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相手の自己重要感を高める方法・恋愛に与える影響|褒める

自己重要感ってなに?

自己重要感とは、「自分が価値がある大切な存在である」と自分で自分を認めてあげる気持ちのことです。自己重要感が高い人は自分自身を大切にすることができます。気持ちに余裕があるので、自分自身だけではなく他人のことも大切にすることができます。

自己重要感の低い人は自分自身を攻撃します。「自分なんてどうせ駄目だ」と努力することも投げ出してしまい、自分自身の幸せを追求することを諦めてしまいます。

人が生きて行くためには自己重要感はとても大切です。どうして自己重要感の低い人と高い人が存在するのでしょうか。そして人は誰でも自己重要感を満たしてくれる人が好きです。もし、あなたが誰かの自己重要感を満たすことができるのなら、間違いなくその人にとってあなたはとても大切な存在となります。

自己重要感について理解を深め、自分自身と周囲の人たちの幸せに役立ててましょう。

子供の頃に生まれる自己重要感

自己重要感の基本は幼少期に作られます。親に愛された子供は、自分は大切な存在だ、自分には価値がある、と素直に受け入れることができます。親がいつも自分を愛してくれれば、子供は安心して自分自身でいることができます。

反面、自分が大切にされていないと感じてしまった子供は、親に愛されないのは自分が悪いと誤解します。愛されないのは自分自身が価値がない存在だからだと思い込みます。

親であっても心に余裕があるときばかりではありません。仕事で肉体が疲れているときには、ついまとわりついてくる子供に邪険にしてしまうこともあるでしょう。しかし子供は親の都合だとは思わず、自分自身が悪いからだと判断し自分自身の価値を否定してしまいます。

子供の自己重要感を育てるのは親

ここで気をつけたいのは、親の意図とは関係なく子供は間違ったメッセージを受け取ることもあるという事実です。テストで良い点をとったときに子供を褒めると、「良い点をとれた」自分は愛されると無意識のうちに判断します。これは良い点をとれない自分には価値がない、という間違った思い込みにつながります。

子供を褒めるときにはテストで良い点をとれたことではなく、努力をしたことを褒めることが肝心です。そして自己重要感の高い子供にするためには、テストで良い点をとれてもそうでなくても、あなたの存在が大切なのだというメッセージを送ることです。

あなたがいてくれるだけで幸せだと子供に伝えましょう。子供の自己重要感が高くなれば、苦難を乗り越え人生に挑戦する力にすることができます。それは将来的にテストで良い点をとるよりもずっと子供を幸せにしてくれることでしょう。

相手の自己重要感を高める方法

相手の自己重要感を高める方法でもっとも簡単なのは良いところを褒めることです。なんだそんな簡単なことか、と思うでしょうが今日あなたは誰かのことを褒めたでしょうか。

もし褒めたとしたら何人の人を褒めたでしょうか。どのように褒めたでしょうか。日常的に相手を褒めている人は実はあまり存在しません。自分では褒めているつもりでも、相手に届いていないこともあります。

意識して褒め言葉を口に出すようにしているうちに、それはあなたの習慣になります。そして人を褒める習慣というのは、必ず自分にも良い結果になります。人は誰でも自分のことを褒めてくれる人間が好きですし、その人の力になりたいと思うからです。

褒める方法の基本

普段から人を褒める習慣のない人にとっては最初は慣れないことでしょう。気恥ずかしい感じがするでしょうが、褒められて嫌な気持ちになる人間はいません。

褒め言葉には、細かいところを具体的に褒める言葉と、大まかに抽象的に褒める言葉があります。「あなたの髪はつやがあって、全然痛んでなくてすごく綺麗です」が前者です。「あなたは素敵な人です」が後者です。

前者と後者を組み合わせて、褒めましょう。心にもないことをいう必要はありません。よく見たら誰にだって褒めるべきポイントがあります。目の前の人の素敵なところを探しましょう。そして言葉に出して褒めてあげましょう。

