、ジョン・ワトソンによる「行動主義者の見た心理学」が発表され、それ以降は行動主義が社会心理学の中心となっていきました。

社会心理学が学べるおすすめの大学

では実際に、社会心理学が学べる大学についてご紹介します。心理学系統に強い学部のある大学がメインとなっていきます。

東京大学大学院人文社会系研究科社会心理学研究室

教授が個別ラボを運営しながら教育研究を行っています。 内容は人の神経や生理基盤に至るまで、社会構造や文化との関わりにも視野を広げています。旧来の社会心理学を超えた構築を目指している場所です。

立正大学心理学部対人社会心理学科

社会心理学を専門とする専任教員が在籍すル学部・学科です。社会的認知、コミュニケーション、集団といった基礎領域に関する研究から、恋愛、犯罪、消費などの応用領域に至るまで、幅広いテーマにきめ細かく対応するような内容を日や考えています。

東洋大学社会学部社会心理学科

社会のできごとを心理学的視点で捉え、個人や人間関係を対象とする心理学を学べます。現代社会の問題にアプローチしながら、心理学に関する基礎科目も幅広く扱い「認定心理士」などの資格取得を目指すこともできます。

社会心理学に関するおすすめの本や教科書

では、社会心理学に関しての詳しい内容が書かれている本についてご紹介します。社会心理学に関して知りたいという方におすすめする本を揃えました。

PRE-SUASION

PRE-SUASION(プリ・スエージョン)とは、Persuasion(説得)の冒頭のper、Suasion(勧告・説得)とを併せた著者チャルディーニによる造語です。

「影響力の武器」という名著を書いた著者による最新刊です。かつて六つの影響力の武器(返報性・好意・権威・社会的証明・希少性・一貫性)と唱えていましたが、そこにさらなる「第七の武器」が明らかになったことをここで綴っています。

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『影響力の武器』で有名なロバート・チャルディーニ氏の新作。本作では他人を動かすための前準備のテクニックについて説明しています。

入門社向けな社会心理学系の本

人間として、社会とどう向き合って生きればいいのかを、この本から学んだ人は多いと聞きます。楽しく読める内容に改編された古典的名作です。

子供はもちろん多くの大人たちにも共感してもらえることを前提にしています。勇気、いじめ、貧困、格差、教養などの、初版当時から今も変わらない人生のテーマに真摯に向き合っていく主人公コペル君と叔父さんのストーリーです。

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絶対に買った方がいいです。すこし説教くさい本だとは思いますが、この本を読んで学生の僕でも感動してなみだがでました。

反共感論―社会はいかに判断を誤るか

近年、「共感」というキーワードに世の中は肯定的な捉え方をしている風潮です。しかしその共感こそ人々が勝手に枠を決めてしまし、不公平さや不均衡を生み出しているとしたら、どう思うでしょうか。

無条件に肯定されている共感が、かえって問題のある政策から人種差別に至る原因とされていると唱える本書、心理学・脳科学・哲学の視点からその危険な本性に迫っています。

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「共感」に対し、悪いイメージを持つ人はほとんどいないだろう。しかし本書は、共感の意義そのものは認めつつ、それが特に社会的判断において如何に危ないものであるか、道を誤らせるものであるかを、さまざまな事例や実験をもって説得的に示す。

社会心理学の用語例

ここでは社会心理学上で頻繁に登場する用語についていくつかご紹介します。以下のような言葉を見かけるかと思われます。用語の意味を理解しながら、社会心理学を紐解くともっと面白くなっていきます。

集団意思決定

「集団意思決定」とは、複数でいくつかの選択肢の中から答えを導く出すことです。 集団で議論を重ね,意思決定することで、啓発し合いながら創造的な問題解決を探る方法です。「グループ意思決定」とも呼ばれています。

集団的浅慮

集団的浅慮(しゅうだんせんりょ)とは、集団の意識決定の場で、メンバーの個人的決定よりも劣る決定がされてしまう傾向のことを指します。これは「集団思考」とも呼ばれます。集団の凝縮性が高い状態で、外部の情報も遮断された状況にて起こりやすい現象だとされています。

社会的手抜き

人は集団で仕事をするケースが多いとされています。お互いに力を合わせ協力すると仕事も早く効率が良いこと、より大きなことを動かせる可能性もあります。しかし人は集団になると、その中で怠けるという癖もあります。

「自分がやらなくとも誰かがやってくれる」といった心理が働き、そのような考えの持ち主が増えてしまうと、かえって一人当たりの効率は低下するという現象が起こります。これを「社会的手抜き」といいます。

分配原理

「分配原理」とは、集団が遂行した課題への報酬が発声する際に、その必要度に応じてメンバー間の報酬分配を決定する方法を定義したものを指します。自分の取り分が少ないといった不公平感を抱いてしまうと、それが原因で集団が分裂したり、状況が悪化する恐れがあります。公正に報酬を分配する必要があります。

社会心理学の実験例

社会心理学に関しての著名な実験例が存在します。ここでは社会心理学に関した実験例の幾つかをご紹介します。

傍観者効果

傍観者効果(ぼうかんしゃこうか)とは、ある事件が起こったとして、自分以外に傍観者がいる時に率先して行動を起こさないという心理のことを指し、そのための実験を指します。その現場に傍観者が多いほど効果が高くなっていきます。

例えば、誰かが道で倒れていた場合、率先して助けに入る人がいると、その周りには「野次馬」だけが囲んでしまいます。この状態を言います。

ホーソン実験

「ホーソン実験」とは、1924年から1932年まで、アメリカのシカゴ郊外のウェスタン・エレクトリック社ホーソン工場で行われた実験のことです。その結果、職場の物理的な環境条件からではなく、人間関係が生産性に影響するということを、突き止めたのが有名です。

