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【男女別】晩婚化する理由・原因と対策・問題がもたらす影響

日本の晩婚化

日本は晩婚化が進んでいます。さまざまな影響により、平均初婚年齢は年々上がり続けており、一生に一度も結婚しない生涯未婚率も上がってきています。

日本の晩婚化には、どのようなことが起因しているのでしょうか。また晩婚化がもたらす影響や問題としては、どういったことがあげられるのでしょうか。また、今後日本は晩婚化に対してどのような対策を打っていくことができるのでしょうか。

日本の結婚の現状

冒頭でもご紹介したように、平均初婚年齢は年々上がり続けており、毎年0.1歳から0.3歳ほど遅れていると言われています。1970年では、平均初婚年齢が男性26.9歳、女性24.4歳であったにもかかわらず、45年後の2015年には男性が31.1歳、女性が29.4歳という結果になっています。あとわずかで女性の平均初婚年齢も30歳を超えるでしょう。

生涯未婚率という、一生独身である人の平均的な年齢について調査した結果によると、1970年代には男性が7%、女性が3.3%という数値だったものが、2015年には男性23.3%、女性14.1%と、男性は5人に1人そして女性は7人に1人が、平均的に一生結婚しないという結果が出ています。特に女性の生涯未婚率については、2000年の約6%を境に、急激に上がり始めました。

男女別晩婚化する理由

なぜ日本の晩婚化が進んでいるのでしょうか。それには男女それぞれの理由があることがわかります。理由はひとつだけではありませんが、代表的な晩婚化の理由についてご紹介しましょう。

男性の低所得化

男性の晩婚化が進んでいる理由として一番大きい理由と言われているのは、男性の低所得化が進んでいるということです。

フリーターやニートというような言葉が流行しましたが、あの頃の時代を境に、男性の非正規雇用も増えてきているのが現状です。そのために、政府も企業に対して助成金の活用を促すなど対策を打ち出しているものの、劇的な効果を上げているわけではありません。

男性一人の収入だけでは、家族を養っていくのが難しい時代になっています。また、結婚はとてもお金がかかるライフイベントであり、そういった理由から結婚に対して距離を置く男性が増えているのは明白で、そのために男性の晩婚化は進んでいます。

女性の高学歴化

また昔に比べて、ほとんどの女性が短大や大学などへ進学をするようになりました。女性が社会で活躍するための機会は昔に比べて増えてきています。

女性は結婚をすると、仕事に対して影響が出ます。出産・育児はなおさらです。そのため、やりきったと思えるところまで仕事をしようという気持ちがはたらくことから、女性の結婚年齢が年々遅れてきています。このことから、女性の晩婚化が進んでいる現状があります。

晩婚化の原因と対策

そして男女共通で考えられる晩婚化の原因としては、お見合いが減ったことが大きいと言えます。昔はある一定の年齢になると、両親などがお見合いをセッティングするため、自動的に結婚を迎えることができました。しかし現在の結婚は、ほとんどが自由恋愛です。

20代の恋人事情

20代の男女で恋人がいる割合を調査した結果によると、20代で恋人がいる男性は22.3%、20代で恋人がいる女性は33.7%であることがわかりました。つまり、男性の5人のうち4人、女性も3人のうち2人はパートナーがいない結果であることがわかります。驚くべき低い数値です。

時代によるコミュニケーションの変化

自由恋愛はコミュニケーション能力が必要です。お互いをよく知り恋をして、どちらかをきっかけとして交際がスタートしていくという自由恋愛スタイルの方が、セッティングされたお見合いに比べてはるかにコミュニケーション能力が要されます。

最近は、対面せずにスマートフォンやパソコンを通して簡単に人と交流することができます。文字上でしか相手のことを知らず、対面して話をしたことがないという人がいることも珍しくないのではないでしょうか。

このように、お見合い結婚の数が減り、かつスマートフォンやパソコンの普及によりリアルな人間関係づくりを苦手としている人が増えていることにより、自由恋愛も減っているというのが男女に共通した晩婚化の理由であると言えるでしょう。

スマートフォンをお持ちの方は、マッチングアプリをダウンロードして試してみるのも一つの手です。共通の趣味を持っている人と仲良くなってみるということから始めてみれば、意外と相性抜群で結婚に繋がったという事例もたくさんあります。

晩婚化問題がもたらす影響

晩婚化による問題は、どのような影響を社会にもたらすのでしょうか。やはり一番ポイントとなるのは、子どもについてでしょう。

少子化

合計特殊出生率という数値をご存知でしょうか。出産することが可能であるとされる15歳から49歳までの女性が、出産する子供の人数の平均を示している数値です。調査開始の1947年には4.54人という高い数値でしたが、その後合計特殊出生率は年々下がり続け、2005年の1.26人を最小値としてまた少しずつ上がりはじめています。

最新のデータである2016年の結果は、1.44人という結果となりました。しかし、同時に人口の減少に伴い、出生数自体は下がり続けており、2016年にはついに100万人を下回る結果となりました。

