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リーダーシップに関する本・論文・付け方・定義

リーダーシップに関する本

職場などで重責を担えば、リーダーシップ(指導力)を身に付けたいと考える人は多いです。しかし、多くの人を指導し、率いていくというのは簡単ではありません。

そこで、リーダーシップを身に付ける方法として、読書があります。各界の著名なリーダーの著作を通して、リーダーシップを学ぶことも大切です。それでは、リーダーシップを学べる本を紹介しましょう。

宮崎駿の地平

宮崎駿監督のリーダーシップは多くの人が認めています。テレビの特番でスタジオジブリの仕事風景が紹介されることが度々ありますが、宮崎駿監督のリーダーシップは、やはり独特です。

「宮崎駿の地平-ナウシカからもののけ姫へ」は、宮崎駿監督の作品思考、公演記録、エッセイが収録されていて、宮崎駿監督のメッセージを読み解くことができます。そこから、多くの人に尊敬されるリーダーシップを学ぶことができるでしょう。

本の中で語られる作品は「風の谷のナウシカ」「天空の城ラピュタ」「となりのトトロ」「もののけ姫」「紅の豚」「魔女の宅急便」「ハウルの動く城」「千と千尋の神隠し」です。

人を動かす

リーダーシップを学ぶならば、デール・カーネギーの不朽の名作「人を動かす」がぜひです。あの矢沢永吉さんも若き日に愛読し、役に立った本です。タイトルにあるように「人を動かす」のはリーダーシップですが、決してテクニックではなく、誠実さと真心と創意工夫が大切です。

深い洞察から語られる人間関係の原則を学び、リーダーシップを身に付けることができます。紹介されるエピソードは実話・実例なので説得力があり、今すぐに使えるリーダーシップの要件が分かります。例えば「名前を覚える」「聞き上手になる」「相手を重んじる」「褒める」「励ます」「命令しない」などです。

そして、人を動かすには自己変革が大切です。自分が変われば相手も変わります。自分が変わる努力をせずに相手だけを変えようとしても無理です。まずは自分です。何歳になっても成長する人がリーダーシップを発揮できる人です。

この本がロングセラーになるのがわかりました。
人との接し方、話し方、自制をすることで起こること全てに通じる本です。
今ではいつも持ち歩き読み返しております。

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青山学院大学を箱根駅伝優勝に導いた47の言葉

青山学院大学を箱根駅伝3連覇に導いた原晋監督のリーダーシップは、多くの人が注目しています。テレビで語っていましたが、もしも明日レース本番だったらどのメンバーで走るかと、原晋監督は365日駅伝のシュミレーションをしています。

原晋監督は、駅伝やマラソンで好成績を残したことがある選手ではありません。もちろんオリンピックに出場したこともありません。原監督は営業マンで培った人の育て方をスポーツの現場に持ち込み、成功しました。ランナー出身ではないからこそ、セオリーとは違った練習や戦略を練ることができました。

原晋監督は著作の中で「常識を疑え」と語っています。そして、リーダーシップの要件として「一番辛い時に明るくなれる人」と綴っています。他にも「逆転のメソッド」「魔法をかける」「勝ち続ける理由」など多くの著作を出版しており、こちらもです。

他の自己啓発や組織の改善と一味違う考え方。
昨年優勝した時の、ほかの大学の監督との
意識のレベルの違いが、よく判りました。
だから、優勝できる。そんな感じですw

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リーダーシップ力の付け方

リーダーシップにとって大切な一つは「正しい論拠を持つ」ことです。課長や係長など重責を任されたら、何となくという感覚的な言動は許されません。常に客観的なデータに基づく発言が信用を得る力になります。そして、過去の実際にあった成功事例を挙げるなど具体的な話には説得力があります。

リーダーシップでもう一つ大切なことは、決められる力です。例えば、会議で意見が百出して決まらない時、リーダーが意志決定する力がないと、延々に決まりません。皆が迷っている時には強引でも決断しなければいけない場面があります。その時に大事なことは「責任は私が取る」という一言です。

