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「捩花」の花言葉・昨季節・栽培方法と育て方|種から/読み方

Author nopic iconLight1
花言葉 / 2018年03月27日
「捩花」の花言葉・昨季節・栽培方法と育て方|種から/読み方

「捩花」にみる風流

芝生の中からすっと顔を出して、可憐に咲く小さなピンク色の花「捩花」を、ごらんになったことはあるでしょうか。

小さな花ですが、その可憐さ、そしてらせん状に連なる変わった形状は、つい見入ってしまいます。「捩花」を見つけたら、その日はラッキーと思えたりします。そんな風に、すこし心を躍らせてくれる花です。

「捩花」を見たことがない方にもその美しさを伝えられるように、これから「捩花」について解説していきます。「捩花」の咲く季節や見つけられる場所、その育て方などを説明します。その花言葉にも注目です。

「捩花」の読み方

「ねじばな」と読みます。「捩花」の「捩」は、音読みがレイとレツで、訓読みは「ねじ」です。「捩子」と書けば、物をしめつけて固定する部品である「ねじ」のことです。

捩花の花言葉

「捩花」の花言葉は、「思慕」です。人を思いしたうこと、恋しく思うこと、という意味です。その花の可憐さに見合った花言葉と言えるでしょう。

この花言葉の由来は、万葉集の歌からとられたと言われています。

「芝付(しばつき)の 御宇良崎(みうらさき)なる 根都古(ねつこ)草(ぐさ) 逢ひ見ずあらば 吾(あれ)恋ひめやも」

この歌のねつこ草が「捩花」のことで、恋心を「捩花」にたとえて謳っています。「あなたに逢えなければ、私は恋に苦しむことはなかったのに」と恋慕する、せつない気持ちと、ねじれて咲く花の様子を重ね合わせています。

誕生花としての捩花

「捩花」は、誕生日の花「誕生花(たんじょうか)」でもあります。その月日は、7月4日です。

「誕生花」は、誕生日にちなんだ花ということで、365日に当てられています。しかしその諸説、誰が誕生花を決めて、どのように決めているのかは、はっきりしていません。また国によっても違いがあります。

しかし想いを寄せる人の誕生日に合わせて誕生花を送るというのは、ロマンチックで素敵です。その花が「捩花」だったら、その送る人の想いが切なく感じられます。

「捩花」が咲く季節

「捩花」はらせん状に並んで咲き、花の色はピンク色や、ピンクと白のツートーンがあります。小さな花で、丈の長さも15センチから、大きくても40センチほどで、足元に気をつけていないと、見落としてしまう大きさです。

開花時期は、初夏から秋にかけてで、6月から9月頃までです。花が生育する場所は、湿っていて日当たりのいい低草地です。芝生や、草木が低めの原っぱなどに、ふっと咲いているということが多いです。

名称・原産地

「捩花」は、ラン科の花で、確かに花の状態をよく見ると、ランの雰囲気が漂っています。

また学名は、Spiranthes sinensis var. amoena。和名は、「捩花」です。他にも、捩摺(モジズリ)やネジレバナ、ネジリバナ、ネジリソウという別名があります。

英語では、Lady’s tressesや Screw flowerと呼ばれます。花がねじれて咲くという意味をそのまま名称にして、「 Screw flower」。また「捩花」の咲く姿が、女性の巻いた髪の毛を想像することから、女性の巻き髪という意味の「Lady’s tresses」という名前がついています。

原産地は、日本、中国、朝鮮半島とサハリンで、私たちの郷土の花と言うこともできるでしょう。

ラン科にしては珍しい野生の花

「捩花」に注目したい事は、この花が「ラン科」であることです。捩花は、芝生や土手などの私たちの生活しているすぐ近くで咲いています。このような場所で生育するラン科の花は、他に例がないでしょう。

きれいに咲く花なのに、生息している場所が芝生などのため、雑草として扱われてしまうこともよくあります。そのため芝刈り機で、芝と一緒に刈り取られてしまうことが多いです。

