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洞察力があるか診断するチェック項目・洞察力を鍛える方法

洞察力とは?

洞察力とは、目に見えている部分だけでなく、直感的に目に見えない部分に何が隠されているのかを見抜くことができる力のことです。また、洞察力とは物事を見通す力のことでもあり、この力がある人は理解力や判断力もあります。

洞察力を持っている人は客観的な思考のため、自身が意識していなくとも正しい判断ができ、周囲の人から信頼されています。また、家庭や仕事の問題も客観視できるためスムーズに改善することができます。

そして、洞察力のある人は物事を見通す力があるため直感が優れているという特徴も併せ持っており、直感を信じた結果が失敗よりも成功が多い場合、洞察力がある人と言えます。

洞察力と観察力の違い

洞察力と同じような意味で使われる観察力という言葉もありますが、観察力は目に見えている部分を観察し、そこから情報を読み取る力のことです。よって、洞察力と観察力の大きな違いは内面まで見る力があるか、それとも表面のみを見る力なのかといった点になります。

観察力は表面をじっくり観察するだけの力なので、見るポイントさえしっかり把握しておけば今すぐにでも日々の実戦で身につけることができますが、洞察力は裏に隠された情報を読み取る力のことです。よって、少し時間をかけ日々意識をしながら地道に能力を身につけていく必要があります。

どちらの力も仕事の場面ではもちろん、プライベートにおいてもとても重要です。ここからは、洞察力が鋭い人の特徴や自分自身の洞察力についてのチェック項目、洞察力の鍛え方などをご紹介します。

洞察力が鋭い人の特徴

生きていく上でとても大切となる洞察力ですが、この洞察力が鋭い人には一体どのような特徴があるのでしょうか。以下に紹介する特徴を、ぜひチェックしてみてください。

些細なことにも気がつき気を配ることができる

洞察力が鋭い人は物事を見通す力があるので、些細なことにも気付くことができ、自分と相手だけでなく、その周りにいる人々とのバランスをとることも得意です。

また、洞察力が鋭い人は観察力も優れているため、相手の表情や言葉から読み取れる情報はもちろん、そこに隠された本当の意味までも感じ取ることができます。よって、相手のことを思いやった言葉をかけることができ、人間関係の構築が得意です。

そして、自分の意見を押しつけることはせず相手の意見も尊重し、お互いにとってより良いベストな選択ができるよう導き合えるのが、洞察力の鋭い人の特徴の1つです。

一歩さがった立ち位置や落ち着いた見た目

次に洞察力が鋭い人の特徴として、物事をどこか一歩下がって見ているような様子が見受けられます。1つの情報たりとも逃すまいという気持ちがあり、常に物事の裏側まで読み取ろうという姿勢があるため、このような俯瞰的な態度をとるります。

また、このように一歩引いた内面を表すように服装や髪形なども落ち着いたものを好むという点があり、実年齢よりも落ち着いて見える人や精神年齢が高いと言われる人は、洞察力が鋭い人に多く見受けられます。

洞察力が鋭い人はパーティーなど人が多く集まる場所でもさほどテンションがあがることはなく、常に一定の精神状態でいるため落ち着いた見た目という印象を与えます。

行動や発言は慎重に

行動に移すのは慎重であり、自分が発する言葉についても慎重だというのも、洞察力が鋭い人の特徴です。何か予想外の出来事が起きたとしてもその場の空気や感情に流されることはなく、しっかりと自分の考えをまとめた上で状況を判断し、その後の行動へと繋げていきます。

よって、洞察力が鋭い人に対して答えを出すことを無理に迫ったり、行動を起こすまでの時間に対して意見を言ったりしてしまうと、その人を否定してしまうことになり自信を失わせてしまうことになりかねません。その人が行動を起こすまで、辛抱強く待つことが大切です。

