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「ご連絡させていただきます」は二重敬語か・正しい使い方

Author nopic iconnaoki0729
ビジネス用語 / 2018年04月30日
「ご連絡させていただきます」は二重敬語か・正しい使い方

「ご連絡させていただきます」の意味

「ご連絡させていただきます」は二重敬語か・正しい使い方

今回は、ビジネスシーンでよく使われる表現の1つである「ご連絡させていただきます」について、深く掘り下げていきます。皆さんも、一度は使ったことがあるでしょう。まずは、簡単に意味について紹介していきます。

「連絡」の意味

敬語に関しては後述していきますので、ここでは「ご連絡させていただきます」の「連絡」にフォーカスを当てて意味についてみていきます。ビジネスシーンでは、どのような意味で使われているでしょうか。

皆さんは、この「連絡」について日常的にさまざまな使い方をしていることでしょう。主な意味としてはこの3つではないでしょうか。

1.自分の気持ちや考えなどを相手に伝えること。
2.関連性がある事柄。
3.2つのことがお互いに通じ合っていること。

ビジネスシーンにおける「ご連絡させていただきます」の「連絡」では、主に1つ目の意味で自分の気持ちや考えなどを相手に伝えることとして使われていることが多いです。

「ご連絡させていただきます」は二重敬語なのか

「ご連絡させていただきます」は二重敬語か・正しい使い方

「ご連絡させていただきます」の表現でよく問われるのが、この表現が二重敬語なのかということです。二重敬語とは、1つの単語において、同じ種類の敬語を二重に使った間違いのことを表します。

結論から言うと、「ご連絡させていただきます」は二重敬語ではないです。これから、理由を説明していきます。

「ご連絡させていただきます」では「連絡」と「させてもらう」の2つの単語が合わさってできています。「連絡」に対して謙譲語である「ご」をつけることで「ご連絡」、「させてもらう」に対しても謙譲語である「させていただく」を適用しています。

この流れで二重敬語ではないかと考えられる方が多いですが、謙譲語はそれぞれの単語において1度しか使われていません。

つまり、1つの単語に敬語を2度使っている訳ではないため、二重敬語ではありません。

「ご連絡させていただきます」の間違った使われ方

「ご連絡させていただきます」は二重敬語か・正しい使い方

さて、二重敬語ではないことを説明しましたが、日本語としてこの「ご連絡させていただきます」を見た場合、どのような印象を受けるでしょうか。実は、間違った使われ方をしている可能性があります。

「ご連絡させていただきます」は間違っている?

この「ご連絡させていただきます」という表現は、使用する状況によってあまり良くない場合があります。ここで問題となるのが、「させていただきます」です。

「させていただきます」には、「相手に許しを請うことで、ある動作を遠慮しながら行うこと」の意味があります。そのため、自分の意志で行う行為に対して「させていただきます」を使うことは、不適切だと言えるでしょう。

つまり、「ご連絡させていただきます」においては、連絡を入れることが、相手の許しを得た上で行われるものなのか、それとも自分の意志で行うものなのかによって、「ご連絡させていただきます」の使い方が正しいかどうかの判断する必要があります。

「ご連絡させていただきます」の正しい使い方

「ご連絡させていただきます」は二重敬語か・正しい使い方

上記では、間違った使い方について紹介しましたので、続いては「ご連絡させていただきます」について正しい使い方を紹介します。一見、正しく使えているつもりでも間違っていたりするので、ここでしっかりおさえておきましょう。

正しく使える場合

さて、自分から相手に許可を得ていなかったり、自分から連絡することを告げたりした場合には、「ご連絡させていただきます」を使用することは誤っていることはこれまで述べてきました。

正しく使える場合をみていきましょう。例えば、上司などから、連絡する許可を得ていた場合や、相手から連絡するように言われたりした場合は、「ご連絡させていただきます」を使用しても正しいです。この場合、許可を相手に得ていますし、また自分の意志による行動ではないためです。

