揚げ足取りの意味って?
揚げ足取りの意味は、些細な相手の言い間違いや言葉尻をとらえ、相手を非難する材料として使うことです。柔道などで相手に技をかける際、足を揚げて相手を倒そうとすることから、上記のような意味になりました。そういった意味があるため、揚げ足取りは基本的にマイナスの意味合いで使われることが多いです。
男女別揚げ足取りをする人の特徴とは
揚げ足取りをする人には、共通の特徴があります。それがわかれば、少なくとも事前に心構えをすることができるでしょう。この項目では、揚げ足取りをする人の特徴を男女別にご紹介します。
しつこい
揚げ足取りをする人の特徴として「しつこい」ことが挙げられます。話している相手がちょっと言い間違いをした時、あまり気にすることなく流す人が大半です。例え、気になって口を出したとしても、ただのやんわりとした軽い指摘で終わることでしょう。しかし、揚げ足取りをする人は、確実にこだわる必要のない部分をしつこく繰り返してきます。
この時、揚げ足取りをする人にとって、言われている側がうんざりしていることは関係ありません。相手が言い直すまで、ただしつこく同じ言葉を言い続けます。
目立って注目を浴びたい
揚げ足取りをする人は「目立って注目を浴びたい」という特徴があります。集団の中で目立っている人というのは、なにかしらの分野の能力が高く、それが周囲に認知されている場合が大半です。そのため、目立ちたいとおもうなら、自身の能力を磨くことが1番の近道と言えるでしょう。
しかし、揚げ足取りはそういった手間をとらず、簡単にできるため、手っ取り早く目立ちたい人が手を出しやすい方法です。ただし、注目を集めているとおもっているのは本人だけで、周囲はその行動に対して引いている場合が多いです。
男性ならそのことに気付かず、注目を浴びていることに満足し、女性は周囲の反応に気付いてたとしても、目立っていることに変わりはないとおもっています。
自分がされると本気で怒る
揚げ足取りをする人は「自分がされる側に回ると本気で怒る」場合が多いです。人に対して失礼な行いや不快な言動をとれば、いずれ自分に跳ね返ってくる可能性が高くなることは、大半の人が理解している理屈でしょう。しかし、自分は揚げ足取りをしてもいいけど、相手はダメという考えを持っている人もいます。
それを自覚しているのはまだ良い方で、無意識のうちにそういった選別をしていることを頑なに認めない人の怒りはより深いです。男性なら自分が相手よりも一段階低い立場になったような気分になり、女性なら自分がやっていたことを棚に上げ、被害者意識の強いままに文句を言います。
他人の成功は認めない
揚げ足取りをする人は「他人の成功を認めない」性質を持っています。職場の同僚や上司などが、仕事で好成績を出したり、出世したりするなど、良い結果を手にしても、揚げ足取りをする人は認めようとしません。褒めるどころか、嫌味や皮肉を言うなど、より攻撃的になります。しかし、自分の成功に関しては、これでもかというくらい、自慢してきます。
これは男女共通しており、成功者に対する嫉妬から、相手の実力を受け入れられないということです。
仕事ができない
揚げ足取りをする人は共通して「仕事ができない」という特徴を持っています。職場で仕事をしている最中、軽い会話をするくらいは誰もがやることでしょう。軽い会話に留めているのは、ちょっとした隙間時間の時だったり、仕事をやりながら話している時だったりするからです。
しかし、揚げ足取りをする人は、仕事ができず、目の前の業務に集中していないため、人の些細な言い間違いなどに気付きやすいです。そして自分の仕事そっちのけで、人の揚げ足取りをしています。さらに、相手の都合はまったく考えていないので、仕事の邪魔をして、結果的に相手の足を引っ張る形になります。
これも男女共通で、自分の仕事よりも他人の失敗に意識が向いているから、人よりも失敗が多く、仕事ができない人が多いということです。
揚げ足取りばかりする人の心理状況って何?
