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エピソード記憶と意味記憶の違い・例・エピソード記憶が強い原因

Author nopic icon43たろう
カテゴリ:学習

初回公開日:2018年04月03日

更新日:2020年03月08日

記載されている内容は2018年04月03日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

エピソード記憶と意味記憶の違い・例・エピソード記憶が強い原因

エピソード記憶と意味記憶の違いについて

誰しも、恥ずかしい記憶を消し去りたいと思ったり、トラウマになっている記憶を忘れてしまいたいと思うことがあります。こういった、いわゆる思い出と呼ばれるような種類の記憶はエピソード記憶と呼ばれることが一般的です。

そして記憶には、たくさんの種類があり、一概に記憶といっても覚える内容によっては種類が全然異なるともいえるでしょう。

こちらでは、記憶の種類の違いについて細かく分けて紹介し、思い出と呼ばれる記憶がどのような記憶に分類されるかについて説明していきましょう。

エピソード記憶が長期記憶の中のひとつである。

それではまず、今回の話題の中心ともいえる、エピソード記憶について簡単に紹介していきましょう。

記憶には、保持される記憶の期間によってまず三種類に分類されるといわれています。第一に瞬間的に記憶されるが、すぐに消去されてしまう「即時記憶」、即時記憶よりは長い時間記録されるが、いずれ消えてしまう「短期記憶」、そして長時間の間、頭の中に記録される「長期記憶」があります。

それでは、エピソード記憶とはこれらの記憶の種類のうち、どこに分類されるのでしょうか。その答えとしては、エピソード記憶の性質を考えるとすぐに理解することができます。

エピソード記憶は思い出などといった個人のエピソードの内容であるともいえるでしょう。つまり頭の中にずっと残っている性質があるということは容易に想像することが可能です。したがって記憶の分類上、エピソード記憶は長期記憶に含まれていると考えられています。

意味記憶とは何か?

記憶のことを調べていると、エピソード記憶の他に意味記憶と呼ばれる記憶が登場してきます。ではこの記憶のカテゴリーは、エピソード記憶と比べるとどのような意味を持っているのでしょうか。

一般的に意味記憶はエピソード記憶と同じく、長期記憶のカテゴリーに含まれる記憶の種類であると考えられています。意味記憶の特徴としては、エピソード記憶とは少し異なり、意味記憶はその名が示すとおり、単語の意味や用語の意味、計算式の公式といったような、いわゆる辞書的な意味の記憶であるということが挙げられます。

エピソード記憶と意味記憶の記憶の性質の違い

エピソード記憶と意味記憶の簡単な特徴に関しては、先述の項のとおりです。これらの特徴と整理すると、エピソード記憶が持つ特徴が大きく現れています。

私たちが普段の生活、特に学生生活のテスト勉強でよく行う一夜漬けに代表される勉強で覚える内容は、意味記憶に当たります。特に英単語や文法、歴史の年号、計算式の公式などといったいわゆる暗記するものに関しては意味記憶に該当するといっても良いでしょう。

一方でエピソード記憶については、先ほどのテスト前の勉強を例にとると、記憶した単語や用語などといった学習内容が意味記憶なのに対して、エピソード記憶は、実際にテスト前に勉強したという事実やエピソードそのものであるといえます。

このように長期記憶という同じカテゴリーの中であっても、意味する内容は大きく異なるため、実際のエピソード記憶の単語の使用は気を付けなければなりません。

他の記憶の種類について

エピソード記憶や意味記憶の他にも、記憶の種類はいくつか存在します。覚えるもの性質であったり期間によって種類が分けられています。こちらでは、エピソード記憶や意味記憶以外の記憶の種類の例について紹介していきましょう。

手続き記憶

手続き記憶も、エピソード記憶や意味記憶と同じように、長期記憶の一つであると考えられています。この記憶はいわゆる、スポーツや専門職などの技術に関する記憶であるといわれています。

そのためエピソード記憶や意味記憶などとは異なり、言語では簡単することが困難です。いわゆる”体で覚える”という種類に含まれるのが手続き記憶であるといえるでしょう。

具体的な例としては、ピアノを弾く動作、スポーツ全般の動作、身近なところでいうとキーボードなどのタイピングなどが手続き記憶の例と挙げられることが多いです。

プライミング記憶

プライミングと呼ばれるものも記憶の種類の一つとして存在します。この記憶はエピソード記憶、意味記憶、手続き記憶と異なり、先入観が大きく影響する記憶の種類であるといえます。

プライミング記憶の例としては、「アソパソマソ」と書いてあったとしても、実際には「アンパンマン」と認識されるといったことが例として挙げられます。この特徴は単語がある程度あって入れば過去の記憶から補完して正しいと認識してしまう点であるといえます。

エピソード記憶の例について

エピソード記憶がどういったものかについては、先述の概要で理解することができたでしょうか。しかし概要だけでは、イメージすることが難しいこともあるので、いくつか簡単な例についてこの項で改めて整理していきましょう。

エピソード記憶の簡単な例

それでは、エピソード記憶の簡単な例について紹介してきましょう。エピソード記憶とは日本語に置き換えると”物語記憶”と言うことが可能です。ここでいう物語というのは、人間一人ひとりの思い出などがそれに相当するといえるでしょう。

例えば、小さい時に公園で遊んだ思い出、学生時代に失恋した記憶などといったものがエピソード記憶に相当するといえます。したがって知識として覚えたようなものはエピソード記憶とはいえず、むしろ意味記憶の方に該当するといえるでしょう。

エピソード記憶が強く残る場合

エピソード記憶は一般的に意味記憶に比べて、強く残るとも考えられています。そしてエピソード記憶を実際の学習に生かすという方法も考えられています。こちらでは、エピソード記憶を生かした学習の例について紹介して行きましょう。

なぜエピソード記憶は強く残るのか?

