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格子模様の意味と種類・作り方・市松模様との違い

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カテゴリ:文化

初回公開日:2018年04月17日

更新日:2020年07月26日

記載されている内容は2018年04月17日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

格子模様の意味と種類・作り方・市松模様との違い

そもそも格子模様って?

格子模様という言葉を耳にすることがありますが、いったいどんな模様のことなんでしょうか。千鳥格子や、格子戸といった言葉もあることから、昔から日本でも親しまれている模様であることはわかります。でも実はよく知らないでしょう。

それでは、格子模様とはいったいどんな模様のことなのか、その意味や歴史まで奥深く見ていくことにしましょう。

格子模様ってチェックのこと?

格子模様というのは、縦縞と横縞が交差している模様の総称のことを言います。幾何学模様の種類であり、格子模様のひとつである市松模様のことを英語でチェック(チェッカー)と呼ぶことから、格子模様のことをチェックと呼ぶ事もあります。

ファッションや建築、インテリアなど身の回りの中で、目に入ってくるほどあらゆるところに使われているデザインでもあります。

日本では市松模様や千鳥格子などが有名で、世界ではタータンチェックやギンガムチェック、マドラスチェックなど、特にファッションの世界で格子模様が使われています。

格子模様の意味と種類

色や縞の幅の間隔の違い、また生地ですと素材の違いによってもそれぞれ区別されていて、スコットランド、特にハイランド地方では民族文化と強く結びついたタータンチェックがあり、キルトと呼ばれる民族衣装を仕立てるのに使われます。その模様で家系を表したり、戦場で敵味方を区別するのにつかうほど、重要な位置を占めています。

このように一口に格子模様と言っても和洋問わず世界中にたくさんの種類があるため、ここですべてをご紹介することはできませんが、これさえ押さえておけば間違いなしのとっておきを選りすぐって見ていきましょう。

千鳥格子

もともとは英国発祥の模様で、猟犬の牙を模したデザインが連なってできた格子模様のひとつで、英語ではそのままHoundstooth(猟犬の牙)と呼ばれています。日本では、千鳥が連なって見えるということで千鳥格子模様と呼ばれています。ファッションやインテリアなどで幅広く使われているデザインです。

アーガイル柄(ひし形柄)

これも格子模様の代表的なひとつ。アーガイル柄という名前でよく耳にします。元はスコットランドアーガイル地方の名門キャンベル家のタータンチェックであったことから、アーガイル柄と呼ばれるようになったというのがその由来の有力な説です。何色かのひし形を連続して配置し、その中心を辺に平行に直線が交差しています。

その見た目から、そろばん柄とも言われたりします。ひし形柄、ダイヤ柄とも呼ばれます。昔から親しまれているソックスやセーター、カーディガンでトラッドスタイルの定番とされていますが、パンクロックでも使われる例が多いです。また最近では制服やネイルアートなどにも幅広く使われているデザインです。

ギンガムチェック

ギンガムチェック、小格子模様とも言います。白または薄い色と一色の格子色でできていて、縦横同じ幅の、最もシンプルと言ってもよい格子模様のひとつです。若々しく明るく清潔に見えることから、制服のデザインに使われることが多いです。もともとは裏地に使われる模様でしたが、ファッションやインテリアなど多くの場所で目にすることができます。

タータンチェック

タータンチェックとは多色の糸で綾織りにした格子模様のこと。格子模様そのものをタータンと呼ぶことから、最も代表的な格子模様と言えます。スコットランドの民族衣装であるキルトは、タータンで仕立てられ、日本で言えば家紋のように家柄を示す重要な役割を担っています。単にファッションとして使われるものもあり、ファッションタータンと呼ばれています。

グレン柄

スコットランドの谷間(グレン)で織られていたことから、この呼び名で呼ばれています。濃い色の縦糸を2本と明るい色の横糸2本または濃い色4本、明るい色4本を繰り返して綾織で小さな格子と大きな格子が組み合わさってできている格子模様です。トラディショナルでメンズライクな印象を与えユーロトラッドの代表格となっています。

マドラスチェック(大格子柄)

インドの南東部のマドラス地方発祥の格子模様。もともとは天然草木染めで織られたインディアマドラスという手織物で、滲んだ色合いが多くの特徴でしたが、現在では黄色オレンジ緑色など多色使いで格子の幅や組み合わせも多彩なものをこう呼ぶことが多いです。マドラス柄には、クレイジーマドラス、パッチマドラスなど多くの種類があります。

ブロックチェック(市松模様)

正方形を組み合わせてできた格子模様で、チェッカーボード、市松模様、碁盤縞とも呼ばれています。 ギンガムチェックをブロックチェックに含めて呼ぶこともあります。白とある同一の色を交互に配置しているのが特徴です。ネルシャツの王道の柄や、F1のチェッカーフラッグなどで目にすることがあります。

バーバリーチェック

言わずと知れたバーバリチェクもその意味や由来までは知らないのではないでしょうか。バーバリー・チェックは1924年に誕生し、もともとはイギリスのブランド、バーバーリーのトレンチコートの裏地として使用されていました。

この格子模様は、明るい茶色(キャメル)をベースとして黒と白の太めの線と赤の細めのラインで構成されています。バーバリー・チェックはカントリー・タータンと呼ばれる柄からアレンジされたたもので、公募で決定した名前で、現在では「バーバリーチェック」として商標登録されています。

