老害の意味とは?

そもそも老害とは何でしょうか。老害とは、自分が老いたにも関わらず、そして老いを気にせず、周りの人間や若者の活動を妨げる害悪である、とされています。
老害は年齢を武器に周りを巻き込み、そしてマイペースで、さらには迷惑を掛けるのは年老いているから当然、でも傲慢さが目立っている、そんな社会生活を壊していくかのような勢いがあります。
老害=高齢者をイメージするように、高齢者は大切にするように、と多くの人は教育されてきました。困っている高齢者がいれば手助けする、手を差し伸べる、それが覆される時代になってきました。
老害の10の特徴とは?
もちろん老人のすべてが老害ということは絶対にありません。やはり年齢を重ねてたくさんの経験を積んできた高齢の方は知識があり、学ぶべきことはあります。
ですが高齢がゆえに勘違いしてしまった老害を引き起こす人も残念ながら最近増えてきました。そういう老害の対処は、周りの人それぞれがしていかなければなりません。
老害にはパターンがありません。人の性格がそれぞれあるように性格がされに悪意ある方向へ向かってしまうことがあります。それが老害へと繋がっていきます。
1、老人だから気を遣えという精神
例えば道の真ん中を歩いている高齢者がいて道を塞いでいるのに決して行きかう人のために道の端へ寄ろうとしません。ぶつかろうものなら悪態を付いてきます。
高齢がゆえ動作がうまくできないこともありますが、たちの悪い高齢者は周りに迷惑をかけても構わない、と悪意を持っている人もいます。
高齢者ゆえの行き場のない気持ちが社会へ向いているのでしょう。コミュニケーションもなかなか難しくなってきます。老害は社会的に取り組むべき時代がそこまで来ています。
2、妻に罵声を浴びせる
老害は家庭内で起こっていることがとても多いため、こうした妻が耐えている姿を見ると同情してしまいます。ですが外からは家庭内の事情は分からないので、妻がうまく牛耳っていることも考えられます。
外へ出てまで家族に対して罵声を浴びせるといった行動は老害を広めているといっても過言ではありません。老害は老害を呼ぶことがありますので、人の振り見て我が振り直せ、を感じるべきです。
3、自分の意見を押し付けてくる
仕事の定年を迎え、そのルールの押し付けはまず家族へ向けられます。それまでは外へ向けられていた押し付けは突然家族へ向けられることから、家族にとっては苦痛となります。
家族にとってうまく老後の暮らしが良くなるためには老害は避けたいところです。
4、人を見下す
しかし、どうでしょうか。一番なっていないのは高齢者であることに本人は気づいていません。礼儀がなっていないのも意外と高齢者です。
自分がきちんとできていないにも関わらず、相手にはそれを求めてきます。周りは仕方がない、と思い接していますが、これが家族関係では毎日のことであるため家族も疲れます。
家族関係はお互いの尊重が大切です。家族と楽しくより良くするためには気づくことが必要です。
5、横暴な態度を取る
また相手が拒否をすると力ずくでも従わせようとします。高齢者は偉いのだ、という独特な考えがあり、仕事をしていた現役時代の年功序列体質が高齢者になって酷くなっていきます。
高齢者になるとそれまで培ってきた経験や知識を子供たちや社会へ教える立場へなっていくべきですが、横暴な態度の裏には社会の中で置き去りにされたくないといった感覚があるのでしょう。
6、絶対に自分の間違えを認めない
高齢者は多くの経験や知識を持っていて、周りの人間もその知識をぜひ参考にしたいところですが、自己中心的な人は他人の意見を受け入れないため、自分の間違えを認めず曲げることはありません。
絶対自分は間違っていない、と自負しているため、自分ルールがすべてであるため、周りとの調和などはありえないのでしょう。
7、自分の思い通りになると勘違いする
誘われた人は高齢者であるため邪険にもできず、やんわりと断りますが、それが相手には伝わらず遠慮していると勘違いしてしまいます。
一度気に入られるとしつこく誘ってきたり、連絡してくるのも特徴です。これを断ると横暴な態度に出ることがあるため、対処するには第三者に入ってもらうことが必要となるでしょう。
8、同じ話を何度もしてくる
若くてもそのような人はいますが、それは単なるお喋り好きで誰に話したか覚えていないということでしょう。その場合と老害のパターンは少し違います。
高齢者の話には当時の感情や情景も思い浮かべて話しているため、より詳細で感情移入して話しています。そのため聞かされる側にとっては話しているのを止めることはできません。
