有能な怠け者か診断できるチェック項目
まずは自身が有能な怠け者であるかどうかを以下の項目でチェックしてみましょう。
スケジュールは常に頭に入っている
無能な人は得てしてこの順番がぐちゃぐちゃになってしまっています。それも全てはスケジュールをきちんと把握していないことに由来します。
観察力に優れている
「目端が利く」というのはまさに要領のいい人を表す言葉で、そのためには絶えず周囲に気を配り自分がどう動くべきかを計算する必要があります。
人に使われるより人を使うほうが好きだ
また完璧主義が過ぎて、何事も自分で全部やらなければ気が済まないタイプの人もいます。こうした人も有能な怠け者にはなれません。時には人に任せる、人を使うといった手を用いることの重要性を知る必要があります。
細かいことには興味がない
有能な怠け者は細々としたところよりも、もっと大局的な位置から物事を俯瞰します。より簡単にいうと力の使いどころを知っているということになります。無駄なところにリソースはかけないということです。
課程よりも結果のほうが大事だ
しかし有数にとって興味があるのはその種からどの程度の収穫量があるのかという点です。どんな実がなるのかやいつ発芽するのかはその都度報告すれば良いことです。問題はどれだけのものを得られるかという結果を具体的に伝えられるかどうかです。
目的のためなら手段は選ばない
中途半端にいい人でいたいがために、徹底できない人は無能の烙印を押されても致し方ありません。有能な怠け者は優先事項はなんなのかということをしっかり抑えているということでもあります。
物事を逆算して考える傾向がある
たとえば1ヶ月後が締め切りの場合、有能な人は締め切りから逆算して2週間前にはここまで、1週間前にはここまでと区切りを入れます。そうすることで今日やるべきことが見えてくるのです。
「有能な怠け者」の名言の由来
・有能な怠け者は指揮官にせよ
・有能な働き者は参謀に向いている
・無能な怠け者は下級兵士が務まる
・無能な働き者は銃殺するしかない
というやや過激なものです。その真意というものはどこにあるのでしょうか。
前線指揮官
そこに有能ではあるが怠け者を配置するというのは、日本人の感覚としてはなかなかわかりづらいものがあります。日本では勤勉であることが尊ばれ、怠け者は低い評価を受けるからです。
司令官など
日本の経済成長は効率や生産性を無視した個人個人の「頑張り」に依拠していました。もちろんリーダー自身もそのように働いていました。
しかし効率の高い働き方には権限委譲や分担などの有能な怠け者式の働き方が必要です。特に司令官などのリーダー層になればなるほどこのような考え方で仕事に臨まなければなりません。
有能な怠け者と有能な働き者
歴史を見ても同様です。秦王朝を倒し数百年続く漢王朝を興したのは劉邦です。ライバルの項羽に比べれば、家柄や個人的な技量では劣っていました。しかし劉邦が最終的に天下を取れたのは彼が有能な怠け者だったからです。
そして有能な働き者である参謀の張良や蕭何、将軍の韓信などをうまく使いこなしました。ここが自分でなんでもやらなければ気が済まない項羽との大きな差でした。
有能な怠け者は、有能な働き者を見つけ重用することができればそれだけで成功したも同然だといえるでしょう。
有能な怠け者が上司から嫌われる理由
時には本意でない仕事を押し付けられることもありますし、冷遇されることもあるでしょう。最悪の場合、有能な怠け者はその有能さゆえに組織から追い出されることもありえます。
ではなぜ、上司は有能な怠け者を嫌うのでしょうか。そのわけを探ってみましょう。
部下は使い潰すもの?
そこで上司の中には、部下を使えるだけ使って潰してしまう人間も出てきました。こうしたタイプの人は「代わりはいくらでもいる」と嘯きます。そして上司の言葉には絶対的な服従を求めます。そのため自分自身を確立している有能な怠け者タイプを疎ましく思うようになります。
目標に終わりはない
しかし有能な怠け者は「自分の仕事は果たした」と考えます。部下に目標を持たせ常に追い込みたい上司からすると、こうした考えは「甘い」と映ってしまいます。ノルマは果たしているにもかかわらず評価が低くなるのはそのためです。
有能な部下は地位を脅かす?
ほとんどの経営者や管理職は自分の部下は自分より少し劣ってるくらいがちょうどいいと考えています。そのため要領よく物事をこなす有能な怠け者に脅威を感じ、出る食いは打っておこうということになります。
有能な怠け者と無能な働き者の違い
有能とは?
無能とは
働き者と怠け者
たとえばサラリーマンで一生懸命に動き回っても成果を出せない人と、適度に手を抜くが与えられた使命は果たす人どちらが貢献度が高いでしょうか。長時間働けば誰でもそれなりの成果は出せるものです。しかし時間がかかるということはその分コストもかかっているということになります。その意味では有能な怠け者の方が高く評価されるのも当然ではないでしょうか。
有能な怠け者の特徴
自信家である
動きが速い
ポイントを見抜く力がある
しかし有能な怠け者は誰が決裁権者かを考え、その相手だけに集中します。どこを攻めれば得点できるのか、ポイントを見抜く力が求められます。
即断即決ができる
また即断即決ができるのは日頃からしっかりとした準備をしていることの証拠でもあります。準備ができていれば、いざという時にあれこれと逡巡することもなくなります。
報酬の意味をよく知っている
自分の報酬分の仕事はきちんとします。そこが無能な怠け者や働き者との大きな違いです。彼らはたとえ報酬分の仕事ができなくても、言い訳をして甘えます。
報酬分の仕事しかしないのは、決して甘いことではありません。報酬分は何がどうあってもきっちりと責任を持って遂行するということでもあります。
怠け者こそ最高の働き者
時間や組織に縛られず、自分らしく生きる、仕事をすることができるのが有能な怠け者であり。最高の働き者だといえるのではないでしょうか。