その一方で、その可憐な姿から、昔から愛されている花でもあります。「捩花」の愛好家もいて、即売所などで販売されていることもあります。ただ単独栽培や、株を分けて増やすことが難しい花でもあります。

季語としての捩花

俳人の高田正子氏は、次のような歌を呼んでいます。

「ねぢばなのたどたどしくもねぢれ初め」

「捩花」は、夏の季語です。つい見逃してしまいそうな小さな花ですが、俳句などでも昔から歌われています。

捩花の栽培方法・育て方

「捩花」の特徴は、多年草で、根元に葉が集まり、1から8本の株立ちになります。株立ちとは、一本の根から複数の茎が出てくることです。株の中心から花をつける花茎が15センチから40センチほどまで伸びて、らせん形に花をつけます。花の大きさは5ミリほどと小さな花です。

この花を育てる時のポイントは、冬は日当たりのいい場所に置き、冬でも5度から10度程度の温度が保たれることです。ひなたを好む一方で、夏場なら直射日光を避けて、30%ほどの遮光下に置くほうがいいでしょう。

水やりと肥料

水やりは、一日に一回。乾燥させないように心がけます。用土も水もちのよいものを選ぶのがいいでしょう。実際は、市販の草花用の培養土で構いません。また水ゴケ単用でも育てることができるので、チャレンジしてもいいでしょう。

肥料は、4月から5月にかけて、三要素等量の緩効性肥料を、3から4号鉢なら一つまみで大丈夫でしょう。10月に、リン酸主体の緩効性肥料を同量施してもいいですが、しなくても構いません。

病気の心配は少なめ。気をつけたいのは害虫

比較的病気には強く、気になるのはウイルス病くらいです。葉がゆがんだり、不規則なまだらが入るなどしたら、元気がなくなった証拠です。その場合はかわいそうですが、株ごと処分してください。

気になる害虫は、ナメクジやカタツムリ、アブラムシです。ナメクジやカタツムリは、新芽を食べてしまうので、これらの害虫を見つけたらすぐに取り除きましょう。アブラムシは、花茎がゆがむ原因になりますので、見つけたらすぐ薬剤を使って駆除します。

種から捩花を育てる

「捩花」の種は、ホコリのようにとても細かいのでまきにくいです。そのため鹿沼土をすこしとり、それに混ぜ合わせるようにするか、用土のうえに振りかけるようにしてして種まきをします。

多くは、半年くらいからして、目に見えるように大きくなります。開花は、種まきをしてから2年から3年後です。

肝心の種ですが、「捩花」が開花して、1ヶ月ほど経つか経たないかという7月から8月にかけて、大きく膨らみます。それが合図で、黄ばんだ果実があるものを花茎ごと切り取り、そのまま紙袋に入れて、種を集めます。

種を取ったらすぐ、種まきをします。

株分けによる増やし方

株分けでも増やすことができます。適期は3月か9月でで、3~5本の茎で一株になるように分けます。無理に分けずに、自然に分けられるところで分けてあげるのがポイントです。ハサミやナイフを使わなくても、手で軽く引っ張れば分けられます。それをそのまま植えてください。

「捩花」は、株分けや種まきにしても、決して育てやすい花ではありません。捩花の根と土との相性が微妙で、土中の菌のバランスが崩れると、それが原因ですぐに枯れてしまいます。野生の花らしい特徴ともいえます。

想いをよせて・・・「捩花」のひたむきさ

「捩花」のねじれには、決まりはありません。右にも左にも巻くことがあります。それでは、捩花はどうして花茎に巻きつくように花をつけるようになったのでしょうか。それは、細い花茎が倒れないように、バランスを保つためだといわれています。

細い花茎を支えるために花をつける「捩花」、それが切なく感じられ、捩花の花言葉がさらに際立ちます。花言葉は、「思慕」です。その恋心は、誰に伝わるのでしょうか。美しいからこそ、扱いは慎重でなくては育たない「捩花」は、恋を成就する難しさとも重なります。

想いを寄せて、「捩花」をどなたかに贈るのも、素敵なプレゼントになりそうです。

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