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ファミコン言葉の一覧・例・使う人の印象と治す方法|のほう

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カテゴリ:名言・格言

初回公開日:2018年03月27日

更新日:2020年03月09日

記載されている内容は2018年03月27日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

ファミコン言葉の一覧・例・使う人の印象と治す方法|のほう

ファミコン言葉とは?

ファミコン言葉とは、ファーストフード店やコンビニエンスストア、ファミレスなどで、若いアルバイト店員や学生アルバイトが主となって接客する際に使う間違った言葉づかいのことを言います。

ファミレスの「ファミ」とコンビニの「コン」を合体させてファミコン言葉と言うものですが、バイト敬語・接客語などといった表現をされることもあります。敬語風に見えるけれど正しくはない言葉づかいで、聞く人によっては違和感や不快感を覚えてしまう可能性もあります。どこか学生アルバイトといった未熟さも感じさせ、接客の実務現場においてふさわしくありません。

一見丁寧な印象のファミコン言葉、どこが誤りで正しい表現はどういう言い回しなのか、例を挙げながら紹介していきます。

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読み方:ファミコンことば
別名:コンビニ敬語、ファミレス敬語、バイト敬語

ファミリーレストランやコンビニエンスストアの店員が、客に対して用いる特徴的な言葉のこと。コンビニ敬語、ファミレス敬語ともいう。また、アルバイト店員がよく用いるということから、バイト敬語ともいう。

ファミコン言葉の一覧

ファミコン言葉には、下記のようなものがあります。よく耳にする言い回しもあるのではないでしょうか。代表的なものを一覧で紹介します。

・は抜き言葉
・ら抜き言葉
・~円からお預かりします
・よろしかったでしょうか
・~になります
・~のほう

ファミコン言葉の例

代表的なファミコン言葉の例をいくつか、正しい用法とともに紹介します。

ファミコン言葉(1)「のほう」

コンビニやファミレスで初めて接客業を経験した人は、違和感などなく使っている言い回しの可能性がありますが、代表的な「ファミコン言葉」のひとつがこの「のほう」という言葉づかいです。

年齢層によっては、小さい頃からこの間違った言い回しが浸透しているため、接客業に携わって、誤りであると教わった経験のある人でなければ、間違っているということに気づいていない人もいるのではないでしょうか。

「のほう」の正しい使い方

「方」という言葉は、いくつか選択肢がある場合の対象を示したり、方向を表したりする意味を持ちます。今回の間違いは、余計な言葉が使用されているということです。

いくつか選択肢がある場合の対象を示す際の使い方は、「クーポンでAとBの景品どちらかをお選びいただけますが、どちらの方になさいますか」などといったように、対象がいくつか存在し、どちらかを選択する場合に使います。

方向を表す意味での正しい使い方は、「化粧室は出られて右手の方にございます」という場合など、お客様から道や場所をたずねられた場合のこのような言い回しです。

ファミコン言葉:「のほう」を訂正してみる

・お弁当のほうは温めますか。「のほう」は不要
・お弁当は温めますか
・ご注文のほうは以上でしょうか。「のほう」は不要
・ご注文は以上でしょうか

ファミコン言葉(2)「かたち」

「かたち」もいわゆる「ファミコン言葉」の一つであり、正しい表現ではありません。 「かたち」は文脈上、とくに必要ない言葉ですので、くっつけて使わないようにしましょう。

「かたち」の正しい使い方

丁寧な言い回しとして「かたち」と使ってしまう場合、本来の狙いはワンクッション置いたやわらかい表現を用いたいというものではないでしょうか。丁寧に伝えたい場合でも、不要な言葉を付け足す必要はありません。例えばこの場合、「大変申し訳ございませんが」など、謝罪や気遣いの言葉を前につけると、柔らかい表現に変えることができます。

ファミコン言葉:「かたち」を訂正してみる

・10分ほどお待ちいただくかたちになります。「かたち」は不要。
・10分ほどお待ちいただきますが、よろしいでしょうか。

ファミコン言葉(3)「なります」

もともと、「なる」という言葉は変化を表す動詞ですので、何か物の状態が変わったり変化したりした場面で使用する言葉です。ファミコン言葉では、一般的に「~円になります」とコンビニなどで使われていますが、何かが変化したりする場面ではないため、この場合は使い方は誤っています。

「なります」の正しい使い方

「~になります」とは、これから起こることを表す言葉ですので、「~になります」という言葉を使いたいのであれば、「クーポンのご利用でお会計が1200円から1000円になります」といった場面での使い方が正しい用法となります。

しかし、おそらくファミコン言葉でいう「~になります」は、こういった場面で使う言い回しとして使っているのではないのではないでしょうか。丁寧な言い方という意味で「~になります」を用いている場合は、「~になります」ではなく、「~でございます」が正しい敬語です。

ファミコン言葉:「なります」を訂正してみる

・3000円になります。変化していないので、誤り。
・3000円でございます。
・こちらメニューになります。
・こちらがメニューでございます。

ファミコン言葉(4)「~から」

このファミコン言葉は、コンビニのレジでお金のやりとりをする際などによく使われる言葉ではないでしょうか。この、「~から」はどのような意味合いを持つのでしょう、 やはり、ほかのファミコン言葉と同様、余計な言葉がくっついています。