また、このような慎重派である洞察力の鋭い人は、なるべく他人に頼らず自身の考えを大切に生きていくというタイプの人に多く存在しています。

洞察力があるか診断するチェック項目

洞察力があるかどうかを知るには、どんな項目をチェックしたら良いのでしょうか。

以下に2つのポイントをご紹介します。

公私ともに充実しているかどうか

まず、洞察力のある人は公私ともに充実しています。洞察力は物事を客観的に見ることができるため、物事の本質を見極めることができます。

よって、さまざまな物事に対して正しい判断を行うことができ、公私ともに充実した日々を送っている人ばかりです。

また、洞察力のある人は、出来事の一場面だけでなくその出来事の前後に起きた事柄や自分自身の今までの生き方や考え方についてまでも振り返ったり考えたりすることがあります。このように、日々さまざまなことを意識しながら生きているという特徴も見受けられます。

失敗を次に生かす

洞察力がある人は失敗をそのままにせず、次に生かそうと取り組む力があります。

失敗を人のせいにするのではなく、自分自身のことをしっかりと省みて、その失敗を次へ生かそうという意欲があるのです。よって、洞察力のある人は自身を成長させようという意欲がある人ともいうことができます。

このように、洞察力がある人は仕事でもプライベートでも失敗を次に生かすことが得意であり、しっかりと前を向いて行動をすることができる人でもあります。

洞察力を鍛える方法

さまざまな場面で有効的に活用できる洞察力ですが、どのようなことをしたら鍛えられるのでしょうか。

トレーニング方法

ここからは洞察力を鍛えるいくつかのトレーニング方法についてご紹介します。

会話の中で鍛える

まずは、会話の中で相手の言葉の裏に隠された意図を読み取ることができるか、チャレンジしてみましょう。相手のことを観察することが大切で、よく見ることや聞くこと、そして感じることができるか否かが重要です。

表情は明るいのか暗いのか、視線はどこにあるのか、会話の中に出てくる言葉はポジティブなものが多いのかネガティブなものが多いのか、この点を意識して観察するだけでも十分トレーニングになります。

ニュースをチェックする

次に、テレビや新聞などで報道されているニュースをただそのまま鵜呑みにするのではなく、本質について考えることを習慣づけてみましょう。

ニュースに隠された事実や関連のあるニュースにはどのようなものがあるのか、報道で使われる言葉や方法は適切かどうかなど、たった1つのニュースからも得られる情報はたくさんあります。

細かいところまで観察し、どういうことが起きているのかを考えるという作業を繰り返し行うことで洞察力を鍛えることができ、物事の本質を見極めることができるようになります。

本を読む

洞察力がある人は、想像力がある人ともいえます。その想像力を鍛える方法として、本を読むことをします。

本にはいろいろなジャンルがあり、フィクションノンフィクションに限らずさまざまな話題に触れることができます。よって、本を通して人生経験を積むことができ、いろいろな知識を得ることができるので、読書は洞察力を鍛えるのにな方法です。

また、1冊の本でも何度か読むことで違う視点から見ることができるので、客観的に物事を見つめるトレーニングにも適しています。

気に行った小説は何度か読み返し、さまざまな登場人物の視点から本を読んでみてください。同じ文章でも視点を変えることで見えてくる情報があるので、洞察力を鍛えるのにぴったりです。

洞察力がある人に仕事

洞察力がある人は、どんな仕事が向いているのでしょうか。ここでは洞察力がある人に仕事についてご紹介します。

活かす仕事

やはり最も適しているのは、心理カウンセラーです。相手をしっかりと見ることができ、また客観的に話を聴くことができるので、その人が抱えている問題点をすぐに把握することができます。そして洞察力があることで、その人の性格や特徴を理解するのも早く、最も適した方法で対応をとることが可能です。

カウンセラーの他には、占い師や営業、そして企業の役職、介護など、人を相手とする仕事が適しています。洞察力がある人に仕事は、相手の話をじっくりと聴き、その人の特性や希望に合った言葉や行動を選択できる職種となります。

洞察力を鍛える本

洞察力を鍛えるには、読書も効果的な方法とお伝えしました。その中でも洞察力を鍛える際には外せない、本があります。

今回は数多くある洞察力に関する本の中から、3冊ご紹介します。

洞察力 本質を見抜く「眼力」の秘密

洞察力とは何か、そのものの構造について大脳生理学や東洋哲学などの面から解明している本で、洞察力そのものの根本を学ぶことができる本です。人の心を見抜いたり、事実を見極めたり、これから先の時代がどうなるか読んだりと、生きていく上で重要な洞察力について詳しく書かれています。