晩婚化によって日本の少子化が進むと同時に、高齢化も進みます。少子高齢化が進むことで、経済規模の縮小や年金問題、またそこから派生するさまざまな問題が日本を襲うことになります。

不妊に気がつかない

また晩婚化が進むことで、女性自身が不妊に気がつかないということも大きな晩婚化による影響です。結婚自体が早く、妊娠を希望していても不妊であることが分かった場合は、早くから不妊治療をはじめたり、ほかにもさまざまな対策を練ることができます。

晩婚の女性にとっては、出産のリミットも迫ってきているため、不妊治療自体をあきらめてしまうということも起こり得ます。

高齢出産

また自分が不妊であるかどうかに関係なく、晩婚の女性の場合、すでに結婚する前から子どもを持たない選択をしていることも多いです。高齢出産は非常にリスクが高く、母体のリスクもさることながら生まれてくる子どもに障害がある確率も高まることになります。

そういうリスクを考えて、子どもを持たない選択をする夫婦もいることでしょう。晩婚化は、このように子どもを持つかどうかということについて、大きな影響をもたらします。

晩婚化の現状を改善するための方法

このような晩婚化の問題の解決のために、現状を改善するための方法はいくつかあります。

婚活

婚活という言葉が一般的に使われるようになって久しくなりました。婚活とは、男女が結婚を目的として活動することを指し、婚活パーティーなどは結婚を前提とした出会いを目的として開かれるパーティーのことを指しています。合コンと異なるところは、知人を通した紹介ではなく、全く会ったことがない人が参加する場に出会いを求めるという部分でしょう。

婚活のメリットは、お互いに結婚を前提にしていることが明白であることです。そのため、結婚に向けて回り道をすることが少ないのが特徴です。また、結婚を目的にしているため相手に求める要素もはっきりしていますし、はじめから飾らない自分をアピールすることが多いのも婚活の特徴です。

結婚相談所

結婚相談所に登録をして、結婚相談所のサポートのもと結婚相手を探すという選択をすることもできます。婚活パーティーに比べて、一度に何人もの人と会うことができない部分がデメリットですが、結婚相談所ならではの手厚いサポートにより、成婚率も高いと言われています。

結婚後への懸念

しかし、婚活や結婚相談所のような、結婚を前提とした人たちとの関わりから成り立つ結婚は、結婚後が懸念されます。

もともとコミュニケーション能力が高い場合は、自由恋愛で結婚することもできます。それを選択せずに、すでにセッティングされている所に結婚を求めたということは、結婚後に相手とのコミュニケーションで悩むことが予想されなくもありません。

場合によっては、それによって離婚を選択したり、子どもを持たない選択をする夫婦も出てくることが考えられます。

晩婚化に対する課題

日本の晩婚化、もしくは晩婚化によって生まれる影響を回避するためには、もっと社会のサポートが必要でしょう。女性が結婚をして働きながら子育てをしたいと思っても、どちらも完璧にすることはほとんどの場合難しいでしょう。

核家族がほとんどの時代、困ったときに子どもを両親に預けられるとは限りません。また、なかなか近所同士で助け合ったり、他人に力を借りるということが難しい時代です。

新たな問題解決方法を

産休や育休取得に関わる法制度も、毎年整備されており、改良が重ねられているものの、あくまでもそれは環境の整備であり、法律が直接女性の心に寄り添えるわけではありません。それは法律などで対応できるような種類の問題というよりは、一人一人の問題として受け止めて、考えていかなければいけない問題なのではないでしょうか。

ヨーロッパでは、結婚せずに子どもを持つという選択をする女性も少なくありません。また一人で子育てをする環境が整っていること、一人で子育てをすることが広く受け入れられていることから、離婚率が高いという現実もあります。

このように晩婚化を阻止することができなくとも、女性が一人でも子どもを持つことを選択できるという考え方を取り入れてみるのも方法の一つではないでしょうか。今までとは、まったく違った切り口や方法を用いて問題解決を図ることも必要でしょう。

他人事ではなく自分事として

日本人の晩婚化についてや、それがもたらす社会への影響などについてご紹介してまいりました。いかがでしたでしょうか。

晩婚化は果たして本当に悪いことなのでしょうか。女性が仕事をするための晩婚化であれば、日本の税収は伸び続けていくことになるでしょう。日本人の平均初婚年齢を引き下げて晩婚化対策をするだけではなく、どうしたら少子化を阻止できるかという視点で、問題解決方法を考えてみてもいいのではないでしょうか。

いずれにしても、晩婚化による日本の少子高齢化にはますます拍車がかかります。しかし、それはまだ実際に起こっている問題ではありません。近い将来、今までとはまったく違う切り口で問題解決方法が出てこないとも言えません。なんにせよ、他人事ではなく自分の問題と受け止めて考えていくことが必要でしょう。

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