揚げ足取りをしない人にとって、そういった行為を嬉々としてやる人の気持ちはまったく理解できません。そもそもなぜ揚げ足取りをするのでしょうか。この項目では、揚げ足取りばかりする人の心理状況をご紹介します。
ライバル意識が強い
揚げ足取りをする人は、その相手に対するライバル意識が強く、何とかして相手に勝ちたいと望んでいます。しかし、心のどこかで自分の能力では、相手にかなわないとおもっているところもあります。そのため、能力以外でわずかでも相手の足を引っ張ろうという心理が働き、それが揚げ足取りにつながっているということです。
また、自分より相手の方が秀でているということを認めたくない心理にもなり、揚げ足を取ることで、自分にも相手に勝っているところがあると信じたい気持ちがあります。
寂しさや不安な気持ちがある
揚げ足取りをする人は、コミュニケーションをとることが苦手で、寂しさや不安を抱えています。そのため、どのような形でもいいから、誰かにかまってほしいと考え、人の揚げ足を取るという行動に走ります。それで相手が嫌な気分になったとしても、かまってほしい気持ちの方が強い場合、自主的に止めるということはできないでしょう。
状況別揚げ足取りをする人への対処法とは
揚げ足取りをする人は、他人だけではありません。恋人や家族など、自分にとって身近な人である場合もあります。そのため、相手によって対処法はそれぞれ違ってきます。この項目では、揚げ足取りをする人への対処法を状況別にご紹介しましょう。
彼女
揚げ足取りをする彼女への対処法としては「相手の不満を聞き出す」ことが挙げられます。以前は、揚げ足取りをするような女性ではなかったとしたら、なにか1人で不満を抱えこんでおり、それが揚げ足取りにつながっているのではないでしょうか。彼氏に対して不満を言わず、溜めこんでしまうタイプの女性なら、なおさらです。
そういった女性に対し、ストレートに揚げ足取りへの不満を言ったとしても解決にはつながりません。最近なにか辛いことでもあったのかなど、まずは相手の不満を聞き出す質問から始めましょう。
彼氏
揚げ足取りをする彼氏への対処法としては、素直に「嫌だから止めて」という気持ちを伝えることです。彼氏は自分がやっている揚げ足取りに関して、彼女に対するからかいの延長だと考えており、彼女が不快に感じていると気付いていない可能性があります。また、彼氏に嫌われたくないという理由で黙っていれば、彼氏の勘違いはさらに続いていくことでしょう。
揚げ足取りが嫌なことを伝えるだけで、すぐに止めてくれる彼氏もいますが、彼女の言い分に納得できない場合もあります。その時は、何が嫌なのかを具体的に説明し、理解してもらえるように話しましょう。
旦那
揚げ足取りをする旦那への対処法は「話を合わせる」ことです。旦那は同じ家で毎日顔を合わせる相手なので、いつも揚げ足取りをされればイライラしますし、やり返せば相手もイライラして、家の中の雰囲気が悪くなってしまいます。そのため、旦那の揚げ足取りに付き合い、とことん話を合わせ、相手の自尊心を満足させましょう。
そういったやり取りが何度も繰り返されれば、旦那の気持ちが満たされて、揚げ足取りをすることに飽きる日がやってきます。その日が来るまでは、根気強く話を合わせることが大切です。
妻
揚げ足取りをする妻への対処法は「優しい言葉をかけてあげる」ことです。先述したように、揚げ足取りばかりする人は、不安や寂しさなどの気持ちを抱えています。そのため、妻が揚げ足取りをするたびに、軽く同意の言葉を返した上で、感謝の言葉や労わる言葉などをかけましょう。そうすることで、妻は揚げ足取りがやりにくくなっていきます。
普段から妻を労わったり、一緒にいる時間が少なかったりなど、不安や寂しさのきっかけに心当たりのある人は、より積極的にその気持ちが和らぐような言葉をかけましょう。
親
揚げ足取りをしてくる親への対処法は「距離を置くこと」です。親はすでに自分の倍以上の人生を歩んでいるため、揚げ足取りを改善してもらうことはかなり難しいでしょう。しかし、家族だからといって、何もかも受け入れることはできません。すでに社会人として自立しているなら、親とは距離を置いて、できる限り会話を避ける方法がです。
