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「意思の疎通」の意味と使い方・図れない人の特徴・類語・反対語

「意思の疎通」の意味と使い方・例文

「意思の疎通」とは自分と相手との考え方が通じ合って理解していることです。お互いに共通する話題に対して同じように理解し認識ができます。

「意思」とは意見や考え方です。「疎通」とは不明な点がなく筋道がしっかりと理解できることです。

例文

「意思の疎通」を使った例文は次のようなものがあります。

・新しいプロジェクトが成功したのはお互いに意思の疎通がとれるよう小まめ連絡と良いコミュニケーションをしたおかげです。
・海外に行くとたいていの人は片言の英語と身振り手振りで意思の疎通をしている。
・お互いに惹かれ合っていても意思の疎通がなければ、理解できないことがある。

意思の疎通をはかる

「意思の疎通をはかる」とは自分と相手の考えていることの違いを認識し理解しようとすることです。類擬語としては「コミュニケーションをとる」や「相手との違いを理解してわかろうと努力する」などがあります。どの言葉を使うかは状況によって変わります。仕事の場合は相手との上下関係によって使い分けます。

意思の疎通が図れない人の特徴

意思の疎通を図ろうとしてもなかなかできない人がいます。そのような人に共通の特徴があります。

自分ひとりで決定する

自分で決定するのは時として良いことですが、人の意見を聞かずに決定をしてしまうと後で失敗した時に大変なことになります。自信家の多くは人の意見は必要ないと決めつけています。仕事場に同僚がいても自分が一番優秀で他人の意見を参考にしても意味がなく、ひとりで決めた方が仕事はかどると考えているので意思の疎通が図れません。

自分の話しかしない

話好きな人、他人が話している時に自分の話にすり替える人、相手の話を途中で遮ってしまう人は意思の疎通が図れません。自分が話の中心になることには興味があっても相手への興味が薄いです。相手が話をしているのに最後まできちんと聞かないので、相手の考えを理解することができません。自分の考えばかり一方通行で伝えて意思の疎通ができていると勘違いしています。

面倒と感じる

相手との意思の疎通を図るには相手に分かりやすく説明する必要があります。そのためには細かい説明に時間をかけて順を追って話さなければなりません。他人との意思の疎通に面倒と感じる人がいます。自分の意見や考え方を持っているけれど、相手に理解してもらうまで意思の疎通を図るのは時間がもったいないとか、面倒なことと感じている方がいます。

相手の意見を聞くのも面倒と感じるので、説明もいらない簡単な意思の疎通はできても、込み入った話になると面倒という気持ちがでてきて上の空で話を聞き流す人がいます。

言葉や説明が少ない

口数が少ない人や言葉が足りない人は相手への説明が少ないので伝わらないことがあります。また、自分の伝える言葉が相手に誤解されたり、間違ったように捉えられてしまうことがあります。

感じていることを上手く言葉にして伝えるのが苦手な人もあれこれ頭で考えているだけで時間が過ぎてしまい、肝心な話ができず意思の疎通が図れない人です。聞いている相手も何を言おうとしているのか理解ができないので、曖昧な意思の疎通の中で会話をすることになります。

人との距離感がある

相手との意思の疎通には相手に興味を持ち理解することが必要です。コミュニケーションが苦手な人や話しかけてもそっけない人、人に対して恐怖心がある人は相手が話かけてきてもどのように返事をしたら良いのか、どう伝えたらいいのかがわからず、話の内容よりも返事の方に気がいってしまい、肝心の話を聞き逃して意思の疎通が図れない人になっています。

相手も避けられているのか、嫌われているのか、などと感じてしまうので扱いにくい人というように考えてしまいます。

自分以外に興味がないナルシスト

意思の疎通には相手が話をしている時、耳を傾けて相手の考えを知り、理解しなければなりません。人間嫌いではなく自分にしか興味がない人は他人の意見を知りたいと感じません。

自分以外の人に関心がないので、適当に相槌を打って話を聞いているふりをします。頭の中で自分の事ばかり考えているナルシストは一見、意思の疎通ができているようでも話を聞いていないので、意思の疎通が図れない人です。

「意思の疎通」の類語・言い換え

「意思の疎通」の類義語は「意思の伝達」や「以心伝心」になります。「意思の伝達」は自分の感じていることを言葉によって相手に伝える方法です。「以心伝心」は心と心で伝える方法になり、心を使ったコミュニケーションです。

他には「テレパシー」や「気持ちのやり取り」があります。使い方はその相手にどう伝えたいかで使い分けます。仕事の場合は同僚や上司によって使い分けます。

「意思の疎通」の反対語

反対語は「意思の疎通ができない」、「話が通じない」になります。お互いに伝えようとしていることがうまくいかず、理解できないことです。

他には「連絡が十分ではなかった」、「意思の疎通に失敗した」、「伝達が不十分だった」、「コミュニケーションが取れなかった」などがあります。

赤ちゃんとの意思の疎通はいつから図れるのか

赤ちゃんは泣いたり、ぐずついたり、笑ったりして意思を伝えています。生後7、8か月経つと身振り手振りでの意思の疎通ができるようになります。言葉での意思の疎通は1歳くらいからできるようになります。

