「わざわざありがとう」を言う人の意味と心理
そんな感謝の気持ちを伝える際に「わざわざありがとう」と「わざわざ」を付けて伝えたり、伝えられたりしたことはありませんか。ストレートに「ありがとう」と言われるのと「わざわざありがとう」と言われるのでは感じ方が違うでしょう。人によっては複雑な気持ちになる場合もあります。
「わざわざありがとう」と使う人は、どういった心理があるのでしょうか。詳しくご紹介していきます。
お礼・感謝
「わざわざ」という言葉には「何かのついでではなく、特別にそのために行うこと」という意味があります。「わざわざありがとう」と伝えることで、自分のために労力をかけて行ってくれたことに対して、感謝の気持ちを強調することができます。
例えば遠方の方が会いに来てくれたときに「遠い所からわざわざありがとうございます」と伝えることができます。労力や時間をかけて自分のために会いに来てくれたことに感謝している気持ちを表してます。
失礼
ビジネスシーンでお客様に対して「雨の中ご来店いただき、わざわざありがとうございます」と伝える場合「わざわざ」が付いていることに対して、お客様が不快に感じることがあります。お客様からすると用があって出向き、その日にたまたま雨が降っていただけのことです。別にお礼を言われることはしていないと、気を悪くされる可能性もあります。
「わざわざ」を付け加えることによって、受け取る側によっては失礼だと感じることがあります。使うときには相手の気持ちを考え、充分に注意するようにしましょう。
嫌味
「わざわざ」の意味には「必要ではないことを敢えてする」といった意味もあります。先ほど感謝やお礼で説明したものと、全く異なる意味合いになります。
例えばビジネス関係の相手に「ご指導わざわざありがとうございます」と伝えると「自分には必要ないことを、敢えて教えてくれてありがとう」といった皮肉に取られる可能性があります。嫌味のつもりはないのもとに、そう捉えられてしまっては感謝の気持ちが伝わりません。使う相手を考えて言い回しを選びましょう。
「わざわざありがとう」への返し方
上司や目上の方からの「わざわざありがとう」への返信は「お役に立てて光栄です」「こちらこそありがとうございます」「ご配慮ありがとうございます」などと送るのが望ましいです。お礼に対して素直に嬉しい気持ちを返しましょう。
その際の件名は「Re:」を付けることで、返信メールであることが相手にすぐに分かるので、敢えて件名は削除しない方がいいでしょう。上司や目上の方からのお礼メールに対しては、素早く返信することがマナーです。
「わざわざありがとう」は目上の人に使える?
ビジネス関係では相手との距離感にもよりますが「わざわざありがとう」は使い方次第で、相手が快く受け取るか不快に感じるか両極端に分かれます。感謝の気持ちを伝えているのに、不快感を与えることほど悲しいことはありません。
目上の人に対しては「わざわざ」という言葉を具体的に述べてお礼を伝える方が、感謝を述べている気持ちが伝わりやすいでしょう。何に対してのお礼かがはっきり分かり丁寧な印象になります。
「わざわざありがとう」を言い換えてみよう
ビジネスでは敬語の使い方や会話のボキャブラリーが豊富な方が、人間関係も仕事も円滑に進み、ビジネスマンとして有利になります。相手との関係性や状況に応じて「わざわざありがとう」と同じ意味を持つフレーズを、いくつか覚えておきましょう。
丁寧に
また「丁寧」に「ご」を付けることで「ご丁寧にありがとうございます」と、目上の方を敬い感謝を伝える表現になります。そもそも目上の方には敬語を使うのがビジネスマナーとして常識なので、「わざわざ」を「ご丁寧に」と言い換えることで相手に誤解を与えることなく感謝の気持ちを表すことができます。
逆に親しい間柄の友人などには「ご丁寧にありがとう」を使うと、嫌味や皮肉に取られる可能性があります。伝える相手によって使い分けることが必要です。
誠に
ビジネスシーンでも社内での会話で、上司に対し「誠にありがとうございます」と伝えると、堅苦しい印象になります。主に挨拶や発表の場、ビジネスメールで使うと丁寧さが伝わるので、シーンに応じて使い分けることが重要です。
本当に
改まった場面やビジネスメールでは「本当にありがとうございます」よりも、前述した「ご丁寧にありがとうございます」や「誠にありがとうございます」の方が適切なことも多いです。しかし、口語ではビジネスシーンでも上司や目上の方にも使われる言葉です。
相手との関係性や伝える手段を考慮した上で、ふさわしい感謝の言葉をチョイスしましょう。それができる人が一人前のビジネスマンと言えるでしょう。
「わざわざありがとう」の内容を具体的にする
「遠い所からわざわざありがとうございます」
「本来ならこちらから出向くべきところを、ご遠方からわざわざお越しくださり、ありがとうございます」
同じ感謝の気持ちでも、下の例文の方がより丁寧で謙虚な言い回しになります。また「わざわざ」をどこに付け加えるかで、文章そのもののイメージが変わります。
「わざわざありがとう」は脈ありか脈なしか
ましてや好きな相手から「わざわざありがとう」と言われると、自分がしたことが逆に相手に気を遣わせたのかと、複雑な気持ちになることもしばしばです。「わざわざありがとう」と異性から言われることで、脈があるのかないのかを判断するのは難しいですが、どういう意味が考えられるのかを紹介します。
好きな人
それほど親しくない相手に「わざわざありがとう」と伝えることで、感謝しつつも相手の時間や手を取らせてたことに対して、恐縮する気持ちを表しているでしょう。親しい友人にも「わざわざありがとう」と使うことも多いので一概には言えません。好きな相手との距離感や態度で、相手が本当に喜んでいるのか、いらぬお節介かを見極めることが肝心です。
誕生日
脈ありかなしかで考えるとどちらとも言えないですが、誕生日を祝ってもらえたことに対して、迷惑や嫌味だと感じる人は通常なら考えにくいです。素直に感謝の気持ちを表していると言えるでしょう。
初デート
使い方次第でいい印象になる!
本来感謝を伝える意味での「わざわざありがとう」という表現が、いい印象を与えるか不快感を与えるかは使い方次第になります。自分の発した言葉で相手の気分が悪くなるのは、ビジネスでも日常生活でも避けるべきことです。仕事でもプライベートでもより良い人間関係を築くために、好印象を与える言葉遣いを心がけましょう。