それでは、どうしてエピソード記憶は意味記憶に比べて強く残ってしまうのでしょうか。それはエピソード記憶が人の情動、いわゆる感情に結びついて記憶されているからであるといわれてます。

情動とは、人における「うれしい」や「かなしい」、「楽しい」、「つらい」といった感情の種類であると認識されています。こういった感情がエピソードと絡むことによって記憶が脳で強化されると考えられています。

例えば、とても嬉しいことあった時には、その時の周りの状態やセリフといったものを詳細に覚えていることが多いです。また逆に、自分が失敗したエピソードがいつまでもトラウマとして記憶に残ってしまうといった例も挙げられます。

こういった感情に付随した思い出はいつまでも強く残ってしまい、トラウマなどとして引きずってしまい、あまり良いものとして認識されないことがありますが、これをプラスに捉えて活かす方法が考えられています。

勉強にエピソード記憶を生かす

エピソード記憶は確かに、良くも悪くも記憶に残りやすい記憶の形式です。そのため、こういった記憶の種類を勉強の暗記に生かすことも考えられています。

勉強の記憶というと、一般的に意味記憶と考えられており、エピソード記憶とは関係が少ないように考えられます。しかしながら、大人になるにつれて、意味記憶を丸暗記だけで暗記することは難しくなると考えられいます。

しかしながら、エピソード記憶に関係する機能は大人になっても改善する場合があります。それは論理的思考です。論理的思考は言い換えると”理解力”であると捉えることができます。つまり大人は物事を理解して、その物事を”理解できた”というエピソードとして覚えることが得意であると考えられています。

エピソード記憶を暗記の生かす例

それでは具体的にどのような方法でエピソード記憶として記憶を定着させることができるのでしょうか。こちらでは、エピソード記憶を生かした暗記方法の例について紹介してきましょう。

まずは、歴史についての暗記についてです。学生の場合、多くは年号を丸暗記すること手段がとられます。しかしながら、こういった暗記方法の場合には、年号と歴史的事件しか覚えることができません。

エピソード記憶を使って覚える、つまり論理的思考をもって暗記する場合には、時系列にそって覚えることが重要です。例えば、○○といった事件を覚える場合には、その事件に至るまでの背景を踏まえて覚えることによって、その時代の流れをつかむことが可能になり、非常に応用が利き、定着しやすい暗記を行うことが可能になります。

英単語を例にすると、単語の構成を暗記するのが良いでしょう。単語の前に"in"が含まれると”否定”の意味になるのが良い例です。

脳とエピソード記憶との関係について

記憶を構成するためには脳の働きは必要不可欠であるといわれています。エピソード記憶は、脳の中でも海馬と強い結びつきがあるといわれています。また大脳皮質における前頭前野もエピソード記憶の想起と関係が深いと考えられています。

また記憶を覚える過程で、記憶に関する神経の信号は海馬を通過します。そして反復して通すことによって信号が最適されるともいわれており、繰り返して覚えることが記憶の強化につながると考えられています。

エピソード記憶が弱くなる例

エピソード記憶は一般的に、記憶に定着しやすいといわれています。しかし先述のとおり、エピソード記憶が強い感情が伴わないと定着しにくい記憶です。したがって日常の何気ないことなどについては、あまり定着がしにくいともいえるでしょう。

エピソード記憶は長期記憶になる?

エピソード記憶が記憶されるのは、強い感情が伴ったときが強く定着します。したがって、とても嬉しいことや悲しいことなどについては、長期記憶として残りやすいともいえるでしょう。

エピソード記憶の強化の仕方

エピソード記憶を強化する要因は、強い情動です。したがって失敗を反復することや凄い成功体験をすることによって記憶は強化されます。特に前者の失敗については、失敗した原因を分析するといった論理的思考を組み合わせることによって記憶が強化されるともいえるでしょう。

エピソード記憶の忘却の特徴

エピソード記憶を忘れることの当然あります。特に近年では高齢者の認知症が社会問題になっているといわれています。昔の強い思い出などといったことについては、かなりの期間覚えていられると考えれています。

エピソード記憶で記憶力アップ!

トラウマなどが強く残ったり、失敗が頭から離れないと、エピソード記憶にはネガティブなイメージが付きまとう場合があります。しかしながら、エピソード記憶も使い方によっては意味記憶を使った丸暗記よりも効率的に暗記ができる場合があります。

エピソード記憶を使った暗記方法は、記憶の定着のみならず、論理的思考のトレーニングにもつながります。特に、論理的思考は成長の課程で身に着けていける能力なので、大人に向いている暗記トレーニング方法です。ぜひともチャレンジしてみてはいかがでしょうか。