ペットと意思の疎通はできるのか

ペットとの意思の疎通は飼い主がペットのしぐさやクセを理解するとこです。犬や猫をペットとして飼っている人は多いです。毎日ペットを見ていると喜怒哀楽がはっきりしていることがわかります。

人間と同じように決まったしぐさをする時はいつも決まって何かがあるというように、言葉が話せないので態度で飼い主に伝えています。飼い主も可愛いと感じるだけでなく、話かけたりペットからのメッセージを丁寧に考えてみると意思の疎通ができるようになります。

うさぎなど

ペットと言えば犬や猫を考える人は多いですが、うさぎや鳥などの小さな動物を飼っている人がいます。意思の疎通は難しそうと感じる人もいますが、毎日世話をして話かけると心が通じ合い意思の疎通ができるようになります。

ペットを飼ってから数日で意思の疎通ができると考えるのは無理があります。飼い主が優しさを持って世話をするとペットが飼い主を信頼するようになり、しぐさやクセによる意思の疎通ができるようになります。

夫や家族との意思の疎通を円滑に図る方法

夫や家族とは長い付き合いなのでお互いを理解し合っているので言わなくてもわかってくれると考えている人がいます。いつも短い会話だけで後は察して欲しいという意思の疎通は誤解が生じ、何か問題が起きた時に大きな溝となります。普段からきちんとした会話をするようにします。

特に大切な話は、英語を勉強する時に学んだ疑問詞5W1H 「When(いつ)、Where(どこで)、Who(誰が)、What(何を)、Why(なぜ)、How(どうしたのか)」を使いましょう。家族との意思の疎通を図るのに大げさな感じですが、後でもめ事にならないようにするためには必要です。

相談をする

意思の疎通を円滑にする方法は何も相談せずに勝手に行動しないことです。例えば、事前に買いたい物の話をして意思の疎通を図ります。相談なしでいきなり買うより、生活を共にしている人に話をしているとより良い結果になります。家族だからわかってくれると考えずに、小さなことでもまめに相談すると意思の疎通が図りやすくなります。

疑問に思ったらすぐ確認

家族の話を聞いていて何か引っかかると感じたり、疑問に感じたらすぐにその場で確認します。面倒くさいとか、煩わしいとか感じられる時もありますが中途半端な意思の疎通をすると、「あの時理解してなかったの」と言われて些細なことで喧嘩になってしまうことがあります。

「わからないことがあっても家族だからそのうちわかるようになる」と考えていては溝が深まります。相手との会話で曖昧な事やわからない事がでてきた時は「それはどういうこと」、「どういう意味」と頭の中だけで考えるのではなく、言葉として伝えましょう。そうすればお互いを理解し合える円滑な意思の疎通が図れます。

相槌を打つ

夫や家族の話を聞いている時にどういうふうに聞いていますか。相手が話している時は相槌を打って相手に話を聞いているというサインを送ることが大切です。とても些細なことですが、話し手に意思の疎通が図れていると伝わり、聞き手に対して好感やわかってくれているという連帯感が生まれます。話している人もスムーズに意思の疎通ができ快適な会話ができます。

相手の立場を考える

夫婦喧嘩や家族との喧嘩では「どうして黙ってたの」「そんなこと言わなくてもわかるだろう」という言い争いはどこの家庭にもあります。言わなくてもわかってくれるという決めつけはしないことです。

身内だからこそわかってくれるという甘い考えをしていると、円滑な意思の疎通ができなくなります。意思の疎通を図るためには身内であっても相手の立場を考えて理解してもらう必要があります。

彼氏や彼女との意思の疎通の図り方のコツ

男性と女性では考え方や行動が違います。同性と話をしているとわかり合えることが、彼氏や彼女に同じ話をしても伝わらないことがあります。彼氏や彼女とのスムーズな意思の疎通の図り方をみていきます。

自分の考えをわかりやすく伝える

お互いに好感を持っているという共通点しかありませんので、一方的なコミュニケーションを取るのではなく、相手が自分の事を正しく解釈してくれているか時々聞いてみます。

好きな人だから少しくらい曖昧なままでいいと考えていると、相手は勝手に判断してしまうので、いつしか曖昧な意思の疎通しかできなくなります。自分の事をより知ってもらうためには相手にわかりやすく伝えるとお互いの理解が深まります。

共通の話題をみつける

好きな人とは何から何まで一緒という方は少ないです。また、普段は別々の生活を過ごしている人が多いです。相手のことをよく知り意思の疎通を図るためには共通の話題を見つけます。

気楽に話ができ、共感を持ってもらえ、お互いの意思の疎通を図るためには同じ視点からみることが大切です。違いに気が付いた場合はこういう一面もあるのか、という考え方できるようになれば、いろいろな面が見えてきても意思の疎通が円滑に図れるようになります。

相手のことを考えて話そう

意思の疎通を図るのは難しいようですがコツを覚えてしまえば案外簡単に伝えることができます。人とのコミュニケーションをとるには人に興味を持つことからはじめなければ、相手に自分の意思を伝えることができません。自分で自分を困難な状況にしないためにもシンプルに物事を考えます。

どのような人にも5W1Hを使ってきちんと伝えます。疑問に感じたことはその場で相手に聞き、勝手な解釈をしないようにします。お互いに円滑な意思の疎通ができるようになれば日々の生活から仕事までスムーズに快適に過ごすことができます。

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