自己重要感を満たすことが恋愛に与える影響

自己重要感は幸せな恋愛のためにも必要です。自分自身のことを大切だと思えること、それから相手の自己重要感を満たしてあげること、この2つは幸せな恋愛をするためには、不可欠です。

自分自身のことを大切にできないうちは、自分にひどいことをする異性に心惹かれてしまいます。また浮気や暴力も自己重要感の低さから受け入れてしまう場合もあります。自己重要感の高い人間は自分にひどいことをする相手を恋愛の対象として選びませんし、相手がひどいことをしたらすぐに別れを決意します。恋愛においても自己重要感の高さは重要です。

また相手の自己重要感を満たすことは、お互いに大きなメリットがあります。相手のことを上手に褒めることで、居心地の良い交際相手として大切にされることでしょうし、長期的なお付き合いができるようになります。では、言われて嬉しい誉め言葉を男女別にご紹介します。

男性が嬉しい褒め言葉は?

男性が好む褒め言葉「すごい」「すてき」「さすが」などは、すべて自己重要感を満たす言葉です。男性は能力を褒められることに快感を覚えます。男性の名前と一緒にこれらの言葉を使いましょう。

「○○先輩、あの場面で部長にあんな提案ができるなんて、さすがです。誰でもできることではないですよ、すごいです。提案も的確で素敵でした。」と、褒め言葉を駆使して自己重要感を満たしてあげましょう。彼はあなたのことを自分の理解者だと思うようになります。

女性が嬉しい褒め言葉は?

一方女性に対しては「今日は会議で疲れたけど、君の顔をみたら癒されたよ。美味しいご飯も作ってもらって、お料理上手の彼女がいてくれて幸せだ」などという褒め方が良いでしょう。

自立した素敵な女性がヒモのような駄目男となかなか別れられないのは、彼らが自己重要感を満たす言葉をたくみに操っていると考えられます。「○○ちゃんがいないと、僕は駄目なんだ」というのも自己重要感をくすぐる言葉です。人は自己重要感を満たしてくれる相手とはなかなか別れられません。

仕事上でも大切な自己重要感

仕事上でも自己重要感は大切です。誰がやってもいい仕事だというよりは大切な案件だからあなたにお願いしたいと言ったほうが、言われた相手はやる気になります。

また叱ったり注意を与えるときには、相手の自己重要感をそこなわないように注意しましょう。ミスを指摘するのは仕事上は当然のことですが、そのときに相手の人格や存在を否定するような言葉を使うと、言われたほうはとても落ち込んでしまいます。場合によってはパワハラ問題にまで発展することもあります。

「君は仕事ができるから厳しいことを言わせてもらうけれど、この前の企画はよくなかったよ」など、自己重要感に配慮した言葉かけをしましょう。注意する場面ほど、最初に誉め言葉をいれましょう。反感を買うことなくスムーズに仕事ができます。そして気がついたときには人望の厚い上司だと言われていることでしょう。

自己重要感と承認欲求の関係性

自己重要感に関係する言葉に「承認欲求」があります。承認欲求とは誰かから認められたい、と思う気持ちのことです。承認欲求は誰もが持つ基本的な渇望です。人は誰かから認められるという経験をすることで、自己重要感を高めていくことができます。

褒められることで自己重要感が増すのですが、もともと自己重要感の低い人は人からもらった褒め言葉を受け取ることができません。自分なんて価値がない、と思い込んでいる人は人に褒められたとしても、お世辞をいっている、気を使っている、自分を利用しようとしている、などと解釈して、褒め言葉を素直に受け取ることができません。

もしあなたが人からの誉め言葉をどこか勘ぐってしまうのなら、あなたは自己重要感が低い可能性があります。では自己重要感の低い人はどういう人なのでしょうか。

自己重要感が低い・ない人の特徴

自己重要感の低い人は、どこかおどおどとして自分の言動に自信がありません。自信のなさから自分の主張を押し通すことをしませんので人と大きくぶつかるようなことはない反面、他人から損な役回りを押し付けられるようなこともあります。