会話さえしなければ、揚げ足取りに巻き込まれることはありませんし、対処を一々考えなくて済みます。自分がまだ未成年の場合、まだ親と一緒にいなければいけない時期ですから、距離を置くことは難しいです。しかし、将来に備えて、親から離れるための準備期間とおもいましょう。揚げ足取りをされた時もそうおもっていれば、気分はいくらか楽になります。
客
揚げ足取りをしてくるお客さんへの対処法としては「いつも笑顔でいること」です。揚げ足取りをしてくる相手に腹を立てることはたやすいですが、その相手がお客さんの場合、簡単に怒ることはできません。揚げ足取りをしてくるお客さんは、ただの冗談として言ってる人もいれば、店員を相手にストレス発散がしたいという理由でやる人もいます。
そのため、常に笑顔を絶やさず、丁寧に接し、相手に気分よく帰ってもらうことを目標にしましょう。例え、心の中では見下していても、表向きは丁寧に接するように心がけます。しばらくすると、揚げ足取りをしていたお客さんも話す気をなくします。
揚げ足取りを直す方法にはなにがあるか
揚げ足取りをする人の中には、それを自覚して、自分でも嫌な性格だとおもっている人もいます。そのため、揚げ足取りしてしまう自分を変える方法を探している人もいることでしょう。この項目では、揚げ足取りを改善する方法についてご紹介します。
揚げ足取りをする人と関わらない
揚げ足取りを改善する方法としては、揚げ足取りをする人たちとの関わりを絶つことがです。揚げ足取りを自分の意志で止めることができない状態のまま、同類の人たちと関わっていれば、無意識のうちにそれを楽しいと感じ、さらに止められなくなっていきます。
また、自分が揚げ足を取られたら、同じ方法でやり返そうとむきになり、ますます揚げ足取りをするようになっていくことでしょう。そのため、そういった人たちとは、距離を置くのが肝要です。
話を集中して聞く
揚げ足取りを止めるには、話に集中し、相手の言いたいことを理解しようとする方法があります。言葉のどうでもいいところばかりを気にしていては、相手が本当は何を言いたいか、話の主旨を理解できていないことも多いのではないでしょうか。まずは相手の話に耳を傾け、何が言いたいかを理解するように努めましょう。
揚げ足取りがうざいときはこう切り返そう
揚げ足取りの対処法は先述したとおりですが、あまりにも相手がしつこい時、どのような切り返し方をすればいいでしょうか。この項目では、揚げ足取りがうざい時の切り返し方についてご紹介します。
ありがとう
揚げ足取りを熱心に行う人は、反応を見て楽しんでいることも多いため、むきになって反論しても相手を喜ばせてしまうだけです。しかし、だからといって、何の反応も示さなければ、いつまでもしつこく揚げ足取りをしてきます。そういった行動をうざいとおもった時は「ありがとう」と返しましょう。
自分の言い間違いを指摘したこと、それだけ気にかけてくれたことなど、それが本心ではなくとも、相手の行動に対してお礼を言います。そうすることで、揚げ足取りを自覚している相手なら、おもっていた反応と違うことに戸惑い、こちらにつっかかってくることが少なくなってきます。
へーそうなんだー
揚げ足取りがうざい時は「へーそーなんだー」と受け流すような返事をしましょう。揚げ足取りをする人は、きちんと話をしたら止めてくれる場合もありますが、うざいとおもわれる程やる人の場合、言うことを聞いてくれる可能性は低いです。正論や感情に訴えるやり方も効果はあまり期待できないため、相手の言葉を受け流します。
話を真剣に聞いていないことがわかれば、怒りだす人もいるでしょうが、揚げ足取りをされているよりは、まだ話をしやすい状態なのではないでしょうか。後は怒った人をなだめるなり、今後の話し合いに持っていくなりして、上手く対処することが大切です。
揚げ足取りは相手にしない
今回は、揚げ足取りをする人の特徴や対処法などについてご紹介しました。揚げ足取りをする人に対し、どのような心構えでいればいいのか、理解できたのではないでしょうか。揚げ足取りをやられた側としては、嫌なものですが、いちいち本気で腹を立てていては、キリがありません。したがって、揚げ足取りは相手にしないという対応が、1番ストレスをためにくい方法です。