リーダーシップといってもカリスマになる必要はありません。実戦の中でリーダーシップを磨き鍛えていけば良いです。

リーダーシップセミナー

リーダーシップを磨くためのセミナーは各地で開催され、動画サイトでも視聴することができます。しかし、講師が語ることを100%鵜呑みにする必要はありません。感銘できる話があればインプットし、実践に移します。

リーダーシップセミナーで語られた「弱肉強食」の話があります。弱肉強食とは、強い者が勝ち残り、弱い者が消えていくということですが、これは本当に正しいでしょうか。もしも弱肉強食が正しければ、海はサメだらけになるはずですが、実際には違います。本当に勝ち残るのは「強者」ではなく「協力する者」です。

リーダーシップで大切なことは、新しい時代感覚です。人類の歴史は古い思考が崩壊し、新しい思考が新時代を創造するということを繰り返して来ました。リーダーシップとはリードする力なので、リーダーは先駆者である必要があります。

リーダーシップの定義

リーダーは「先輩や上司から褒められたい」という思考を捨てるべきです。例えば、オーケストラの指揮者は、常に全体の調和を考えて指揮を執っています。リーダーも皆と平等に接し、全体の調和を保ちながら、全員を引っ張っていく力が必要です。

助けを必要としている人、問題を抱えている人を助けるのがリーダーシップです。また、迷っている人に方向性を指し示す力がリーダーシップです。もっと言えば、リーダーシップを発揮する人は幹部とは限りません。肩書きがなくてもリーダーシップのある人はいます。

別の角度からいうと、自分自身をリードできる人がリーダーシップの強い人です。自身の課題を克服できない人、家庭という足下が揺らいでいる人に指揮は執れません。自分との戦いに勝てる人はリーダーシップを発揮できる人です。

リーダーシップに必要な要素

リーダーシップに必要な要素はたくさんあります。その一つが決断力です。これがリーダーの絶対条件といえましょう。抽象論よりも具体論を語り、決められるリーダーを皆が求めています。

他にも、気の強さ、押しの強さ、気迫、説得力、包容力、柔軟性、実行力など、リーダーに必要な要素は数え切れません。また、最後は自分が責任を取るという覚悟こそがリーダーの条件です。

難しい要素として「怖さ」があります。威張るのはリーダー失格ですが、頼りにならないリーダーも困ります。例えば、セクハラ社員がいるのに注意もできない幹部では、まじめな人の士気が下がります。「断固皆を守る」という強い意識がリーダーには必要です。

リーダーシップに必要な経験

リーダーシップに必要な経験は、成功体験と同時に失敗体験です。成功体験は自信がつきますが、連戦連勝で慢心が芽生えると、今までの成功を全て無にする大失敗を犯す危険性があります。例えば、スポーツでも強いチームが負けた試合で、解説者が「負けたことがない弱さが出ました」と語ることがあります。失敗は成功の母です。失敗から学ぶものは大きいです。

企業が行うリーダー育成では、やはり実力を重視します。例えば、工場の責任者に就いたとしても、仕事の実力がなければ、いぶし銀のベテラン技術者を指導することはできません。「長が一番仕事ができる」というのが理想です。実力と役職が比例していないと本人が苦しみます。

リーダーシップに必要なコミュニケーション

リーダーには、コミュニケーション能力が必要です。その中でも聴く力が重要になります。人の話を関心を持って全身で聴くことです。会話しながら、驚いたり、穏やかに話したり、相手のペースに合わせて自在に変化できるのが聴く力です。リーダーが真剣に話を聴いてくれるのは嬉しいです。

コミュニケーションに欠かせないのが言葉の力です。リーダーは、ビジョンを語り、理念や計画を語るなど人一倍言葉を使います。言葉にはその人の人間性がそのまま表れます。ただの伝達ではない、力に満ちた、情熱を感じる言葉は、心に残り、胸を打ち、腹に響きます。

朝の挨拶も大事です。幹部から「おはようございます」と明るく爽やかに声をかけることです。部下が先に挨拶をするものという考えは古いし、自分の方が格上と認識している証拠です。朝の挨拶こそコミュニケーションの第一歩です。