認知的不協和

「認知的不協和(にんちてきふきょうわ)」とは、アメリカの心理学者レオン・フェスティンガーによって提唱された実験結果です。フェスティンガーは、単調な作業を行わせた学生に対し報酬を支払い、次に同じ作業をする学生にその作業の楽しさを伝えさせる実験を行いました。人が自身の中で矛盾する認知を同時に抱えた状態、そのときに覚える不快感を表します。

リスキーシフト

リスキーシフト(risky shift)とは、1961年にストーナーが唱えた社会心理の一つです。普段は穏健な考え方で節度を守って行動する人が、ある特定の集団の中に入ると、大胆な言動を行って一緒に同調や主張をしたりするようになっていく様子をいいます。これは後に「集団思考」として知られていく現象となりました。

社会心理学が活かせるおすすめの就職先や仕事

社会心理学を学びたいと大学などの専門機関で取得すると、どのような就職への活路が見出せるのでしょうか。ここでは社会心理学の知識が活かせる職業についてご紹介します。

スクールカウンセラー

「スクールカウンセラー」とは、学校の現場にて生徒やその保護者に関した心のケアと支援を目的に遂行する職種のことを指します。実際に生徒を担当する教師とは全く別で、関係者をサポートするので多義にわたります。それは教員への指導や心のケアも行うことが可能なので、近年の学校現場でのニーズがとても高まっています。

キャリアカウンセラー

「キャリアカウンセラー」とは、個人の興味、能力、価値観、特性などを配慮し、最も望ましいキャリアの選択や開発を支援する専門家のことを指します。職業選択の悩みを抱える人は多く、その渦中でどのような仕事に向いているのか、今の職場は最適なのかといった仕事に関わる相談を受け、その上で適性や適職の発見を促し、悩みの解決へと導いていきます。

社会福祉士

「社会福祉士」とは、身体上および精神上の障害が認められ、または環境上の理由で日常生活に支障がある人物の、福祉に関する相談や助言、指導および福祉サービスを提供するために行う業務に当たる資格を有した人のことを指します。

分野別社会心理学の簡単な理論内容

社会心理学は広範囲な見解で述べられているため、さらなるシチュエーションへの集約からの見方が求められます。ここではいくつかの分野別から見た社会心理学について述べていきます。

恋愛の視点からの社会心理学

恋愛こそ社会心理学とも密接な関係があります。それは「恋愛心理学」とも言いかえることができます。「好きな人に振り向いてもらいたい」「自分に興味を持ってもらいたい」といった心境になるのが恋愛の渦中にいる時です。その際のポイントとなるのが「対人魅力」と呼ばれています。

理想的な人物が二人いたとして、その際に会話の善し悪しで決定させるとしたら、対人魅力が高い人を選んだということになります。恋愛上での人間関係についても、実験や調査を行って解答を追求するのが、社会心理学としての課題です。

社会心理学から見た集団とは

「集団」とは、単に複数の人々の集まりではなく、それにより生じる社会的なまとまりのことです。会社や学校などの組織化している集団や、同じ趣味を持つ人が集まった集団など、種別はさまざまです。しかし社会心理学上で共通して言えることは、「相互作用と相互依存関係が主になっている」ということです。目標や役割が必ずあり宛てられています。

社会心理学と心理学の違い

社会心理学と心理学都ではどのような違いがあるのでしょうか。まず一般的な心理学とは、個人を対象とした考え方や見解です。個人を比較して研究する分野と言えます。例えば、近年ではうつ病になりやすい傾向などを分析し、相違点やパターンを見つけていくことから、「個人を比較」して人間の心理や行動パターンを研究します。

一方、社会心理学とは、「社会のコミュニティをテーマ」にします。例えば、貧困地区での犯罪発生率はどのような傾向があるのかなど、社会心理学では、個人差そのものはあまり探究せず、環境や周辺社会が人々に与える影響に注目する学問です。

社会心理学のおすすめの資格

社会心理学を学んでいく中で、どのような資格や認定制度に着目し、取得するといいのでしょうか。ここでは社会心理学を学ぶことで得られやすい資格などについて言及します。

学芸員

「学芸員」とは、博物館法に定められている博物館(美術館・天文台・科学館・動物園・水族館・植物園なども含む)における専門的職員および、その職に就くための国家資格のことを言います。各種館内で働くために必要な資格ですので、社会心理学そのものだけではなく、資格試験に向けた学習や知識、経験などが必要です。

社会調査士

「社会調査士」とは、社会調査の知識や技術を用いながら、世論や市場動向、社会事象などをとらえる能力を有する調査の専門家を指します。社会学部・福祉学部・経営学部にて標準カリキュラムに対応する6科目の単位を履修が第一条件となります。資格試験というより、認定している機関へ論文などの書類を送り審査通過した人物が認定されます。

認定心理士

「認定心理士」は、4年制大学にて心理学の標準的な基礎知識と基礎技能を修得していることを認定します。申請すれば資格を取得できますが、職業に直結する内容ではありません。ボランティア活動などで心理学の基礎知識・技能を生かしたい人や、将来、心理学の専門職を目指す人には最適で役立つ資格です。

社会心理学は姿がない社会の心理を見抜くこと

社会心理学を学ぶと、社会の成り立ち、構成、集団心理、社会が与える影響など、社会生活を充実させるアイデアがわかってきます。しかし間違われやすいのは、社会そのものは実在していないということです。

形や姿があるわけではなく、人が各々の頭の中で作りあげていった概念であることを認識しておく必要があります。その上で、自分に何ができるのかを探していくという学問と言えるでしょう。

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