高齢者は経験が豊富で知識もあるので面白い話であれば聞けますが、そうではない話をされると困ってしまいます。また話したことを忘れて会うたびにまた同じ話を聞かされるとなると、会うことも避けてしまいます。
9、年寄り扱いをされることを嫌う
今の時代はシニア世代は健康でやる気もある人が多いため、行動的で会社の定年後も働き続ける人がほとんどです。早くにリタイアをする人もいますが、特に目的や趣味もない人は働くことで社会に関わっていきます。
ですが職場でのシニア世代は扱いが難しいことがあります。体力仕事を頼むには躊躇したり、他の従業員より年齢が上であるため、接し方も難しくなります。
働くシニアにとっては年齢関係なく接して欲しいため積極的に入ってきます。まだまだやれる、という自負があり年寄り扱いはご法度であるという考えがあります。
10、都合が悪くなると弱々しくなる
自分に不利なことがあると、それまでは強がっていたのが弱々しい高齢者に一気に変化するのは、実にご都合主義的です。
人は子供の頃から高齢者は敬うということを学んできました。ですが身勝手で利己主義な面を見せられると決して尊敬できず、社会から疎外され兼ねません。
うまく高齢者という立場を利用して生きていくことは必要ですが、周囲との調和を崩さず、誰もが尊敬できる高齢者であることが社会の理想と言えます。
老害に会った時の対処法とは?
そうした状況で老害の被害も加速することは目に見えています。社会問題であるために、国を挙げて対応するということはあり得ません。では自分が老害にあった時の対処はどうするべきでしょうか。
まずは高齢者であるということは前提ですが、年齢関係なく相手には毅然とした対応をしましょう。老害は高齢を武器に押し付けてきます。弱い高齢者だから、という感情は必要ありません。
また老害を感じたら、近寄らないことです。どうしても関わる必要があれば、必要以上の関係にはならないことです。相手との距離を取っていきましょう。
実際にあった老害とその対処法とは?
大切な家族であるはずが、酷くなっていく老害に対応するするためにはかなりの体力と気力が必要になってきます。
そうした問題を抱えている人に少しでも気が紛れる情報をご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
もし職場の同僚の老害の気配を感じたら?
そうした中で人は老いていくもの、いつまでも同じ状況で働いていけるかというとそうではありません。従業員の年齢層が上がっていくといろいろな状況の変化が表れてきます。
それまできちんとしていたことが徐々にできなくなる、など。例えば出したものを出したまま、出したものを同じ場所に戻さない。自分が何の資料を探していたか忘れる、と言った仕事以外の雑用部分で老害の第一歩が始まります。
周りから見ると年を取ってきたからしょうがない、と理解してくれることができればいいですが、それまではきちんとしていた人の変化には戸惑いもあります。悪意のある老害ではありませんが、職場の老害はこうして始まっていきます。
運転免許を返納させるためには?
対応策として運転免許の自主返納の推奨を打ち立てていますが、自主返納する高齢者は増えてはいるものの、まったく聞く意味持たない高齢ドライバーもいます。
運転歴が長いと言っても、注意力やとっさの判断力は確実に衰えています。また最近は乱暴な運転者が増え、譲り合いの精神は失いつつある状況で高齢ドライバーの横暴さが対抗してしまうとより危険運転は免れません。
自主返納をさせるにはやはり身近な人の説得が必要です。最近言われているのは、妻や子が説得するよりも孫に言われて返納するきっかけになった高齢ドライバーが増えています。
自主返納はもっと社会で取り組むべきことです。自分の命だけではなく、他人の命さえも奪いかねないということに気づかせることが大事です。
老害はいつか自分もなってしまうのか?
そして社会は目まぐるしく変化しています。自分が生きて過ごしてきた時代はずっと同じ状況ではありません。恐らくその状況の変化の速さはとても早くなっています。
シニア世代になるとなぜか古い体質から抜け出せなくなり、新しいものやことを取り入れるということが難しくなってきます。
最近問題である老害は時代から取り残されているシニア世代の中で強く生きていくための手段からそうした問題が出てきているのもひとつの理由でしょう。
これからシニア世代へ向かっている人が老害を起こさないためにも、早い時代の変化へ付いていける術を身に付け、時代から取り残されないために今の老害の現実を知り、理解していくことが必要でしょう。