リーダーシップに関する論文

リーダーシップに関する論文を読むのも非常に参考になります。インターネットでも多くの論文を読むことが可能です。例えば「我が国におけるリーダーシップの現状と社会心理学的背景」や「リーダーシップに関するリーダーとフォロワーの意識の差異」など、あらゆる角度からリーダーシップについて語っている論文があります。

その中でも分かりやすい2つの論文「あらためて考える『リーダーシップとは何か』」と「良いリーダーと要注意リーダーの違いとは」の概要を紹介しましょう。

あらためて考える「リーダーシップとは何か」

人を引きつけるのはリーダーシップというよりも「扇動的資質」であり、仲間をつくり、人に影響を与えるのは「セールスマンシップ」と、よく語られるリーダーシップ論を大胆に否定しています。では、真のリーダーシップとは何でしょうか。

上から人に指示を与え、動かすのではなく、目的を達成するために、皆が自発的に行動するように環境や雰囲気をつくり出すスキルこそが、リーダーシップです。

組織が目指している方向性や大切にしている理念を、皆に分かりやすく伝える力がリーダーには求められています。優れたリーダーのいる組織には一体感が生まれ、皆のモチベーションが高まります。

人の長所を見つけ、褒めて励まし、一人一人のやる気を起こさせる力がリーダーシップです。そして、デスクから命令するのではなく、常に先頭を走る率先垂範のリーダーが尊敬を集めます。

良いリーダーと要注意リーダーの違いとは

「今度起業するから手伝って欲しい」と言われると、専務か副社長のポジションを得られる可能性もあり、希望が湧きます。しかし、その人が信頼できるリーダーか否かを冷静に見極める必要があります。もしもダメリーダーであれば、急で無理な納期のため、毎日残業で家庭や健康を犠牲にする危険性もあります。

その人のリーダーシップを見極めるのは難しいことですが、チェック項目はあります。それは「忙しいが口癖」「馴れ馴れしい」「過去の業績を誇る」という人は要注意リーダーです。忙しいのは効率が悪い可能性があり、優れたリーダーは皆礼儀正しいです。そして、大切なのは過去の実績よりも現在の成果です。

リーダーシップの教育方法

リーダーシップを身に付ける研修で学ぶ項目はたくさんありますが、大切なのはマインドです。すなわち経営者の視点です。具体的には、受け持った組織の現状を把握することが重要になります。例えば、数字を正確に知り、実態をつかみ、収益や売上のことを常に念頭に置くマインドを持つことです。

リーダーは皆の模範となるため、リーダーの基本姿勢や考え方を学ぶことが大切です。その中で見落としがちなのが私生活です。優れた企業は経費削減を重視し、ボールペン1本無駄にしません。そのため、日頃から皆に倹約を強いているリーダーが派手な生活をしていたら説得力に欠けます。

腕時計やマイカーなど、皆がリーダーのことを見ています。社員の給料が安いのに社長が大邸宅に住んでいたら不信を抱く人も出るでしょう。質素倹約を心がけることもリーダーの資質の一つです。

リーダーシップの長所と短所

リーダーシップを勘違いしてしまうと、幹部の短所が出てしまいます。例えば、厳しい上司を演じるあまり、社員が上司の顔色をうかがい、怖々仕事をしていたら皆が力を発揮できません。また、改善提案を即却下するような上司のもとでは、新しい挑戦をしようという意欲が失せます。

改善提案や新しい意見に対して「よし、やろう」と即決するだけでなく、サポートまでしてくれる上司のもとでは、皆がやる気を起こして次々と斬新なアイデアが生まれます。このように皆の潜在能力を引き出す力がリーダーシップの長所です。

正しいリーダーシップを持っている人は、いつでも上機嫌で精神が安定しています。そのため、皆も安心して意見を言えたり相談ができます。反対に気分屋は最大の短所です。怒鳴って皆を萎縮させるような行いは幹部失格です。

組織は長の一念の反映

リーダーシップに関する本や、リーダーシップの付け方、リーダーシップの定義など、リーダーシップについて詳しく紹介してきました。

組織は長の一念の反映です。リーダーが情熱家なら皆も熱くなり、冷淡なリーダーだと不思議と温かい雰囲気が作りにくくなります。誠実で責任感があり、皆を触発できるリーダーになるために、正しいリーダーシップを磨いていきましょう。

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