「~から」の正しい使い方

「~から」というのは、なにかが変化したときに用います。場所が変わったり、とある状態のなんらかが別の状態に変化したときなどに、変化する前の対象を指す言葉です。ファミコン言葉でいう「~から」は、特に何かが変化した状況ではないため、意味を持たない言葉ということになります。

「~から」と使いたいのであれば、例えば「お客様から3000円お預かりします」という使い方が正しいということになります。しかし、お金のやり取りで対面しているのはそのお客様のはずですので、わざわざ動作の主体を付け足す必要はありません。

ファミコン言葉:「~から」を訂正してみる

・3000円からお預かりします。「から」は不要。
・3000円お預かりします。

ファミコン言葉(5)「お名前を頂戴」する

「お名前」はあげたりもらったりできるものではないので、 「お名前を頂戴」、「お名前をいただく」という言葉遣いは全く正しくありません。お客様などにお名前を伺う際、「お名前をお教えいただく」の「お教え」の部分がいつのまにか省略されてしまい、今のファミコン言葉である「お名前を頂戴する」「お名前をいただく」という誤った表現になったといわれています。

同様の言い回しで、「お電話番号を頂戴」「ご住所をいただく」なども同じように誤りです。

「お名前を頂戴」する、の正しい使い方

お客様に名前や住所などを伺いたい場合は、そのまま「教えてください」と丁寧語でたずねればよいでしょう。「お教えください」「ご教示いただけますか?」など、正しい敬語表現で動詞を結べばOKです。

ファミコン言葉:「お名前を頂戴」を訂正してみる

・「お名前を頂戴してもよろしいですか?」お名前はもらったりあげたりするものではありません。
・お名前をお教えいただけますでしょうか。
・お電話番号をお預かりしてよろしいでしょうか?
・お電話番号をお教えください。

ファミコン言葉を使う印象

前述のとおり、ファミコン言葉とは「本来の言葉の持つ意味に立ち返ってみると総じてやはり少しおかしい日本語」のことです。ファミコン言葉はその名称の由来のとおり、ファミレスやコンビニなどの接客業において、お客様相手の場面で多く使われています。

ファミコン言葉は丁寧に接したいという気持ちから、行き過ぎた丁寧表現とも言い換えることができます。しかし、それでもやはり誤った言い回しであることに間違いはありません。ただしい敬語が使えない人は、社会において「常識」がないと見なされてしまいます。

おかしな表現を使っていると、その本人だけでなく店や会社の評判まで落とすことになりかねませんので、十分に気を付けたいポイントです。

ファミコン言葉を治す方法

ここでは、いくつかの謝った丁寧表現であるファミコン言葉について、使用例を挙げながら紹介しました。ファミコン言葉は接客語とも言われますが、近ごろでは、ファミコン言葉以外にも、さまざまな「はやり言葉」を耳にすることも増えました。

しかし、接客の現場では老若男女幅広い年代の人と接することになります。実務の現場では誤解や悪印象を持たれてしまうケースも考えられ、ファミコン言葉はふさわしくない場合が多いので使用しないよう、スタッフ間で意識しあい、必要なら指摘ができるとよいのではないでしょうか。

敬語は単に形を覚えていればよいだけでなく、相手に対する「心づかい」を含めて、正しい敬語ということができます。主にお客様である相手に好印象を与える言葉遣いについて、その基本的なことを学び、相手に対する「心づかい」を含めて身につくよう意識しましょう。

ファミコン言葉を使う代わりに

ファミコン言葉は丁寧な言い回しにするために多用されていますが、この誤用を直す方法のひとつとして、誤ったファミコン言葉の代わりに、印象を和らげる役割のある「クッション言葉」を会話の中に一言添えるとよいでしょう。

クッション言葉とは

丁寧な表現を用いて相手方に話す接客の場面などで一言添えると、相手に与える印象を柔らかくすることができ、これをクッション言葉といいます。

「お名前を頂戴できますか?」
「失礼ですが、お名前をお教えいただけますか?」

下の言い回しで、十分丁寧で気遣いの見える表現に感じられるのではないでしょうか。 このように入り方を柔らかくし、まず相手を気遣う言葉を添えるだけで、円滑なコミュニケーションがとれるようになります。

クッション言葉の例

クッション言葉には下記のようなものがあります。これらを上手に混ぜて話せるようになると、格段に「丁寧な表現」にバリエーションが生まれ、社会人としてもスキルがレベルアップします。

・「お手数をおかけいたしますが」
・「恐れ入りますが」
・「申し訳ございませんが」
・「失礼ですが」
・「おさしつかえなければ」
・「あいにく」
・「よろしければ」

「丁寧に話したい」気持ちがファミコン言葉に

ファミコン言葉を使ってしまう理由は多くは「より丁寧な言葉づかいでお客様に接したい」というポジティブな気持ちからではないでしょうか。その結果、現場に根強く残る誤った丁寧な言い回し、つまりファミコン言葉を使うに至っているのでしょう。

言葉を間違うことは悪いことではありません。用法を誤解していたり、間違って使用されている言葉は数多く存在します。しかし、大切なのは間違っていると知っているにもかかわらず、それを放置しそのままの言葉づかいで通していないか、ということです。

特に今回ご紹介したファミコン言葉は、アルバイトの現場などに広く浸透しているため、癖になってしまうとなかなか直すことが難しいと言われています。まずは正しい言い回しを知り、改善の意識を持つことが重要です。

もしファミコン言葉に気づいたときは、その都度言い直したりなどする習慣をつけ、口癖を直すようにしましょう。