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御佛前の書き方・のしはつけるべきか・お金の入れ方|新札

Author nopic iconいしみく
カテゴリ:冠婚葬祭

初回公開日:2018年03月29日

更新日:2020年02月13日

記載されている内容は2018年03月29日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

御佛前の書き方・のしはつけるべきか・お金の入れ方|新札

「御佛前」って?

「香典」は聞いたことがあるけれど「御佛前」はよくわからないという方はいらっしゃいませんか。「御霊前」や「御供物料」など違いや使い分けがわからない方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

突然葬儀に出席することになった、大人になって初めて法事に出席する、というときにまず悩むのが「御香典」や「御佛前」といったお供えです。よくわからず適当にしてしまい、ご遺族や関係者の方へ不快な思いをさせてしまったり、ご迷惑をお掛けしてしまっては大人として失格です。

葬儀や法事はそう何度も出席するものではありません。しかし、急に出席することになった場合に焦ってしまっても困ります。今回は、いざというときに困らないために、そしてすでにわからず困っている方も、今一度確認して失礼が起きないように勉強していきましょう。

一周忌の御佛前にのしはつけるべき?

「御佛前」とは、仏教で行われる法要のお供えにつける「熨斗(のし)」の表書きのひとつです。一般的に四十九日以降に行われる法要の際に使用される表書きが「御佛前」です。

一周忌は、亡くなられた方の命日からちょうど一年経った日に行われる法要ですので、お供え物を持参する場合には「御佛前」と書かれたのしを付けるのが良いでしょう。

ちなみに「熨斗(のし)」とは一般的にお供え物の品物に付ける物で、正式には「のしあわび」といい、あわびでできた保存食を贈り物に添えたことが始まりとされています。

水引飾りの付いたのし袋、水引飾りや花の模様が印刷された用紙をのし紙と呼び、のし袋やのし紙の右上についている模様が「のし」になりますが、日頃使われている「のし」はのし袋やのし紙自体を指すことが多いです。

宗派によっては葬儀から「御佛前」

一般的には四十九日から「御佛前」を使用しますが、宗派によっては通夜や葬儀でも「御佛前」を使用するのが正しいマナーとされている場合があります。主に、浄土真宗、真宗、曹洞宗、日蓮宗が通夜や葬儀から「御佛前」を使用します。

葬儀や法要に参列する場合は、必ず亡くなられた方がどの宗派なのかを確認し、宗派にあった正しい表書きを使いましょう。

御佛前の書き方

それでは、のし紙やのし袋に「御佛前」を書く際のやり方をご説明していきます。普段書く機会が少ないものですので、書き方がわからない方も多いのではないでしょうか。文字の色や書く位置、複数の人数の名前を書く場合など、マナーが色々あるので一つずつ確認していきましょう。

手書きの場合は薄墨を使用


基本的にのし袋やのし紙に「御佛前」と書く場合、手書きの場合は薄墨の毛筆や筆ペンを使用し、楷書体で表書きと名前をフルネームで記入しましょう。表書きは、水引飾りより上へ、名前は水引飾りより下へ、どちらも真ん中の位置に記入します。パソコンで印字する場合には、文字の色は黒で構いませんが、書体は楷書体や行書体などを使用しましょう。

人数が多い場合はまとめて記入

夫婦や兄弟で「御佛前」を出すときには連名にします。連名にする場合は、名前の位置に注意しましょう。夫や、兄弟の一番上の人が右側になります。苗字が同じ場合は、最初の1人のみ苗字を書き、次の人からは下の名前だけでOKです。

また、会社の同僚や、友人たちと複数で御佛前を出す場合、人数が多いときは苗字だけを記載し、二段に分けることもあります。あまりに人数が多い場合には、「○○部一同」や「友人一同」などとするのが良いでしょう。

御仏前の袋はどれを選んだらいいの?

御佛前で使用するのし紙や不祝儀袋は店頭で購入することがほとんどですが、種類があるので迷ってしまいます。御佛前で使用するのにふさわしいものはどういったものか、ご説明します。

御仏前には、封筒タイプののし袋や、内袋と外包みに分けられた不祝儀袋というタイプがあります。封筒タイプは、水引が印刷されたものがほとんどですので、中に入れる金額が低い時に用い、不祝儀袋は水引飾りがついているので、1万円以上の金額の場合に使用しましょう。

どちらも、持参するときには袱紗(ふくさ)と呼ばれる布で包み、渡す際に袱紗から出してお渡しします。ビニール袋に入れて持参したり、カバンやポケットにそのまま入れることはやめましょう。袱紗がない場合は、黒や紫の無地のハンカチで代用することもできますが、高いものではなく繰り返し使えるものですので、事前に用意しておいた方が無難です。

不祝儀袋を使用するときの注意

不祝儀袋は中に入れる金額によってさらに選ぶものが変わります。1万円以上5万円未満の場合は黒白の水引飾りが付いたもの、5万円以上は双銀(すべて銀色)の水引飾りが付いたものを使用します。なお、一部関西地方では、黄白を使用することがあります。

水引の結び方は、結びきりかあわじ結びを使用しますが、店頭でのし紙や不祝儀袋として販売されているものはこのどちらかがほとんどですので、気にすることはありません。

内袋に住所や名前、金額を書く欄がある場合は、必ず記入するようにしましょう。不祝儀袋の外包みには折る順番があり、左→右→下→上の順番で折ります。最後に水引を付け忘れないように気を付けてください。

のし紙の場合は左側を上に

のし袋ではなくのし紙を使用する場合は、のし紙を重ね合わせる順番にも気を付けましょう。お供えに使用するのし紙は、右側を下に左側を上にして重ねます。これを弔辞掛けと呼びます。

お祝い事は右側を上にした慶事掛けをしますので、間違えると大変失礼になってしまいます。そのため、のし紙を掛ける際は充分注意しましょう。

御佛前のお金の入れ方は?