また他人だけではなく、自分自身ですら自分のことを大切にしてあげることができません。暴飲暴食や夜更かしをして自分の健康に害を与えたり、エスカレートすると自傷行為に走ることもあります。

外見的には目立つことを嫌うので、地味で無難なファッションを好みます。本当に好きなファッションをするよりも、平凡で目立たない格好をすることで身を守ろうとします。

所属するグループと同化しようとしますので、派手なファッションをするグループに属する場合では同じように派手なファッションをしている場合もあります。しかしこれはやはり本人の好みとは関連がありません。

チャレンジすることを怖がる心理

自分を肯定できていないので、新しいことにチャレンジすることを怖がります。今よりももっといい仕事につけるチャンスがあっても、自分なんてどうせこの程度だ、と尻込みして諦めてしまいます。

異性関係においても、愛を告白してもどうせ自分など相手にされないだろうと、最初から諦めてしまいます。自己重要感の高い人は、告白して失敗することがあっても立ち直りも早いです。私の良さがわからない相手だったのだ、縁のない相手だったのだ、などと理由をつけ自分の価値が損ねられることはありません。

しかし自己重要感が低いと失敗から立ち上がることが困難になります。仕事にしても恋愛にしても失敗を避けるために、挑戦することを諦めてしまいます。

自己重要感に関する本

では自己重要感の低い人はどうしたらいいでしょう。自分を肯定するって、一体どうしたらいいのでしょうか。そのための参考になる本をご紹介します。どちらも長い間読まれてきたベストセラーで世界中で愛されている本です。

自分を好きになる本

1冊目はアメリカの臨床心理学者パット・パルマーの「自分を好きになる本」です。これはそのタイトルのように、自分を好きになるための本です。

もしかしたら自分は自己重要感が低いのではないかと思い当たった人にです。簡単で読みやすい本ですが、繰り返し読むうちに自分を大切にするとはどういうことか、潜在意識に刷り込まれるはずです。

心理士さんに勧められた1冊。
今の自分に「よしよし」がなかなか言えず、ひたすら頑張ってしまっている人ならシミルと思います。
ちょっとこころが疲れた時に読み返すと癒える1冊です。

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人を動かす

2冊目はさらに有名ですが、デール・カーネギーの「人を動かす」です。デール・カーネギーは元セールスマンで、話し方教室の講師でした。どのようにして人の気持ちをつかみ、人を動かしていくかをまとめたのが、「人を動かす」です。人を動かすためには、相手の求めるものを与えたらいい。それがずばり「自己重要感」です。

自己啓発の世界でビジネスマンたちのバイブルとなっていますが、ビジネスに限らず人間関係の基本の本です。家族関係はもちろん、恋愛にも役立つことでしょう。

人を動かす事だけでなく、もっと全般的なことについて、人間関係を良くするために必要なことついて、書かれている。基本的なことかもしれないが、一読の価値あり。古い本だが、人間は変わらない。今でも役に立つ。

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私もあなたも価値がある!

花の色がどれが美しいか比べようがなくそれぞれに美しいように、人間もそれぞれの価値があります。自己重要感の高い人間は幸せです。そして誰かに自己重要感をプレゼントしてあげられる人間も幸せです。

自分自身の素晴らしさに気付きましょう。そしてほかの人の素晴らしさも言葉に出して本人に伝えてあげましょう。自分自身を大切にすることと、自分以外の誰かを大切にすることは実はつながっています。

相手の自己重要感を高めるような言葉がけをしたら、必ず自分の自己重要感も高まります。あなたが誰かにそうしたように、あなた自身も大切にされるようになるからです。

そしてなにより、ほかの人たちを幸せな気持ちにできる自分自身をあなたは好きでいることができます。

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