メールでの使い方

もっと具体的な例をあげてみていきましょう。今回は、メールでの場合をみていきます。

よく見かけるのは、メールの文面において「後ほどご連絡させていただきます」といった表現ではないでしょうか。メールにおいて「ご連絡させていただきます」を使うときは、あらかじめ上司や目上の人にメールもしくは口頭などで連絡する許可を得ていない場合、失礼にあたる可能性が高いので気をつけましょう。

「ご連絡させていただきます」と似た表現の使い分け

「ご連絡させていただきます」は二重敬語か・正しい使い方

続いては、「ご連絡させていただきます」と似た表現について取り上げていきます。きちんとそれぞれの意味を理解した上で、使い分けができるようになりましょう。

「ご連絡差し上げます」との違い

「ご連絡差し上げます」これは、「ご連絡させていただきます」ととても似ている表現の1つです。「差し上げる」という言葉は謙譲語のニュアンスを含んでいるのですが、あまり良い印象を持たれないことが多い表現なので、使わないほうがよいです。

良い印象を持たれないという理由は、「差し上げる」という言葉自体に「与える」というニュアンスが含まれており、目上の人や上司に対して使うことは失礼にあたるためです。

この「ご連絡差し上げます」よりは「ご連絡させていただきます」の方が汎用性が高く、また失礼な場合も少なくなるので、迷った場合は「ご連絡させていただきます」を使うようにしましょう。

「ご連絡いたします」との違い

直前に、「ご連絡差し上げます」よりは「ご連絡させていただきます」を使うように書きましたが、一番広く使うことができ、かつ失礼に当たらない表現がこの「ご連絡いたします」です。ちなみにこれは、「連絡いたします」でも同じく十分丁寧な表現です。

また、「ご連絡いたします」という表現をさらに丁寧にした言表現に「連絡申し上げます」もあります。これは、お客様や取引相手の目上の方などに対して使う場合が多い最上級に丁寧な表現です。確かに丁寧ではありますが、同じ会社内や上司には「ご連絡いたします」という表現の方で構わないため、臨機応変に使い分けることができるようになりましょう。

「ご連絡させていただきます」の敬語

「ご連絡させていただきます」は二重敬語か・正しい使い方

最後に、復習の意味も込めて、今回の記事のトピックの1つである「ご連絡させていただきます」の敬語に着目して説明をしていきます。

謙譲語

「ご連絡させていただきます」をもう一度分解してみると、「ご連絡」では「ご」が謙譲語、「させていただく」では「いただく」が謙譲語を表しています。これは謙譲語が使われている単語が異なるので、二重敬語では無いということは上記で述べましたが、間違った使い方をしてしまうのはできるだけ避けたいでしょう。

では、敬語の観点から正しく使える表現は何なのでしょうか。正解は「ご連絡いたします」です。上でも登場しましたが、「ご連絡いたします」は「連絡」に謙譲語「ご」を使い、さらに「~する」の謙譲語「~いたす」を使っています。これは、謙譲語を正しく使って敬語にしており、二重敬語でもなく間違い敬語でもありません。

「ご連絡させていただきます」は使い方に注意を

「ご連絡させていただきます」は二重敬語か・正しい使い方

今回は、「ご連絡させていただきます」という表現をテーマとして二重敬語なのかや正しい使い方、また適切な言い換え表現を紹介してきました。

「ご連絡させていただきます」は、相手から連絡することが許可されていたり、相手から連絡するように言われている場合は、敬語として用いても、間違った使い方にはなりません。しかし、自分の意志や行動で相手への許可もなく連絡する場合などは、「ご連絡いたします」などの表現の方が、敬語として正しい使い方です。

上記のように、状況によって「ご連絡させていただいます」が正しく使えるかどうかは変わってくるので、表現として正しいかは、その場でしっかりと考えて用いることが大切になってきます。また、今回は「ご連絡させていただきます」のみの紹介でしたが、「ご連絡させていただきます」以外でも、正しい敬語で上司や目上の方と話せるようにしましょう。

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