のし袋や不祝儀袋にお金を入れる場合にも、マナーがあります。昔より気にする人は減りましたが、まだまだ気にする方もいらっしゃるので、気を付けましょう。

中に入れるお金は、袋を開けてお金を出すときにお札に載っている人物が見えないよう、裏面が向くように入れます。複数枚お金を入れる際は必ず、すべてのお札の向きが揃っているように気を付けて入れてください。

新札はNG

使用するお金に新札やピン札などの新しいお札は使わないようにしましょう。新札を入れてしまうと、「亡くなることをあらかじめ想定してお金を準備した」ようにとられることがあり失礼になります。亡くなってから日の経った御佛前の場合でも、新札は使わないようにしましょう。もし手元に新札しかない場合は、一度折り目を入れると良いです。

しかしいくら新札がダメだからと、しわくちゃになっていたり、ボロボロになっているようなお札を使用するのはマナー違反です。できるだけきれいなお札を選ぶようにしましょう。

お金以外に入れていいものは?

基本的に、のし袋や不祝儀袋に入れるものは現金のみになります。百貨店で購入できるような商品券は入れないようにしましょう。

しかし、商品券の中でも「フラワーギフト券」に関しては、のしを付けて「御佛前」とすることができます。法事にはお花はつきものですので、お花の好きな故人だった場合や、ご家族がお花が好きな場合に重宝されます。ただし、使用期限があったり、ギフト券の取扱いのない花屋さんがあるので、注意が必要です。

「御佛前」と「御仏前」何が違うの?

店頭にのし袋を買いにいった際、「御佛前」と「御仏前」どちらも並んでいることがありますが、この二つに大きな違いはありません。どちらも「ごぶつぜん」と読み、どちらでも使用することができます。

「佛」は「仏」の旧字体で、現在日常生活で使うことがほとんどないので、あまり馴染みがありませんが、その分「御佛前」とする方が格式高くより丁寧な印象を受けます。逆に「御仏前」とすることで、略式と受け取られることもありますので、迷った場合は「御佛前」を使用する方が間違いないでしょう。

「御佛前」と「御香典」の違いは?

「御香典」とは、葬儀や法要の際に線香や供花の代わりにお供えとして渡すお金のことを指します。その中で「御佛前」や「御霊前」などの表書きがあります。

また「御香典」は表書きとして使うこともできますが、「御香典」はお金のことのみを指しますので、お菓子に「御香典」とのしを掛けることはできません。「御佛前」は、お金以外にも線香やお菓子、果物などの品物に対して使用することができます。

「御香典」と似た使い方をするものとして、「御香料」や「御供物料」「御供花料」などがありますが、いずれも現金のときのみ使用できる表書きとなります。

じゃあ「御佛前」と「御霊前」の違いは?

「御佛前」と一緒によく使われる表書きとして「御霊前」があります。この御霊前と御佛前の違いは、亡くなられた方の命日からの日数で決まります。基本的には四十九日法要が区切りです。

御霊前は、亡くなられた当日から、四十九日の前まで使用することができ、四十九日以降の法要からは御佛前になります。なので、御霊前は、通夜や告別式、初七日法要などに用います。御仏前は、四十九日法要や百箇日法要、一周忌などに用います。

仏教では、亡くなられてから7週間の間で冥府で裁判を受け、四十九日で最後の裁判を受け成仏すると言われています。なので、四十九日以前は「霊」として、四十九日以降は「仏」となります。

しかし、宗派によっては亡くなったその日から成仏し、仏様になるという教えもあることから、通夜より御佛前を使用することもあるのでしっかり宗派を確認しましょう。

お正月に御佛前は有り?無し?

お盆に帰省する場合、御佛前やお供えを持参することはありますが、お正月の帰省のときに御佛前を持っていくことは基本的にありません。

もし、その年のお盆に帰省することができなかった場合や、年末近くに法要があり出席ができなかった場合などは、お正月の帰省時に御佛前を持参することはOKです。ただし、マナーなどではなく気持ちの問題ですが、相手方に気を使わせてしまう場合もあるため、よく検討しましょう。

弔いの気持ちをマナーに反映させよう

いかがでしたでしょうか。葬儀や法事のマナーについてはたくさんの決まりがあり、また宗派によってさまざまなので、覚えることがたくさんで大変です。御佛前についても、基本的には四十九日以降で使用できること、宗派によっては通夜から使用できること、現金以外のお供えの表書きにも使用できることがわかりました。

このように、大切な方が亡くなられたご遺族の方へ、お悔やみや弔いの気持ちをマナーとして表すことはとても重要なことです。辛いお気持ちのご遺族やご家族へ不快な思いをさせてしまわないよう、思いやりを持ってしっかりとマナーを身につけましょう。