機転が利く人ってどんな人?
では、具体的に「機転が利く」とはどういうことなのでしょうか。何をすれば機転が利くと思われるのでしょうか。
仕事で機転を利かせられる人とは
仕事中、「機転が利く人」はどういったことに気をつけているのでしょうか。それは、ちょっとしたことです。「自分の仕事を捌くだけが仕事ではない」という意識を持っている人が機転を利かせることができるのでしょう。
特別なことではなく、周囲の人が困っているときに必要に応じて声かけ、手助けができる、自分のことだけでなく優先順位を変えることができる人、それこそ職場における「機転の利く人」なのでしょう。そう言った意味では、「機転が利く人」とは、「余裕がある人」とも言えるでしょう。
機転が利くことと頭がいいことの関係性
それでは、機転が利くことと頭がいいことはどういう関係があるのでしょうか。この場合の「頭の良さ」とは、回転が速い、柔軟性があることを意味します。例えば、相手に言いにくいことを伝えなければならないとき、伝え方や言い回しによって相手の気分を害したり、傷つけてしまったりすることがあります。
そんなときに、同じ意味の言葉でも、相手の様子を伺いながら敢えて伝え方や言葉を変えたりできれば、コミュニケーションもスムーズです。そういった対応が咄嗟にできる人は「機転の利いた対応ができる人」といえます。このような対応ができる人こそ、世間で生きていくための「頭の良さ」を身につけているといえるでしょう。
機転が利くことのメリット
では、機転が利くことのメリットとは何でしょうか。機転が利くことはなぜプラスに捉えられるのでしょうか。機転が利く人が、利かない人よりもどういった点で良いのかをみてみましょう。
人間関係を築く能力につながる
多くの人が、そういった対応ができるようになりたいと考えているでしょう。ですが、みんなが簡単にできることかといえば、そうではありません。
「機転を利かせたい」と思い考えすぎてしまって、空回りすることもあります。それが負担となり、ストレスに感じる人も少なくありません。そんな中で、「機転を利かせる」ことが自然にできる人は「人間関係を築く能力」を持っているといえるでしょう。
機転が利く人は多くの選択肢を持っている
何か予期せぬことが起こった時に、1つのことだけでなく、いくつか選択肢を持っている人、「これがだめならあれはどうだろう」と、その場を解決するために違う角度からものを考えることができます。
言うまでもなく、これは職場やその他の場面で長所になります。例をあげると、職場の会議で何か意見をださなければならないとき、他の人と同じようなことをいうのではなく、違った角度から発言することができると、それが職場にとって解決策のきっかけになるでしょう。これにより、周囲から一目置かれるようにもなります。
機転が利くことのエピソード
ある職場での会議にて、事務員がお茶出しをしました。これは、どこの会社でもあることです。通常は、事務員の仕事はそれだけで終わりです。あとの仕事と言えば、会議が終わった後に片づけをすることくらいでしょう。
しかし、その会議は予定より長引いていました。その際、事務員は会議の途中で、お茶を下げてコーヒーを出しなおすという対応をしました。これは、最初にお茶を出す、という自分の仕事を終えてからも会議のことを考えていたということです。
このように、上司から指示がある前に自らで考え咄嗟の行動ができるという点で、予期せぬときにうまく空気を読むことができる、また自分から率先して行動に移すことができる、正に「機転が利く」といえるでしょう。
機転が利く人診断 いくつあてはまる?
常に周りを観察している
自分から行動することが多い
予期せぬことに動揺しない
聞き上手である
またちょっとしたことに気づくこともできません。機転の利く人は、相手が気持よく話すことができるように聞き上手であることが多いです。機転を利かせて、空気を読んで聞き手に徹する時もあれば、必要に応じて相手にアクションを起こすこともできます。
機転が利く人になる方法
いろいろな人に興味を持ってみる
自分のことだけに集中してしまうと、人と話す時も自分のことばかり話してしまったり、自分中心の行動になります。普段の何気ない会話や行動の中でも、「相手が何を考えているのか」「何をすれば喜んでもらえるのか」「何に困っているのか」を自分なりに考えることで、相手の立場を思うことができます。
相手のことを考えて行動に移せること、それが「機転を利かせる」ということでしょう。
物事を深く考えるくせをつけてみる
考える癖を日ごろからつけておくことで、自分の中の考えや選択肢の引き出しを増やすことができます。そうすれば、実際に何か起こったときに1つの選択肢だけではなく、広い視野で物事を考えることができるでしょう。それが「機転の利いた」答えにつながります。
考えるだけでなく行動する
誰かが困っているときに、「こうすればいいのに」と心の中で思うだけではなく、実際に手を貸すことで、初めて機転の利いた、気の利いた人だと認識されます。自分の中で考えたことは自信を持ってどんどん行動に移していきましょう。
機転が利く人に向いた職業
飲食店の店員を例にあげると、日々多くのお客が来店します。人によって性格も、態度も、好みも違います。さまざまな質問も飛んでくることでしょう。中にはクレームをつける人もいます。100人いれば100人全員が違う感覚を持った人です。
そのような人たちに対して、どれだけ目を配れるか、咄嗟の質問や苦情にどれだけ機転を利かせて対応できるか、常にさまざまな場面で「機転を利かせること」の連続です。他にも、CAや教師といった対人の仕事は数多くあります。機転が利いた人は、こういった場所で活躍することができるでしょう。
心の持ちようで機転の利いた人になれる
自分が少し機転を利かせることで、さまざまな場面で相手からの評価は変わります。また、それが自分への自信にもつながります。機転を利かせるスキルを身につけて、職場や学校、日常の生活を自信を持って過ごしていきましょう。