また、タイプ別に洞察力を鍛える方法も掲載されており、より豊かな人生を送ることができるようになるヒントがたくさん掲載されている本です。

脳生理学の観点と仏教の考え方をミックスさせて、真の洞察力を身に付けるにはどうしたら良いか記した本。
まず、第1章で脳科学の観点から人が考える仕組みを明らかにする。更に、洞察力を高めるための考え方のヒントを述べる。そして、その考え方が仏教における悟りの構造と同じである事を述べるのだが、その繋げ方の発想そのものが筆者の洞察力の高さを証明していて圧巻!
第2章では、仏教の修行を解説しながら洞察力を高めていくヒントが述べられる。こちらも分かりやすい。般若心経のメソッドも興味深かったが、個人的には収束思考、発散思考、類比思考など、一般的な思考法の効用を、脳科学と悟りの境地から解説している部分が目から鱗で参考になった。今日から、コトバ記憶だけで理詰めで考えて失敗しないよう気をつけ、イメージ記憶を重要視する思考法を実践しようと思う。

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洞察力――弱者が強者に勝つ70の極意

野球を通じて得た洞察力について書かれており、野球界では有名な元プロ野球選手である宮本慎也氏が出した本です。

アテネや北京オリンピックで野球チームのキャプテンを務め、ヤクルトスワローズに所属していた一流のプロ選手が導き出した、相手を知り自分を知る視点とはどういったものなのか、この本を読むことでしか得られない知識が満載となっています。

週刊ダイヤモンド紙に連載していたコラムを再構成し、最新情報も加えられたもので、ビジネスマンからも好評な1冊です。

プロ野球界の第一線で活躍するための洞察力や、その洞察力をビジネスで応用・実践するヒントが詰まっている

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複雑な仕事をシンプルに解決するための「洞察力」

老舗温泉旅館を舞台に、洞察力を使ってあらゆる問題を解決すべく話が進んでいく内容の本です。

この本を読み進めることで洞察力とはどういったものか、洞察力はどのような場面で発揮されるのかなど、ゲーム感覚で学ぶことができます。

ぜひ一度この本を読み、さまざまな視点から物事を客観的に見るという作業に取り組んでみてください。

目の前にある仕事をコツコツとこなすことは、重要ではある。がしかし、そうした目に見える
仕事だけに没頭していると、日々忙しく動き回っている程には、成果が上がらない。成果を
上げる仕事術には、「見えないものを観る」眼を養うことが肝要だ。その眼こそ、本書のタイ
トルである「洞察力」である。本書が、「洞察力」をいかに磨くのかについて、詳らかにしてい
る。本書を読み進めるまで、「洞察力」の原点は、世間の動きに通じることであると考えてい
た。世の中の動きを把握し、できるだけ多くの情報を収集して、分析することが肝要である
と思っていたが、どうやらそれよりも大事なことがありそうだ。本書の著者鳥原隆志氏は、
インバスケット思考の第一人者。インバスケットゲームでは、案件を重要と緊急の二軸で
捉え、重要かつ緊急の案件から処理をしていく。本書を読み進める内に、「重要である」事
柄について、深く考えることが「洞察力」につながるのだと認識した。数多くの情報が重要
なのではなく、重要なこと、すなわち私の仕事の本質について、深く考えることがカギを握
っているということだ。そうした姿勢こそが「見えないものを観る眼」につながるのだと思う。
本書は、半分が旅館再生の物語、半分が解説という体裁となっているため、サクサク読め
る上に、内容が理解しやすい工夫がなされており、あまり本を読まない人でも抵抗がない
であろう。

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洞察力をアップして素敵な人生を

以上、洞察力についてさまざまな情報をお伝えしてきましたがいかがだったでしょうか。洞察力の鋭い人の特徴や診断チェック項目、さらには洞察力を鍛える方法や本をご紹介しました。

洞察力は、仕事でもプライベートでも生きていく上で大切な役割を果たしてくれる重要な能力です。洞察力を活かすことで人間関係をスムーズに運ぶことができ、正しい判断も行うことができるようになります。

ぜひ、日々の生活の中に少しずつ意識しながら洞察力を鍛える方法を取り入れ、洞察力の向上を目指してみましょう。

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