シェパードチェック(小弁慶格子)

シェパードチェックとは、白地に黒の小さな格子柄を配した柄のことですが、特に二色使いで、ブロックチェック(市松模様)の交差していない部分に斜めの線が入ってるのが特徴の格子模様です。本来は白地に黒の格子模様のことを言いましたが、現在では他にもたくさんの二色の組み合わせが使われるようになりました。

これが多色使いされたものになると、名前が変わりガンクラブチェックと呼ばれます。また、格子が右上がりに見えるのも特徴のひとつです。シェパードとは羊飼いを意味していて、スコットランドの牧羊家がはじめて着用したことからこう呼ばれるようになりました。

格子模様と市松模様は同じ?違う?

格子模様と聞いて市松模様が思い浮かんだ方も多いのではないでしょうか。実は市松模様も格子模様の数ある種類の内のひとつで、色の違う正方形か長方形を互い違いに並べた模様のことをこう呼びます。

日本では古くから装飾品や工芸品、建築に用いられ、江戸時代中期に人気を博した歌舞伎役者「佐野川市松」が舞台でこの模様の袴を着用し、これが当時の女性の間で大流行したことから、市松模様という呼び名が定着しました。市松模様は、途切れることなく柄が続いていくことから子孫繁栄や事業拡大の象徴ともされ、縁起のいい模様として大変人気の高いデザインです。

最近では、2020年東京オリンピックのエンブレムに採用されていることで注目を浴びましたが、それもこの縁起のよさが選ばれた理由のひとつです。東京オリンピックのエンブレムでは、同じ四角だけでなく違った3種類の四角が使われていて、そこには「多様性」が表されています。

格子模様を手作りしてみよう

身近に格子模様のアクセントが欲しい。格子模様を使って何か面白いものを作りたいという方に、簡単に自分でも作れる格子模様の作り方をご紹介しましょう。

ミサンガ

願掛けやファッションのアクセントに、ミサンガなら手作りでオリジナルアイテムが手に入ります。100円ショップなどでも手に入る好きな色の刺繍糸をそろえるだけですのでだれでもお手軽に始められます。市松模様(ブロックチェック)のミサンガの作り方を丁寧に教えているサイトをご紹介しますので、チャレンジしてみてはいかがですか。

マフラー

編み物が趣味、またはマフラーぐらいなら自分で編めるという方には、格子模様の手編みのマフラーなんていかがでしょうか。世界にたった一つの格子模様で回りと差をつけましょう。格子模様と言っても難しく考えることはありません。鹿の子編みという編み方をご存知ですか。棒針編みの基本的な編み方のひとつです。

まず表目裏目の順に編み進め、次の段は反対に裏目表目で編み進めます。これを繰り返すのが鹿の子編み。ただこれを好きな長さになるまで続けていくだけできれいな市松模様のマフラーができあがります。ぜひトライしてみてください。詳しい編み方はリンクを参考にしてみてください。

バッグ

格子模様を使ってバッグを作ってみるのはいかがでしょうか。ギンガムチェックを使えば清潔感もあってお子様の通園バッグにもぴったりです。

着物

着物で格子模様というとやはり紬が挙げられます。先に染め上げた糸を縦横に張り織り上げていくので、格子模様はもちろんのこと、縞模様や絣など幾何学的な模様が多く使われます。また最近では木綿の格子地を使ってギンガムチェックや千鳥格子などよりカジュアルに楽しめる着物も多く出回っています。

格子模様のお料理も作りたい

格子模様の食べ物なんてあるのでしょうか。簡単には思いつかない方も多いでしょう。しかし、食べ物を格子模様にするのはアイデアひとつで実はとっても簡単です。

・お好み焼きのマヨネーズやオムライスのケチャップを縦横に交差してひいてみる
・お弁当のおにぎりの海苔を細く切ったもので格子模様になるように巻く
・ハンバーグの上にとろけるチーズを細く切って縦横格子模様になるようにおく

いかがですか。意外と身近で簡単ですし、今日にでも早速できます。でもやっぱり、なんといっても格子模様の食べ物と言えばメロンパンは外せません。意外と知らないメロンパンの作り方を詳しく見ていきましょう。

メロンパン

何といってもメロンパン。実際は材料にメロンは使われていませんが、表面につけた格子模様がマスクメロンの網目に似ていることからメロンパンと呼ばれるようになったという説が有力です。最近では本当にメロン果汁を使用したものや、間になにか挟んだもの、クロワッサン生地でできたものまでたくさんの種類があり大人気です。

本格的に生地の発酵から作るのもいいですし、ホットケーキミックスを使って短時間に作れるレシピもありますのでお子様と一緒に楽しく手作りしてみてはいかがですか。

格子模様は奥が深い

いかがでしたでしょうか。一言で格子模様と言ってもその歴史は古く、世界中で親しまれ大変奥が深いものでした。日本ではエンブレムに格子模様が使われた2020年東京オリンピックがあり、これからより多くの格子模様を目にする機会があるでしょう。ふと目にした時に、その格子模様の名前や由来、歴史的背景などを少し知っているだけでも毎日がちょっと楽しくなりそうです。